野外手帳
楽しきは野山徘徊。
土星と月と金星
2025年1月12日記
2025年1月4日に土星・月・金星がきれいに並ぶ天体ショーがありました。晴れてよかったです。楽しめました。
下に露出を変えた写真を4枚並べます。左上が土星、真ん中が月(月齢4.4)、右下が金星です。ズームレンズを使用し、撮影時の焦点距離はいずれも65mmですが、トリミングしているのであんまり関係ないですね。
シャッター速度1/30秒 絞り値f/4 ISO800
シャッター速度1/15秒 絞り値f/4 ISO800
シャッター速度1/4秒 絞り値f/4 ISO800
シャッター速度2秒 絞り値f/4 ISO800
やっぱり地球照が写っていたほうがいい感じです。土星も上2枚はちょっと厳しい結果になりました。
夕方のコガモ
2025年1月12日記
「2025初カモ」とは別の場所で水鳥観察です。
シルエットはコガモ。
湿地状になっているところではビチャビチャと音を立てて採食をしていました。
これだけの泥水を被っても顔や体が汚れないのはすごいですね。
再び遠くのコガモシルエットです。
上空をハシボソガラスが飛んでいきます。
数十羽の群れを作って塒に帰っていきます。
太陽が沈むと水面のコガモたちの色もわかるようになりました。
下の「2025初カモ」の場所では姿を消しているオカヨシガモ、こちらにはいます。
最後にセグロセキレイとハクセキレイを見てこの日の探鳥はおしまいです。
2025初カモ
2025年1月12日記
トモエガモを期待して某池へ。でも目的は果たせませんでした。
多かったのはカルガモ。ここではずっとヒドリやオナガガモが多かったのですが、今季は少なめです。餌付けが禁止された影響なのか、暖冬の影響なのか。
これはオオバン。
ハシビロガモの渦巻きを見ることができました。
トモエがいないのは残念ですが、岸辺のヨシに隠れていることも多いので見落としも考えられます。あと気になるのは、この池の常連のオカヨシガモを今季は観察できていないことです。
2025初里山
2025年1月10日記
いつもの近所の森から里山山麓に転進しました。
アトリを見ました(↓右上)。やっと今季の初認です。群れではなく単独でいました。
そしてなんとここでもトラツグミを見ました(↑左下)。午前中見た個体とは違って警戒心が強く、すぐに飛び去ってしまいました。
その他、ヒガラ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、コゲラ、ミソサザイ、カケス、ハシボソガラスを観察しました。
雪は少なめで、薄雪を被った森はとても美しく、歩いてよかったと思いました。
下に戻ってきて、ため池で水鳥観察。
ここではホシハジロ、キンクロハジロ、ヒドリガモ、カイツブリ、オオバンを観察しました。
初探鳥でトラツグミ
2025年1月7日記
2025年はスタートから体調を崩し、探鳥に行けたのは1/4になってからでした。いつもの近所の森です。
最初に見たのはシジュウカラでした。
とても幸運なことに、トラツグミを見つけました。地上で採食していたのですが、私を警戒して枝にあがったところです。すまぬすまぬとその場を離れて、5分くらいして戻ってきたらまだ同じ場所に止まっていました。
その他、エナガ、メジロ、ヒヨドリです。
2024年最後の畦道
2025年1月4日記
午後4時過ぎ、2024年最後の畦道です。鳥というよりアーベントロートねらいでした。
染まり始めた空をハシボソガラスが南へ帰塒していきます。長野駅前とその周辺ではハシボソガラスが塒を作っていることにより被害が深刻らしいです。なぜかなりの距離を飛んで市街地まで行くんでしょうね。
太陽が山の端に隠れると平地にはもう光が届きません。
東の山は少し赤くなった光が当たっていました。でもこの日は思ったより赤く染まらずでした。
この1年、この畦道を歩いた回数は47回でした。
ちょっとだけ表面霜
2025年1月4日記
年末の畦道です。マイナス4℃の朝でした。積雪はごくごくうっすら。
よく晴れて美しい朝でした。
きっちり冷えたので表面霜を期待して歩いてみました。
思ったより発達はしていませんでしたが、雪の表面は虹色にキラキラ光ってとてもきれいでした。写真だとあまりその美しさが表せないのが残念です。
イカルの群れがいました。さえずりも聞かれました。群れでもさえずること、冬でもさえずることから、この季節のイカルの歌は他の鳥のそれとは意味合いが少し違うのだろうと思います。縄張り宣言ではないことは確かです。
ハシボソガラス。
たくさんいたのはホオジロ。
この日はカシラダカを見ることはありませんでした。冬鳥が定着しない、少ない傾向は変わりません。ただ今季初めてベニマシコを見ることができました。これまでは声だけの確認でした。
その他、ヒヨドリ、ムクドリ、カワラヒワ、モズ、アオゲラ、オナガ、ハシボソガラスを観察しました。
霜をまとったアオツヅラフジ。
雪が美しかった里山でしたが、昼過ぎにはすっかり雪は落ちてしまっていました。
2024年最後のいつもの近所の森
2025年1月4日記
年末のいつもの近所の森です。水をたくさん含んだ雪が降っていました。
シロハラがいました。しばらく見ていると地面に降りて落ち葉をひっくり返し食べ物を探していました。
すぐ近くではルリビタキ。今シーズン、この森では2回目です。藪の中を移動しながら森の奥に消えていきました。
その他、コゲラ、シジュウカラ、ヤマガラ。
ヤブランの実がかなり消費されていると感じました。手前の1本には1つだけ実が残っていますが、後ろの2本には実が残っていません。これはいつもと年とちょっと違う感じがします。
カシラダカが増えてきた
2025年1月2日記
あいも変わらず畦道を歩いているわけです。
重い雪に耐えるホトケノザ。
雪の中でも元気なヒヨドリです。
前にも書いたように、ミツマタの蕾はヒヨドリの好物みたいです。この日も食事シーンを観察しました。
そしてムクドリ。
大して積もらないものの、何度か雪が来たせいかカシラダカが増えてきました。この日は20羽ほどの群れを観察することができました。
ホオジロと混群を作っていた個体も見ました。下はカシラダカと一緒にいたホオジロです。
カモたちの様子その3
2025年1月2日記
コガモ。普通に見られるカモの中ではあまり人馴れせず、餌付けが行われている場所でも人間との距離感をある程度取る傾向にあると思います。
キンクロハジロ。目つきがオスもメスも鋭くて魅力的です。デザイン的には一番好きなカモです。
ホシハジロ。これも絶滅危惧種だなんて。オスは目つきがふてぶてしい感じがしていいです。
オナガガモ。下に飛翔写真を載せました。あちこち飛び回っていました。理由が気になります。
雪山をバックにするととても絵になるなと感じます。魅力的です。
オオバン。陸上に上がると大きな足が目につきます。
コハクチョウからしか摂取できない栄養がある
2025年1月2日記
表題の通りでありまして、コハクチョウを見に行ってきました。
ただコハクチョウを見に行くことは一つのジレンマでもあります。
どこでも見られるわけではないこの鳥に会うには渡来地まで行かなくてはなりません。長野県では数か所に限られます。ここはそのうちの一つ。ここに多くのコハクチョウが集まるのは給餌が行われていたからです。もちろん、渡来したので給餌を始めたという流れだったのだとは思われます。
現在では、鳥インフルエンザの関係もあって給餌は行われていないことになっています。表向きは。
でもこの距離感からすると、おそらく今でも誰かが食べ物を与えているのだろうと思われます。
実際、少し離れた場所ではカモたちに堂々と食べ物を与えている人たちもいました。観光客なのか、白鳥愛護団体の方なのかはわかりませんが。
鳥インフルエンザとは関係なく、基本的には野生の生き物に食べ物を与えるべきではないと考えている自分が、コハクチョウを見たいがために給餌が行われていると推測される観察地に行くことは、自分の中での大きな矛盾です。
美しい雪と鳥
2024年12月31日記
本格的な雪が来ました。休耕田に立ち並んでいたセイタカアワダチソウも倒れてしまいました。
足跡はタヌキでしょうか、まだ人間が歩いていない橋を渡って先に進みます。
いい道です。
このくらいの雪だと雪かきはそれほど大変ではないし、景色は美しくなるし、言うことありません。
歩いているうちにときどき雲間から太陽が見えました。
わざと収穫しなかったリンゴに頼るムクドリ。
これを餌付けと批判する人もいるでしょうが、害鳥であるムクドリのために実を残す果樹農家はすごいと思います。実際これで多くの鳥が命をつないでいると思います…ということはやっぱり餌付けですね。。
こちらは柿に頼るヒヨドリ。柿はそもそも収穫されない木がほとんどです。
それにしてもヒヨドリってかっこいいと思うんですよね。うるさい、騒がしいと鳥を見る人からも敬遠されがちな鳥ですけど、色だってとてもきれいです。
珍しくアカゲラがいました。
どちらかと言うと山のキツツキで、こういう住宅が近いところにはいない鳥なのですが、これも雪の影響なんでしょうか。食べ物を探すうえであんまり雪は関係ないように思うのですが。この後もアカゲラをここで観察する機会があり、この日だけの偶然ではなかったようです。
ヒヨドリのアタックを受けた直後のアカゲラです。ヒヨドリの多い場所ですから、アカゲラも大変です。
雪の中のホオジロ。美しい風景です。
粉雪を浴びるキジバト。こんな絵を描きたいなと思う風景でした。
梢に止まるカワラヒワの配置もステキデザインでした。この日は見るものすべてが美しく感じました。
最後はどこまでも飛んでいくように見えたなイカルの群れです。
里山山麓冬鳥探し
2024年12月31日記
里にも水辺にも冬鳥が少ないので、まだ山にいるんじゃないの?と里山山麓を歩いてみることにしました。
一瞬アトリっぽい声を聞いたような気がしましたが、遠くでよくわからずじまいでした。
カシラダカとシロハラ、ツグミ、ジョウビタキはいました。冬鳥はこの4種だけ。それでも1か所で見た冬鳥の種数としては今シーズン最多です。今冬はまだアトリにもシメにも会えていません。
観察種はカシラダカなど冬鳥4種のほか、ホオジロ、アオジ、シジュウカラ(↑)、エナガ、コゲラ、カワラヒワです。
少しツグミが増えてきた
2024年12月31日記
12月下旬の畦道探鳥記録です。午後1時半スタート、曇り、気温4℃のコンディション。
主役はやっぱりヒヨドリです。
それからムクドリ。この2種で、この日観察できた野鳥の個体数の、おそらく半分以上を占めると思います。
でもツグミもだんだん増えてきました。地上に降りている姿はさすがになく、梢にいたり、飛んでいるのを見たりという感じです。
その他、ホオジロ、スズメ、ウグイス、ハクセキレイ、ハシボソガラス、オナガを観察です。撮影はできませんでしたがキツネも見ました。
カモたちの様子その2
2024年12月31日記
12月の水鳥観察その2です。
沈んでいく太陽に染まる空の色を映して水面がきれいでした。でも同定には向かない状況です。これはコガモ?画像処理ソフトで暗部を持ち上げてもわかりませんでした。
太陽が沈むと一気に渋い色合いの水面に変わりました。
水面の反射がなくなると観察ができるようになります。やっぱりコガモでよかったようです。他に確認できたカモはヒドリガモ、オカヨシガモ、ホシハジロでした。でもやっぱりここでもカモは少なめでした。
ダイサギの立ち姿と、そのリフレクションが美しかったです。
モズがいました。くわえているのはどうやらドジョウです。
だんだんと色を失っていく空を背景にノスリが電柱のてっぺんに止まっていました。
その他、、セグロセキレイ、ヒヨドリ、スズメ、ウグイス、ハシボソガラスを観察しました。
カモたちの様子
2024年12月29日記
冬の小鳥がなかなか来ないので、水鳥の様子はどうかと思って某池に行ってきました。
最初に目についたのはハシビロガモ。長野ではあまり見られない種類でした。最近はすっかり定着しています。2羽で渦を作って採食しています。2羽以上の渦巻きは見られませんでした。
岸辺にはカルガモ。
少し遠くにホシハジロ。ここでの観察例はあまり多くないので意外でした。逆に毎年よく来ているオカヨシガモが見当たりませんでした。
比較的多かったのはヒドリガモです。でも絶対数としてはいつもの冬よりはかなり少ない数でした。
この池の観察で魅力的なのは、水面の反射が複雑な模様を描いてその中に浮かぶカモを見ることができることです。
その他、オナガガモ、コガモ、ヒヨドリ、セグロセキレイ。
小鳥類の渡来は少ないわけですが、水鳥もやっぱり少なめです。今シーズンはトモエガモは来てくれるでしょうか。
イカルのくちばし
2024年12月28日記
12月中旬のいつもの近所の森です。
ヤブランの実は真っ黒になっていました。さて今シーズン、レンジャクはこの実を食べにやってきてくれるでしょうか。
森の中の鳥は少なく、まともに観察できたのはヤマガラくらい。
林縁の草地でイカルが地上で採食しているのを見ました。少し近づくと警戒して枝に上がってしまいましたが、しばらくじっとしているとまた地面に降りてきました。
くちばしの周りにびっしりとごみが付いています。ウソもそうですし、アトリの仲間はくちばしにこうして異物がついてもあまり気にしない傾向があるように思います。
冬鳥は少ないまま
2024年12月28日記
12月中旬の畦道です。前日の雪はまだ少し残っていました。
桑の木の下には葉が落ちていました。積もった雪が溶けたり、凍りついた霜が溶けたりするときに落葉が進むケースがあるようです。
柿の実をヒヨドリがついばんでいました。
ヒヨドリは数が多く目立ちます。今季は冬鳥がなかなか増えない分余計そう感じるのかもしれません。
人家の脇にあるミツマタの蕾を食べているのを見ました。その後も何度か同じようなシーンを観察しているので、ヒヨドリの好物の一つと言えるのかもしれません。甘くはないと思いますけど。
木の枝からダイブするモズ。
地上でおそらく草の種を探すスズメの群れ。
拡大してみるとなかなかアクロバチックな体勢で食べている姿がありました。鳥の首というのは本当に柔軟です。
水路沿いではキセキレイを見ました。
畑ではハクセキレイ。
その他、ハシボソガラス、カワラヒワ、ムクドリ、キジバト、アオゲラ、ホオジロ、アオジなど。冬鳥は少なく、ツグミは声を遠くで聞いたくらい。あとは住宅地でやっとジョウビタキを見つけたくらいです。
やっとカシラダカ
2024年12月15日記
いつもの近所の森もやっと雪景色です。
色数が乏しくなった森もなかなかよいものです。
このように自然の葉脈標本みたいになっている葉を見つけると嬉しくなります。
この日はエナガday。比較的近くで観察ができました。その他はシジュウカラ、ヤマガラ、コゲラ、そしてルリビタキ。期待していたアトリはだめでした。そういえば今季はまだシメを観察できていません。畦道の冬小鳥は少なめですが、森も同様です。
林縁でカシラダカをようやく見つけました。今季初認です。カシラダカは以前は普通種でしたが、急速に数を減らしていると聞きます。昨冬と同じように見られるとは限りません。冬鳥の渡来が少なそうな今冬はよけいに気になってしまいます。
この近くではシロハラも確認できました。その他、森の入口にある柿の木で食事をしていたたメジロ(↓)、カワラヒワ、トビです。
林縁ではスズメの群れも見ました。
カシラダカ以上に危機感を覚えたニュースはスズメが急速に数を減らしているというものでした。私が歩いている範囲ではそのような実感はありませんが、心配になるところです。
雪の畦道
2024年12月15日記
ようやくまともな積雪になりました。冬鳥を目当てに畦道を歩いてみることにしました。
アメダスでは9cmでしたが、水分の多い雪で気温も高く、ナンテンは水滴をまとっていました。
セイタカアワダチソウに覆われていた休耕田もモノトーンの眺めに。
雪の中のハシボソガラスとキジバトです。
残されたリンゴの実にヒヨドリが集まっていました。
こちらはムクドリ。
もちろん柿もヒヨドリとムクドリに大人気。しかしツグミの姿がありません。時折声は聞くものの、結局この日姿を見ることはありませんでした。渡来はいつも通りだったと思うのですが、数が増えてきません。
ホオジロの数は増えましたが、期待していたカシラダカを見ることはありませんでした。ベニマシコの声もあまり聞くことがありません。今季は冬小鳥はどうも数がかなり少ないようです。
1羽のハシボソガラスが何度も繰り返し杉の木にアタックするように飛んでいました。もしかしたらこれはモビングかも…と思って梢のあたりを双眼鏡で見てみると、オオタカが潜んでいました。
このオオタカの出現が今回のハイライトで、あとはムクドリとヒヨドリばかり。
ムクドリの飛翔写真を撮ってみました。4枚目は何かがムクドリから落ちています。糞をしながら飛んでいたということでしょうか。撮っているときはわかりませんでした。
ヒヨドリが大騒ぎしていた現場。
葉っぱを食べていたようです。リンゴや柿以外にも畑の葉物野菜を食べているのを見たことがありますが、クズでしょうか、こんなのも食べるのですね。
最後にキセキレイを見ておしまいです。
12月初旬の近所の森
2024年12月8日記
いつもの近所の森を一回り。かなり落葉が進みました。
アトリやシメを期待したのですがそれは空振り。鳥影は薄く、ヒヨドリ、シジュウカラ、ヤマガラ、コゲラ、ハシボソガラスくらいでした。
マムシグサ。
ウバユリ。
太陽がすぐに低くなるので、森の中に光が差し込みやすく、まだ落ちていない葉が照らされてとてもきれいでした。
まもなく雪が来るでしょう。
12月初旬の畦道
2024年12月8日記
12月に入ってからはなかなか外を歩けていません。これは12月初旬に畦道を歩いた時の話です。お昼前、曇り、気温8℃。この時季にしては暖かい日でした。
もうトンボや蝶などの昆虫の姿はほとんどなく、時折蛾が飛んでいるのを見ただけでした。
一時期この辺りを黄色に染めていたセイタカアワダチソウもおしまい。
これも草紅葉というんでしょうかね。ギシギシ。
外来の植物は強いです。
鳥はヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、モズ、カワラヒワ、ベニマシコ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ハシボソガラス、ホオジロ、ウグイスを確認です。
オオバン落鳥
2024年12月1日記
近くに池や川など水辺はなく、胸元に血が滲んだ外傷があるので、別の場所で何者かに捕らえられ、その後何らかの理由でここに置き去りにされたのだと思われます。これは偏見かもしれませんが、外猫をその犯人として疑ってしまいます。
2024年12月2日追記
この話をSNS(Mastodon)に上げたところ、「鳥インフルエンザで死んだ個体を何者かが運んだ可能性がある」という指摘をいただきました。確かにそちらの方があり得る話かもしれません。安易に外猫と結びつけるべきではなかったです。
ルリビタキとアオジが山から降りてきた
2024年11月30日記
夕方の里山山麓です。写真はありませんが、歩き始めてすぐ、ルリビタキを見ることができました。今シーズン、平地ではこれが初認です。これでこの日の目的を達成した感じがしました。
すぐ近くの藪にはアオジがいました。これも今シーズンの平地での初認となりました。
山道に入る前の柿の木にメジロが来ていました。
山道に入ってからはヒガラやシジュウカラなど。
今年の秋は暑さのせいか、冷え込みが弱かったせいか、紅葉・黄葉はあまり鮮やかではありませんでしたが、山の中に入るとそこそこ楽しめました。
時間がなかったのでほんの少し登ったところで引き返し。
木々の間から白くなった里山が見えていました。
ベニマシコとシロハラ初認
2024年11月30日記
11月中旬は咳に悩まされていて、畦道を歩いたのは半月ぶりになりました。
ようやく里山が白くなりました。夕方になっても溶けないままで、やっと冬が近づいてきた実感が湧きました。
私が歩かないでいる間にリンゴの収穫は終わっていました。このリンゴ畑の先の草地でベニマシコの声を聞きました。今季初認です。
柿を食べるヒヨドリ。
私が近づくと地面から電線に上がって様子をうかがうスズメ。
いつもの近所の森へ接続。
ここではシロハラを初認し、ツグミの声も聞きました。
雲に隠れていた太陽が森に赤い光を差し込み始めました。
夕日に照らされたエナガです。
太陽はその上に彩雲を作りながら沈んでいきました。
再びマミチャジナイ
2024年11月24日記
11月上旬、再び畦道を経由していつもの近所の森まで歩きました。
穂先で休むヤマトシジミ。
葉の上に止まるベニシジミ。
草むらに見つけたモンキチョウ。
いつもの近所の森の近くで、マミチャジナイを確認。ここでは飛び去る姿しか撮れませんでした。
少し離れた柿の木に再びマミチャジナイを見つけました。柿は彼らにとって大事な栄養補給源になっているようです。
この画像はかなり無理して暗部を持ち上げています。
もちろんヒヨドリも登場。
メジロも何羽かいました。
里へ現れてしまうクマ対策で、収穫の対象にならない柿の木を伐採する動きがあるようです。こうした柿を頼りにしている鳥への影響はちょっと心配になるところです。
暖かな11月でしたが、群馬との境の山にはうっすら冠雪が見られました。
家に戻る頃には夕空に上弦の月が白く輝いていました。
この日上弦だった月は、これを書いている今は下弦を過ぎました。
仕事がハードモードになったせいか、体調を崩して咳がひどくなり、しばらく外歩きは控えざるを得なくなりました。夜眠れないほどの咳になってしまい、吸入薬を処方してもらって1週間、やっと咳がおさまりまった今日この頃です。
クロコノマチョウとマミチャジナイ
2024年11月23日記
11月上旬のいつもの近所の森です。
見慣れない蝶がいました。その場ではわからなくて、家に帰ってから調べたらクロコノマチョウだとわかりました。初めて見ました。
クロコノマチョウは暖地性の蝶で、本州では東京周辺から西の太平洋岸で見られると図鑑の分布図からは読み取れます。
本来長野で見ることがないはずの蝶なので、これも温暖化の影響なのでしょう。一昔前は見られなかったツマグロヒョウモンが、今は当たり前のように見られるようになったのと同じ経過を、これからこの蝶もたどるのかもしれないです。
最初は暗くてぶれた写真しか撮れませんでしたが、低くなってきた太陽の光が森の中に差し込んできて、ちょうどこの蝶を照らしてくれました。まさに「黒木間蝶」の名にふさわしい状況でした。
西日は蝶だけでなく、木々の葉をも照らしていました。
太陽が沈んだあと、先日聞いたマミチャジナイだと思われる地鳴きが聞こえてきました。
丹念に探していくと、やっと姿を見つけることができました。もう暗くなってきていたのでぶれ気味でしたが、証拠写真も撮れました。
細い月が見えてきたので、西の空が開けている場所まで行ってみました。
ミノウスバ 一時の輝き
2024年11月22日記
庭のマサキにミノウスバが発生していました。暖かい秋のせいか例年より遅めです。
人によって意見は分かれるかもしれませんが、私にとっては美しいと感じる蛾の一つです。成虫には口がなく、この姿は繁殖のためだけの形態だと言えます。
印象的な体色でもあるので、一時の輝きなんていうタイトルの記事にしてしまいましたが、完全にこれは私の勝手なセンチメンタルですね。
マサキを電動ヘッジトリマーで剪定していた時、たくさんの幼虫が糸を吐いてぶら下がり、「避難」していたのを見たのは4月のこと。
調べてみると3月に孵化して幼虫になったミノウスバは5月には蛹化し、晩秋まで蛹のまま過ごすとのこと。彼らの生活史からすると、成虫として過ごすのはほんのひと時なのですね。
卵のようなものが写っていました。ミノウスバは卵で越冬するわけです。
同じマサキにはウラギンシジミの姿もありました。
ウラギンシジミは成虫越冬です。
キタテハ。これも成虫越冬。頑張れよ。
ヤマトシジミ。幼虫越冬の蝶です。家の庭にはカタバミがたくさんあるので、探せば卵や幼虫が見つかるのでしょうが、見たことがありません。
近所の森から周辺へ探蛾探蝶
2024年11月21日記
11月上旬、いつもの近所の森です。
やっと色づきが進んできました。
ムラサキシキブ。
シジュウカラ。鳥は他にエナガなど。そして大型ツグミの地鳴きを聞きました。これまでの観察例からしてマミチャジナイっぽいです。でも姿を捉えることはできませんでした。
森から出て、近くの農耕地から住宅地を歩いてみます。
暖かい日でホトケノザにホウジャクの仲間が飛んできていました。家で見るホシホウジャクとは違う種類だいうことはわかりましたが、写真に撮らないと同定はもちろん無理でした。
ヒメクロホウジャクでよいと思います。
ホトケノザにはチャバネセセリも来ていました。
ウラナミシジミは一頭だけ。かなり傷んでいて、彼らのシーズンは終了と言ってよさそうです。ここまでよく頑張りました。
ヤマトシジミはまだ新鮮な個体が見られます。この時期でもまだ発生しているということでしょう。普通種ですけど美しいですね。
これらの鱗翅類が見られた場所ではテントウムシの幼虫がいました。今年は暖かいからいいようなものの、これで越冬に間に合うのでしょうか。
それからここにはショウリョウバッタやカマキリもいました。何カマキリかは未同定です。
少し離れた場所でキタキチョウ。この時期は多く感じます。
人家の花にクロアゲハ。
図鑑の分布図を見ると長野県にはあまりいないことになっているようです。でも、車の中からときどき黒いアゲハを見ることがこれまでにも何度もあって、それはおそらく本種かジャコウアゲハです。ジャコウアゲハはじっくり見たことがありません。
モズとトンボの秋の畦道
2024年11月20日記
異常なほどにまで暖かだったこの11月でしたが、今日11月20日はついに氷点下を記録しました。もう下旬ではありますが、ここから11月の記録更新になります。
11月初旬の畦道歩き、出発は午前10時半、気温は15℃でした。
このリンゴ畑周辺ではモズの動きが活発でした。
追いかけ合いを観察。
もうあまり高鳴いてはいないものの、縄張り争いは継続中のようです。
柿の木にはヒヨドリ。早くも実をついばんでいました。もう少し寒くなるまで取っておいたほうがいいと思います。
先日住宅街で声を聞いたジョウビタキをついに視認できました。
一度は姿を見せなくなっていたトンボがたくさん連結して飛んでいました。
雨上がりの休耕田は湿地みたいな感じになっていて、そこに盛んに産卵していました。でもここはもう水田ではないのだから、夏になっても水が入ることはないのだよ。ヤゴが育つことができないこんな場所ばかり増えていくのですから、トンボも減るわけです。
ほとんどはアキアカネだったと思われますが、ミヤマアカネもいました。
いっぽうこちらは金属製の橋の欄干に止まっているアキアカネ。この姿はすでに大事な仕事を終え、あとは余生を過ごすだけということなんでしょうか。