過去の野外手帳

〜2012年5月

心と体を休める山

心と体を休める山

一歩一歩無心に歩きました。もちろん冒険ではなく、挑戦でも自己満足でもない、歩きたいと心と体が欲しての、この山でした。

2012年6月なかごろ記

ニリンソウ咲く森を歩きました

もう昼を過ぎていたので、戸隠まで上がる元気がありませんでした。きっと駐車場は大混雑だろうし。でも、こんなすてきなニリンソウの群落に出会えたのだから、こっちで正解だったのかもしれません。

ニリンソウ

鳥的にはホトトギスを初認し(5月末の記事です)、ノジコがあちこちで鳴いていて、これまたいい感じでした。花もたくさん咲いていました。ヒトリシズカがにょきにょき伸びていたのが印象的でした。

クリンソウ ヒトリシズカなど

リスにかじられたドイツトウヒの松ぼっくり(待つではないのに松ぼっくりって変ですね)がたくさん落ちていました。切り株が食卓になっているようでした。

リスの食卓

誰にも会わない静かな森でした。ここは初めて歩いたのですが、また来ようと思いました。でも後日同僚に、「あの辺りに車とめてたでしょ?」と指摘されてしまいました。マイナーな場所で遊んでいたつもりが、世間は狭いです。

2012年6月はじめ記

メマトイ、森へお帰り

5月下旬の灯台もと暗しの森です。葉が茂って見通しはききません。鳥の姿をほとんど見ることができませんでしたが、キビタキやサンショウクイの声は聞きました。まだ確認できるので、通過していくのではなくここで繁殖しているんでしょうということでよろしいですか。

ウスバシロチョウがたくさん飛んでいましたが、とまってくれないので撮れずじまい。かわりに濃くなった森とあちこちにのびているマムシグサ(の仲閨jばかり撮ってしまいました。

緑が濃くなりました

そろそろメマトイがうっとうしい季節です。この日もかなりまとわりつかれました。すごいと思うのは、コンデジのレンズにも寄ってくることです。眼に見えるものに積極的に関わるこの姿勢はたくましい限り。

森を出てからもしばらくついてきたので、「メマトイ、森へお帰り。この先はお前の世界じゃないのよ。ねえ、いい子だから。」と囁いたら、彼らはふっと姿を消したのでした。(嘘)

2012年6月はじめ記

傘寿の父

小さい頃、父と一緒に何かを楽しんだという記憶はあまりないです。

残された写真を見ると、子どもの頃にいろいろなところに連れて行ってくれたことがわかります。私が自然好きなのは、その時の体験によるものでしょう。

でも、自分と父との折り合いはそれほどいいものではありませんでした。成人するまではもちろん、結婚して家庭を持ってからも、そして同居するようになってからも、なんとなく埋めがたい距離を置いて暮らしてきたような気がします。

でも相手が傘寿ともなると、そして記憶の中にある父の姿と自分が重なることが多くなるにつれ、これまでとは違った距離感が生まれてきています。

里山

自宅から近いある里山。毎日眺めている山なのですが、登ったことがないという父。じゃあ登ってみようかということになったのでした。

歩き始めは結構な急登。飯綱に登るか!と前夜の晩酌で話が盛り上がりましたが、やはりこのくらいで急だ…とやや弱音を吐きがちな父には、やっぱり飯綱は厳しいと思いました。

花が美しい小径を登り切ると道は穏やかに。そして市街の展望が広がりました。

里山

この山は作業道が入り組んでいて、危険は少ないのですが迷いやすい山。父は散策にはいい山だと言っていましたが、実はそうでもありません。

下りは廃道になりかけている車道を経由しました。ここではオオルリを間近に見ました。鳥というとウグイスしか分からず、逆の言い方をするとウグイスの声が聞こえるとテンションが上がる父です。私はオオルリに満足でしたが、ここは再び距離感が広がった場面だったかもしれません。

廃道

正味3時間の山歩き、この程度なら問題がない体力レベルだからこそ実現できた企画でした。自分も80になっても山を歩いていたいなと思いました。

2012年月はじめなかごろおわり記

愚痴ばかりの人生

神社仕事の合間に、昔よく遊んだ神社に寄ってみました。なんとも懐かしく、当時がよみがえった感じがしました。神社って、今も昔も変わらない貴重な空間かもしれません。

神社は変わらなくても、その周辺はどんどんと変わっていきます。田舎の代名詞のような長野でも、畑や田んぼはどんどんと失わ、昔の航空写真を見ると、あぁこうだったよね…とため息が出てしまいます。自分がなじんだ光景が次々に失われていってしまうことに、寂しさを感じるのです。

私の場合、自然を守りたいというより、自分が親しんできた眺めを失いたくない気持ちの方がが強いのかもしれません。それは、農村の風景を残したいということとほぼ同義です。
でも、農家の方々の働きで維持されてきた風景を守る力や能力は自分にはありません。結局何もできず、しようともしないまま、酒を飲んでばかりです。せいぜいネットで愚痴をまき散らす程度。我ながら情けないです。

このサイトを長く続けてきましたが、なんだかそんなことばかりのような気がします。つまり、言いたいことは書いてみるものの、書いただけということ。

2012年5月おわり記

ハリエンジュの花見頃

ハリエンジュ

果樹の花が一段落して、緑が濃くなり始める時期、あちこちで目に付くのが藤の花とハリエンジュ(ニセアカシア)です。この花を天ぷらにして食べたことがありますが、今は花の甘い香りをかぐだけでお腹いっぱいになる感じがします。

2012年5月おわり記

アリは海苔を食べたのか

海苔とアリとある里山でのお昼ご飯。
コンビニおにぎりに温かいスープをつけて…と思ってバーナーをセットしたのですが、なんとコッヘルを忘れてきてしまったことに気づきました。

がっくり、残念、しょんぼり。でもラーメンをあてにして忘れ物に気づくのよりはずいぶんましです。とりあえず、おにぎりは食べられるのですから。

ふと地面を見ると、アリがおにぎりの包装を破いたときに落ちた海苔の破片を引っ張っていることに気づきました。食べ始めてまだ数分の光景です。

不思議です。山の中に棲んでいるアリにとって、おそらく海苔は初めて出会った「食材」のはず。それをどうして食べものとして認識できるのでしょうか。海苔が地面に落ちて数分後にめざとく見つけて引っ張り始めたということは、やはり何か匂いがするんでしょうか。ちなみに具材はねぎ味噌でした。

まあ、よくよく考えれば、アリは砂糖に群がるイメージがありますけど、その砂糖だって野外ににあのような形で存在しているわけではありません。なにをもって食べ物とそうでないものを見分けているのか、そんなことを考えながらの食事でした。

その後、この海苔が巣に運び込まれたかどうかは確認していません。

2012年5月おわり記

金環日蝕の日

2012年5月21日、長野では金環日蝕は観測できず部分日蝕ということでしたが、最大食分は0.933。とても楽しみでした。

どうせなら写真を撮りたいとは思っていたものの、晴れるかどうかもわからないのに高価なフィルターを買うのもなぁ…と、500円で買ってきた月刊「星ナビ」付録のA5判日食観察プレートを切り抜き、ステップアップリングにボンドで貼り付けて簡易フィルターを作るのがせいぜいでした。

手持ちでお気楽に撮影するつもりだったので、レンズも60mmにしておきました。

天気予報では曇り時々晴れだったのですが、当日の朝はよく晴れました。月曜日にしては高揚した気分で家を出ました。

金環日食の日

撮影の結果は上の通り。にわか天文ファンの思い出作りとしては十分でした(色調補正し、コントラストをいじり、大トリミングして連結しています)。

それにしても、太陽が欠けていく現象は神秘的でした。最大あたりでは、晴れているのに辺りが薄暗くなる、とても不思議な風景を体験できました。気温が下がったかどうかは分かりませんが、少なくとも日射が減った分、体感温度はかなり下がりました。

木漏れ日

話には聞いていた木漏れ日の三日月模様も大変印象的でした。こっちももっと積極的に撮っておけばよかったと思いました。

野鳥の行動に変化があるだろうか?ということにも着目していたのですが、あまり変化はなかったように思います。でもwebで興味深い報告も読みました。実際の所はどうなんでしょう。

2012年5月おわり記

山の贅沢

コシアブラ

美味しい美味しいコシアブラの天ぷら。

2012年5月おわり記

鳥見じゃなくて探鳥

4月連休は近所で鳥見してましたが、せっかく長野に住んでいるのだから、5月連休に一度くらいは戸隠に行くってもんでしょ。

4時起きして家を出る時は雨。森林植物園の駐車場に着いた5時半頃も小雨でしたが、歩き始めると次第に天気は回復してきました。

近所にはいないコルリ、クロジの声を聞くと、やっぱり心浮き立ちます。鏡池に行く途中でノジコを見ることができました。この鳥はいつも戸隠で気になる鳥です。

戸隠

鏡池でオシドリを見てUターン。7時を過ぎ、時折人にすれ違うようになりましたが、5月連休の鳥屋的ハイシーズンの戸隠とは思えないほど静かでした。好きなキクザキイチゲやアズマイチゲが、太陽が昇るにつれてあちこちで花開き、幸せな気持ちになりました。

アズマキクザキ

でも、静かな戸隠はここまで。木道に戻ったとたん、人がぐっと増えました。普通?の観光客が結構歩いていましたし、大きなレンズを載せた大きな三脚を木道に並べている方もたくさんいました。

木道以外にもカメラマンはいましたが、かなりの少数派でした。機材が重く、歩きにくいのは分かりますが、せっかく戸隠に来たのに、人がたくさん歩いている木道上で一日の大半を過ごすのは、なんとももったいないと思ってしまいます。森林植物園内に限ったって、静かでいい場所はほかにいくらでもあるのに。

そして案の定、いやな姿を見ることになりました。木道幅員いっぱいに三脚とご自分の脚を開いて、通行の妨げになっていることに気づかずに撮影夢中のデジスコカメラマン。アカゲラの巣穴のすぐ前にキヤノンの白い大砲をどっしり据えて、「ここで待っていればいくらでも撮れるね!」「そうだね!」と嬉しそうに話していたご夫婦。木道を歩いて行くと、ファインダー像が揺れるのか、露骨に嫌な顔をこちらに向けたカメラマンもいました。

私もプロミナーを載せた三脚を持って歩いていたので、端から見れば同類項なのですが、さすがにここまで大胆にはなれなかったです。

再び木道を離れると、カメラマンの姿は減り、森の主役は鳥たちでした。キバシリが幹を回り、コガラが巣材を運び、オオアカゲラが木々の間を渡り歩いていました。三脚が林立しているルートと数十メートルしか離れていないのですが、雰囲気は全然違いました。
ちなみに、下の画像下はオオアカゲラではなくて、にらみ合うアカゲラオスです。

アオジなど

話は変わりますが、サンコウチョウ目当てに都市公園で150人が集結していたという話をツイッターで目にしました。そういうのって楽しくないじゃんと思います。私も情報を頼って鳥見をしたことはありますし、それを否定するつもりはありません。ただ、人混みの中ではなく、自然の中で鳥を見るのが好きです。

鳥見趣味を表す言葉のひとつに「探鳥」があります。この言葉には、ただ鳥を見るという意味以外に、自然の中に身を置き、その雰囲気を感じながら鳥を探し、その姿や声を楽しむというニュアンスが含まれていると思います。

「野鳥」という言葉と共に生まれたこの言葉は、自分にとっての鳥を見る楽しさをよく表していると改めて感じたのでした。これまで、「探鳥」というと「探鳥会」のイメージが強く、ほとんど単独で歩いている自分のスタイルとは少し違うと思い込んでいたのですが、やはり中西悟堂は偉大です。

戸隠

昼過ぎまで「探鳥」したのはまずかったです。駐車場はえらいことになっていましたが、それ以上に県道が大渋滞でした。植物園の入り口から長野方面に右折することができません。中社方面に向かう車が全く動かないのです。

仕方ないので、左折した後あちこちくねくね走って帰ってきました。やはり大型連休中の戸隠は要注意です。早く変なブームが去ってくれないものかと思いました。

2012年5月なかごろ記

小さな山登り

カタクリはおしまい姪っ子が帰省してくると最近恒例になっているのが、カタクリが登山道脇に咲くこの山登りです。

今年は残念ながらカタクリはもうおしまいでしたが、他にいろいろな花が咲いていて楽しめました。

もっとも花を見ていたのは私くらいで、同行者(弟、父、姪)はタラの芽探しに夢中でした。
そのおかげで、この日の夕飯はタラの芽の天ぷらに手打ちうどんという素敵な食事になったのですが。

登りの道ではヤブサメとキビタキが鳴き、山頂ではオオルリの声が響いていました。てっぺんで柏餅を食べて小休止。

いつ雨が降ってもおかしくない空模様でしたが、登山口に置いた車にあと数分というところで、とうとう空が耐えきれなくなりました。

2012年5月なかごろ記

エナガ巣立ちビナ

晴れたかと思うと急に雨がぱらつく不安定な天気でした。灯台もと暗しの森に今日も通います。葉が昨日に比べても増えたなと感じました。イカルとセンダイムシクイの声からスタート。センダイムシクイが目の前に来ました。

ホオジロメジロなど

キビタキがギュルルルと鳴いていました。サンショウクイも引き続き活発。戸隠より頻繁に出会える感じがするくらいです。空は落ち着かない感じでしたが、吹く風は本当に爽やかで、これこそ「薫風」だよなと思いながら森の中を歩きました。

エナガ

この日のとっておきの場面は、エナガ巣立ちビナの押しくらまんじゅうでした。あまりにも愛らしくて、一人ニヤニヤしてしまいました。

親鳥(ヘルパー?)が盛んに餌を運んでいました。餌はイモムシ系のようでした。ずっと見ていたかったのですが、邪魔になるので早々に退散です。

スズメ

林縁にあるサクラの木にはスズメがたくさん群がっていました。もう花が散ってしまったのに吸蜜?と思って双眼鏡を向けていると、彼らが食べているのもイモムシ系でした。次から次へとついばんでいて、かなりの数がサクラの木に発生していることが分かりました。

鳥たちを支えているのは、イモムシなんですね。

2012年5月なかごろ記

リンゴ畑の中の道

5月連休は弟家族が来長しました。若干の雨模様でしたが、姪っ子を連れて早速近所の散歩にでかけました。60oマクロで切り取った点景をいくつか。

リンゴ畑の中の道

リンゴ畑の中の道は美しく暮れていきました。キジがケンケン鳴いていました。ツグミの声を聞きました。そろそろ終認かな。萌葱色が山裾から山頂に駆け上がる季節です。

2012年5月なかごろ記

5月連休初日は灯台もと暗しの森

朝から雨降りでしたが、午後になって晴れ間がのぞいてきたので、とりあえず灯台もと暗しの森へ行きました。4月末と比べてかなり緑が濃くなりました。

新緑の森

ヒヨドリ、ウグイス、キビタキ、メジロ、サンショウクイなどを確認。キビタキは個体数が増えてきました。アカハラ初認です。

ウワミズザクラなど

カスミザクラの花びらが舞い落ちていました。替わりにウワミズザクラが咲き始めていました。

カナヘビ

カナヘビがたくさんいたので、ついついたくさん撮ってしまいました。マクロレンズを持っていけばよかった。

ツマキチョウが飛んでいました。右の甲虫はツイッターでヨツボシヒラタシデムシと教えてもらいました。普段使いの「見つけよう信州の昆虫たち」には載っていなくて、ネットで参考にしているサイトにもなかったので、珍しい種類なのか?と思いました。後で小学館のNEOを見たらちゃんと載っていました。昆虫は図鑑選びが難しいです。

ツマキチョウとヨツボシヒラタシデムシ

帰りがけ、ふと見たタンポポの群落はニホンタンポポでした。こういうのって得した気分になります。

ニホンタンポポ

2012年5月なかごろ記

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