野外手帳
楽しきは野山徘徊。
ミノウスバのイモたち
2024年5月6日記
庭のマサキを電動ヘッジトリマーでガーッと剪定していたら、糸にぶら下がって一時避難しようとする方々が現れました。
この後、糸をよじ登って葉っぱに戻っていきました。
コムクドリ ナシの花を食べる
2024年5月6日記
リンゴの花のシーズンです。
リンゴの花とまだいるツグミのコラボです。
これはモモ。
これはナシです。
ナシの木にコムクドリがいました。
ナシの花の中心部にくちばしを差し入れているように見えます。え、コムクドリも吸蜜をするの?と思ったのですが…
どうもそうではなく、花弁を食べているようでした。
オスもしっかり花弁をくわえていました。
今季はコムクドリを見る機会が多いです。群れで行動していました。こちらはなぜかオスが多い群れでした。
クルミの雄花。クルミも風媒花だとは知りませんでした。そういえば「カシグルミ」が「菓子胡桃」だということも割と最近知りました。カシは樫だと勝手に思い込んでいました。
コムクドリとツグミのほか、ムクドリ、ヒヨドリ、キジバト、イカル、トビ、ハシボソガラス、ツバメ、イワツバメを観察しました。イワツバメはここではちょっとレアです。キジバトの囀りが2羽でほとんど同期しているのが面白かったです。
家に戻る直前にシャム系の外猫を見ました。本当に嫌な気持ちになります。外猫がどれだけ野の生き物の脅威になっているのかはもっと知られるべきですし、外猫の写真をかわいいものとして扱われることが少なくなってほしいと強く思います。
畦道の花々
2024年5月6日記
日々移り変わる4月下旬の畦道の花。
大好きキュウリグサ。畔にはあんまりなくて、畑の片隅に生えている印象です。
カラスノエンドウとスズメノエンドウの躍進が著しいです。
この時期になるとカキドオシが一気に増えるのですが、このすぐ後に背の高い草がどんどん伸びてくるので、畔で見られる期間は案外短いです。
オドリコソウはちょっと特別感。
スイバの花のつぼみはこんなにも美しい。
花が開くと遠目はこんな感じ。アップにすると、それまで気づかなかった魅力が見えてきます。パピリオとマクロレンズ万歳です。
アケビポイントにも行ってみました。ちょうど咲き始め。
上は雌花、下は雄花です。
サクラが終わるとこのアケビとリンゴの花の季節です。
近所の森 新緑
2024年5月5日記
4月下旬のいつもの近所の森です。
芽吹きが進んで、見通しが悪くなってきました。でも夏鳥シーズンはこれから。この森では1種もまだ夏鳥を確認できていない状態からのスタートでした。
ところが、歩き始めていきなりサンショウクイとヤブサメ、キビタキの声を確認しました。本日の目的はこれで達成という感じです。いずれもこの森では初認でした。続いてクロツグミの声も確認し、これは今季初めての観察となりました。
キビタキは写真も撮れました。少し遠かったですけど。
足元ではウバユリの葉がぐんぐんと伸びていました。地面から出たばかりはものすごいつやつやしているんですけど、だんだん「姥」になっていってしまいます。もっとも名前の由来はそれとはぜんぜん違うようですが。
ウバユリの葉の周辺に散っている花びらはヤマザクラ系のもの。まだ花が残っていたというよりは、むしろ見頃でした。ソメイヨシノの爆発力ある咲き方より、風景には馴染む花だと思います。
その花びらを載せるネコノメソウの仲間(しっかり調べてません)。
緑に染まる森に鮮やかなクサボケ。
アオキの花。開花が進んでいました。前回はつぼみが多かったです。
小さな沢を渡ろうとするとオオタカの声が森の奥から聞こえてきました。この森ではときどき観察機会があります。営巣しているのかもしれません。
アオジ、シジュウカラ、メジロ、コゲラ、アオゲラ、ヒヨドリ、キセキレイも確認しました。
ヤマツツジのつぼみが出てきていました。
ヤマツツジがある場所の近くの水場では、ヤマアカガエルのオタマがひしめいていました。産卵場所では、こうして毎年オタマジャクシを観察できるのですが、親というか成体を見たことがありません。
今年の春も、美しい色で私を楽しませてくれたタチツボスミレはそろそろ終わりです。花が咲いている株の数が少なくなってきました。
沢を渡り返すと再びオオタカの声。エナガ、シメ、ウグイス、アカゲラも追加です。
ヤマガラが近くにやってきました。
足に木の実か種をはさんでつつき始めました。この枝ぶりはその作業にまさにうってつけという形状でした。
連写すると、結構身体全体をつかって思い切りつついているのがわかります。右の写真の伸び上がり方ったらすごいです。
キツツキとかについてもそうですが、これだけの衝撃を頭部に受けてもなぜ平気でいられるのか、不思議に思います。
花期の長いウグイスカグラ。
そろそろ見納めのコナラの新芽。
タラノキ↑とハリギリ↓。
知名度の高いタラの芽はこの森でも採られちゃっていますけど、ハリギリは、採ろうと思う人が少ないせいか生き残り率が高いです。ただ食べてみると、味はやっぱりタラの芽のほうが上だと思います。
最後に一瞬、上空を低く2羽の猛禽が飛びました。ファインダーに捉えるだけでいっぱいいっぱいで、その時は種類がはっきりしませんでした。
撮れた画像も露出補正がかかっていなくて真っ黒でしたが、画像処理で暗部を持ち上げてみると、正体はサシバでした。サシバも初認です。そして、この森では初めて見ました。
夏鳥ねらいのいつもの近所の森での探鳥は、この場所での初認が6種とまずまずの成果でした。あとはエゾムシクイとセンダイムシクイ、オオルリです。
追記
2024年5月6日記
上に書いた「ヤマガラの話」をマストドンのfedibird経由でfediverseにアップしたところ、リプライをいただきました。Birds Books and Bullshitというアカウントでアメリカの方だと思われます。
こういう海外の方と簡単に繋がれるのがfediverseの魅力です。
その方の文を一部引用します。
----------以下引用
脳が小さいほど、衝撃による動きは少なくなります。
----------引用ここまで
検索してみるとナゾロジーに以下のような記事がありました。
キツツキは脳とか大丈夫なの?
研究者「大丈夫だけど、思ってた理由と違った」
URL https://nazology.net/archives/112156
----------以下引用
キツツキの一回一回のつつき行動は、サルやヒトの脳サイズであれば、脳震盪を起こすのに十分な衝撃があります。しかし調査の結果、キツツキ程度の小さな脳であれば、その衝撃でも脳にダメージを与えるには及ばないことが明らかになったのです。
----------引用ここまで
ということで、ヤマガラが思いっきりくちばしを種に打ち込んでもヤマガラサイズであれば問題がないということが、キツツキと同様に言えるのだと思います。勉強になりました。
この研究成果が出たのは割と最近のことのようですから(記事によると科学雑誌に論文が掲載されたのは2022年)、長年解明されてこなかった謎ではあったようです。
夏鳥たくさん初認
2024年5月5日記
4月下旬の里山山麓歩きです。
登山口のシダレザクラは見頃で、ヤマザクラ系のサクラもまだまだ花は残っていました。
サクラの花が健在なので、メジロとヒヨドリがたくさんいました。
サクラ絡みではないですが、かわいいメジロが撮れました。
歩き始めてまもなく、つぶやくようなキビタキの声。藪の中に姿を見つけることができました。初認です。
あまり動かず、はっきりとした囀りもしませんでした。渡来直後で体を休めていたというところでしょう。
やっぱり夏鳥の初認は気持ちが上がります。声だけですがサンショウクイも初認しました。
その他、シジュウカラ、カワラヒワ、ツグミ。大型ツグミの地鳴きとぐぜりっぽい声も聞きました。ぐぜりはツグミだったのかもしれません。
ヤマブキが咲く道では、ヒガラ、エナガ、ウグイス、シメ、コゲラ、アオゲラ、カケスを観察。蝶はキタテハを見ました。
沢沿いの道に入るとオオルリの声が聞こえてきました。姿はなかなか見つけることができません。少し粘っていると、沢の対岸からこちらに向かって飛んでくるのを見つけたので、止まった場所を特定することができました。
かなり遠かったですが、画面中央下やや右寄りになんとか写っています。
スコープを持ってくれば、美しい青をもっと堪能できたのかもしれません。最近はスコープを持ち歩くことがほぼなくなってしまいました。カメラとの両立はちょっと厳しいです。
続いてヤブサメの声。これはかなり近くて頑張って探したのですが、結局見つけられずじまいでした。
ここでの目当てのひとつ、イカリソウの群落に今年も行き会えました。
この花が咲くスギの人工林で、キバシリの囀りを聞きました。ヤマガラもいました。そしてイカリモンガを今季初認。この蛾は本当に一年中(冬をのぞいて)見かける気がします。
少し森が開けたところで、モミジイチゴの花とキジバトとホオジロの囀り。
ここはこの山道のクロモジポイントでもありまして、たくさん写真を撮りました。
なんてことはない花なのですが、かなり好みです。
クロモジを撮っていると、奥の人工林から聞き慣れない声が聞こえてきました。複雑な節回しがクロツグミに似ていますが、初めて聞く囀りです。姿を見ていないのではっきりしたことは言えませんが、おそらくガビチョウです。ついに自分の行動圏にもこの鳥が現れてしまったのか…と、なんとも複雑な気持ちになりました。
別の沢筋に回り込んで、ここからは下りながらの探鳥です。
リョウブの若葉が美しい道でした。この葉は光を受けると蛍光っぽく発色するように思います。
ここではクロジの囀りを聞きました。この山ではちょっと珍しいです。通過個体でしょうか。イカル、そしてこちらでもオオルリとヤブサメ。オオルリはこの沢でも視認できました。今日はついているなと思いました。
山道の脇に生えているタラノキの芽はこんな様子。
コシアブラもいい感じでした。
下はウグイスカグラ、見かけるとつい撮ってしまう花です。
天気予報通り曇ってきた頃に山麓に降りてきました。
ここではアオジを視認。地鳴きのみでした。この山では囀りを聞いたことがありません。
山麓では再びサクラの道。ここでもガビチョウと思われる声を聞きました。
畦道にツグミ。
最後はキジとキセキレイ。
夏鳥をたくさん初認できましたし、他の鳥もたくさん出ていい探鳥ができました。ただ、ガビチョウショックがしばらく抜けないかもしれないです。
大ショック(カタクリの山 その3)
2024年5月5日記
カタクリの山 その2の続きです。
アズマイチゲポイントに来ました。こちらも花期はぴったり。
この山ではここにだけ固まって咲いています。もっとも道を外れた場所に、私の知らない群生地があるのかもしれません。
カタクリとのコラボも撮れました。
どんどん下っていくと、アカゲラ、ウグイス、フクロウの声。フクロウはかなり意外でした。ヒガラを視認。そしてアトリの群れがまだいました。
登り口にも少しあるチョウジザクラがここにもありました。
歩いていると、突然辺りがふわっといい匂いに包まれました。
足元を見るとニオイスミレの群落がありました。こんなにも香るものなのか!とちょっと驚きました。
さて、この山がよかったのはここまででした。最後に突然現れた光景に言葉を失ってしまいました。
カラマツの林が皆伐されていたのです。googleマップで大体の面積を測定してみると伐採面積は2,3ヘクタールはありそうでした。
もちろん切るために植えたカラマツですから、いつかはこうなる運命だったのかもしれません。でもあまりの変わりように、ショックが大きすぎました。
このあたりはサシバの行動範囲でもありました。おそらくこのカラマツ林の奥あたりに営巣していて、周辺の畑や水田で採食していたものと思われます。今季の飛来と繁殖に影響がなければいいのですが。
カタクリの山 その2
2024年5月4日記
その1の続きです。
この山にカタクリ目当てで通い始めてもうかなりになりますが、これほどぴったりだったことは初めてだと思います。いつも早すぎたり遅すぎたり。
よくある花弁の痛みや傷がほとんどなく、フレッシュな花ばかりでした。昨日開花したという感じでした。
ちなみに山頂直下のここでは、カタクリを下から見上げてみても、その1では多くの花についていた謎の虫は見当たりませんでした。
何枚写真をとっても飽きたらないほどの素晴らしい光景でした。
という訳で似たような写真ばかりですが、ご容赦ください。
登山口の駐車スペースには自分の車しかなかったので、他には誰も登っていないのかと思いきや、山頂からは大勢のグループらしい声が聞こえてきました。なので山頂はパスして、登りとは別ルートで下ることにしました。
カタクリに止まる蝶を見つけました。翅が傷んでいるので見分けが難しいですが、たぶんスジボソヤマキチョウだと思われます。
林道に降りてきても、道の両脇にカタクリが咲き続いていました。なんか今年の山はすごいです。
つづきはこちら。
カタクリの山 その1
2024年5月4日記
4月中旬の某里山です。ねらいはカタクリ。
今季は種類によってスプリング・エフェメラルの開花が早かったり遅かったりでいつだったらよいのか見当がつきません。この山では、年によっては5月に入ってから見頃ということもありました。
ただ、4月に入って暖かい日が続いたので、そろそろ咲いているんじゃないかと思ってとりあえず登ってみることにしました。
車を置いて山麓の果樹園の中を行きます。ここで出会ったのはホオジロ、メジロ、ツグミ、キジ、そして見事な夏羽のカシラダカでした。
冬羽だとなんだかほんわかした表情に見えますが、夏羽になると一気にキリッとします。
上空を甲高い声を出しながらノスリが飛んでいました。ここでは毎年サシバを観察できるので、今回も期待したいところです。
リンゴとモモの畑を抜けて山道に入ります。
これはおそらくシータテハ。
鳥は、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、コガラ、ヤブサメ、ウグイス、カワラヒワ、イカル、カケス、エナガ。
そしてすぐにカタクリ登場です。
手入れがされているとは言えないスギの林の中、倒木だらけの環境なので、きれいな群落を見ることはできませんが、歩いていて途切れなくその姿を楽しむことができました。
まだ花弁が傷んでいなくて、時期としてはぴったりでした。
雄蕊にたくさんの虫がついていました。昨年、近くの森でキノコについていたデオキノコムシを見ましたが、それに似ているような気がします。でもこれはキノコじゃないし…。未同定です。
この道はキブシも美しい道です。
倒木だらけの暗いちょっと荒んだ感じがする森に、黄色のアクセントが光ります。
クロモジのつぼみを見つけました。今季は、これまで気づかなかった場所でクロモジを見つけることが多くて、森歩きは奥が深いなと思います。好きな花なので嬉しいです。
スギ林を登っていくと、ミソサザイの囀りとキバシリの地鳴きを確認できました。クロツグミに似た声も聞こえてきました。でもなんだか不自然で、もしかしたらカケスの鳴き真似だったかもしれません。カケスのジャーも聞こえましたし。
頂上への中間地点にあたるカタクリの群生地は、まだほとんどがつぼみでした。山麓との差はおそらく日当たりの具合によるのだと思われます。
この先、頂上直下に大きな群生地があり、そこは日当たりがよいので期待が膨らみます。
つづきはこちら。
芽吹きの森
2024年4月28日記
「サクラが咲いてコムクを初認」の続きです。畦道からいつもの近所の森に接続しました。4月中旬の森です。
森の周辺にもサクラが咲いています。ここは自宅よりも少し開花が進んでいて、ほぼ満開でした。
サクラ周辺のスズメです。盗蜜行動は観察できませんでした。
ヒヨドリはたくさんやってきていました。
花の中心部にくちばしを突っ込んでいます。
この写真には少しだけ舌が写っています。
森にはまだ冬鳥の姿が残っていて、上のアトリの他に、シメ、マヒワ、シロハラを観察しました。この森ではマヒワは冬鳥というより、春先に通過していく春鳥といった印象です(そんな言葉はありませんが)。
タチツボスミレが咲き始めていました。3月末に来たときにはニオイスミレしかありませんでした。季節が進んだのだなと思います。
いい色です。
ぴかぴかのウバユリ若葉。
非常に美しいコナラの芽吹き。
3月にはほとんど色がなかった森に、柔らかい黄緑色が現れ始めていました。
前回はつぼみだったウグイスカグラも開花。
ウグイスカグラにやってきていたマルハナバチの仲間。
ハリギリの芽。食べられます。
今回の発見はクロモジがこの森にもあったことです。これまで何年も歩いているのに気づきませんでした。
オオバクロモジなのかもしれませんが、ここではこれ以上突っ込まないことにします。葉を見ないとわからないらしいですからね。
アオキの花。いつも宇宙人っぽいと思ってしまいます。
ヤマブキのつぼみはまだ堅い感じでした。
甲虫を発見。後で調べてみると、ワモンナガハムシのようです。成虫越冬。
森の上空を、数十羽のヒヨドリの群れが北上していくのを見ました。1年中いるヒヨドリですが、個体レベルで見ると相当入れ替わっているのだろうと思います。
その他、森ではヤマガラ、シジュウカラ、エナガ、メジロ、コゲラ、アオゲラなどを確認しました。ドラミングを聞きました。この音は春をとても強く感じる音です。声がした方向と同じだったので、おそらくアオゲラによるものと思われます。
森からの帰りの畔道では、森でも鳴いていたシメを視認しました。そしてここでもまた、ヒヨドリの北上する群れを見ました。空には薄っすらとハロがかかっていました。
サクラが咲いてコムクを初認
2024年4月28日記
4月中旬畦道散歩。10時前から昼過ぎまで3時間歩きました。気温は13℃、天候は晴れのコンデイション。
1週間前のミスミソウを見た里山歩きのときにはまだつぼみだったサクラは、一気に開いて家の近所では7分咲という感じでした。
サクラの花をパチパチ撮った後、畦道へ入ります。
まだツグミはいるなあと思いながら歩いていくとギュルギュルという声。
コムクドリを初認です。これまでこの畦道では見かける機会は多くなかった種類で、ちょっと意外性がありました。
これで、ツバメ、イワツバメ、ヤブサメに続いて夏鳥4種目です。
サクラが一気にどかんと咲きましたが、まだウメもなんとか残っている状態でした。ウメが終わればサクラ、サクラが終わればリンゴと切れ目なく樹木の花が咲くのが長野の春です。
ウメとムクドリのコラボが撮れました。
モモも咲き始めです。サクラより若干遅いかというところ。
モモは畦道沿いにはあまりないので、ここは貴重なモモ観察スポットです。
モモより桃色が鮮烈なホトケノザの群落。
サクラが終わる頃に咲き始めるアケビのつぼみ。準備万端という感じでした。
上空にトビが現れると、早速ハシボソガラスがモビングを開始。
よく見るとトビは巣材のようなものを足に掴んでいました。
この後、いつもの近所の森に接続しました。続きはこちら。
今年も咲いたトガクシショウマ
2024年4月28日記
山野草を家で育てたいと思ったことはなく、やっぱり山で見るものでしょうと思うわけですが、もらったトガクシショウマが一株だけ庭の片隅にありまして、それが咲くのはちょっと楽しみではあります。
実生からの栽培に取り組んでいる方から何株かもらって植えたのですが、残ったのはこの一株だけです。やっぱり平地の暑さはトガクシショウマにとっては過酷なのでしょう。そんな中で植えてから10年以上経っても、こうして花を咲かせる姿に感動します。
なお写真は4月中旬のものです。
ミスミソウの山
2024年4月28日記
4月の初旬、里山歩きの記録です。
ダンコウバイが見頃でした。
山麓ではウグイスやメジロが盛んに鳴いていましたが、登り始めてからは静かな山道でした。
1つ目の山頂ではウソの小群に出会いました。
ここから一度鞍部に向けて下り、2つ目の山頂を目指します。谷筋に沿って登っていくと、キバシリの囀りが聞こえてきました。よく似たミソサザイの囀りも重なって聞こえてきて、少々ややこしかったです。ミソサザイの囀りを短くしたのがキバシリの歌です。
ヒガラとヤブサメの声も聞こえてきました。ヤブサメは今季初認です。今季、イワツバメとツバメについて3種目の夏鳥の確認です。
ショウジョウバカマのつぼみを見つけました。ほか株はまだ葉っぱだけで、ピンク色をのぞかせていたのはこれだけでした。
あとここにはイワカガミもたくさんあって、葉っぱの光沢が目を引きます。花の時期に来てみたいと思いつつ、果たせていません。
イワカガミが点在する道を登り切ると、今日の目的地、2つ目の山頂に到着です。そしてこの日見たかったスプリング・エフェメラルが広がっていました。
ミスミソウです。今年は花の時期が種によって早かったり遅かったりで、ミスミソウもどうかな…と思って登ってきたのですが、ぴったりでした。
見事の一言です。
ミスミソウの名の由来はこの葉っぱの形から。
私の後からやってきた2人連れのハイカーが、「イチゲが咲いている!」と言うものですから、おせっかいとは思いつつ、ついつい訂正してしまいました。
さて下山です。一度鞍部まで戻って、そこからは別ルートを歩いて下ります。
コガラとヒガラの声があたりに響いて、早春の雰囲気です。その他、コゲラ、アオゲラ、ヤマガラ、シジュウカラ、そして再びミソサザイとヤブサメの囀りも聞こえていました。
木々の新芽のかわいらしさを楽しみながら歩いていきます。
新芽を見て名前がわかればもっと楽しめるのでしょう。もっともそこまで極めていくと見る風景の解像度が上がりすぎて、山頂につくまでに、または下山するまでにものすごく時間がかかってしまいそうです。
山麓が近くなると、こちらのルートでもダンコウバイの黄色が目立つようになりました。
春早い山を彩るすてきな黄色です。この花を最初に見たときはアブラチャンだと思いこんでいました。花柄があるのがアブラチャン、ないのがダンコウバイです。
下山口の寺院に着くと、ウメが満開でした。
サクラはまだつぼみ。でもこの1週間後には満開を迎えることになります。
畑の草を撮る
2024年4月21日記
ここから4月の記録です。
ジャガイモを植えました。
ついでに、畑のいわゆる雑草を「取らず」に「撮って」きました。
スミレが咲いていました。同定は苦手なんですけど、葉の裏にこれだけ毛がびっしり生えているのでノジスミレでよさそうです。
中でもやっぱり注目したのはかわいくて大好きなこの花。
肉眼だとこのくらいでとても目立たないですけど、マクロレンズで寄ってトリミングすれば美しい水色が見えてきます。
やっぱりいいです、キュウリグサ。
明日から新年度
2024年4月21日記
3月最終日、31日の畦道です。明日からは新年度というちょっと気持ち的には重たい日でありました。
庭のウメはこんな感じ。
畦道のウメではやはりヒヨドリが吸蜜していました。
ほんとに好きなんですね。
ムクドリもウメにいましたが、もちろん吸蜜はしていませんでした。
この日はムクドリが目立ちました。ヒヨドリとムクドリ以外では、スズメ、カワラヒワ、ベニマシコ、シメ、ジョウビタキ、ツグミ、ホオジロ、ハシボソガラスなどを観察しました(声だけの確認を含みます)。
これはそのうちのノスリ。かなり遠かったですが、青空になかなかかっこよい飛び姿でした。
そして電線に上がったセグロセキレイ。
ツグミは地上。
オオイヌノフグリとホトケノザはますます盛んになっていました。
ナズナはかなり背が高くなってきて畦道での存在感が増してきました。
毎回のように見るキタテハ、でもこれだけいろいろな花が咲いてきているのに、吸蜜している姿はなかなか見ることがありません。
というわけで重たい気分の2023年度最終日、1時間弱だけでしたが畦道を歩けて多少は気持ちが晴れました。
森から再び畦道へ
2024年4月21日記
「畦道 ウメが咲いた頃」のつづきです。
鳥や蝶やキツネや花を楽しみながらいつもの近所の森へ接続しました。
森の脇の屋根に、尾羽のないシジュウカラがいました。どういう事情かわかりませんが、ちょっと心配。
これは森の中でのヒヨドリの狩りの様子。枝から飛び立ちこちらに向かってきたと思ったら地面で何かを捕らえたようでした。
そしてこれはすでにその獲物を飲み込んでしまった後です。畦道ではウメで吸蜜をしているところを観察して、春のヒヨドリというとウメやサクラを好んで集まっているイメージがありますが、いろいろなものを食べていることがわかります。
ウグイスカグラはまだつぼみ。
ダンコウバイが咲き始めでした。
ここの森はヤブランが多くて、レンジャクが来ればその実を食べています。見るとヤブランの実はほとんど残っていませんでした。3月は忙しがっていて、この森へ来るのは3週間ぶりでした。もしかしたらその間にレンジャクが来ていたのかもしれないと思いました。
今季のレンジャクの観察機会は一度だけ、ちょっと悔いは残ります。3月後半が忙しすぎたので仕方がありませんが…。
この森で、真っ先に咲き始めるニオイスミレ。外来種ですがちょっと楽しみにしてます。なんといってもその名の通り香りが素晴らしいのです。
この鍵状に曲がった柱頭がニオイスミレの特徴です。
森を離れて再び畦道に戻ります。この前日にツバメを初認したばかりでしたが、もうあちこちでビュンビュンと飛んでいる姿を見ました。
ハシボソガラスが水を飲んでいました。
来るときにヒヨドリが吸蜜していたウメの木にはジョウビタキがいました。この後ジョウビタキの声を聞く機会はありましたが、姿を見たのはこれがこの春の最後となりました。
最後に帰るのはやはりツグミになるでしょうか。でも案外シメも遅いのですよね。
畦道 ウメが咲いた頃
2024年4月21日記
これを書いている4月21日はすでにサクラがほぼ散ってしまったわけですが、この記事は3月の末、ウメが咲き始めた頃のことです。
とは言っても今年の春も、ウメが散り終わってしまう前にサクラが咲き始め、花期が少しだけ重なりました。
SNSを見ているとウメの季節とサクラの季節はかなりはっきり分かれている印象があります。それに比べると長野の春は一気にやってきてあっという間に去っていくのだなということを改めて感じます。それはそれで悪くないのですけどね。それだけ春を濃密に感じることができるということですから。
一番最初の画像は庭のウメ、そして上の画像は畦道の途中にあるウメの木です。これはかなりどっしりした大きな木で、いつもその姿を楽しみにしています。
早速ヒヨドリがやってきて吸蜜をしていました。彼らにとっても待ち望んだ花の季節です。あとヒヨドリがミツマタの花を食べるのも観察しました。
すぐ近くにはこれも割と大きなクワの木があります。
ここら一体はおそらくリンゴが植えられる前はクワ畑が広がっていたのだろうと思います。その名残しょうか、あちこちにクワが残っていますが、みんな低く切られてしまっていて、大きな木はここにしかありません。
そのクワにアカゲラが来ていました。基本的には森の鳥なので、リンゴ畑と水田が広がるここでは結構珍しい観察例です。
クワの木にはツグミもいました。この個体はぐぜっていました。ツグミにとってもやはりもう春なのです。
蝶も活動開始です。キタテハ。
そしてテングチョウです。ルリタテハもいました。畦道で見かけるのは珍しいと思います。モンキチョウも観察。モンキチョウは幼虫越冬ですから、もう羽化して出てきたことになります。
イカルがさえずり、カワラヒワの華やかな声がして春の雰囲気満点の道でしたが、冬鳥のベニマシコの声も聞こえてきました。今シーズン最後にもう一度見ておきたいなと、休耕地の藪あたりに見当をつけて探していると、予想していなかった獣が地面に伏せていました。
キツネです。冬に何度か見かけたのと同じ個体だと思います。相変わらず警戒心が薄いです。
しばらくこちらを見ていましたが、やがて慌てる様子もなく立ち去りました。
オオイヌノフグリの勢いが盛んでした。
背丈の高い草が出てくるまでは彼らの天下。畦道の花の主役の移り変わりを観察するのはこの時期の畦道歩きの楽しみの一つです。
こちらはホトケノザ。
この群落も見事です。
つづきはこちら。
ウメ開花とツバメ初認
2024年4月6日記
スプリング・エフェメラル見物その1とその2から帰宅し、庭のウメを夕方に撮ってみました。
ようやくつぼみがほころんできました。この段階が一番好きかもしれません。
ぶっくらしていてかわいいです。
そしてこの写真を撮っているとき、空からツバメの声が落ちてきました。今季初認です。
そしてこれはその翌日。いよいよ開花しました。花は基本的に雄蕊雌蕊にピントを合わせることがいいらしく、これもそれに沿って撮っていますが、咲き始めのウメは花びらのやわらかい曲線が魅力だと思うので、これでいいのかどうかよく迷います。その点つぼみだと迷うことなく花びらにピントを持ってくればいいので、やっぱりウメはつぼみのほうが好きな写真になりがちです。
カタクリはこれから
2024年4月6日記
3月末のスプリング・エフェメラル見物その2です。その1はこちら。
ここではカタクリを期待していましたが、セツブンソウが半月以上遅れて咲いたのと同様、カタクリも遅れいて、咲いていたのは2株だけでした。
上の2枚は同じ株を別方向から撮ったものです。
ほかはみんなこんなつぼみの段階でした。
セツブンソウと違ってカタクリはここではなくても観察できる場所と機会があるので、それを楽しみに待つことにします。
ヤマエンゴサクも咲いていたのは2株だけでした。
ほかにこれほどまとまって咲いている場所を知らないので、新たな観察地を開拓したいところです。
セツブンソウに会えました
2024年4月6日記
3月末のスプリング・エフェメラル見物その1です。怒涛の年度末進行が一段落して、月末になってやっと有給が取れました。
例年だと月末ではセツブンソウには遅すぎるのですが、今年はまだ花が咲いているとの情報を得て行ってきました。
午前中はかなりの雨が降っていて、これは無理かなと思っていました。でも天気予報通り、昼過ぎには青空が広がってきました。
平日で午前中は悪天候だったこともあってか駐車スペースに車は数台、林道を歩いて自生地に着いても人はほとんどいませんでした。
セツブンソウは満開からは少し過ぎていましたが、まだまだ十分楽しめる状態でした。
おまけに雨上がりということもあって、萼片(セツブンソウでは花びらのように見えるのは萼片です)が半透明の状態で、普段とはまた違う雰囲気も楽しむことができたのもラッキーでした。
濡れて半透明になるということは、もともと萼片は透明で、表面が光を乱反射する凸凹の構造になっているということなんでしょう。それが水でコーティングされることでキャンセルされて透明になるということだと思います。
と、ここまで書いて、ChatGPTに聞いてみることを思いつきました。
「セツブンソウの萼片が濡れると透明になるのはなぜですか」という入力に対して、答えは以下の通りでした。私の推測はだいたい合っていたようです。
----------以下引用
セツブンソウ(雪分蘇)の萼片が濡れると透明になる現象も、サンカヨウの場合と同様に、表面の微細な構造や水の屈折・反射に関連しています。
セツブンソウの萼片の表面も、通常は微細な凹凸や気泡が存在します。これらの構造が光の屈折や反射を引き起こし、萼片が白く見えます。しかし、萼片が水で濡れると、その微細な凹凸や気泡が水に溶け込み、表面が滑らかになります。この滑らかな表面により、光が一様に屈折され、透明に見えるようになります。
要するに、セツブンソウの萼片も、水に濡れることで透明になるのは、表面の微細な構造が水と接することで変化し、光の屈折が均一になるからです。これにより、萼片が透明に見えるようになります。
----------引用ここまで
日当たりのいい場所では萼片はもう白色に戻っていました。これはこれでまたきれいです。
今年は仕事が忙しく3月末までは休みが取れなかったのでセツブンソウを見られない春になってしまうかと思っていましたが、見ることができて本当によかったです。
冬と春の境目である節分の季節に咲くので「節分草」という名前がついているのですから、長野の春がようやく始まったことになります。
アズマイチゲは、ここには結構な数がありますがすべて閉じていました。
カタクリもありました。こちらはまだつぼみ。
ここからほど近いカタクリの群生地にも行ってみることにしました。その2に続きます。
シメ落鳥
2024年4月2日記
妻からLINEが入り、鳥が死んでいるとのこと。どうも自宅の1階の窓に鳥がぶつかって死んでしまったらしいです。
家に着いた頃は真っ暗で雨が降っていました。
ムクドリかもと妻は言っていましたが、正体はシメ。まもなく北へ帰るはずだったのに、こんなところで命を落としてしまうとはなんとも残念なことです。
野外で見るよりもかなり小さく見えました。
自分が見つけたのならこのまま放っておくところですが、第一発見者の妻の意向を受けて埋めることにしました。
死んだ鳥をそのまま放置しておいたほうがいいと思うのは、死骸も他の生き物の命を支える役目を持っていると考えているからです。
このことをSNSに書いたら、埋めても土壌生物の糧になるから大丈夫だという意見をいただきました。それはその通りなんですけど、自然界で死んだ鳥は土には埋まらないわけで、埋めてしまえば死骸を利用する生き物もいつもとは異なってしまうのかもしれません。そう考えるとやっぱりちょっともやもやした気持ちは残ります。
でも正直に言うとそんな屁理屈を持ち出す前に、あんまり思い入れのない土壌生物にこのシメが利用されちゃうのはなんかロマンがないよなと思ってしまったことは事実です。
すでにカモは去っていた
2024年4月2日記
ちょっと空いた時間にカモが入る池に行ってみましたが、もうほとんどのカモは旅立ったあとでした。
それでもヒドリガモ、オカヨシガモ、カルガモ、マガモ、コガモ、カワウなど数羽ずつ残ってはいましたが、三脚を立ててカモを撮っている方がいたので、並んで観察する気にはなれず、長居は無用と近くを流れる川へ。
ハクセキレイとセグロセキレイ、そしてキジバトとアオジ。
最高スノーシュー
2024年3月31日記
3月中旬、「早春スノーシュー」の続きです。ミズナラ大王を訪ねての帰り道編です。
この日の午後は車の点検が入っていたので、あちこち回らずに最短ルートで帰ることにしました。気温が上がり、遠くから雪崩の音が聞こえてきました。
モミの木があるエリアに来ると、枝をわたっていくニホンリスを見ました。それからキクイタダキ。これはかなり近かったです。この日は広角ズームだけしか持っていなかったので写真はなしです。その分、双眼鏡でじっくり楽しむことができました。コガラ、コゲラ、アオゲラも見ました。
ミズナラ大王は他の人にも通じる名前ですが、自分が勝手に名前をつけている木があります。これはそのうちの一つ、イボイボの木。
これは剛腕の木。数年前から折れた太い枝が「剛腕」にもたれかかってしまって、ちょっとダイナミックさが減ってしまっています。
ほかにもこのエリアには魅力的な木がたくさんあります。ミズナラ大王に比べると確かにスケールは小さいですが、ファインダーでその姿を切り取るのはこのエリアでのスノーシューの一番の楽しみです。以下何株か、その魅力的な姿を紹介します。
こうしてみるとミズナラ大王に引けを取らないです。
画面の中に占める幹や枝の面積が、空よりもずっと多くなるのが巨樹っぽいです。
よく見ると画面左上に飛行機雲が写っていました。
2月に結構仕事を追っておいたので、3月は比較的余裕を持って過ごせました。なのでここに来る時間も生み出すことができました。この日よりも少し前に行ける日はあったのですが、天気が悪そうだったので取りやめにしていました。天気がいい日に来ることができて、とてもラッキーでした。
早春スノーシュー
2024年3月31日記
最近は年に一度くらいになってしまっているスノーシュー遊び。3月中旬、大鳥居脇から雪原に入ります。
天気は快晴、気温は6℃。手袋は不要でフリースだけで汗ばむほどでした。
この世で一番透明なコガラのさえずりを聞きながら歩いていきます。今冬は暖冬ということで、昨冬と同じようにもう雪は溶けてしまったのではないかと心配しました(同じ3月下旬で、スノーシューが必要ないくらい雪が少なかったのです。「雪が少ない戸隠」参照。)が、この日は大丈夫でした。
目的はもちろんこの巨樹。
通称ミズナラ大王です。
出発したときに、他に何組かハイカーが入っていたので、この眺めを独り占めできるとは思いませんでした。
なので遠慮なく、この木の周りをぐるりとまわっていろんな角度から写真を撮ることができました。
圧倒的な存在感。
たぶん毎回これ書いていますが、ファインダーをのぞいていると遠近感が軽くバグる感じです。
写っているのが一本の樹とは思えない広がりです。
この樹を撮るためだけに超広角ズームを買いました。
暖かい冬だったので、枝に雪を載せている姿を見られるとは思わなかったので嬉しかったです。
それなりに太い枝が折れて落ちていました。こうして、年々この巨樹の姿は変わっていくのです。夏の姿を見ることはできないのでよくわからないのですが、これだけの樹ですので樹勢の衰えとかもあるかもしれません。自分が生きている間は無事であってほしいと身勝手なことを思ったりします。
ここで立ったままお昼ご飯にしました。近くのクリークからミソサザイのさえずりが聞こえてきました。
来冬また来たいと思います。
復路はこちらで。
カシラダカのぐぜり
2024年3月20日記
3月中旬、小雪舞う畦道を歩きました。10時スタート。気温は3℃。
地面に降りていたヒヨドリ。
雪の中を飛ぶムクドリ。
リンゴの枝止まりのツグミ。
こちらは地上ツグミ特集。
時折雪が激しくなり、近くの里山は霞んで見えません。
スズメの群れの中にカシラダカが混じっていました。雪が来ると現れる鳥です。
木立がある場所に来ると、枝にアトリがたくさん止まっていました。
その根本の地面ではイカルが採食中。アトリも混じっています。
ここではエナガやコゲラも見ました。
そのまま、いつもの近所の森に接続しました。ここでの写真はありませんが、メジロにちょっと似た耳慣れない声を聞きました。姿を探すと、声の主はカシラダカ。ぐぜりだったようです。
いつの間にか雪がやみ、霞んでいた里山が見えてきました。
白い山肌バックのムクドリたち。
看板止まりのジョウビタキ。この後、住宅地でアトリを見ました。これはちょっと珍しいと思いました。
再び畦道に戻って帰路につきます。リンゴ畑にアオゲラがいました。これもちょっと珍しいです。
そしてモズ。ベニマシコが鳴きながら上空通過。
すぐ近くにチョウゲンボウが下りていたのに気づかず、飛ばしてしまいました。一度川沿いの木の梢に止まりましたが、すぐに飛び去ってしまいました。
同じ場所でイカルの群れを見ました。行きに見たのとは別の場所ですが、同じ群れかもしれません。
ビンズイ初記録
2024年3月20日記
庭のウメのつぼみはまだ固い3月上旬ですが、「雑草」たちは元気です。
畦道を一周り。
ツグミ発見。今冬は結構ツグミは多く見ているもののハチジョウには会えていません。そういえばいつの間にかハチジョウツグミとツグミは別の種類になったらしいのですが、日本鳥類目録第8版ではそれが反映されてるみたいです。図鑑の並び順もまた変わるのでしょうか。第7版の並び順でさえまだ慣れていないので、またまた混乱しそうです。
人家脇の木立にビンズイを発見。この畦道では初めて。
上空を飛んでいったのはイカルとバンコク行きのB789。
その他、ベニマシコ、スズメ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、ムクドリ、ヒヨドリなどを観察。
月齢21.8
2024年3月17日記
3月3日の朝4時過ぎ、ふと目が覚めてしまいました。
レースのカーテン越しに月光が差し込んでいました。アプリを見ると月齢21.8。下弦に近い月です。こういう月はあまり撮ったことがないので、寝ぼけ眼でカメラを持ち出しベランダで撮ってみました。裸足で出たのでベランダのタイルが大変冷たかったです。
眼鏡をかけずに撮ったのでファインダーではぼけぼけの月でしたが、カメラのAFを信じた結果きちんと撮れていました。
カラ類の警戒声
2024年3月17日記
ここから3月の記録です。
3月の一番最初はいつもの近所の森へ。この日は3時過ぎからだったので車で乗り付けてしまいました。
観察できたのは、ヤマガラ、シジュウカラ、エナガ、コゲラ、メジロ、ハシボソガラス、ツグミ。
カラ類が一斉にざわっとしたので見上げてみるとハイタカが飛来。一度は枝に止まったものの、すぐに飛び去ってしまいました。
ちょこまかと動きながら小鳥たちは辺りをよく見ていることが改めてわかります。鳥に見つかりにくいようにと迷彩柄の服なんか着てみても、彼らにとっては誤差程度なんでしょうね。