過去の野外手帳
-2011年5月
カッコウ初認ポタ
5月のポタリングを今頃書いているという体たらくです。
ツイッターはしているんですけどね。
わざわざソフトを立ち上げてhtmlを書くということが、だんだん億劫になってきました。リンク先のBBSやブログにもご無沙汰中です。ツイッターだと自分のタイムラインにいればいいので、リンク先を巡回するのも億劫になってきてしまいました。結果、このサイトに来てくれる方もずいぶん減ってしまいました。
でも、このサイトは自分にとっての記録にもなっているので、まあぼちぼち更新します。
そんなわけで5月末のポタリング。ずいぶん緑が濃くなってきたなあという印象しか、もう覚えていないです。
坂を登ってみたり、神社やため池に行ってみたり。久々に行ってみた場所では造成や宅地化で風景がずいぶん変わってしまったところもありました。
右の写真のため池では、カワセミが止まっていた岸辺の木はみんな切られて、真新しい家が建ち並んでいました。オオヨシキリはギョギョシと一生懸命鳴いていましたけどね。
この日、カッコウ初認でした。家のまわりでも鳴いていましたし、ポタ先でも鳴いていました。一気に善光寺平に到着した、そんな印象の一日でした。
2011年7月はじめ記
ウスバシロチョウ吸蜜中
5月下旬のこの日はなんと30℃超え。暑さに比例するように、灯台もと暗しの森の緑もかなり濃くなっていました。
そろそろ虫対策が必要です。目の回りを飛び回るのはメマトイでしょうか。涙からタンパク質を摂取しようと寄ってくるらしいのですが、こういう生き様があるってことも自然の奥深さですよね。鬱陶しいですが感心もしちゃいます。
草むらにウスバシロチョウがいました。半透明の翅が美しいです。アゲハチョウ科なので、ウスバアゲハと呼ぶ方がいいのでしょうが、翅の印象はミヤマシロチョウに通じるところがあります。
北方系のチョウで、どこでも見られるわけではないようです。でも、近年分布は拡大している様子。この森にもムラサキケマンはたくさん生えています。
アカヤマアリ?の行列をあちこちで見かけました。鳥はキビタキ、アオゲラなど8種類とやや寂しかったです。
尻尾の切れたカナヘビ(長野名はカネチョロ)がいました。骨が通っている組織を切ることができる(自切:自分の意志で切るんですよね)なんて、不思議な仕組みです。再生尾にはさすがに骨はなく、軟骨が入っているみたいですが。
あちこちで見かけるカナヘビですが、日本固有種。大事にしたい存在です。
2011年5月おわり記
5月中旬の戸隠森林植物園
せっかくの戸隠なのに、カメラマンのマナーで腹立たしいことがありました。
それについては「自由研究」の記事「嗚呼カメラマン」で。
ミズバショウが見頃でした。他の花も、前回はアズマイチゲやキクザキイチゲくらいだったのですが、種類や数が増えてきました。ヤマエンゴサクは花の形も色も気になる存在です。
鳥は少なめです。特にキビタキの密度の低さがいつもの戸隠とは違います。それでも3時間あまりでコルリ、クロツグミ、サンショウクイ、ノジコなど35種を確認しました。写真は左上からアオジ、ヒガラ、シジュウカラ、キビタキ(右下)です。ヒガラはすぐ足下までやってきて、近すぎてピントが合いませんでした。少し離れた枝に移ったところをパチリ。トケンはまだツツドリのみ。
個人的なヒットは、まずマミジロを見ることができたこと(写真はありません)。昨年も(こちらは豆粒写真あり)、その前も同じ場所でした。
それから、コゲラの赤い羽毛を観察できたこと。写真でここまで(↓)はっきり撮れたこともなかったです。普通種のコゲラですけど、観察は奥が深いです。
帰る頃には、路駐も出るほど車があふれかえっていました。今年も戸隠のパワースポットブームは健在です。
2011年5月おわり記
みどりいろのいろいろ
小さな里山歩き。頂上まで行く時間はなく、最初から中腹までの周回コースの予定です。新緑がまぶしい径です。イカルの囀りが、いかにも初夏という雰囲気でした。
鳥は少なく、ほかにはヤマガラやヤブサメくらい。でもこの緑色を見られて満足です。
山麓に戻ってくると、田圃では水かけが始まっていました。畦のスイコ(和名はスイバです)が逆光に美しく、何枚もシャッターを切ってしまいました。キセキレイは虫を運んで子育て中です。
2011年5月おわり記
レンゲポタ
ポタリングがずいぶん久しぶりになってしまったのは、忙しがっていたのと、花粉で自転車を見合わせていたのと、ディレイラーの調整に出していたのとの3要因。
リンゴ畑が広がる丘陵地を縫う山道をあえぎ登ります。体が鈍っていて、かなり苦しい登りでした。リンゴ畑からはキジの声。電線にホオジロ。山手側からはクロツグミの声。
ちょっとした山道にも入り込んでみました。小高い丘に古い石仏が並び、スミレの花が咲いていました。上空で、ツバメがタカをモビングしてみるのを見ました。ハイタカかな?と思いましたが、双眼鏡がなく定かではありません。
丘の反対側に降りて田圃の中の道を進んでみると、レンゲを発見。
最近はあまり見なくなったレンゲですが、やっぱりなかなか美しく、車では見逃してしまうこんな眺めに出会えるのは、やっぱり自転車のよさだなと改めて思ったのでした。。
2011年5月おわり記
夏鳥と仏炎苞
緑が濃くなってきた灯台もと暗しの森です。この日はキビタキの囀りを初認。姿も確認できました。夏鳥ではほかにコサメビタキも初認。シジュウカラやイカル、メジロの囀り。アオゲラのドラミング。ヒヨドリが羽をふるわせながら餌をねだる様な仕草を観察しました。ヒヨドリも求愛給餌をするのかな。
写真には撮れませんでしたが、ウスバアゲハ(ウスバシロチョウ)とツマキチョウを見ました。あと目立ったのが、たぶんオオマムシグサ。この仏炎苞を見つけるとなんだか素通りできません。
マムシグサの名の通り、地面から出てきた芽はヘビのよう(下写真左)。でも個人的には、やっぱり個性的な仏炎苞にひかれます。英名はCobra lilyだそうで、この方が納得です。ミズバショウと同じサトイモ科というのも納得。
2011年5月おわり記
5月上旬の戸隠森林植物園
大型連休後半、5月上旬は3回植物園に行きました。
まず1回目
雪の具合はこんな感じ。ミズバショウはまだまだ小さい。
風が強く、戸隠山は黄砂に霞んでいました。風のせいか鳥も人も少なく、静かな植物園。ノジコ(下左)初認です。あと印象的だったのはキバシリの囀りと最後にようやく見られたキビタキの雄雌。確認は30種。
アズマイチゲがちらほら出ていましたが、まだ葉っぱは固く巻かれていました。
続いて2回目
諸事情により、午後に戸隠入り。なのでやっぱり鳥も人も少なめ。^^; 雪はだいぶとけてミズバショウの数が増えてきました。ササはまだ寝ています。
前回、まだ葉が巻いていたアズマイチゲはきれいに開いていました。あちこちで群落が見られました。季節が進んでいます。
コサメビタキの求愛給餌を見ることができました。羽をふるわせる姿がとてもかわいかったです。
この日はクロジを視認することができました。確認は30種。種類はそこそこ出るのですが、個体数は少なく感じます。
鏡池から小鳥ヶ池まで初めて歩いてみました。植生は単調でしたが、眺めのいい場所があり、なかなかいい径です。コルリも鳴いていました。
そして3回目
雪はさらにとけ、ササも起き上がってきています。
みどりが池にはキンクロハジロが入っています。4月からずっと見られているのですが、数が増えていました。渡りの途中に立ち寄る場所になっているのでしょう。個体は入れ替わっているのかもしれません。鏡池などほかの広い水面に入らないのが興味深いです。
この日はコルリを見ることができました。鳴き声を頼りにたんねんに探しました。もっと動くと見つけやすいいのですが、難易度高いです。
この場所では目の前をキバシリが走り、またゴジュウカラもとても近い距離で見ることができました。
この日は33種を確認。でもやっぱり個体数は少ないです。特にアカハラとキビタキは例年になく少ないと感じます。
ヤマアカガエルの産卵場所にいくと、前々回は見られなかった卵塊がありました。
最後は大好きな青いキクザキイチゲを。
2011年5月なかごろ記
圧倒的新緑
灯台もと暗しの森5月大型連休編。
4月に比べて「新緑!」という感じでした。だいぶ印象が違います。メジロの囀りでスタートしましたが、その新緑に紛れて姿は見えません。
鳥は少なめでしたが、新緑に圧倒されて歩いていました。生命ってすばらしい、大げさに言うとそんな感じでした。夏鳥はコサメビタキとヤブサメを初認。
ムラサキケマンが出てきました。タチツボスミレは盛り。
ヤマザクラ系(カスミザクラ?)はちょうど見頃でした。足下に花が落ちていたのですが、これはスズメの仕業でしょうか。
2011年5月なかごろ記
カタクリハイク
我が家の5月連休恒例行事になりつつあるハイキング。
姪っ子は長野に帰って来るなり、「今年もハイキング行くんでしょ?」の攻撃。昨年、よほど楽しかったのかな。嬉しいことです。
ちなみに昨年の記事はこちら。メンバーも昨年同様、父、姉、弟、姪との5人連れです。この日は、お昼ご飯を食べて、午後の出発。
カタクリを愛でながら山頂まで。私は写真を撮るのに忙しく…。^^;
山頂ではのんびり景色を眺めて、ゆっくり下山。林道で、カナヘビ(長野名:カネチョロ)を見つけました。姪っ子にとっては初カネチョロ捕獲。来年もきっと登ることになるでしょう。
2011年5月はじめ記
タラノメ採りに
我が家ではうどんに天ぷらがご馳走。製麺機でのして切るので、手打ちとは言えないのでしょうが、一応手作り。その製麺機はおそらく50年くらいは経っている年代物です。
5月連休前半、姉と弟の家族が帰省してきたので、夕飯はそのうどんと天ぷらに決定。そんなわけもあって、ちょっと山を歩くついでにタラノメを探してこようと思って車を走らせました。もう一つのお目当ては、見頃になっているであろう某所のカタクリ。
山道の脇にはヤマザクラが咲いていました。長野では木曽と伊那にしか「ヤマザクラ」は自生していなくて、ここらでみられるのは違う種類のようですが、これはまた調べてみないと。ソメイヨシノも咲いていました。
カタクリは少し見頃を過ぎていましたが、いい感じでした。
スプリング・エフェメラルの花々には心ひかれる方は多いと思いますが、カタクリはその代表格ですよね。雨が降ってきたので引き上げましたが、もっとゆっくり見ていたかったです。
肝心のタラノメはあまりなくて、一人一口程度の量しか採れなかったのですが、カミさんが立派なタラノメを飯山からたくさんもらってきたので、結果的には豪勢な天ぷらになりました。よかったよかった。
リンゴはまだまだ。モモの花も昨年よりはずいぶん遅れ気味です。
2011年5月はじめ記