過去の野外手帳

〜2012年6月

土曜日の午後

白樺林6月最後の土曜日でしたが、午前に仕事が入ってしまいました。

午後3時過ぎにようやく体が空いたので、某高原まで足をのばして、シラカバ林の中の小径をたどってみることにしました。

歩き始めてすぐ、大型ツグミ系の地鳴きが聞こえてきました。辺りを探してみるとクロツグミの雄を地面に見つけました。盛んに何かを採食していました。素晴らしい歌い手も腹ごしらえは必要ですしね。

遠くの梢にちらちらと舞う影を見つけ、小さな双眼鏡をを向けてみるとシジュウカラの巣立ちビナたちでした。

シラカバ林ではノジコの声が盛んにしていましたが、姿を見つけることはできませんでした。

カラマツの植林を抜け、湿地帯に出るとオオヨシキリとアオジの声が聞こえてきました。今日はここまでと思い、元の道を引き返します。シラカバ林では、ノジコがまださえずっていました。

1時間ほど歩いただけでしたが、天気のいい休みの日に仕事が入って凹んでいた気持ちが回復しました。

2012年7月なかごろ記

チゴハヤアオバポタ

チゴハヤブサを見るために自転車ででかけました。現地には7名ほどの方がカメラやプロミナーを構えていました。さっきまでいたんだよねと言われてしまい、少し待つことに。

待っている間、アオバズクのいる枝を教えてもらいました。アオバを一人で見つけるのはなかなか難しいです。こういうとき、ほかのバーダーがいるとありがたいというのは、普段の自分の物言いからするとかなり都合のいい感想です。

アオバ

上の画像の円内がアオバズクです。換算28ミリのコンデジで撮影したので、こんな程度。この日は写真を撮るつもりは全然ありませんでしたが、一応記録ということで。

チゴハヤブサもまもなくやってきました。双眼鏡でじっくりその姿を眺めることができました。こっちも換算28ミリで撮ってみました。円内に鳥のような形がなんとか確認できます(よね?)。

チゴハヤ

長居は無用なので、そのあとふらふらとポタリング。
今年3月に廃線になった長野電鉄屋代線のレールはすっかり錆びていました。

屋代線河

川を渡りまして。
以前、個人的にチゴハヤブサの繁殖を見つけた場所にも寄ってみましたが、ここでは今年渡来しているかどうかは確認できませんでした。

ケヤキ畦道

自転車に乗ったのは久しぶりでした。通勤ジテツーができなくなってしまってから、遠のいてしまっていたのですが、大学生の息子がロードバイクを買ったというのでちょっと触発されました。

ぼろぼろになったサドルを換えて、断線して動かなかったサイコンを換えて(ワイヤレスにしました)、減りが気になっていたブレーキシューを換えて、劣化して破れかかっていたサドルバッグまで換えてしまいました。

2012年7月はじめ記

森を登る

毎年この時期に歩く森です。
まず、好きなマイヅルソウやツマトリソウが私を迎えてくれました。

森歩き

歩き始めはキビタキとクロジのさえずりでしたが、標高が上がるにつれてルリビタキやメボソムシクイの声が聞こえてきました。

森歩き

木々も中心は針葉樹へ。花もイワカガミやミツバオウレンなどへと変化。わずかな標高差なんですが、結構見られる種類が変わりました。

森歩き

時間の関係で途中で引き返しました。
下るに従って、鳥たちの声も元に戻っていきました。

森歩き

2012年7月はじめ記

水中もつれ合い

水中もつれ合い

田んぼの水の中でミミズに食いついているヒル?を見つけました。
FT2のレンズ部分だけを水の中に沈めて撮ってみました。

水中もつれ合い

こういう時、防水カメラは楽しいです。
撮れた絵はあまり一般向きではありませんでした。

2012年7月はじめ記

山沿いの道の散歩

BGMはホオジロとキビタキのさえずり。

山沿いの道の散歩

畑のジャガイモがだいぶ立派になってきました。ウスバシロチョウはそろそろお別れです。この日はアサギマダラを見ました。季節は夏へ向かっています。

2012年7月はじめ記

ベランダからフクロウ

2Fリビングで持ち帰り仕事にうんうん言っていると、窓の外からフクロウのゴロスケホーが聞こえてきました。これまでもたまにこういうことがあったのですが、今回は結構近い。

そーっとベランダに出て、双眼鏡で辺りを探索すると、電柱のてっぺんにとまっている、まあるい頭のシルエットを見つけました。姿を見たのはずいぶん久しぶりです。

プロミナーをひっぱいだしてきて、ベランダに設置。目が慣れてくると、辺りを見回しながら鳴いている様子や、顔の辺りの模様も見えてきました。ネズミでも探しているんでしょうか。距離は約70m。

30分ほどでその電柱からは移動してしまいましたが、声は午前2時過ぎまで聞こえていました。ちょっといい夜になりました。

2012年6月おわり記

桑の実にテントウムシ

シロジュウシホシテントウ灯台もと暗しの森は、いわゆる鳥枯れの時期。林縁ではムクドリの幼鳥が目立ちました。この時期の若い鳥たちのあぶなっかさは、とってもかわいいです。

森の中にも鳥はいるんでしょうが、鳴かず見えずで、どうしても虫に目がいきます。

ミミズの死骸にオオヒラタシデムシが群がっていて、もちろん写真撮りましたけど、アップする写真はこちらにします。ヤマグワの実にいたシロジュウシホシテントウです。桑の実との取り合わせにぴんと来なくて調べてみたら、彼らはクワキジラミの幼虫を食べるということで、クワにいるのは道理なんですね。

2012年月6月おわり記

バラアマガエル

バラアマガエル

妻が、庭のバラの中にアマガエルがいるよと教えてくれました。さすが、20年も一緒にいるとツボを知ってます。

バラの中にいるということは、それだけここがカエルにとって「おいしい」場所だってことでしょう。夕方に見つけたこのカエル、翌朝もバラの中にいました。

2012年6月おわり記

クリストフの最期

田んぼの水面に落ちていた虫にアメンボが群がっていました。ちょっとどいてもらうと、犠牲者はクリストフコトラカミキリでありました。

しばらくすると再びアメンボが群がってきていました。

田んぼにはいろいろなドラマがあって飽きないです。ガムシの幼虫っぽいのがたくさんいましたけど、くわしい種類まではわかりません。草食の成虫と、いかにも凶暴な風体の幼虫のギャップがちょっと面白いです。

2012年6月なかごろ記

まもなく終了畦道散歩

畦道散歩この畦道がなくなってしまうという計画を聞いたのは何年前だったでしょうか。

過去の野外手帳をたどってみたら、2004年6月のことでした(「涙が出そう」「涙が出そう2」を参照)

あの時はほんとに泣けました。

翌年には区画整理事業が始まると聞いていたのですが、、計画が(私にとっては幸いなことに)先送りされたのか、うまくまとまらなかったのか、そこらの大人の事情は分かりませんが、これまでずっと工事は始まりませんでした。

おかげで、思ったよりもずっと長くこの風景の中を歩くことができました。

当時は小学生だった息子は、二人ともこの道でよく遊びました。
彼らも今は大学生と高校生になり、もうここで遊ぶことはありません。でも少年時代に、畦道での体験ができてよかったと思います。

そんな親としては甘酸っぱい記憶とリンクする畦道散歩、いよいよ今年が最後です。見納めです。

この夏はどの田んぼにも水が入らず、草が伸び放題です。ハハコグサがこんなにたくさん田んぼに生えているのは初めて見ました。

自分が小さかったときの家の回りの風景はもうここにしか残っていません。

あのときの様子を、写真に撮って残しておけばおけばよかったという後悔がずっとありました。
当時の空中写真が残っていて(「タイムスリップ」参照)、それを頼りに脳内で再生することは辛うじてできますが、息子にも妻にも見せたかったなあとよく思いました。

なので、区画整理事業の話を聞いて以来8年間、この畦道の写真はずいぶんたくさん撮りました。

区画整理が始まるまで、もう少し写真を撮っておきます。

2012年6月なかごろ記

アワフキ幼虫

畦道歩きで泡巣を見かけて、お姿を見たくなりました。

泡をはぎ取ってみると、アワフキムシの幼虫が出てきました。この泡で他の虫、アリなどから捕食されることを防いでいるのだそうです。確かに泡から離すと所在なさげにちょこまか歩き回ります。泡に戻してあげると、落ち着くようでした。

マルアワフキ幼虫?

とりあえず写真を撮って帰宅し、同定を試みるも手持ちの図鑑には幼虫の画像は皆無でした。ネットに頼ることになったのですが、結構苦戦しました。お腹の赤いシロオビアワフキの幼虫の画像はたくさん出てきましたが、この方に該当する写真はなかなか見つかりませんでした。

そんなわけで、マルアワフキと幼虫ということにします。自信はありません。野外用のハンディ版に幼鳥、夏羽、冬羽、雄雌の区別まで載っている野鳥の図鑑は、昆虫と比べるとやたらに親切です。

2012年6月なかごろ記

虫撮り歩き

灯台もと暗しの森

6月初めての灯台もと暗しの森です。だいぶうっそうとしてきました。虫除けスプレーを吹きかけて雨上がりの歩きましたが、まとわりつく虫はそれほど多くなかったです。ヤブヘビイチゴの赤い実が林床に目立ちました。

ユキノシタなど

毛虫はイモムシハンドブックを見てみましたがよくわかりません。ヒトリガ系でしょうか。

この日は探鳥というより虫撮りでした。雨上がりの曇天の上に森の中の暗さで、絞りが開き、シャッター速度は遅くなり、失敗ばかり。内蔵ストロボでもなかなかうまくいきません。

外付けのストロボがほしくなりましたが、とりあえずはディフューザーでいけそうです…というのが、この後書店で買ってきた『デジタルカメラによる海野和男の昆虫写真テクニック』を読んでの結論です。

ハムシ系は結構たくさんいました。まともな画像を残せたのは上のヤツボシハムシと下のセモンジンガサハムシだけでした。

ヤツボシハムシとセモンジンガサハムシ

住宅地との境、空が少し開けた場所でツバメたちが普段とは違う声で盛んに飛び交っていました。なんだか変だな…と思ってしばらく見上げていると、猛禽が森から舞い上がり反転して急降下。ツバメたちはモビングしていたんですね。声はオオタカっぽかったですけど、一瞬見えたシルエットは翼がとがって見えました。でも、やっぱりオオタカだと思います。

2012年6月なかごろ記

ジョウカイボン

このカミキリムシはなんだろう?と思って図鑑をめくってもネットで検索しても該当なし。調べていくとカミキリモドキの仲閧ニいうものもあって混乱してしまいましたが、結局これはジョウカイボンの仲間でした。

ジョウカイボンの仲間

ジョウカイボンの仲間にもいろいろいますが、これはいわゆるジョウカイボンに見えます。ただ、いつものように写真の撮り方が不適切で、これだけでは同定できません。やっぱり写真を撮るより、スケッチをしてこないとだめですね。

ジョウカイボンについて検索すると、名前の由来は不明とする記述があり、また平清盛の法名「浄海坊」からくるものとの記述もありました。

後者では、ジョウカイボンがカミキリモドキと混同されていて、カミキリモドキの持つ毒と清盛の病気とが結びつけられて…というような説明がありました。最初に書いた私の混乱はけっこう歴史的なものだったわけです。

2012年6月なかごろ記

6月初旬の戸隠森林植物園

この時期はなんといってもタチカメバソウが美しいです。

タチカメバソウ

スミレを何種類か見ました。図鑑を見てもなかなか同定できないです。それは、図鑑にある同定ポイントをしっかり見てこないから…。

スミレ

違う種類だと思って撮ってみましたが、同じのもあるかもしれないです。というわけでスミレはごまかしておしまい。

ほかにもいろいろな花が咲いていました。いつもなら調べないのですが、今回はスミレをサボった分、頑張って調べてみました。

ズダヤクシュなど

1段目、ズダヤクシュとクルマバツクバネソウ。これは知ってました。
2段目、ラショウモンカズラとオオバタネツケバナ?タネツケバナはいろいろあるみたいです。
3段目、ルイヨウボタンとチゴユリ。これも知ってました。
4段目、ヒメアオキとサワハコベ。この2つが一番調べにくかった。
5段目、エンレイソウ。右下最後のは分かりませんでした…。他のも間違っていたらごめんなさい。

鳥はノジコが多かったです。戸隠ではあまり多くないオオルリがいました。ミソサザイがいいところにとまってくれましたが、あまりシャープに撮れませんでした。

ノジコ ミソサザイ

ほかにはキビタキ、コルリ、クロツグミ、キクイタダキ、アオジなど。

オタマはヤマアカガエル、チョウはヤマキマダラヒカゲ、甲虫はカタクリハムシかな。

カエル 昆虫

カタクリハムシはカタクリのみを食べると思いきや、ウバユリやオオウバユリも食べるのだそうです。

戸隠風景

探鳥というよりほとんど花見でした。

2012年6月なかごろ記

レンズにメマトイ

メマトイとレンズ

眼と間違えて寄ってきた現場写真撮りました。(→メマトイ、森へお帰り

2012年6月なかごろ記

スイフト大好き

用事で外に出ると、空から降ってきたのはアマツバメの声でした。飛ぶために特化した姿はたとえようもなく美しいです。

アマツバメ飛ぶ空

スイフトという名前は、スズキのコンパクトカーの車名に、昔は三菱のミラージュのグレード名に使われていますが、アマツバメのイメージとはちょっとちがうというのが個人的な感想です。

もっとも、調べてみると、"swift"には「迅速な」「速い」という意味がありますし、「ハリトカゲ」や「コウモリガ」でもあるようです。ちなみにハリトカゲはとっても素早く動くらしいです。コウモリガが早く飛ぶのかどうかはわかりませんでしたが、飛びながら産卵するということらしく、このあたりは空中生活者たるアマツバメに通じるところかもしれません(もちろんアマツバメは飛びながら産卵はしません!)

2012年6月なかごろ記

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