過去の野外手帳
-2016年3月
半休の山
午後からの山。久しぶりに頂上まで歩きました。スギ花粉にくしゃみを連発しながら…。この時季はこれが辛い。春の里山は大好きなんですけどね。
気温は13℃。北風が強くて体感的はもっと低かったです。
ミヤマホオジロの小群を見ました。小さな双眼鏡を持っていってよかったと思いました。囀りはヒガラ。その他、ヤマガラ、コガラ、エナガ、ミソサザイ、ツグミ、カワラヒワ。
山の斜面で渋く光るのはオケラの花の名残。美しいですよね。
ダンコウバイの黄色があちこちで鮮やかでした。
両者ともスマホではなかなかピントが合わず、撮るのに苦労しました。なんとかピントが来たのはそれぞれ10枚近く撮って1カットだけ。
帰り道、山麓で夕日に照らされたウメに出会いました。これで3月はおしまいです。
2016年4月はじめ記
なんてことのない3月最後の日曜日
相変わらずの時間を見つけての畦道散歩です。ウメ見頃。
あちこちでジョウビタキを見ました。真冬にはあまり見かけなかったので、渡り途中の個体なんでしょうか。
畦道の雑草はますます輝きを増していました。前回載せなかったヒメオドリコソウやトウダイグサ、タネツケバナをどうぞ(↓)。
オオイヌノフグリは前回も登場させましたが、フォトジェニックなので撮らざるを得ません。今回は引き気味の写真で。
そしてハコベやナズナ。マクロレンズが楽しい春です。変な体勢で写真を撮っていてそれを見られてちょっと恥ずかしい思いをしました。この時季の日曜日、農作業をしている方がたくさんいます。
前回に続き、灯台もと暗しの森まで足を伸ばしました。畦道や人家周辺に生えている上(↑)の花々が、森の中に入るとぱたりと姿を消すのは興味深いです。
ここでもジョウビタキを何度か見かけました。マクロレンズでも撮れる距離でしたけど、望遠レンズを持ってきていないので、双眼鏡でじっくり姿を愛でるのがよいです。ウグイスは前回に続いて鳴かずじまい。シロハラが落ち葉をひっくり返していました。
鳥の巣が落ちていました。ビニール系の素材がたくさん使われていることに怖さを感じました。脚や羽に絡まれば、命を落とすことにもなりかねないのですから。
2016年4月はじめ記
春の雪の夜
寒の戻りの3月下旬。月は見えているのに激しく雪の舞う夜でした。
仕事帰り、なんとなく夜景を見たくなってちょっと高台まで車を走らせました。窓を開けたら、予想していなかったフクロウの声が聞こえてきました。
2016年4月はじめ記
3月下旬の畦道散歩
庭のウメが咲いたので、近所の老梅を訪ねてみました(3月下旬)。いい感じでした。ついでに花と鳥と虫を探しながらの散歩。いわゆる雑草系の花がピカピカときれいでした。
雑草という言葉を嫌う人もいますけど、したたかさとか親しみを感じることもできないわけじゃないです。雑木林って言葉はむしろ好きかもしれません。
ホトケノザは有史以前に日本に入ってきた帰化植物らしいです。群生していると見事ですが、写真にするのが難しい。
オオイヌノフグリは、比較的新しい帰化植物。春を象徴するすてきな花として、すっかり日本の風景に溶け込んでいると思います。こちらは寄っても引いても写真になる感じがします。
そんな花達に彩られた土手を、ひらひらとキタテハが舞っていました。枯れ葉の陰にとまった姿をマクロレンズで収めました。蝶に限らずですけど、凍らずに越冬できるメカニズムがすごいと思います。
ついでに灯台もと暗しの森まで足を伸ばしてみました。森の中の笹薮にウグイスがいました。チャッチャと地鳴きしていました。できれば囀りを聞かせてほしかったです。
2016年4月はじめ記
ウメが咲いたよ
3月の終わりの3連休初日、庭のウメが咲きはじめたことに気が付きました。
今季はスノーシューもクロカンスキーも、一度もしないまま春になってしまいました。
2016年3月おわり記
冬の名残の水たまり
ようやく3月の記事になりました。
3月初旬、里山山麓を1時間だけ。スギ花粉が飛び始めたのを感知しました。花粉症持ちが備える山道での大きなくしゃみ連発機能は、熊よけにはよかったかもしれません。装備はコンパクト双眼鏡とカメラ代わりのスマホ、小さなショルダーバッグにはペットボトル1本だけ。
スミレが咲いていました。見慣れたタチツボにくらべてずいぶん色が濃い。有茎種だってことだけは確かめました。これ以上深入りしてません。
気温16℃。虫達の活動が始まってました。スマホで撮った蝶はヒオドシチョウ。冬を耐えてきた姿に感動です。写真はありませんが、キタテハ、たぶんスジボソの方のヤマキチョウ、スジグロシロチョウ系、イカリモンガなども確認しました。
鳥ではなんといってもミソサザイの囀りが嬉しかったです。春がやってきたという感じを強く受けました。ホオジロとシジュウカラの囀りも聞きました。
山頂を目指す時間はなかったので、途中で引き返します。いつもとは違うルートで降りることにしました。送電線をくぐるあたりで、右手に見慣れない光景が見えました。木立が水に浸かっていたのです。
こんなところに池なんてなかったよね?と思いながらヤブをかき分けて近づいてみると、シャーベット状の雪でできた大きな水たまりでした。
あたりに雪はほとんど残っていなかったので、この凹地には何らかの要因で雪が吹き溜まりやすく、この時季まで残っていたのだと思われます。もう少し経てば水が減って、ジメジメした湿地状になるのかどうか。また確かめに来ようと思いました。
1000m級の里山の、しかも人里近い場所にしては山深い感じのする光景に遭遇できて、ちょっとうれしい里山山麓歩きになりました。
2016年3月おわり記