過去の野外手帳

-2015年7月

アオイトトンボなど

道ばたの森です。

アオイトトンボ

前回はメスタイプしか見られなかったアオイトトンボは、成熟したオスが現れていました。画像右、白い粉を吹いているのが見分けのポイントらしいです。敏感でなかなか撮りにくいトンボで、特にオスが近寄らせてくれない感じがしました。

キノコ

キノコも多く見られるようになりました。テングタケ系はやっぱりかっこいいですね!食べるより見る派なので、大きくてキノコには心ひかれます。

小径は葉が茂ってきて歩きにくくなってきました。林道にはゲンノショウコが咲き始めていました。

花

2015年8月なかごろ記

戸隠盛夏

鳥影の薄い戸隠です。チョウも少なくて、アサギマダラ2頭がハイライトでした。

アサギマダラ

鳥は池にカルガモ。幼鳥は5羽確認しました(下写真円内)。あとはアカハラ、ウグイス、ミソサザイのさえずりが少々。ノスリがやたらに鳴いていました。

ヒメキマダラセセリ

上写真の中段、話はチョウに戻って、ヒョウモン系は1頭、ウラギンヒョウモンっぽいです。セセリはヒメキマダラセセリかな。
木道の杭にはなにやらヤバイ方の爪痕らしきものもありました。そしてまたもカタツムリ。図鑑を買ったはいいものの、かなり難しい世界。甲虫はベニボタルと推定。
動物系はこのくらいで、あとはもっぱら花見の木道歩きでした。

キツリフネ

キツリフネが咲いていて、もうそんな季節になってしまっていたのかと、やや愕然としました。

サラシナショウマが咲く準備をしていました。白い花が森に映えるころ、またチョウを見に来ようと思います。下写真右上はタマガワホトトギスとのこと。初めて見た気がします。

サラシナショウマ

木の実が結構眼につきました。もう赤いものもこれから色が着くものも。毎年通っていると、これが次の季節にはこうなるんだな…という予測がついてきます。夏は秋の前の季節です。

ムシカリなど

2015年8月はじめ記

道ばたの森で主に虫見

ハバチ

道ばたの森です。歩き始めてすぐにイモムシに遭遇。これも腹脚が多いのでハバチ系と思われます。あとは軽くガなど見まして(元気がなくて未同定。左上はトンボエダシャクでしょうか。左中だけキンモンガだとわかりました)。

ガ

下は甲虫系。カミキリはビロウドカミキリ、ホタルはオバボタルと推定(ツイッターで教えてもらいました)。そしてウンモンテントウです。生態は謎のテントウムシらしく、何を食べているのかもよくわかっていないそうですが、葉の上で盛んに口器を動かしてごそごそしているように見えました。

甲虫

カタツムリを見つけまして、これはカタツムリハンドブックを買いなさいという天啓だと思いました(このあと買いましたが、同定には至らず^^;)。

アオジ幼鳥

鳥はこの季節ですからあまり観察できませんでしたが、アオジの幼鳥がマクロレンズでも撮れるくらい近くに寄ってきてくれて楽しめました(もちろんトリミング有)。さえずりはノジコ、クロツグミ、ホトトギスなど。

2015年8月はじめ記

モフモフのハバチ幼虫

イモムシハンドブックを買ってからは、見つければ必ず写真に撮っておくイモムシ・ケムシ。ただ、あの図鑑シリーズの弱点(?)はハバチの幼虫が載っていないこと。

ハバチ

蝋物質をまとったこのイモムシを見つけたとき、アゲハモドキか!って思ったのですが、腹脚が多いことから、ハバチの幼虫であることがわかりました。

ハバチ

数えてみると、腹脚は7対くらいありそうです。葉っぱの裏にたくさんうごめいていました。このような白い蝋物質をまとうのは、ツクリハバチ(食樹ハンノキ)、ババシロアシマルハバチ(食樹ヤブデマリ)、クルミマルハバチ(食樹オニグルミ)のどれからしいんですけど、肝心の葉っぱをきちんと見てこなかったんですよね。。。こういうところが自分に欠けている視点です。

下の写真もハバチの幼虫だと思います(未同定)。腹脚は明らかに多い。これも薄く蝋物質をまとっているように見えます。

ハバチ

これは腹脚は4対、尾脚が1対なので鱗翅目の幼虫ですね。鮮やかな美しいケムシです。おそらくコトラガではないかと。

コトラガ

2015年8月はじめ記

7月下旬の灯台もと暗しの森

ヤブラン

夏の灯台もと暗しの森はヒトスジシマカとの戦い。でもヤブランの密やかな美しさを見ておかなければ。

ニイニイゼミ

ニイニイゼミからミンミンやアブラに主役が交代していく夏です。この日はアブラゼミを初認しました。それにしてもニイニイゼミの見事な保護色に感嘆。

2015年8月はじめ記

ムシムシマクロ撮影三昧

7月の道ばたの森その2です。前回の記事とは別のエリアへ。イノシシが工事したらしい跡が残る道を歩いていきます。

道ばたの森小径

ここでも蝶は少なく、ヒヨドリ系の花が咲いていましたが、群がっていたのはアブラムシくらいでした。それでもいろいろな虫が現れて、マクロレンズでの撮影が楽しい小径。

下写真左上は、最近話題の通称「やけど虫」、アオバアリガタハネカクシです。つぶしてはいけません。中央のはヨツスジハナカミキリだと思います。普通種ですけど大変美しい。たくさんいました。その隣の眠たい顔のはモンアワフキらしいです。あとのはしっかり調べてありません(笑)。

ヨツスジハナカミキリ

セミの抜け殻に見られる白い糸状のもの(ヤゴの抜け殻にも見られましたが)は、気門の抜け殻なのだそうです。ツイッターで知りました。https://goo.gl/4oADBO

昼間だというのに脱皮しているセミもいました。ここらで鳴いている種類から推測するに、おそらくエゾゼミ。その気門の抜け殻がよく分かります。それにしてもこんなに明るいところでの脱皮は、鳥など天敵に大変狙われやすいと思います。その後彼は無事だったのかな。

エゾゼミ

2015年8月はじめ記

アオジ ノジコ クロツグミ歌う道ばたの森

7月の道ばたの森です。ここに来る途中、ハチクマを車の中から見ました。

お手製ハッカスプレーを吹き吹き森に分け入りました。効き目はまあまあってところでしょうか。蚊は平気でとまったりしていたので安心感はあまりありませんが、結果的には刺されませんでした。

アオイトトンボ

イトトンボの同定は自分には難易度が高いのですけど、アオイトトンボだと思います。

ゴージャスに咲き誇っていたクリンソウは種をつけていて、いわゆる「九輪」の状態になっていました。代わって主役になっていたのはコバギボウシ。

クリンソウの種

他にもちらほらと花や実の色が森を彩っていました。全部調べる元気はなかなか出てこないんですけど、エゾムラサキがまだ残っていたことにはちょっと驚きました。小さなピンクのヌスビトハギと白いオカトラノオ(下写真両端)咲き始め。

オカノトラノオ

キノコとムシムシ。

キノコ

もう少し蝶が飛んでいるかなと思っていたのですが、シロチョウ系ばかりでヒョウモン系は全く見かけませんでした。

昨年のこの時季もやはり少なかったです(2014年7月「教えてもらうことばかりで楽しい」)。…このときは「ヒョウモンチョウ」との出会いが「少なかった」という印象を上回ってしまいましたが、一昨年とはかなり様子が違いました。

2013年のこの森の記事はこちら(2013年7月「1ヶ月ぶりの森歩き」)

環境が変わってきているのかもしれませんし、ただ単に時期的なマッチングの問題かもしれません。その年の気象にも当然影響を受けるはずです。この森を歩く頻度をもう少し上げないとそこらはわかりません。

そういえば2013年はキノコももっとすごかった。タマゴタケとか期待してたんだけどなー。

2015年8月はじめ記

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