過去の野外手帳

〜2010年4月

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ひかげの径

ヤブ再び地元の方が山仕事に使う道を歩いてみます。気に入ったので、勝手に「ひかげの径」と命名。北斜面に延びる道なので、日があまり当たらず、快適なのです。

ルートの取り付きは暗い杉林。アトリの群れが一斉に飛び立ちました。腰の白さが目に染みました。先日見たカシラダカもまだいました。

夏鳥ではヤブサメの囀り(今季初認)、オオルリの囀り(今季初認)。サンショウクイも鳴いていました。

先日突破をあきらめたヤブは左写真が始まり。この箇所は整備されていませんでしたが、全体的には手入れがきちんとされていて、地元の方には大切な道なのだとお見受けします。
ちょっと高度感あるトラバースには、鉄パイプでルートが作ってありました。金網なので、ややスリルがあります。怖々渡ります。腰が伸びません。

桟道

カタクリはぎりぎり。ときどきもう何年も車が入っていないような荒れ果てた林道跡と作業道が交差します。その路肩に、ぽつりぽつりと咲いている姿がとても印象的でした。ニリンソウの群落も見事でした。

カタクリニリンソウ

で、ヤブを抜けたあとに見えてきた人里の風景は印象的でした。

サクラと人里

気になったのは、放棄された田んぼの数々。結構太い木が生えてきていて、人里に山が迫ってきている感じがしました。

山に飲み込まれる田んぼ

何もしなければ、田んぼはこうして山に飲み込まれていくのだなと思いました。

2010年4月おわり記

4月26日の戸隠森林植物園

平日の休日。午前中は所用をこなし、普段は行列がすごくてとても入る気にならない「うずら屋」に寄った後、園内に入りました。

戸隠

まだ積雪は50〜70cmほど。木道はきれいに除雪されていますが、木道を外れると雪を踏みます。でも、もう雪はかたくしまっていてツボ足で十分。

みどりが池にはカルガモが入っていました。奥のカラマツ林ではニュウナイスズメが鳴いていました。首をかしげた仕草が何ともかわいい。

ニュウナイスズメなど

アオジたちが戻ってきていました。ところどころに現れ始めた湿地で餌をとっていました。昼過ぎでしたが、囀りもちょっと聞けました。

アカハラは1羽だけ見ました。地面を派手に掘り返していました。夏鳥勢では、ニュウナイの他にクロツグミのオスを確認。サンショウクイの囀りも聞きました。

冬鳥勢では、夏羽換装済みのカシラダカ、鮮やかなアトリを見ました。夏と冬が交錯します。

ゴジュウカラなど

一番元気だったのは、ゴジュウカラ。夏鳥到来直前は彼らが主役です。

その他、キバシリ、キクイタダキなど25種を観察。鳥との距離がとても近くて、手の届きそうなところで様々な行動を見ることができました。いい時間を過ごせました。

2010年4月おわり記

カタクリの径

地元の方が山仕事に使う道を歩いてみました。歩き始めてすぐカタクリの群落が現れました。踏まずに歩くのが難しいところもありました。

カタクリ

まだカシラダカがいましたが、もうすっかり夏羽になっていました。ウグイスが囀り、ホオジロが歌う静かな道です。

ピーエーと声がするので見上げてみると、ぽっかり空いた上空でノスリが2羽、もつれるように飛んでいました。ディスプレイフライトです。

時折不明瞭になる踏み跡を丁寧に辿ること数十分。藪が濃くなって進めなくなり、来た道を戻りました。

2010年4月おわり記

気に入ったので勝手に「ひかげの径」と命名

2010年4月おわり追記

花見鳥見

メジロ両親と妻とで近所でお花見。とはいっても何も飲まず食べず、ふらふら歩いてみただけです。

メジロが大変たくさんいました。コンデジで撮ってみたら、とりあえず3羽写っていました。

その他、ヒヨドリ、ヤマガラ、コゲラなど。

2010年4月おわり記

今季最後のスノーシュー

4月中旬の雪遊びから。

歩き始めの気温は4℃。上はフリースジャケットのみ。手袋は薄手のインナーのみ。積雪は60〜80cmといったところです。スノーシューを履けば沈み込みはほぼなし。次回はもう必要ないでしょう。つぼ足でもまあまあ歩けそうです。XCスキーの跡はありましたが、雪上で人には会いませんでした。

スノーシュー

歩き始めて、すぐにニュウナイスズメの声を聞きました。ヒガラとミソサザイのさえずりを聞きながら、流れに沿って歩いて行きます。ふわりとアオサギが飛び立ちました。森の中で見るアオサギはやっぱりちょっと違和感アリ。

やがてヒガラとキクイタダキの混群に出会いました。彼らは枝先で活動していましたが、続いてエナガもやってきて、さかんに雪上で採餌していました。何を食べているのか、ちょっと気になりました。

ヒガラなど

後半は、コガラがよく囀っていました。

コガラの普段とは違う声を聞きました。以前もこの時期にここで聞いたことがあります。文字にすると難しいのですが、最初、高い声でシシシシ…と鳴いて、最後に濁った声でビッポと一声だけ付け加えます。これを間隔を空けて何度も繰り返します。
検索してもちょっとわからないのですが、コガラであることは確かです。

その他、アカゲラ、シロハラ、ツグミ、トラツグミ、ルリビタキなど17種を観察しました。

2010年4月おわり記

4月半ばの雪

長野でもこの時期は41年ぶりの積雪だそうです。次も41年後だとすると、平均寿命をこえてますので、これは見ておかなければと、カメラを持って朝飯前に近所を一回り。

雪景色には、どうしてこうもツグミが目立つのでしょう。あちこちからケケッと飛び立ちます。雪が降るとツグミが元気になって、ほかは元気出ないのか。

まだ暗くて重い鉛色の空が広がっていましたが、遠くから聞こえてくるイカルの明るく朗らかなさえずりが、色を与えていました。

10cm弱積もりましたが、やはり春の淡雪。気温が上がった午後にはすっかりとけてしまいました。

灯台もと暗しの森に出動してみました。

タチツボスミレは前回より明らかに増え、立派な群落をあちこちで目にしました。
サクラは8分咲き。蜜を目当てにメジロの群れが押し寄せていました。春色一杯の、彼らのにぎやかな声を聞きながら歩きます。

灯台もと暗しの森

メジロの次はエナガの群れ。ことごとく尻尾がくるっとカールしています。抱卵(育雛)中なんですね。がんばってます。

前回に続き、同じ場所でビンズイを見ました。しばらくこの森に滞在していくようです。タチツボスミレ咲く林床を歩いている姿を見て、あ、絵になるなと思ったのですが撮影はかなわず。

ジョウビタキはまだいました。寒かったもんね。

2010年4月おわり記

分かる気がします

4月2回目の灯台もと暗しの森。前回ノスリを見たのと同じ川沿いでまたノスリ。人を恐れないあの態度は同一個体と思われます。

ノスリがとまる枝のすぐ近くで、キセキレイが動くに動けんという感じで固まっていました。気持ちはなんとなく分かります。

水浴び直後のヒヨドリが、体をブルブルさせながら、しきりに枝で目をこするような仕草をしていました。今季は飛散量が少ないとはいえ、私も花粉症で目がかゆいものですから、気持ちは分かります。

ジョウビタキがまだいました。4月になってもまだこの寒さですから、気持ちはよーく分かります。

タチツボスミレ

タチツボスミレも花をつけていたのはまだ数株。そういえば、「すみれの気持ち」って歌があったような。

2010年4月なかごろ記

ノスリの狩りを見る

4月に入って初めて灯台もと暗しの森を歩きました。木々の芽吹きが始まっていました。

芽吹き

珍しく鳥見の方がいて、ツァイスFL使いだったので思わず「同じですね!」と声をかけてしまいました。ウソを撮りに来られたそうですが(キヤノンのヨンヨンDOを肩から提げておられました)、気配なしとのこと。今季は一度声を聞いただけです。

「シロハラがいましたよ」と教えていただきましたが、確かにそれからシロハラばかりに会いました。

ホオジロが高らかにさえずり、シジュウカラの太いネクタイも春の陽に見事に黒光りしていました。春だなあと独りごちながらいつものコースを歩いて行きます。
見慣れぬシルエットが藪に飛び込んだので、しばらく待ってみるとビンズイが出てきました。この森では初記録です。

今回は何と言っても、ノスリの狩りを間近で見ることができたことが収穫です(twitterにも書きましたが)。

人を恐れないノスリで、10mほど先の樹の中段で獲物待ち。しばらくすると私の頭上を跳びこえて(写真下左)北斜面に飛び込みました。まさかこっちに向かってくるとは思わなかったので、びっくりです。

ノスリの狩り

着地点は見えませんでしたが、枝に上がった姿を見れば空振りのようでした(写真上右:望遠レンズを持っていなかったので、双眼鏡の接眼レンズにコンデジを押し当てて手持ち"デジビノ"してみました)。

その後もう一度地面にダイブしました。今度はばっちり見ることができました。地面で羽を広げ、足下を嘴でつついていましたが、何か食べているようには見えず、失敗してしまったようです。

ノスリの狩りに興奮しつつも、ノスリもラクじゃないことを改めて知りました。
彼らが狙っていたのはなんでしょう。ノスリがネズミ好きなのは知っていますが、人間が林床の落ち葉の間をがさごそ動いているのに気づけるのは、カネチョロ:標準和名ニホンカナヘビ(カナヘビ)くらいです。

2010年4月なかごろ記

ツバメ探しポタ

本当は休養日にしようと思っていたのですが、あまりにも気持ちの良いお天気の日曜日、久しぶりの自転車整備をすませたあと、3時すぎにふらふらと出発してしまいました。

とりあえず、ツバメが来ていないかなということで、千曲川・犀川沿いを走ってみることにしました。

あちこちで香るウメはどれも5分咲き程度。我が家のウメがそれほど遅いというわけではなさそうです。堤防沿いの、毎年きれいなサクラが咲く場所に行ってみましたが、つぼみはまだまだかたい感じでした。

サクラつぼみ

菜の花が咲いて春らしい堤防道路をのんびり進みます。残雪の山、農作業の煙(剪定したリンゴの枝を燃やしているのかな)。目立つのはヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、オナガあたりで、シロハラも見ましたが、ツバメの姿はありません。

千曲川

鳥的に春らしい気配はなしか…思っていたら、聞こえてきたのはヒバリのさえずり、そしてウグイスの声。そして犀川で1羽だけツバメを見たのでした。今季初認です。
30kmほど川沿いを中心に走って、この1羽だけ。

犀川

でも、きっと何日かすれば、当たり前のようにツバメをあちこちで見るようになるんですよね。

昔は、樹の洞や土の中に入って冬を過ごすと信じられていたという話を聞いたことがありますが、何事もなかったかのように突然現れる彼らの姿を見ると、その説にも説得力はあると感じてしまいます。出現のいきなりさはテントウムシやカエルと大差ないですから。

この日の一番のヒットは、もちろんツバメだったのですが、コムクドリのペアを見ることもできました。いよいよ夏鳥がやってきました。

橋の上から

2010年4月はじめ記

鏡池早春

木道を見れば、まだ1mほどは積もっている感じです。
奥社参道周辺にはバスで乗り付けたXCスキーのグループがたくさん入っていたので、静かな方へを足を向けました。黄色い声というか茶色い声というかが、段々に遠くなっていきます。

戸隠スノーシュー

珍しく鏡池方面へのトレースがあまりありません。キバシリポイントも捨てがたかったのですが、人が少ない方が好きなので、鏡池に行こうと決めました。久しぶりでしたし。

ツグミをたくさん見ました。下の写真(左上)のような湿地に下りて小群で採餌しています。近づくとケケッと鳴いて枝に飛び上がり、やがて飛び去っていきます。

里にもツグミはたくさんいるわけで、そっちのほうが生活も楽だろうに、なぜこんな雪深い場所にわざわざ集まってきているのだろうと不思議に思いました。

ツグミがどう渡りをするのかは分かりませんが、秋の様子を思い浮かべてみると、まず山にツグミたちはやってきて、それから里に下りてくる印象があります。春はその逆をなぞるのかもしれません。

戸隠スノーシュー

スノーシューの先客が3人のみの静かな鏡池でした。西岳に雪雲がかかり、雪片が舞ってきました。お茶とクッキーの昼食をとりました。

帰り道、池に流れ込む小川で、ずぼっと氷を踏み抜いてしまいました。浅かったので大事には至りませんでしたが、もうこの時期、氷の上に乗るのは危険です。

戸隠スノーシュー

木道に戻ると、一部は除雪されていました。これなら特別な装備がなくても、まだ雪深い森の表情を楽しめます。そう、今冬は奥社入口の食堂が改築中で、スノーシューやXCスキーのレンタルやっていないんです。

2010年4月はじめ記

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