過去の野外手帳

〜2010年5月

過去の野外手帳インデックス最近の野外手帳

満腹の5月5日(戸隠森林植物園)

5連休の最終日。予想通り駐車場は半分程度しか埋まっていませんでした。気温9℃。5時半から歩き始めます。積雪は0〜20cm。ようやくミズバショウが出てきました。

雪融け

まずはノジコ。前回は声だけでしたが、今回はカラマツ林を背景に、きれいな姿を見ることができました。

続いてコルリ。前回は確認できませんでしたが、第1コルリポイント(注:勝手に命名してます)で早速声を聞きました。姿は発見できず。

第2コルリポイントでもさえずり。見通しがきく場所だったので頑張って探したのですが、場所を特定することができません。でも、運良く地面に下りる瞬間を目撃。笹藪の中の姿を観察することができました。

幸先のよさに今後の展開を期待しつつ、第3コルリポイントに向かいます。途中、あれ?マミジロ?

アカハラ省略形のさえずりを頼りに探すと、いましたいました。以前見た場所と同じ場所でした。枝をどんどん渡りながらキョロンと鳴いています。じっくり観察できました(下左)。感激!

マミジロクロジ

マミジロを観察しながら、手前の湿地のクロジも同時観察(上右)。餌を探しながらもたえずホーイチョイチョイとさえずっています。縄張り防衛がいかに大事かですね。

第3コルリポイントでもコルリが鳴いていました。コルリは団体で一気にやってきた感じです。で、同時に聞こえてきたのは、似てるけど違う声。コマドリです。

モミの木の下で体を震わせながらさえずっているコマドリを見つけることができました。声はすれども姿が見えない代表選手、見ること自体も久しぶりですが、こんなにゆっくり見ることができたのは初めて。
写真を撮ってみましたが(下右)、300ミリでは大トリミングしてもこの程度。でも大満足。懸命に歌う姿には痺れてしまいました。

キビタキコマドリ

キビタキはかなり生息密度が上がっていて(上左)、あちこちで激しい戦いを繰り広げていました。この時期の戸隠らしい光景です。キビタキのさえずりに紛れて、オオルリの声も。梢に青い姿を確認することができました。

アカハラシロハラ

アカハラ(上左)も増えていました。そしてシロハラ(上右)も発見。冬鳥ではアトリとシメ、カシラダカも見ました。そろそろ帰りましょう。

ゴジュウカラ3
態

ほかにも、激しい取っ組み合いをするアオジ、今季初認のツツドリ、フキノトウのまわりで餌を採るゴジュウカラなど、4時間で38種を確認。木道以外では人に会うことなく、静かな戸隠でお腹いっぱい鳥を見て、満ち足りた5連休最終日でした。

朝飯抜きだったので軽く蕎麦を食べて帰ったら、家での昼食も蕎麦でした。こっちも満腹。

2010年5月はじめ記

山笑う5月4日

いい天気。近くの里山へ。お手軽なハイキングコース。

ウグイスの声響き、センダイムシクイとエゾムシクイも鳴く山道でした。休憩中にはすぐ近くでヤブサメの声もして、ウグイス科がずらりと並びました。蝶はルリタテハを見ました。

あたりはカタクリの群落で埋まっていました。こんなにたくさんのカタクリが咲く山だとは知りませんでした。

10回近く登っている山ですが、この時期は初めて。季節を変えて登ってみるのはいいなと思いました。
何度通ってもいつも新しい発見があるのが「自然」の奥深さですね。

カタクリ群落

見事なカタクリは道に沿って頂上まで続いていました。
小2の姪っ子も無事登頂。やや霞んでいましたが展望広闊、山ザクラきれい。
新緑にはまだちょっと早いものの、気持ちのいい山頂でした。

山で自分の写真を撮ることはあまりありません。でも今回は姉にシャッターを押してもらいました。下の組写真ど真ん中、左より弟、姪、父、私です。連休帰省即席結成5人パーティーなのでありました。

モモなど

山頂に着いたときは誰もいなかったのですが、その後続々と登山者が到着。
自分たちをのぞいて20人。さすが大型連休。
この山で人に会ったことはほとんどなかったので、これが一番びっくりしたことです。

下りてくると、登山口近くの駐車スペースには石川や名古屋ナンバーの車がありました。
まあ、この山に登った方かどうかは分かりませんし、帰省中の車かもしれませんが、いずれにしても大賑わいでした。

お湯を沸かして、ラーメンを食べ、コーヒーを飲んで下山。
麓ではモモの花が満開でした。初夏らしい爽やかな時間を過ごせました。

私にとって大型連休は、どこかに出かけるというよりも、離れてしまった姉や弟、その家族とゆったり過ごす、そんな機会になってます。

連休を分散する案が検討されているらしいですけど、観光地らしい観光地に出かけない(戸隠は観光地ですけど…^^;)我が家にとっては渋滞解消・混雑緩和などのメリットを受けることはありません。

逆に、もし姉・弟家族の住む地域と連休がずれることになれば、そういう機会を失うことになってしまうわけで。

2010年5月はじめ記

花残す5月3日

「近所のいつもの雑木林」とtwitterでは書いてますが、「灯台もと暗しの森」です。

「いつも」と違うのは、ひとりではなく、父母妻姉弟姪私の総勢7名だったこと。所有双眼鏡4台を適当に配布して出発です。

早速キビタキの声が聞こえてきましたが、最後まで姿を見せませんでした。でも、メジロやエナガ、コゲラが間近で可愛らしい姿を見せてくれて、一行は満足でありました。

ヤマザクラ(長野には伊那木曽以外にヤマザクラはないらしく、カスミザクラなどのようですが)の花びらがひらひら舞う小径は、なかなか風情がありました。

灯台もと暗しの森

個人的には、カワラヒワとシジュウカラのペアが、求愛給餌をする姿を観察できたのが印象的でした。

昨年5月連休の灯台もと暗しの森シジュウカラのオスが、羽をふるわせるメスを前に、地面に下りて餌を探しに行ったり、メスが餌をもらったとたんに、「ありがと、じゃーねー」という感じで別の枝に移ってしまったり、かわいい仕草を間近で見られ、楽しかったです。

キビタキ以外に、夏鳥ではコサメビタキ、センダイムシクイなど。冬鳥ではシメがいました。その他、アカゲラ、イカルなど19種を確認。

この日、林内はまだ見通しがきいて、鳥たちの姿はあまり不自由なく観察できました。

この写真は、昨年の5月連休中の灯台もと暗しの森の様子です。葉が茂って、探鳥に向かない状況でした。
今年は1〜2週間遅れている感じです。

タラの芽とニリンソウ

午後は、部活を終えて戻ってきた息子をくわえて、某所にタラの芽採りに出かけましたが、ここでも芽吹きは例年よりかなり遅いと感じました。

タラの芽もまだ小さくて、これを採るのはマナーに反するよなぁという状況。
いつもなら見事なニリンソウも、花はぽつり、株も貧弱。

オオヤマザクラこの日こそ26℃まで上がった長野でしたが、気温はともかくも、風景はまだ初夏と呼べる感じではありません。

花期が短くて、なかなか休みと重ならず、見頃を逃してしまう某所のオオヤマザクラ(樹齢100年以上らしい)に寄ってみると、ちょうどいい感じでした。

これも例年より1〜2週間の遅れだと思います。

2010年5月はじめ記

朝惑いの5月2日(戸隠森林植物園)

なんだかんだやっていて、寝たのが午前1時。起床予定は4時。普段なら絶対起きられないのですが、鳥見だと起きられるのです。あくびをかみ殺しながらの運転。戸隠着は5時ちょうど。

戸隠夜明け

この時期の戸隠ならではの、車のドアを開けた瞬間鳥たちのコーラスに包まれる…という感じは今年はなくて、やっぱり全体的に季節が遅れていることを感じます。スコープを持たないお気軽スタイルで歩き始めます。

コサメビタキがいつも営巣する場所で、やっぱりコサメビタキ。前回ニュウナイスズメのオスがちゅんちゅく鳴いていた場所では、しっかりペアになって姿を見せてくれました。よかったよかった。

ニュウナイスズメなど

ノジコは通称?ノジコポイントで、姿を見ることはできませんでしたが、しっかり囀りを聞きました。でも、鳴いたのは数フレーズ。
あとで「ノジコいました」と話をしたら、「行ってみますっ!」と力強く話されていたご夫婦、ノジコに会えたかしらん。

フリースの上にもしっかりジャケットを着込んだつもりでしたが、車の外気温計表示は1℃。氷も張っていました。太陽が上がるまでは寒さが応えました。
積雪は20〜40cmほど。先週の半分に減りましたが、例年よりかなり多いです。

戸隠

キビタキを何度か見かけましたが、最初の一節を歌ってもその後が続きません。気温が上がるに従って少し長く歌う個体も現れましたが。
一方、クロツグミは早朝より伸びやかにたっぷりした声で歌っていました。

先週クロツグミは見ましたが、キビタキは確認できませんでした。

なのでキビタキが元気なかったのは、着いたばかりなの。といった事情かもしれません。
でも、オス同士がブンブンいいながら、縄張り争いをしているシーンを見ました。これは、旅の疲れが癒えないなんて言っている場合ではないのかもしれません。

争いといえば、ニュウナイスズメが激しくもつれるシーンを見ました。オス1羽とメス2羽。随分長い間争っていたのですが、メス2羽が争い、オスはそれを追っかけながら「やめろ、やめてくれ!」とうろたえているように見えました(ただ「もっとやれ!やってしまえ!」とけしかけていたようにも解釈できます)。どういう事情だったのでしょう。

雪を踏んで歩いている間は、この時期の戸隠とは思えないほどの静けさで、人には会いませんでした。木道に戻る道すがら、人とすれ違うようになりましたが、私と同じく双眼鏡だけの方や、フィールドスコープを肩に担いだ方ばかり。

アオジなど

観察派が主流で、例年と様子が違うな…と思っていたのですが、木道上はやっぱり大砲カメラマンばかりでした。
三脚おっぴろげて通行の邪魔をしている方も残念ながらいました。そして「ニュ、ニュウナイってまともに撮ったことないんだよーっ、シュタタタタタッ」と木道を占領して連写をされていました。連写の弱いカメラを使っているので、ちょっとうらやましい。田舎ものゆえD3を見かけたのは初めてでしたが、騒々しいカメラですね。

tenra77さんのお車があったので会えるかと思いましたが果たせず。それが心残りでしたが、3時間半歩いて31種を確認。満足。

それにしても眠かったです。この歳で3時間睡眠はだめね。コゴミを買って帰りました。

2010年5月はじめ記

風薫る5月1日

昨日まで5連休だ!とわくわくしていたのですが、初日はそうじや片付けなどしているうちに時間がどんどん過ぎてしまい、日が傾きかけた頃ようやく灯台もと暗しの森へ行きました。大型連休ですが、行き先はいつもと同じです。

早起きして戸隠も考えたのですが、まだまだ雪の世界だろうし、ペコムさんに「観光客のおじゃまにならないよう家でじっとしてましょうね。(笑)」と書かれてしまったしなーってことで。^^

エナガなど

ソメイヨシノはほとんど散りましたが、メジロとヒヨドリがこの日もたくさん。それから前回はいなかったセンダイムシクイがあちこちで鳴き、姿も見ることができました。

ノジコ、サンショウクイを再び…と淡い期待をしていったのですが、巡りが悪かったのか抜けてしまったのか会えず。その代わり、コサメビタキを初認です。オオルリは遠くで囀りを聞きました。

今日の風はとっても爽やかで、まさに「風薫る五月」。
瘴気(スギ花粉)を含まない風なのがありがたい。気持ちいい雑木林歩きでした。

タチツボスミレなど

前回から数日経っただけでしたが、はっきりわかるほど緑色が増えていました。いよいよ新緑の季節です。

2010年5月はじめ記

ひかげの径で初認

みたび「ひかげの径」へ(4月の記事です)。

数日前にはまだ何とか咲いていたカタクリ、ほとんどが花びらを落としていました。また、この日はついに冬鳥に会えませんでした。季節はどんどん過ぎていきます。

ヒトリシズカなど

その代わり、センダイムシクイ初認。エゾムシクイ初認。飛び去るキビタキの黄色い腰も見ました。ヒトリシズカは、前回気づきませんでしたが、出てきたばかりという感じです。

2010年5月はじめ記

ノジコ登場の「もと暗し」

4月4回目の灯台もと暗しの森(4月の記事です)。この日もまさに「灯台もと暗し」でありました。

というのも、ノジコが現れたのです。もちろん初記録。いつもアオジがいる草付きの斜面に双眼鏡を向けてみると、白いアイリングの彼がいました。5月に戸隠に行けばノジコを見ることができるので、この個体も戸隠へ行く途中なんだよねと勝手に想像してみるのでした。

夏鳥ではほかにキビタキを見ました。後頭部がちょっと茶色っぽい感じのオスでした。サンショウクイが2羽、盛んに樹冠を舞っていました。そしてオオルリのオス。オオルリはここでは初記録です。

オオルリサンショウクイなど

自宅から数分の住宅地に囲まれた小さな雑木林ですが、夏鳥たちにとっては大切な中継地になっていることを感じました。

その他、子育て給餌に一生懸命なエナガやまだまだサクラに夢中なメジロ、ヒヨドリなどを見て帰りました。

2010年5月はじめ記

過去の野外手帳インデックス

このページのトップ