過去の野外手帳

-2016年4月

4/30は道ばたの森

大型連休2日目は道ばたの森です。昨日は夕方からでしたが、この日は少し改善されて昼前の出動です。

ノジコ、アオジ、サンショウクイなどが活発でしたが、デジスコで撮れたのはニュウナイスズメのみ。デジスコはふだんほとんど使ってないので、相変わらず腕が上がりません。

ニュウナイスズメ

先週、イスカが見られたので今週も…なんてことは期待してませんでした(そしてその通りでした)。
鳥は上記も含めてアオサギ、トビ、ノスリ、アカゲラ、アオゲラ、コゲラ、サンショウクイ、ヒヨドリ、クロツグミ、コサメビタキ、ノジコ、アオジ、ホオジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、コガラ、エナガ、ゴジュウカラ、ウグイス、ヤブサメ、イカル、カワラヒワ、ニュウナイスズメ、カケス。

ショウジョウバカマ

先週からの植物の変化に興味がありました。まずはショウジョウバカマ(↑)。前回は茎が短くてかわいい感じでしたが、伸びてちょうどいいバランスになってきていました。群生はなかなか見事。ビロウドツリアブの吸蜜を見ることができました。

ニリンソウ

ニリンソウ(↑)はだいぶいい感じになっていました。五分咲きってところでしょうか。

エゾムラサキ

エゾムラサキ(↑)が咲きはじめです。昨年初めてワスレナグサではなくエゾムラサキと知りました。昨年は5月下旬が見頃だったので、今年は中旬あたりとにらんでいます。楽しみです。

ベニバナイチヤクソウ

これはおそらくベニバナイチヤクソウのつぼみ(↑)。毎年ベニバナイチヤクソウが見られる場所で見つけたので見当がつきました。同じ場所に続けて通っているとわかってくることもあります。昨年の見頃は5月下旬から6月上旬。これも早まるでしょうか。

ミヤマエンレイソウなど

大型連休中というのに、人に会わずに鳥や花を楽しめる、ここはとてもいい場所です。

2016年5月はじめ記

4/29は灯台もと暗しの森

今年の春の大型連休初日(4月29日)、いろいろあって出かけられたのは午後4時過ぎ。とりあえず灯台もと暗しの森です。9℃、曇りのコンディション。

灯台もと暗しの森

マムシグサ系が出始めです。この鞘というのか、の中に葉っぱや茎がどう折りたたまれて入っているのだろうと想像するだけで楽しくなります。これは蛹についても言えますね。写真を撮っているとエナガの群れがやってきました。

マムシグサ系

ヤマツツジがもうすぐです。クロツグミの歌が聞こえてきました。

灯台もと暗しの森

いつも写真を撮るこの場所ではオオルリが囀っていました。なんとオス同士が争う場面も見ることができました。夕方でしたが、鳥達の動きはかなり活発でした。

タラの芽、シモツケのつぼみ、そして何故かこの森に2株だけあるシロヤマブキ。

タラの芽

その他の花とか。

ムラサキケマン

ツグミがまだいました。最後はイカルとアオゲラ。他にはツバメ、ヒヨドリ、コゲラ、アカゲラ、シジュウカラ、ヤマガラ、カワラヒワ。シメはついに去ったようです。

ニホンタンポポ

2016年5月はじめ記

なんてことしてくれたん!

浚渫

ヨシが繁っていて、毎夏オオヨシキリが繁殖する住宅街の中の小さな池に、重機が入ってぐちゃんぐちゃんになっていました。この光景を見た瞬間、口をついて出たのがタイトルの言葉です。「浚渫工事」という看板が出ていました。このあとコンクリで三面を固める工事になるようです。残念でなりません。

2016年5月はじめ記

道ばたの森のサプライズ

4月下旬の道ばたの森です。曇り、気温15℃のコンディション。目的はお花見。

たぶんミヤマスミレ

以前教えてもらったのと同じと考えると、これはミヤマスミレ?スミレは本当に難しいです。自分で調べようとしない態度が問題です。^^;

ナニワズ

この黄色い小さい花は、前からここで見かけていたものの、手持ちの図鑑ではうまく調べられずにいました。
現場からtwitterにアップして聞いてみると、すぐに何人かから「ナニワズ」であると教えていただきました。すごいですtwitter(というかフォロワーさんがすごい)。おかげで長年?の疑問が解消しました。

ショウジョウバカマ

ショウジョウバカマはまだ出始めでした。茎が短くてかなりかわいい。

ショウジョウバカマ

見頃ではないかと予想していたニリンソウは、部分的にアップで撮ればこんな感じですが…(↓)

ニリンソウ

全体ではこんな感じで(↓)、来週以降に期待です。

ニリンソウ

と、こんな感じで歩いていたのですが、あまり期待していなかった鳥で、まさかのイスカが出ました。ここでは初めて見ました。

望遠レンズを持っていなかったので写真はありませんが、オス1メス1がハンノキの実を食べていました。ハンノキの実も食べることを初めて知りました。久しぶりに見たので、かなりテンションが上りました。

もう一つ嬉しかった出会いはエルタテハ。これも久しぶり。こちらは写真が撮れたので、イスカの代わりに?画像を載せておきます。

エルタテハ

イスカ以外の鳥は、クロツグミ、ツグミ、コサメビタキ、ウグイス、アオジ、ホオジロ、カシラダカ夏羽、キセキレイ、サンショウクイ、シジュウカラ、ヒガラ、コガラ、エナガ、ゴジュウカラ、イカル、ニュウナイスズメ、キジバト、アオゲラ、コゲラ、アカゲラ、カルガモ。クロツグミは鳴いていませんでしたが、オスをばっちり確認できました。

その他の草花とマクロレンズでも撮れたカルガモを掲載(↓)。

リュウキンカ

タラの芽、コシアブラの芽はまだまだでした。

コシアブラ

林床にはニホンリスが食べたドイツトウヒの実。ここではニホンリスをまだ視認したことがありません。いつかお行き合いしたいものです。

道ばたの森

2016年5月はじめ記

4月下旬の畦道散歩

リンゴ

リンゴ開花。今年はリンゴも早いです。

アケビ

アケビはまだ咲いていました。ツグミはまだいました。

灯台もと暗しの森まで足を伸ばしました。カスミザクラ系と思われるサクラが見頃。若葉の色がまさしく春でした。ぴかぴか。シロハラは林床で採食をしていました。

ツグミもシロハラもそろそろ帰りましょう。

灯台もと暗しの森

嬉しかったのはエゾムシクイの初認です。この森には一時的滞在で、通過してしまう鳥なので、春、おそらく数日限定の出会いです。

2016年5月はじめ記

カタクリとモモの山

4月中旬、久しぶりに雨具をつけての山歩きです。

目的はカタクリの状況確認。例年、5月連休がシーズンなのですが、今年はどうも早そう…ということで行ってみました。

この山は、コースタイム的に手軽で自宅から近くて、しかもカタクリの群生が見事で、人が少なくて…と大変魅力的な里山です。

チョウジザクラ

登り始め、雨に濡れるチョウジザクラは美しく…、

キブシ

暗い森を背景にしたキブシもまた見事。

ダンコウバイ

ダンコウバイについていた毛虫(調べてない)。
雨は森の色をみずみずしくします。
そしてカタクリ。

カタクリ

雨具を着ていると、躊躇なく膝をついてローアングルの写真が撮れます。

カタクリ

つぼみの株が多いかなと思ったのですが、一番株が多いところに来るとそうでもなく、雨にめげずに来てみてよかったと思ったのでした。

カタクリ

天気が悪いので多くの株は閉じちゃっていますけど、登山道周辺のカタクリじゅうたんは見事で、この眺めを独り占めするのはとても贅沢な時間でした。

カタクリ

頂上は風雨が強く、早々に退散しました。

山頂

下りの道は別ルートを選択。その登山道脇にもカタクリが咲いていました。まさにカタクリづくしの山歩きでした。

下山中に急激に天気が回復。雨具を脱いで山麓へ。ここでヤブサメを見ました。かなり近くで見ることができました。クリーム色の眉斑がとてもきれいでした。望遠レンズはなかったので写真は撮れませんでしたが、囀りも聞けました。。

山麓

麓に広がる畑はモモ畑。この、まさに桃色の花を見ることができるのもこの山の魅力の一つです。

モモ

2016年5月はじめ記

春から夏へ

タラの芽が伸びてきた4月中旬、夕方の灯台もと暗しの森です。

タラノキ

ようやくウグイスの初鳴きを聞きました。シロハラが林床でがさごそ。シメは存在感を主張。頭上でツグミの声。冬鳥がまだまだ主役の森でした。

ここから半月ほどで主役が一気に夏鳥に交代していくのはとてもドラマチックだと思います。それを歩いて来られる小さな雑木の森でも味わえるのは、鳥を見ることを趣味にしている楽しさ。

タチツボスミレ

夕方の光に淡く照らされたタチツボスミレやカキドオシの美しいこと。囀りはシジュウカラとヤマガラ。しゃがみこんでムラサキケマンの写真を撮る自分を囲むエナガの群れ。

ムラサキケマン

2羽のアオゲラが鳴き交わす森をあとにして家路につきます。

タネツケバナ

太陽の光が赤みを帯びて畦の草花を照らします。上はタネツケバナ、下はスイバ。ここらではスイコと呼んでいます。

スイバ

2016年4月おわり記

アケビ散歩

リンゴ

4月中旬の畦道散歩。リンゴはまだつぼみ、そしてサクラが散り始める頃です。

サクラ

歩き始めにヒメオドリコソウの白花を見つけてややテンションアップ。そんなに珍しくないみたいですけど。

ヒメオドリコソウ

この時季の花といえばアケビです。

この辺りでは、どこにでもあるわけではないので、狙って見に行かないと一年空いてしまいます。というわけで今日はアケビ散歩。

アケビ

今回は新たに白いタイプの株を発見。

アケビ

この(↓)雌花の独特の雰囲気はかなり魅力的です。

アケビ

葉っぱを見ると、これはミツバアケビではなく「アケビ」ということでよさそうです。

アケビ

もう少し足を伸ばしてシダレザクラを見に行きました。こちらはちょうど見頃でした。

シダレザクラ

小さい木ながらなかなか見事です。

シダレザクラ

2016年4月おわり記

花鳥独り占め

今度は灯台もと暗しの森ではなく、某里山山麓。このサクラを見上げていたら、ノスリが飛びました。すばらしい「花鳥」であります。

サクラ

4月中旬、歩き始めは13時。曇り、19℃のコンディション。
盛んに囀っていたのはホオジロとシジュウカラ。イカルの声も聞こえました。鳥はその他、キジ、キジバト、アオゲラ、メジロ、ヤマガラ、エナガ。蝶はヒオドシを確認。

サクラ

それにしてもサクラの美しさよ。これだけのサクラがあっても人はほとんどいなくて、独り占めというのは長野的というか田舎的な贅沢です。しかも鳥があちこちで囀って。

サクラ

山頂へと至る道を少しだけ辿ってみると、先月黄色い花が鮮やかだったダンコウバイに新芽が出ていました。

ダンコウバイ

2016年4月おわり記

4月上旬の花見散歩

灯台もと暗しの森

4月上旬の灯台もと暗しの森です。この森に来る直前にツバメの初認。時季としては例年並みです。この日は飲まないでおこうと思っていたのに、ツバメを見たということで祝杯を上げることになってしまいました。ツバメめ。

灯台もと暗しの森

歩き始めは15時。晴れ、21℃のコンディション。芽吹きが始まりつつある森です。

オタマ

森の水たまりには、ヤマアカガエルと思われるオタマがひしめいていました。

タチツボスミレ

野の花たちはぴかぴか。

カキドオシ

ウバユリは葉っぱもぴかぴかです。

今年はタラの芽が早い感じ。ウグイスカグラは見つけると嬉しい花です。右下はアオキ。これも好きな花。なんとなく宇宙人的な感じがしてます(個人の感想です)。

タラノキ

ルリタテハ、テングチョウ、スジボソヤマキチョウ(たぶん)を確認。あとはノスリが盛んに鳴いたり飛んだりしていたことが印象的でした。シメがまだいました。その他、キジバト、アオゲラ、コゲラ、、ヒヨドリ、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、カワラヒワ。

ニホンタンポポ

野の花もいいのですけど、この日の目当ては、4月3日に開花が宣言されたサクラでした。この森の林縁にはソメイヨシノ(たぶん)があります。見頃になっていました。やっぱりサクラの季節は、その下を歩かなきゃ!です。

サクラ

林縁にはウメも植えられていて、花期が若干かぶる長野ならではと思われるウメとサクラのコラボも楽しめます。
サクラの背景のピンクはウメの色(↓)。

サクラとウメ

逆から撮ると、サクラバックのウメの花(↑画像の下)。

2016年4月おわり記

葛西臨海公園散歩

東京に行く用事があり、2時間ほど時間が空いたので葛西臨海公園に行ってみることにしました。記事の内容は4月初旬のものです。

もう20年くらい前でしょうか、ここの水族館には行ったことがありますけど鳥目当て(一応)では初めてです。バッグには双眼鏡と標準ズームのミラーレスだけ。

葛西臨海公園

長野では馴染みが薄い種としては、スズガモやハシビロガモ、セグロカモメ、オオセグロカモメなど。ウォッチングセンターの掲示板には、ヘラサギやクロツラ、ムジセッカなどの情報がありましたが、探せる時間があるわけでもなく、見られるわけもなく。

ヘラサギだけはちょっと期待しましたが、カメラマンが集まっている場所では、コサギの群れが採食中といったところでした。ただ、干潟状の環境でのコサギの行動は長野では見られないものので、興味深いシーンではありました。

葛西臨海公園

現地滞在は1時間ほど。16時には京葉線に乗り、17時半くらいのあさまに乗り、自宅着は20時半。

2016年4月おわり記

ミズナラの巨木2016春

前編の「キバシリ歌う森」はこちらで、その続きです。記事の内容は4月初旬のものです。

ミズナラの巨木を後半の目的として設定しましたところまでが前半でしたが、随神門近くにはほかにもいくつか見ておきたい木があります。

もちろん奥社参道の杉並木はすばらしい。ちょっと大きさの感覚がなくなってしまうような眺めです。

杉並木

そして参道からちょっと外れたところにある、このスギの木(↓)も大変かっこいいと思うのです。

スギ

近くには、巨木とはいえないかもしれませんけど、ブナの木もあって、ここにくれば必ず写真を撮ります。

ブナ

さて、ミズナラの巨木に向かいます。積雪期でないと近づけないので、次に見に行くことができるのはもう来冬になってしまいます。

雪原への入り口を間違えて、途中で川を渡ることになってしまいました。長靴なので渡ること自体に問題はありませんでしたが、土手をよじ登るのに苦労し、ここで長靴の中に大量の雪が入ってしまいました。

川

ミズナラの巨木が見えてきました。遠くから見ても圧倒的な迫力です。

ミズナラ

近づいて見上げます。いつ見ても神々しい姿です。

ミズナラ

こちらの角度もいいです。

ミズナラ

この冬、見に来なかったことを改めて後悔しました。冬はもっと美しいですから。スノーシューが破損してしまっていたことが一番の理由なのですが、もうかなり前の製品だし、修理ができるかどうか。

戸隠

この辺りはミズナラの大きな木が多く、とても楽しいエリアです。振り返りつつ歩いて行くと、風景の主役は次第に戸隠山になっていきます。

以上の撮影は全てスマホ。こうしてネットに上げるには十分ですね。カメラが一台で済むのはありがたいです。下は一眼レフで撮った鳥達。エナガとシジュウカラ。

エナガシジュウカラ

空いていたので大好きなお蕎麦屋さんに寄りました。ここは、客がバードウォッチャーだとわかると鳥の本を貸してくれることがあります。以前、この春に亡くなってしまった江戸家猫八さんの本「猫の鳥談義」を貸してもらい、蕎麦を食べたあともずっと読んでいたことを思い出しました。

蕎麦

気持ちもお腹も満足、車までゆっくり戻ります。すてきな雪上散歩になりました。

みどりが池

2016年4月おわり記

キバシリ歌う森

戸隠

4月はじめの戸隠森林植物園です。気温は10℃、晴れのコンディション。

戸隠

残雪は4月下旬並みといったところで、この時季にしてはかなり少ないと感じました。

戸隠

木道の上は手すりというか柵の高さの50cmくらい。日当たりの良い場所はもう地面が見えそうでした。雪は締まっていて、長靴でも踏み抜くことはなく快適に歩けました。

キバシリ

鳥はとりあえずキバシリ、ゴジュウカラ、ヒガラ、コガラ、シジュウカラ、エナガなど。

キバシリのさえずりは、最初の部分はミソサザイとよく似ていますけど、途中で切れるので、あ、キバシリだよねって感じでわかります。
じっと立って待っていると結構近くまで来ました。でも動きが速くて、写真はなんとかキバシリと分かる程度です。

ヒガラもさえずっていて、彼らの透明な声に春の森らしさを感じながら、じっくり楽しむことができました。

戸隠

スノーシューが破損してしまい、それを直さなかったこともあって、冬の戸隠には一度も足を踏みれないまま終わってしまいました。こんなことはここ10年以上なかったと思います。
ぽかぽかと暖かく、雰囲気はもう春の森ではありましたが、それでも戸隠の雪がある景色を見ることができてよかったと思いました。

伐採

大きなウラジロモミが切り倒されていました。年輪をざっと数えてみると、150以上はありました。きっと樹勢が衰えてきていて倒木の危険があったのでしょう。
観光シーズンが始まってから遊歩道に倒れてきたら洒落になりませんので、伐採は仕方ないのですが、これまで目にしてきた木の一つなので、残念ではあります。

奥社杉並木

杉並木まで来ました。歩き始めた時はここで引き返そうと思っていたのですが、せっかく雪が残っているシーズンに来たのだから、ミズナラの巨木を見ていこうと思いました。
切り倒されたウラジロモミを見たせいもあって、あのミズナラが立っているうちは毎シーズン会っておきたいなと思ったのです。近年は衰えが気になるということ。いつまでも会えると思うな「王様の木(ミズナラ大王)」です。

続きはまた。(→ミズナラの巨木2016春

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