野外手帳

楽しきは野山徘徊。

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畑の草を撮る

2024年4月21日記

ここから4月の記録です。

種芋

ジャガイモを植えました。

タネツケバナ

いわゆる雑草を取らずに撮ってきました。

スミレが咲いていました。同定は苦手なんですけど、葉の裏にこれだけ毛がびっしり生えているのでノジスミレでよさそうです。

中でもやっぱり注目したのはかわいくて大好きなこの花。

肉眼だとこのくらいでとても目立たないですけど、マクロレンズで寄ってトリミングすれば美しい水色が見えてきます。

やっぱりいいです、キュウリグサ。

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明日から新年度

2024年4月21日記

3月最終日、31日の畦道です。明日からは新年度というちょっと気持ち的には重たい日でありました。

ウメ

庭のウメはこんな感じ。

ヒヨドリ

畦道のウメではやはりヒヨドリが吸蜜していました。

ヒヨドリ

ほんとに好きなんですね。

ムクドリ

ムクドリもウメにいましたが、もちろん吸蜜はしていませんでした。

ムクドリ

ムクドリ

この日はムクドリが目立ちました。ヒヨドリとムクドリ以外では、スズメ、カワラヒワ、ベニマシコ、シメ、ジョウビタキ、ツグミ、ホオジロ、ハシボソガラスなどを観察しました(声だけの確認を含みます)。

ノスリ

これはそのうちのノスリ。かなり遠かったですが、青空になかなかかっこよい飛び姿でした。

セグロセキレイ

そして電線に上がったセグロセキレイ。

ツグミ

ツグミは地上。

オオイヌノフグリ

オオイヌノフグリとホトケノザはますます盛んになっていました。

ナズナ

ナズナはかなり背が高くなってきて畦道での存在感が増してきました。

キタテハ

毎回のように見るキタテハ、でもこれだけいろいろな花が咲いてきているのに、吸蜜している姿はなかなか見ることがありません。

というわけで重たい気分の2023年度最終日、1時間弱だけでしたが畦道を歩けて多少は気持ちが晴れました。

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森から再び畦道へ

2024年4月21日記

畦道 ウメが咲いた頃」のつづきです。

ナズナ

鳥や蝶やキツネや花を楽しみながらいつもの近所の森へ接続しました。

シジュウカラ

森の脇の屋根に、尾羽のないシジュウカラがいました。どういう事情かわかりませんが、ちょっと心配。

ヒヨドリ

これは森の中でのヒヨドリの狩りの様子。枝から飛び立ちこちらに向かってきたと思ったら地面で何かを捕らえたようでした。

ヒヨドリ

そしてこれはすでにその獲物を飲み込んでしまった後です。畦道ではウメで吸蜜をしているところを観察して、春のヒヨドリというとウメやサクラを好んで集まっているイメージがありますが、いろいろなものを食べていることがわかります。

ウグイスカグラ

ウグイスカグラはまだつぼみ。

ダンコウバイ

ダンコウバイが咲き始めでした。

ここの森はヤブランが多くて、レンジャクが来ればその実を食べています。見るとヤブランの実はほとんど残っていませんでした。3月は忙しがっていて、この森へ来るのは3週間ぶりでした。もしかしたらその間にレンジャクが来ていたのかもしれないと思いました。

今季のレンジャクの観察機会は一度だけ、ちょっと悔いは残ります。3月後半が忙しすぎたので仕方がありませんが…。

この森で、真っ先に咲き始めるニオイスミレ。外来種ですがちょっと楽しみにしてます。なんといってもその名の通り香りが素晴らしいのです。

ニオイスミレ

この鍵状に曲がった柱頭がニオイスミレの特徴です。

森を離れて再び畦道に戻ります。この前日にツバメを初認したばかりでしたが、もうあちこちでビュンビュンと飛んでいる姿を見ました。

ハシボソガラス

ハシボソガラスが水を飲んでいました。

ジョウビタキ

来るときにヒヨドリが吸蜜していたウメの木にはジョウビタキがいました。この後ジョウビタキの声を聞く機会はありましたが、姿を見たのはこれがこの春の最後となりました。

ツグミ

最後に帰るのはやはりツグミになるでしょうか。でも案外シメも遅いのですよね。

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畦道 ウメが咲いた頃

2024年4月21日記

これを書いている4月21日はすでにサクラがほぼ散ってしまったわけですが、この記事は3月の末、ウメが咲き始めた頃のことです。

ウメ

とは言っても今年の春も、ウメが散り終わってしまう前にサクラが咲き始め、花期が少しだけ重なりました。

SNSを見ているとウメの季節とサクラの季節はかなりはっきり分かれている印象があります。それに比べると長野の春は一気にやってきてあっという間に去っていくのだなということを改めて感じます。それはそれで悪くないのですけどね。それだけ春を濃密に感じることができるということですから。

ウメ

一番最初の画像は庭のウメ、そして上の画像は畦道の途中にあるウメの木です。これはかなりどっしりした大きな木で、いつもその姿を楽しみにしています。

ヒヨドリ

早速ヒヨドリがやってきて吸蜜をしていました。彼らにとっても待ち望んだ花の季節です。あとヒヨドリがミツマタの花を食べるのも観察しました。

すぐ近くにはこれも割と大きなクワの木があります。

ここら一体はおそらくリンゴが植えられる前はクワ畑が広がっていたのだろうと思います。その名残しょうか、あちこちにクワが残っていますが、みんな低く切られてしまっていて、大きな木はここにしかありません。

アカゲラ

そのクワにアカゲラが来ていました。基本的には森の鳥なので、リンゴ畑と水田が広がるここでは結構珍しい観察例です。

ツグミ

クワの木にはツグミもいました。この個体はぐぜっていました。ツグミにとってもやはりもう春なのです。

キタテハ

蝶も活動開始です。キタテハ。

テングチョウ

そしてテングチョウです。ルリタテハもいました。畦道で見かけるのは珍しいと思います。モンキチョウも観察。モンキチョウは幼虫越冬ですから、もう羽化して出てきたことになります。

イカルがさえずり、カワラヒワの華やかな声がして春の雰囲気満点の道でしたが、冬鳥のベニマシコの声も聞こえてきました。今シーズン最後にもう一度見ておきたいなと、休耕地の藪あたりに見当をつけて探していると、予想していなかった獣が地面に伏せていました。

キツネ

キツネです。冬に何度か見かけたのと同じ個体だと思います。相変わらず警戒心が薄いです。

キツネ

しばらくこちらを見ていましたが、やがて慌てる様子もなく立ち去りました。

オオイヌノフグリ

オオイヌノフグリの勢いが盛んでした。

オオイヌノフグリ

背丈の高い草が出てくるまでは彼らの天下。畦道の花の主役の移り変わりを観察するのはこの時期の畦道歩きの楽しみの一つです。

ホトケノザ

こちらはホトケノザ。

ホトケノザ

この群落も見事です。

つづきはこちら

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ウメ開花とツバメ初認

2024年4月6日記

スプリング・エフェメラル見物その1その2から帰宅し、庭のウメを夕方に撮ってみました。

ウメ

ようやくつぼみがほころんできました。この段階が一番好きかもしれません。

ウメ

ぶっくらしていてかわいいです。

そしてこの写真を撮っているとき、空からツバメの声が落ちてきました。今季初認です。

ウメ

そしてこれはその翌日。いよいよ開花しました。花は基本的に雄蕊雌蕊にピントを合わせることがいいらしく、これもそれに沿って撮っていますが、咲き始めのウメは花びらのやわらかい曲線が魅力だと思うので、これでいいのかどうかよく迷います。その点つぼみだと迷うことなく花びらにピントを持ってくればいいので、やっぱりウメはつぼみのほうが好きな写真になりがちです。

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カタクリはこれから

2024年4月6日記

3月末のスプリング・エフェメラル見物その2です。その1はこちら

ここではカタクリを期待していましたが、セツブンソウが半月以上遅れて咲いたのと同様、カタクリも遅れいて、咲いていたのは2株だけでした。

カタクリ

カタクリ

上の2枚は同じ株を別方向から撮ったものです。

カタクリ

ほかはみんなこんなつぼみの段階でした。

セツブンソウと違ってカタクリはここではなくても観察できる場所と機会があるので、それを楽しみに待つことにします。

ヤマエンゴサク

ヤマエンゴサクも咲いていたのは2株だけでした。

ヤマエンゴサク

ほかにこれほどまとまって咲いている場所を知らないので、新たな観察地を開拓したいところです。

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セツブンソウに会えました

2024年4月6日記

3月末のスプリング・エフェメラル見物その1です。怒涛の年度末進行が一段落して、月末になってやっと有給が取れました。

例年だと月末ではセツブンソウには遅すぎるのですが、今年はまだ花が咲いているとの情報を得て行ってきました。

午前中はかなりの雨が降っていて、これは無理かなと思っていました。でも天気予報通り、昼過ぎには青空が広がってきました。

雨上がりの青空

平日で午前中は悪天候だったこともあってか駐車スペースに車は数台、林道を歩いて自生地に着いても人はほとんどいませんでした。

セツブンソウは満開からは少し過ぎていましたが、まだまだ十分楽しめる状態でした。

セツブンソウ

おまけに雨上がりということもあって、萼片(セツブンソウでは花びらのように見えるのは萼片です)が半透明の状態で、普段とはまた違う雰囲気も楽しむことができたのもラッキーでした。

セツブンソウ

セツブンソウ

濡れて半透明になるということは、もともと萼片は透明で、表面が光を乱反射する凸凹の構造になっているということなんでしょう。それが水でコーティングされることでキャンセルされて透明になるということだと思います。

セツブンソウ

セツブンソウ

と、ここまで書いて、ChatGPTに聞いてみることを思いつきました。

「セツブンソウの萼片が濡れると透明になるのはなぜですか」という入力に対して、答えは以下の通りでした。私の推測はだいたい合っていたようです。

----------以下引用
セツブンソウ(雪分蘇)の萼片が濡れると透明になる現象も、サンカヨウの場合と同様に、表面の微細な構造や水の屈折・反射に関連しています。
セツブンソウの萼片の表面も、通常は微細な凹凸や気泡が存在します。これらの構造が光の屈折や反射を引き起こし、萼片が白く見えます。しかし、萼片が水で濡れると、その微細な凹凸や気泡が水に溶け込み、表面が滑らかになります。この滑らかな表面により、光が一様に屈折され、透明に見えるようになります。
要するに、セツブンソウの萼片も、水に濡れることで透明になるのは、表面の微細な構造が水と接することで変化し、光の屈折が均一になるからです。これにより、萼片が透明に見えるようになります。

----------引用ここまで

セツブンソウ

セツブンソウ

日当たりのいい場所では萼片はもう白色に戻っていました。これはこれでまたきれいです。

セツブンソウ

今年は仕事が忙しく3月末までは休みが取れなかったのでセツブンソウを見られない春になってしまうかと思っていましたが、見ることができて本当によかったです。

冬と春の境目である節分の季節に咲くので「節分草」という名前がついているのですから、長野の春がようやく始まったことになります。

アズマイチゲは、ここには結構な数がありますがすべて閉じていました。

カタクリ

カタクリもありました。こちらはまだつぼみ。

ここからほど近いカタクリの群生地にも行ってみることにしました。その2に続きます。

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シメ落鳥

2024年4月2日記

妻からLINEが入り、鳥が死んでいるとのこと。どうも自宅の1階の窓に鳥がぶつかって死んでしまったらしいです。

家に着いた頃は真っ暗で雨が降っていました。

ムクドリかもと妻は言っていましたが、正体はシメ。まもなく北へ帰るはずだったのに、こんなところで命を落としてしまうとはなんとも残念なことです。

野外で見るよりもかなり小さく見えました。

シメ

自分が見つけたのならこのまま放っておくところですが、第一発見者の妻の意向を受けて埋めることにしました。

死んだ鳥をそのまま放置しておいたほうがいいと思うのは、死骸も他の生き物の命を支える役目を持っていると考えているからです。

このことをSNSに書いたら、埋めても土壌生物の糧になるから大丈夫だという意見をいただきました。それはその通りなんですけど、自然界で死んだ鳥は土には埋まらないわけで、埋めてしまえば死骸を利用する生き物もいつもとは異なってしまうのかもしれません。そう考えるとやっぱりちょっともやもやした気持ちは残ります。

でも正直に言うとそんな屁理屈を持ち出す前に、あんまり思い入れのない土壌生物にこのシメが利用されちゃうのはなんかロマンがないよなと思ってしまったことは事実です。

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すでにカモは去っていた

2024年4月2日記

ちょっと空いた時間にカモが入る池に行ってみましたが、もうほとんどのカモは旅立ったあとでした。

それでもヒドリガモ、オカヨシガモ、カルガモ、マガモ、コガモ、カワウなど数羽ずつ残ってはいましたが、三脚を立ててカモを撮っている方がいたので、並んで観察する気にはなれず、長居は無用と近くを流れる川へ。

ハクセキレイ

ハクセキレイとセグロセキレイ、そしてキジバトとアオジ。

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最高スノーシュー

2024年3月31日記

3月中旬、「早春スノーシュー」の続きです。ミズナラ大王を訪ねての帰り道編です。

雪原

この日の午後は車の点検が入っていたので、あちこち回らずに最短ルートで帰ることにしました。気温が上がり、遠くから雪崩の音が聞こえてきました。

モミの木エリア

モミの木があるエリアに来ると、枝をわたっていくニホンリスを見ました。それからキクイタダキ。これはかなり近かったです。この日は広角ズームだけしか持っていなかったので写真はなしです。その分、双眼鏡でじっくり楽しむことができました。コガラ、コゲラ、アオゲラも見ました。

イボイボの木

ミズナラ大王は他の人にも通じる名前ですが、自分が勝手に名前をつけている木があります。これはそのうちの一つ、イボイボの木。

剛腕の木

これは剛腕の木。数年前から折れた太い枝が「剛腕」にもたれかかってしまって、ちょっとダイナミックさが減ってしまっています。

ほかにもこのエリアには魅力的な木がたくさんあります。ミズナラ大王に比べると確かにスケールは小さいですが、ファインダーでその姿を切り取るのはこのエリアでのスノーシューの一番の楽しみです。以下何株か、その魅力的な姿を紹介します。

巨樹

こうしてみるとミズナラ大王に引けを取らないです。

巨樹

画面の中に占める幹や枝の面積が、空よりもずっと多くなるのが巨樹っぽいです。

巨樹

よく見ると画面左上に飛行機雲が写っていました。

巨樹

巨樹

巨樹

巨樹

雪載せ

巨樹

2月に結構仕事を追っておいたので、3月は比較的余裕を持って過ごせました。なのでここに来る時間も生み出すことができました。この日よりも少し前に行ける日はあったのですが、天気が悪そうだったので取りやめにしていました。天気がいい日に来ることができて、とてもラッキーでした。

雪原

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早春スノーシュー

2024年3月31日記

最近は年に一度くらいになってしまっているスノーシュー遊び。3月中旬、大鳥居脇から雪原に入ります。

大鳥居

天気は快晴、気温は6℃。手袋は不要でフリースだけで汗ばむほどでした。

戸隠山

この世で一番透明なコガラのさえずりを聞きながら歩いていきます。今冬は暖冬ということで、昨冬と同じようにもう雪は溶けてしまったのではないかと心配しました(同じ3月下旬で、スノーシューが必要ないくらい雪が少なかったのです。「雪が少ない戸隠」参照。)が、この日は大丈夫でした。

目的はもちろんこの巨樹。

ミズナラ大王

通称ミズナラ大王です。

ミズナラ大王

出発したときに、他に何組かハイカーが入っていたので、この眺めを独り占めできるとは思いませんでした。

ミズナラ大王

なので遠慮なく、この木の周りをぐるりとまわっていろんな角度から写真を撮ることができました。

ミズナラ大王

圧倒的な存在感。

ミズナラ大王

たぶん毎回これ書いていますが、ファインダーをのぞいていると遠近感が軽くバグる感じです。

ミズナラ大王

写っているのが一本の樹とは思えない広がりです。

ミズナラ大王

この樹を撮るためだけに超広角ズームを買いました。

ミズナラ大王

暖かい冬だったので、枝に雪を載せている姿を見られるとは思わなかったので嬉しかったです。

折れた枝

それなりに太い枝が折れて落ちていました。こうして、年々この巨樹の姿は変わっていくのです。夏の姿を見ることはできないのでよくわからないのですが、これだけの樹ですので樹勢の衰えとかもあるかもしれません。自分が生きている間は無事であってほしいと身勝手なことを思ったりします。

昼食

ここで立ったままお昼ご飯にしました。近くのクリークからミソサザイのさえずりが聞こえてきました。

ミズナラ大王

来冬また来たいと思います。

復路はこちらで。

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カシラダカのぐぜり

2024年3月20日記

畦道

3月中旬、小雪舞う畦道を歩きました。10時スタート。気温は3℃。

ヒヨドリ

地面に降りていたヒヨドリ。

ムクドリ

雪の中を飛ぶムクドリ。

ツグミ

リンゴの枝止まりのツグミ。

ツグミ

こちらは地上ツグミ特集。

スズメ

時折雪が激しくなり、近くの里山は霞んで見えません。

カシラダカ

スズメの群れの中にカシラダカが混じっていました。雪が来ると現れる鳥です。

アトリ

木立がある場所に来ると、枝にアトリがたくさん止まっていました。

イカル

その根本の地面ではイカルが採食中。アトリも混じっています。

エナガ

エナガ

ここではエナガやコゲラも見ました。

コゲラ

そのまま、いつもの近所の森に接続しました。ここでの写真はありませんが、メジロにちょっと似た耳慣れない声を聞きました。姿を探すと、声の主はカシラダカ。ぐぜりだったようです。

里山

いつの間にか雪がやみ、霞んでいた里山が見えてきました。

ムクドリ

白い山肌バックのムクドリたち。

ジョウビタキ

看板止まりのジョウビタキ。この後、住宅地でアトリを見ました。これはちょっと珍しいと思いました。

再び畦道に戻って帰路につきます。リンゴ畑にアオゲラがいました。これもちょっと珍しいです。

モズ

そしてモズ。ベニマシコが鳴きながら上空通過。

チョウゲンボウ

すぐ近くにチョウゲンボウが下りていたのに気づかず、飛ばしてしまいました。一度川沿いの木の梢に止まりましたが、すぐに飛び去ってしまいました。

イカル

同じ場所でイカルの群れを見ました。行きに見たのとは別の場所ですが、同じ群れかもしれません。

イカル

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ビンズイ初記録

2024年3月20日記

ウメ

庭のウメのつぼみはまだ固い3月上旬ですが、「雑草」たちは元気です。

オオイヌノフグリ

畦道を一周り。

ツグミ

ツグミ発見。今冬は結構ツグミは多く見ているもののハチジョウには会えていません。そういえばいつの間にかハチジョウツグミとツグミは別の種類になったらしいのですが、日本鳥類目録第8版ではそれが反映されてるみたいです。図鑑の並び順もまた変わるのでしょうか。第7版の並び順でさえまだ慣れていないので、またまた混乱しそうです。

ビンズイ

人家脇の木立にビンズイを発見。この畦道では初めて。

B789

上空を飛んでいったのはイカルとバンコク行きのB789。

ベニマシコ

その他、ベニマシコ、スズメ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、ムクドリ、ヒヨドリなどを観察。

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月齢21.8

2024年3月17日記

3月3日の朝4時過ぎ、ふと目が覚めてしまいました。

レースのカーテン越しに月光が差し込んでいました。アプリを見ると月齢21.8。下弦に近い月です。こういう月はあまり撮ったことがないので、寝ぼけ眼でカメラを持ち出しベランダで撮ってみました。裸足で出たのでベランダのタイルが大変冷たかったです。

月齢21.8

眼鏡をかけずに撮ったのでファインダーではぼけぼけの月でしたが、カメラのAFを信じた結果きちんと撮れていました。

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カラ類の警戒声

2024年3月17日記

ここから3月の記録です。

いつもの近所の森

3月の一番最初はいつもの近所の森へ。この日は3時過ぎからだったので車で乗り付けてしまいました。

ヤマガラ

観察できたのは、ヤマガラ、シジュウカラ、エナガ、コゲラ、メジロ、ハシボソガラス、ツグミ。

エナガ

カラ類が一斉にざわっとしたので見上げてみるとハイタカが飛来。一度は枝に止まったものの、すぐに飛び去ってしまいました。

ちょこまかと動きながら小鳥たちは辺りをよく見ていることが改めてわかります。鳥に見つかりにくいようにと迷彩柄の服なんか着てみても、彼らにとっては誤差程度なんでしょうね。

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ヒレンジャクから始まって

2024年3月17日記

2月最後の里山歩きです。

車を置き、歩き始めた山麓のリンゴ畑で聞き覚えのある声が。

ヒレンジャク

なんとヒレンジャクの群れです。10羽くらい。サプライズでした。

ヒレンジャク

山歩きなので荷物にいれるかどうか迷った望遠レンズ、やっぱり持っていて正解でした。

里山

山道はこんな感じのうっすら雪。足元装備はミッドカットのトレッキングシューズでしたが、それで大丈夫そうです。

ルリビタキ

レンジャクに続いて登場は、この幸せの青い鳥、ルリビタキです。

ルリビタキ

登山道に沿って少しずつ移動していってくれたおかげで、たっぷり見ることができました。追いかける形になってしまってちょっと申し訳なかったです。

アトリ

ルリビタキと同時に現れたアトリです。

エナガ

トレイルランニングをしている方とすれ違ってからエナガの群れに行き会いました。かなり近くて、幸せな時間を過ごすことができました。

エナガ

何人かのハイカーと会いましたが、珍しく双眼鏡を持った方ともすれ違いました。

ルリビタキ

さらに登っていくと再びルリビタキ。さっき見たのとは別個体です。

しゃがみこんで見ていると地面に降りて採食を始めました。

ルリビタキ

イスカの声があちこちからしていますが、なかなか見つけられませんでした。でも辺りを飛び回っている姿を1度だけ見ることができました。写真はもちろんありません。

ヒガラ

山頂近くでヒガラを見ました。今日は鳥影の濃い山です。

下山は別ルートで。ウソの声が聞こえていました。

アカゲラ

アカゲラ、コゲラ、シメ、シジュウカラ、ヤマガラも観察。

エナガ

もうすぐ山麓というところで再びエナガの群れ。それからピオンピオンというこれまで聞いたことのない声。でもその後すぐにジャージャーという声がして、この謎の声の主はカケスだと判明しました。

下山して畑の脇を通って駐車場所へ。この畑ではミヤマホオジロの群れ。ここでは初めてかも。あとホオジロとシロハラ、ツグミ、ヒヨドリを確認。

ヒレンジャクから始まって、この日は鳥運に恵まれた山歩きになりました。

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赤いアカゲラと大きなコウモリ

2024年2月26日記

いつもの近所の森

夕方のいつもの近所の森。気温はなんと18℃。まだ2月ですよ。ヤマガラとヒガラは囀っていました。ドラミングが聞こえてきて、キツツキたちも春の気分のようです。音の主はアオゲラでした。

でも太陽が雲に隠れるとぐっと体感温度が下がりました。

シジュウカラ

アオゲラを見た後、コゲラ、アカゲラも確認。シジュウカラは地面で採食。エナガ、メジロ、ジョウビタキ、ツグミ、ヒヨドリ、ウグイス、ハシボソガラスなどを確認しました。

シロハラ

今回の特記事項1つ目はシロハラの観察です。今年はなぜか観察機会がほとんどありませんでした。この日この森では何度も観察。今までどこにいたのでしょう。

アカゲラ

特記事項の2つ目は夕日に染まった赤いアカゲラを見たことです。太陽はしばらく雲に隠れていたのですが、一瞬夕日が森の中に差し込み、その光がアカゲラを照らしました。アカゲラがさらに?赤く染まってなんとも美しい光景でした。下で見上げていると、アカゲラが幹をつついて飛ばす木の皮がばらばらと大量に落ちてきました。

夕焼け

特記事項3つ目は、大きなコウモリを見たことです。その飛ぶ姿を見て、最初はチョウゲンボウかと思いました。かなりのスピードで飛び回り、素早く反転を繰り返していました。もちろんアブラコウモリではありません。

Mastodonのfedibirdで引き続きお世話になっているまぐぴさんによると、ヤマコウモリの可能性があるのではないかということです。検索してみると、体毛や翼は濃い褐色、翼の形は狭く長いという特徴は合っていると感じました。

というわけで収穫の多い森歩きになりました。

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春めく畦道

2024年2月26日記

よく晴れた日曜日、歩き始めの気温は6℃でしたが、帰ってくる頃には10℃を超えて暑いほどでした。

オオイヌノフグリ

オオイヌノフグリ。

ヒメオドリコソウ

ヒメオドリコソウ。

ホトケノザ。

春の花たちが咲き始めて、マイクロレンズとパピリオが楽しい畦道でした。

ナナホシテントウ

ナナホシテントウも動き始めていました。

ムクドリ

鳥はスズメ、カワラヒワ、シジュウカラ、アオジ、ホオジロ、キジバト、ツグミ、ヒヨドリ、ムクドリ、モズ、ハクセキレイ、オナガ。

下の画像のヒヨドリは、設定を間違ってかなりのアンダーで撮ってしまったものですが、画像ソフトで修正したらそれほど変には見えません。

ヒヨドリ

歩いている最中、急に腹痛に襲われてあわてて帰宅、間に合いました。

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やっとここでもミヤマホオジロ

2024年2月26日記

里山山麓

夕方の里山山麓です。

ミヤマホオジロ

毎冬この場所で観察できていたミヤマホオジロに、ここでは今季初めて出会うことができました。

ヤマガラ

ヤマガラ2羽。

シジュウカラ

シジュウカラは盛んに囀っていました。あとカワラヒワもキリコロと華やかな春っぽい声で鳴いていました。

カシラダカ

その他はカシラダカ、ホオジロ、ミソサザイ、エナガ、ヒヨドリ、ツグミです。

ここでも前回の記事と同じく、ウソをちょっと期待していましたがだめでした。

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2月中旬いつもの近所の森

2024年2月26日記

2月中旬、いつもの近所の森です。

いつもの近所の森

午後2時から、気温は12℃。

上弦

月齢4まで下の記事のように撮影をしたのですが、その後天気が悪く、この日の上弦の月(月齢7.2)まで月を見ることはありませんでした。

ニオイスミレ

例年になく暖かい冬なので、もうスミレが葉を出していました。これは毎春ニオイスミレが出てくるエリアですので、たぶんそれです。

ヒヨドリ

森の中では、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、コゲラが混群を作っていました。その他エナガ、ヒヨドリ、ツグミ。ジョウビタキ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ。シメはぐぜっていました。

ヤマガラ

林縁に出るといきなり上空にオオタカが飛び、それをモビングするハシボソガラスを見ました。

ジョウビタキ

森に隣接する建物の前でジョウビタキを撮影。

ジョウビタキ

ウソとかレンジャクとかいないかな…と思って歩いた森でしたが、その目的は果たせませんでした。

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三日月前後

2024年2月25日記

月齢2.2

月齢2.2(2/12)

月齢3.2

月齢3.2(2/13)

月齢4.2

月齢4.2(2/14)

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残照見事

2024年2月21日記

アーベントロート

あまりにも見事な志賀方面の眺め。

ドイツ語ではアーベントロート(Abendrot)、夕日が山を赤く染める現象のことです。ネットで検索してもぴったり来る日本語にはなかなか行き当たりません。「山で見る夕焼け」ではなんだか語感が悪いです。

いろいろ考えているうちに、東山魁夷の「残照」という作品をふと思い出しました。絵にはこのような見事な赤は表現されていませんが、平地では沈んでしまった夕日が、まだ高い山の山頂近くを照らしている様は、まさにアーベントロートの風景です。なのでこの言葉が一番いい日本語訳かもしれないと思うようになりました。

東山魁夷の「残照」についてはこちらのリンクから。
東山魁夷記念一般財団法人「東山魁夷主要作品>1920—1940年代>残照」

アーベントロート

それにしても素晴らしい。夕日に染まる山肌に心奪われるひとときです。

アーベントロート

本当に美しい色に染まるのはほんの数分で、急激にバラ色は失われていきます。

当方連山上空の空

山の色はしばらく空に残り、やがて消えていきます。もっとも「残照」という言葉には、山だけではなく雲や空に残る陽の光という意味があるようですから、これもまた残照と言えるのかもしれません。

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藪に潜むミソサザイ

2024年2月21日記

夕方近くになって里山山麓に入ってみました。登山口に車を停めると、山から下りてきた2人組のハイカーがスパッツを外しているところでした。

スギ

花粉症持ちには、スギが花粉を蓄えているっぽくみえる赤い姿を見るのはあまり気持ちのいいものではありません。もちろんこれは花粉が赤いわけではなくてですね、冬になると葉が赤くなるのは葉にロドキサンチンというカロチノイドが蓄積するからだそうです。

里山

山道に入っていくと雪が出てきました。鳥影はほとんどないので、適当なところで引き返します。

雪のないところまで降りると、藪の中からミソサザイの地鳴きが聞こえます。

双眼鏡で丹念に探していくと、やっと見つけることができました。

ミソサザイ

双眼鏡だとわりとわかるのですが、ファインダーに切り替えるとなかなか難しいです。すんなりピントが合うわけがありません。上の画像にいるミソサザイがわかるでしょうか。

ミソサザイ

ここにいます。結局開けたところに出てくることはなく、藪の中に潜みながら移動していきました。

カシラダカ

さらに下ると夕日に照らされたカシラダカを見つけました。この個体の他にも数羽いて、群れで行動していました。

その他、ヒヨドリ、ツグミ、ジョウビタキ、エナガ、シジュウカラ、ヤマガラ、アカゲラ、アオゲラ、コゲラ、ウグイス、アトリ、ホオジロを観察しました。

ホオジロ

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具合が悪そうなツグミ

2024年2月19日記

前の記事の翌日の畦道です。我ながらよく飽きずに歩けると思います。

ハシボソガラス

この日の歩き始めは小雪舞う天候でした。でもどんどん晴れ間が広がってきました。

アオジ

この日は全体的に鳥が遠目。上の写真はみんな大トリミングです。アオジ、ムクドリ、久しぶりのシメ、モズ。

ツグミ

雪の上を走るツグミです。こうして見ると、ツグミの脚はやっぱり結構たくましいです。

スズメ

たくさんのスズメが地面に降りていました。ちゅんちゅく騒がしいのでばればれなんですが、画像としてみるとかなり優秀な保護色なんだと思います。

スズメ

私の存在なんて気にしていないように見えて、でもちょっと急な動きをしたりするとばっと飛ばれてしまいます。

スズメ

そして近くの木に止まって様子を伺い、おそらくスズメ基準で安全だと思うとまた地上に降りてくる感じです。

スズメ

家の近くまできたらエナガがいました。

エナガ

普段はここにはいないので、森以外の畦道で見るとやや意外な感じがします。

エナガ冬にはより里に近いところで見られる傾向にあることは確かです。

メジロ

メジロも混じっていました。

少し気になったのは最後に見たツグミです。このツグミ、前日も同じ場所で見た個体だと思われます。

ツグミ

そう思ったのは、前日見たときもこの日も、近くまで行ってもなかなか飛ばないという点で共通していたからです。双眼鏡で見たときには気づかなかったのですが、画像を見ると嘴を開けているのがわかります。これはたまたまそういう瞬間を撮影したのではないようです。何枚も同じような画像がありましたから。

夏に嘴を開けているムクドリやカラスなどを見たことがあります。その口開きは体温を逃がすためですが、今回のツグミはもちろんそういうことではないでしょう。

この様子と人が来てもあまり逃げようとしなかったことから、もしかしたら体調が悪かったのかと思いました。この後も何回かこの道は歩きましたが、この具合の悪そうな姿とは出会っていません。

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2月大雪の後

2024年2月19日記

ここから2月の記録です。

この数日前に長野市としては記録的な大雪が降りました。積雪深は30cmとものすごく積もったわけではなかったのですが、12時間降雪量は観測史上最多だったとのこと。
でも、基本暖冬の今冬はその雪も造作なく溶かしはじめていました。

畦道

畦道周辺に残る雪はこんな感じ。

切られたクルミ

ちょっとショックだったのは、畦道の途中にあった数本のクルミの木が伐採されてしまっていたことです。被写体としても結構好きだったので残念でした。

ツグミ

雪から顔を出し始めた地表ではツグミが盛んに採食していました。もうすっかり地上ツグミが主流です。

ムクドリ

ツグミと一緒に地面にいたのはムクドリ。

ムクドリ

そっと観察していてもこうしてすぐに警戒されてしまいます。

ムクドリ

それでも見るのをやめないと枝に上がりさらなる警戒態勢。そのうち飛ばれてしまいます。そんなに嫌わなくてもいいのにと思ってしまいますけど、仕方ないですね。

オオイヌノフグリ

日当たりのいい場所では先日大雪が降ったなんてことを感じさせないオオイヌノフグリの群落が見られました。

キタキチョウ

そして今年初めて見る冬越しの蝶です。地面に降りたところを撮りました。キタキチョウです。こんなに早く、2月上旬に舞う蝶を見るなんて、やっぱりこの冬がいかに暖かいかということです。

スイバ

赤いスイバの葉。冬を越してますます鮮やかになってきました。

ホオジロ

畦道の鳥たち。左上からホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ヒヨドリ。他にはアオジ、ハシボソガラス、オナガ、キジ、キジバトなどを見ました。

いつもの近所の森

畦道からいつもの近所の森に接続。ここではシジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、コゲラ、ベニマシコ、アトリを見ました。ここでのベニマシコはあまり記録にありません。

アトリ

アトリは比較的じっくり見ることができました。

アトリ

地上採食のアトリたちです。かなり長い間観察できました。これほど警戒されなかったのは珍しいです。

ジョウビタキ

森を抜けたところでジョウビタキも見ることができました。

ハシボソガラス

再び畦道を経由して家まで帰ります。

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過去の野外手帳インデックス

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