過去の野外手帳

-2012年1月

雪降りガラス

雪降りガラス

1月に安曇野で撮ったものです。雪の中のカラスは美しいと思いました。色合い的にも、厳しい自然の中で懸命に生きている姿も。

2012年2月はじめ記

イノシシがいた

1月のはじめにミヤマホオジロとルリビタキを見ることができた里山に登ってみました。この日もいろいろあったので午後から。

たくさんあった雪もだいぶ溶けて、登りはじめは下の画像の左上くらい。少し登っても右上程度で、せいぜい5cmほどでした。ところが、雪が減ったことと関係があるのか、鳥がさっぱり出ません。コゲラ・ヤマガラ・ホオジロが少しいたくらい。それもじっくり見るという状況にはなりませんでした。

雪の里山

広い斜面に出たところで予定どおり引き返しましたが、ちょっと物足りませんでした。それでも山を下りてきたら、カシラダカとアトリの群れがいて、なんとか冬鳥を見ることはできました。

1週間後、この山にもう一度登ってみました。この間に雪がかなり降り、気温もぐっと下がりました。積雪は30-40cmほど。先行者のトレースがついていました。

雪の里山

少し展望の開ける場所で待っていたら、ヒガラを主体とした群れ(コゲラ、・シジュウカラが混じっていました)がやってきました。これまでここでは見られなかったヒガラがいたのは、やっぱり雪と(今回は雪が増えたことと)関係があるのでしょうか。

雪の里山

ただ、この日の鳥的なハイライトはやっぱり山を下りてきてからでした。リンゴ畑でヒヨドリ、ツグミ、シロハラ出現。用水脇の草むらで採食するホオジロを見ていたら、ミヤマホオジロとジョウビタキも登場。距離はある程度あったので写真は厳しかったですが、じっくり双眼鏡で観察することができて満足でした。

ジョウビタキなど

画像右は、農道をよろよろ歩いた私のトレースです。

この日の一番の収穫は、鳥ではなく、タイトルにあるようにイノシシを見たことです。場所は1週間前に引き返した、広い斜面。接近遭遇したらしい気配地面を掘り返した痕跡を見たことはありましたが、はっきりと野生のイノシシの姿を見たのは初めてでした。

突進されたらどう逃げようか…と思いつつ、カメラを出す余裕はあったので、写真も撮ってみました(不鮮明ですが)。双眼鏡では鼻のところの色がもっと鮮やかに見えたと思います。「あ、赤い…」って思いましたから。

イノシシ

こちらを気にするそぶりもありましたが、やがて向きを変え、ゆっくりと尾根の向こう側に姿を消していきました。

イノシシは、数を増やして農家にはだいぶ迷惑かけているみたいですけど、そういう人との軋轢はとりあえず置いておいて…という気持ちになりました。やはり野に生きる獣との出会いは素晴らしいと思いました。

人並み以上に里山を歩いていると思うのですが、数が増えているというイノシシでさえなかなか会うことはかないません。カモシカは結構会うんですけど。ノウサギも過去2回しかありません。そう考えると、山を歩いて獲物を仕留めてくる猟師の獣の行動を見抜く力はすごいです。

2012年1月おわり記

コンビニ帰りの遭遇

息子がコピーをしたいというので車を出しました。珍しくしらふだったわけです。帰り道はそろそろ日付が変わろうかとする時間帯。

コンビニ

自宅近くまで戻ってきて、角を曲がったときのヘッドライトの中に浮かんだのはキツネの姿でした。人家裏の砂利を敷いた駐車スペースを駆け抜けていきました。

田んぼは残っていますが、住宅が建ち並ぶ場所です。山沿いの通勤路ではよく見かけるのですが、こんなところでもたくましく生きているんですね。山の雪が深くなって、里に下りてきたのかもしれません。

昼、人目を避けてどんな場所にいるのかということが疑問です。まとまった木々や草地が残っているわけではありません。人造物をうまく利用しているのだろうと思いますが、身を潜めている時間帯、人との距離は結構近いはず。

キツネにとってはかなり気を遣うことなのかなと思いましたが、きっと案外平気なんでしょうね。

2012年1月おわり記

7年ぶり4度目

ゲレンデはとりあえず滑ったので、今度はクロスカントリースキーを借りて、ちょっと滑ってみました。

クロスカントリースキー

スノーシューとは違って、一歩がスーっと伸びる感覚が気持ちいいです。でも下りは怖い怖い。

雑木林

そして、スノーシューとは違った雪の野の遊び方だなと改めて感じました。見慣れた風景がまた別の顔を見せるという感じです。ちょうど歩きと自転車とでは見えてくるものが違ってくるように。

ちょっとマイクロカンがほしくなりました。ただ、私の技量では使えるシーンは限られそうです。

2012年1月おわり記

今季初スキー

画像のようなガスと雪降りのコンディションだったので、午前、午後とも数本リフトに乗ったのみ。だらだらと過ごしてしまいました。でもなぜか飯はたらふく食べてしまい、太りに行ったようなものです。

ガスのゲレンデ

ゴジュウカラの声を聞きました。

2012年1月おわり記

常連さんはいますがやはり冬鳥がいないんですよね

近所ネタばかりで申し訳ないです。灯台もと暗しの森。ここが入り口です。獣道ですね。

入り口

今回はさらりと、写真を載せるくらいでおしまいにします。いつも通り楽しく歩いたというか、特記事項なしというか。

エナガヤマガラコゲラ

2012年1月なかごろ記

近所鳥見散歩

カメラと双眼鏡はショルダーバッグの中に入れて歩き、必要に応じて取り出します。怪しまれるといけないですから。

ツグミオナガ

確実にツグミは増えてきました。でもまだまだいつもの冬よりは少ないです。オナガはなかなか近くで撮らせてくれません。

イカルの沢

こんなところを自転車で通らなくたっていいじゃない。タイヤ痕からしてMTBじゃなさそうだし、危ないよ。この沢ではイカルを見ました。

ホオジロ

再びリンゴ畑。ホオジロを見た後川沿いでハクセキレイ。結局雪は終始ちらついていました。

ハクセキレイ

2012年1月なかごろ記

人は閑散カモたくさん

安曇野市のコハクチョウ渡来地に行ってきました。生態系への意図的な介入である給餌には否定的な考えを持っていますが、そこに行けばコハクチョウが見られるという点ではありがたい存在です。年に1度の恒例行事みたいなものです。

まず1ヶ所目。白鳥の会が給餌している場所です。コハクチョウへの給餌ではありますが、当然カモ類への給餌にもなっていて、多くのカモたちでごったがえしていました。

コハクチョウとカモ

圧倒的に多いのはオナガガモとヒドリガモです。こうしてみると、異様な光景です。

続いて2ヶ所目、冬水田んぼ。田んぼの所有者が個人で給餌を行っている場所です。

コハクチョウ

3ヶ所目は河川敷。こちらは観光客で賑わっていたところですが、鳥インフルエンザ騒動以来、すっかり人が少なくなりました。観光バスのツアーコースに組み入れられてもいたようで、ガイドさんが旗を持って歩いている姿もあったのですが、この日は下の画像(右)のように、駐車場は閑散としていました。天気が悪かったせいもあるかもしれませんが。

コハクチョウと駐車スペース

安曇野市のサイト「観光案内」をクリックすると白鳥飛来情報が得られます(1月10日現在707羽だそうです)。また、(以下引用)「白鳥の飛来地であることを安曇野へ訪れる方々に知っていただくため」(引用ここまで:引用元URL→)白鳥モニュメントなどもあるわけですが、観光資源としてのコハクチョウとその渡来地の価値は、もう過去のものになっているのかもしれません。

1ヶ所目にはカメラマンが数名いましたが、他の場所では私1人でした。遠方よりおいでになる方もいるでしょうが、一般の方ではなく、野鳥観察・写真撮影者に限られるでしょう。

そして、それはそれでいいことだと思うのです。たくさんの人を集めるためにたくさんのコハクチョウを集める必要がなくなり、コハクチョウに依存した商売もなくなり、給餌をやめていく道筋が付けやすくなるからです。

コハクチョウ

近くの田んぼにコハクチョウの群れがいました。給餌を受けている姿より、こういう野での採食光景にひかれてしまうのは、給餌されている場所にコハクチョウを見に来ながらも、それをよくは思っていないという誠に身勝手な私の心情ゆえではあります。

2012年1月なかごろ記

初黄初青

冬鳥を期待して、里山の中腹まで登ってみました。まずはカワラヒワ。まんまるです。カワラヒワは普通種で、普段あまりじっくり見ることはないのですが、こうしてみるととっても美しい鳥です。

カワラヒワ

山道へ入ります。トレースがありました。こちら防寒長靴なので助かります。積雪は20cmほど。展望の開ける場所まで行って帰ることに決めて、歩き始めました。

雪の里山

シジュウカラとヤマガラ、コゲラの群れに遭遇したかと思うと、一気に鳥影が濃くなりました。最高に幸せな瞬間です。

ホオジロミヤマホルリビヤマガラ

今季初のミヤマホオジロ、ルリビタキ、うれしかったです。カシラダカとホオジロ、エナガ、メジロ、ジョウビタキにも会えました。あとはシメ、マヒワ、赤い鳥系に出会えれば最高の冬。

2012年月1月はじめ記

屋根ガラス

遠くに出かけることはせず、のんびりと過ごす休日です。

ツグミは相変わらず少ないです。このことについては、こちらに書いてみました(時はいくかえりも同じ処を眺めているものにのみ神秘を説く:「ツグミ異変」編)

まん丸スズメ

まん丸スズメ。草藪で採食していたのを飛ばしてしまいました。すまない。

屋根ガラス

ハシボソガラスが屋根で雪を蹴散らしながら(蹴っていたわけではないんですが)、何かを探していました。ヒトの浅知恵で単純に考えると、こんなところに食べるものはないと思うんですが、何か当てがあったんでしょうか。

雪が積もると、野鳥たち(特に地上採食の鳥)は大変です。

2012年1月はじめ記

雪がやんだので

午前中はぼた雪だったのですが、雪かきして昼飯を食べていたら空が明るくなってきました。
3時過ぎには晴れてきたので、もう遅いとは分かっていても行きたくなる鳥見散歩。

長靴で出発。今日は山は見えませんが、美しい畑です。

リンゴ畑

今日はツグミがいません。雪でどこかに避難中か。

スズメ

灯台もと暗しの森に着く頃にはもう日が大きく傾いていました。
空の色、森の色がどんどんと変わっていきます。

森と月

確認できた鳥は、シジュウカラとホオジロ、アオゲラくらい。
家に着いたのは6時でした。再び北から雪雲が流れ込み、雪が舞い始めていました。

2012年1月はじめ記

1月1日鳥見初め

年の最初の鳥見は、やっぱり灯台もと暗しの森へ。午後になってから「外出許可」が出たので、いそいそと出かけました。

リンゴ畑の中を抜ける道で、何羽かのツグミの声を聞きました。あちこちで見られるわけではないですが、前回よりは多いので少し安心しました。それにしてもツグミにこんなに一喜一憂するとは。

ツイッターで八丈島でもツグミがいないという話を読みました。自分のTLでは西日本のツグミ動向は見えないのですが、どうなんでしょう。

志賀の山々(下の画像:上右は笠岳・横手、下左は岩菅・裏岩菅)が美しい道を歩いて、雑木林の中へ。

リンゴ畑の中の道

すでに日が傾きかけていて、鳥の姿は少なめでした。アオゲラを見た後、林縁の道をたどるとカシラダカの群れに出会いました。こんなところにいたのか!と思わずつぶやいてしまいました。

アオゲラなど

夕日に、さっきまで白かった東山(下の画像:上左は四阿・根子、写真下右は岩菅・裏岩菅)が色づき始めていました。林を抜け、住宅街に入るところでチョウゲンボウを見ました。なかなか幸先のよい鳥見となりました。近くの神社で初詣を済ませてから家に戻りました。

夕日根子など

2012年1月はじめ記

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