過去の野外手帳
-2023年10月
次の月食 次の日食
2023年11月4日記
10月29日は満月で、その右側には木星が輝いていました。
この日の未明は部分日食でした。それは見逃したというか、あまりにも時間帯が悪かったので(食の最大は5時14分)スルーしてしまいました。でも調べてみると今年はもう11月なのでもちろんですが、来年も月食はないということです。
前回の月食(2022年11月8日)は皆既食で、天王星食も観察できてとても印象的でした。そして次の月食は2025年3月14日(日本では部分月食)。以後、同年9月8日(皆既月食)、2026年3月3日(皆既月食)とつづきます。その後しばらく間が空いて、次は2029年1月1日までありません。
おそらく自分が生きている間に見られる月食は、本当に数えるしかないことに改めて気付かされます。
日本で見られる日食となると部分日食でもずっとなくて、2030年6月1日の金環日食まで待たされます。7年後。自分はどうしているでしょうか。
2035年9月2日は長野県にいても皆既日食が見られるということなので、今の目標はそこまで生きながらえるということです。
天体ショーについて調べていくと人間の寿命の短さに直面してしまいます。
変わっていく畦道風景
2023年11月4日記
10月末の畦道です。
数日前にツグミは声を聞き、初認をしていました。この日は初めて姿を見ることができました。ジョウビタキも写真はありませんが視認できました。
立ち上る煙は、とあるリンゴ畑からのものです。重機が入り木を倒して燃やしていました。
ここは、シメがリンゴの果肉を食べる様子を観察できたり、シロハラを間近で見ることができたり、ベニマシコも常駐していたりと、いろいろな観察機会があった場所でした。農道から水田をはさんで少し奥まった場所にあるのが鳥たちにとってはよかったのでしょう。
ただ、冬になっても収穫がされず実が残っている木があるなど、栽培を維持していくにはおそらく難しさがあるのだろうなと思っていました。ここに限らず私が歩く畦道周辺ではリンゴ畑は年々減少していて、将来的にはなくなってしまうかもしれません。
毎週のように歩いていて自分にとって当たり前だった風景は、こうしてだんだんと変わってきてます。
カモ渡来
2023年11月4日記
めまいが続いているので遠出は避けています。10月下旬、近くのカモが入る池をのぞいてみました。
コガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモ、カルガモを確認です。
セイタカアワダチソウの季節
2023年11月4日記
原因不明のめまいに悩まされていて、10月中旬からは気持ちよく歩けない日々です。
この日は少しよくなったかな…と思って歩いてみたら、車酔いのような状態になって気持ち悪くなってしまいました。
こんなに青空が気持ちのよい日なのに残念です。それにしてもセイタカアワダチソウは青に映えますね。
リンゴはそろそろ収穫の時期です。
ジョウビタキの声をよく耳にするようになりましたので、畦道で探して歩いてみたものの声だけで姿は確認できませんでした。
いつもの近所に森まで行ってみました。ここまで足を延ばしてしまったのが気持ち悪くなってしまった原因なのだと思います。でもきれいに色づいた森を見ることができたのでよしとします。
アオゲラを見ることができました。
往路とは別ルートで自宅に戻ります。
再びセイタカアワダチソウエリアに戻ってきました。
ベニシジミの吸蜜。
シロオビノメイガもいました。
セイタカアワダチソウは周囲の植物の成長を妨げる化学物質を出すことで繁茂するものの、自身もその影響を受けるためにやがてススキなどに抑えられていくことはよく知られていますが、確かに一時期の勢いはなくなってきているように思います。
ホシホウジャク撮影
2023年11月3日記
庭のオカトラノオに来ているホシホウジャクを改めて撮ってみました。
非常に長い口吻がわかります。
ホシホウジャクの識別ポイント、前翅の長方形の濃色部がわかる1枚です。何百枚撮ってもこういうカットは数枚です。
肉眼で見ても、これはホシホウジャクじゃない別の種類だよね?とわかる個体もいました。背面の模様も翅の模様や色も違います。
翅の模様がわりとしっかり映っている画像があったので、これは「ホウジャク」だろうと見当をつけることができました。なのでやはりたくさん撮っておくことは大事です。
ちなみに使用しているレンズはサンヨンに1.4倍のテレコンといういつもの仕様。吸蜜するときのホバリングを狙うものの、それぞれの花で吸蜜するのは数秒で、ファインダーに捉えるだけでも一苦労です。もちろんカメラのAFがなければとても撮影はできません。その難しさの分楽しい撮影になったとも言えます。
ジョウビタキを探したけれど
2023年10月30日記
10月半ばの出勤途中にジョウビタキの声を聞いて初認を果たしました。それから数日後自宅でもジョウビタキを確認できたので、夕方から近所を歩いて探してみることにしました。
玄関を出ようとするとドアノブにてこの方がお見送り。偽瞳孔とはわかっていても目線を感じてしまいます。
すっかりセイタカアワダチソウの季節です。
リンゴ畑に反射シートが敷かれる時季にもなりました。
ウラナミシジミとはきっとそろそろお別れ。
ヤマトシジミとはいつまで会えるか、そういう季節でもあります。
結果的にはジョウビタキの姿を見ることはなく、鳥の記録はスズメ、カワラヒワ、ムクドリ、ヒヨドリ、キセキレイ、モズ、キジバト、オナガです。
そういえば今季もノビタキとは行き会えませんでした。
鳥の写真は1枚もありません。代わりにアオツヅラフジの美しい実を撮ったり…
しゃがみ込んでびっしりと生えているイヌタデの写真を撮ったりしていました。
低くなった太陽が山の端近くで彩雲を描き出していました。彩雲はデジカメを通すと肉眼とはかなり違う色に写ってしまって、いつももどかしく感じます。
こんな10月中旬の畦道風景でした。
めまいの前の里山
2023年10月30日記
里山歩き10月その4です。
今季はたくさんクマの事故の話を聞くので、山に行くのに少し躊躇する気持ちはあります。クマに襲われることだけはなんとしても避けたいところです。それを突き詰めていけば山に行くなということになってしまうのですが。
この山はやたらとクリが落ちているので、おそらくクマも利用していることでしょう。
ナガミノツルケマンでしょうか。ナガミノツルキケマンという表記もあってどちらが標準なのかわかりません。
キノコリベンジと行きたかったところですが、今回もだめだめでした。上の写真は未同定、でもよく見かけるキノコです。
鳥はシジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、キバシリ、コゲラ、イカル、カケス。そして、カケスはこれも。
捕食者は猛禽なのか獣なのか。ちょっと胸騒ぎのする食痕の現場でした。
鱗翅はイカリモンガくらいでした。
最近謎のめまいに悩まされていて山歩きどころではなく、今月の里山歩きはこれが最後になってしまいました。
めまいにはぐるぐるする回転系とふわふわする浮遊系があるそうですが、私のは後者。この種類のめまいは脳に原因あるというネット情報にちょっとビビりまして、脳神経外科に行ってみました。するとCT的には問題なしという診断。
じゃ耳由来かも…ということで耳鼻科に行きましたが、こちらでも特に問題はないということです 重篤な病気由来のめまいではなさそうなのでとりあえずよかったというところなのですが、原因不明というのも気持ちが悪く…。
少し長く歩くと酔ったように気持ち悪くなってしまうことがあるので、行動が制約されてしまうのが辛いところです。
ホシホウジャクとクロホウジャクの識別
2023年10月29日記
庭に勝手に生えてくる(いつか植えたものなんでしょうけど)ハナトラノオにホウジャク系の蛾がブンブン吸蜜に訪れています。自由自在に飛び回るさまはまるでハチドリのよう(見たことありませんが)。
飛んでいる姿を見ればホウジャク系ということはとりあえずわかるものの、翅の模様が見えないと識別できないので写真撮影を試みました。夕方ですでに薄暗かったので、内蔵ストロボを使用しています。
かなり難易度が高くて、まともに写っている駒はわずかでした。
この画像から、このホウジャクはホシホウジャクだとわかります。
ホシホウジャクと特に似ているのはクロホウジャクで、その識別には前翅の模様がポイントになると以前ネットで学習した覚えがあります。ところがその識別点を解説してくれていたサイトが検索してもヒットしません。とてもわかりやすかったのに、これは大きな損失だと思いました。
野帳にその識別点はメモしてあったのでとりあえずそれをここにも載せて、web上の知識の補完にしたいと思います。
昨年クロホウジャクを撮ったときに書いた記録はこちら。
そこからとりあえず転記します。
クロホウジャクは前翅先端部に横長の階段状の淡色部があるのがポイントだそうです。ホシホウジャクの場合は、同じく前翅先端部に濃色部があり、それはクロホウジャクも似ているのですが、その濃い部分が長方形に見えるのがホシホウジャク、そうは見えないのがクロホウジャクとのこと。
上の文章を画像で示すと以下のようになります。
↑これがクロホウジャク(淡色部が階段状)
↑こちらが今回の訪花者のホシホウジャク(濃色部が長方形)
収穫ゼロ
2023年10月29日記
10月の里山その3です。10月最初の山でイグチ系のキノコがたくさん出ていたのを見まして、昨年たくさんキノコを採ったポイントに行くことにしました。
この山のアプローチは果樹園の中の道です。
とりあえず山頂は踏んできました。
そしてキノコなんですが…。
確かにキノコはたくさんありましたが、食べられる(自分が見分けられる範囲で)イグチ系がまったくありません。意気込んで出かけたのでかなりのがっかりでした。
こんな藪道なので人がそれほど歩いているとは思えず、なので採り尽くされてしまったということでもないと思います。今年はとにかく猛暑だったので、いろいろといつもと違うことが多いのかもしれません。もっとも昨年が特別だったのかもしれませんけど。
ここでは獣が逃げる物音がして、姿もちらりと見えました。クマではなかったと思いますが、今季はクマの事故が多いこともあってちょっと緊張しました。
というわけでキノコ的には全く収穫のない山歩きとなってしまいました。
これは藪道で見かけたキマダラオオナミシャク。鳥はカケスが目立ちました。
宝石のようなクサギ
2023年10月28日記
10月の里山第2弾。ヒガンバナ咲く山麓から出発です。
午後から歩きはじめました。
紅葉はまだまだ。
ルリタテハがいました。以前この時季にここを歩いたときにはたくさんのヒョウモン系の蝶を見ることができましたが、今回はこの1頭だけ。
オケラを見つけました。
クサギ。花よりも実のほうが印象的です。宝石のようです。
藍以外で布を青く染めることができるのは藍とクサギのこの青い実だけだとかどこかで読んだことがあります。
山道の一角になぜかシュウカイドウがたくさん咲いている場所があります。日本の植物ではないのでなんらかの理由でここにやってきて増えたということなのでしょう。
山頂まで行く時間はとてもないので下山し、やがて現れた舗装路を歩きます。クリの実がたくさん落ちていました。
10月花見の里山
2023年10月28日記
10月初旬の里山歩きです。
秋らしい空の広がる日でした。
目当てはこの花。
センブリ。
そしてウメバチソウです。
イグチの仲間がたくさん生えていました。この日は採らずに歩きました。
里が近い山なので展望ポイントからは町並みが見えます。この写真を載せるとどこの山なのか、現地を知っている人には一発でバレてしまいますね。
自宅を山の上から見ることができるのはちょっといい気持ちです。
クロメンガタスズメ
2023年10月28日記
ここから10月の記録です。
まず最初は畑で巨大芋虫を発見したお話。
調べてみるとクロメンガタスズメっぽいです。
食草はナス科なので、どうやら片付けてしまったトマトかナスについていた模様。もうこれだけでっかくなっているので、蛹になってもらいましょうということで地面に戻しました。