過去の野外手帳
-2021年9月
妻の車に
N-BOXのラジエターに蝶の死骸が張り付いていました。
ツバメシジミっぽいです。普通種ではありますが、自宅周辺では見かけない蝶です。
2021年10月おわり記
鷹見3回目
4時間の鷹見。CBPさんが一緒なのは同じです。
この日はサシバが70くらい、ハチクマ20くらい、あとノスリとツミ。他の鳥ではエナガ、シジュウカラ、ヒヨドリ、セグロセキレイ、コゲラ、メジロ、アオバトなど。
観察を始めて1時間くらいしたときに、上の写真にあるようなサシバの柱が一度できたのがこの日の見どころで、あとはぽつぽつという感じでした。
なので観察場所周辺でトンボやそのほかの虫、実などの写真を撮るなどして、のんびり過ごしたそんな半日になりました。
そのときに何気なく撮ったこのヨコバイ(下写真↓)、そのときにも「こんな水色のヨコバイがいるんだ」とは思ったものの、その後のぎっくり腰で同定をせずじまいでした。
調べてみるとオオヨコバイ。普通は緑色なのですが、水色の個体が一定程度出現するとのことでした。その比率は1から2割程度ということなので、比較的珍しいといってもよさそうです。
2021年10月おわり記
色の変化
夕方の畦道歩きです。ぎっくり腰を患う前のことです。
この日は日中30℃を超えて暑い日でした。気温はまだ夏ですが、いつの間にかモズの高鳴きが目立つようになりました。
ノブドウの美しさは言うまでもありませんが、アオツヅラフジのこの熟す前の色も魅力的で、ついついレンズを向けてしまいます。
アケビコノハの幼虫は1頭だけに減っていました。蛹化してしまったのでしょう。
日が落ちると蝶たちの活動が止まります。
だんだんに色を失っていく畦道、そして田んばがまた美しいのです。
2021年10月おわり記
中秋の名月
中秋の名月前夜はくっきり見えた月ですが、当日は雲に見え隠れ。でもそのほうが美しいと思います。雲は月を美しくする存在です。
2021年10月おわり記
鷹見2回目クマタカ登場
これを書いているのは10月の末。9月末のぎっくり腰の影響でPCの前に長く座れるようになったのは最近のことです。というわけでこれは9月のタカの渡りの観察、2回目の記事です。更新が1ヶ月以上遅れてしまいました。ちなみに1回目はこちら。
この日もCBPさんとご一緒させていただきました。
最近は鷹見のときにしか登場しないプロミナーです。やっぱり重くてね。
この日は6時間弱観察しました。前回は2時間ちょっとだったので、たっぷりでした。ハチクマは計100羽オーバー。近くを飛んでくれるチャンスもありました。青空に舞う姿は神々しく美しいものでした。
上空で旋回する個体。
サシバはほとんどは遠かったものの、120羽オーバー。
ハチクマと一緒に飛んだり、タカ柱も何回か見ることができました。
そして今回はなんと言ってもこれです。
驚きのクマタカ出現。しかも真上を飛んでくれました。感激しました。
その他、ノスリ、ツミ、ハイタカ、トビ、ヤマガラ、メジロ、ツバメを観察しました。
2021年10月おわり記
三度(みたび)アケビコノハ
前回の1週間後、今季3回目のアケビコノハポイント訪問です。
前回は黒いタイプが多く、今回は茶色と緑がかったタイプが多かったです。別個体なんでしょうけど、じゃああの黒い人達はどこへいってしまったわけ?
黒いほうが青い星が鮮明に見えるので好きです。
ちなみに昨日、ぎっくり腰のリハビリがてらこのアケビコノハイモポイントに行ってみましたが、すでに蛹化してしまったのかイモの姿は1頭も見当たらず、ただ秋の風だけが静かに吹いていたのでありました。
ここのフェンスにはアオツヅラフジが絡まってて、この実の色がまたいいんです。特に熟す前の緑から紺に変わっていく経過がいいです。
ヤイトバナの実もあります。
畦道のいろいろな色。ヒガンバナがまだつぼみなのは、ぎっくり腰のためにアップが遅れたせいです。今はもう花はおしまいです。
だんだん動きが機敏になってきた若いスズメたち。
一気にウラナミシジミが増えてきました。午後の少し黄色がかった光を浴びて美しく輝きます。
ヤマトシジミも負けず劣らず美しい。
モンシロチョウ、ベニシジミ、ヒメアカタテハ、コミスジもいました。
クワの葉にとまるマエアカスカシノメイガ。
アキアカネ。いつもは胸の模様でなんとか見分けていますが、このカットでは下唇中片が黒いのがわかります。
日が落ちてきました。
パタリとシジミたちが活動をやめ、眠る準備をするのがおもしろいです。
この日の翌々日が中秋の名月でした。
2021年10月はじめ記
鷹見1回目
ぎっくり腰になってしまってPCに向かうことができないでいる(座っている姿勢が辛い)うちに、10月の上旬が終わってしまいました。秋の花粉症が終わり、暑くも寒くもない絶好の日和なのに思うように活動できないのはとても歯がゆいです。
それにしてもぎっくり腰がこんなにも痛いものだとは知りませんでした。なんもできないです。今日(10/10)で発症から14日目ですが、ようやく短時間なら座ってPCに向かえるようになりました。
というわけでしばらく更新が滞っていました。今回の鷹見の記事は9月中旬、今から3週間前のものです。
快晴の日曜日、近くの鷹見ポイントへ向かいました。滞在は2時間ほどに限られましたが、サシバを中心にそこそこ渡りを見ることができました。
ハチクマは数は多くありませんでしたが、結構近くを飛んでくれました。
もうすごくかっこよい。ハチクマの観察は8個体。
上の2枚はサシバ、下はノスリとミサゴです。サシバは遠いケースが多かったですが、小さなタカ柱も観察でき、計30羽以上は見ることができました。ノスリは渡らない個体を重複して数えているとは思いますが、6回の観察機会がありました。そのほか、ツミ2、ハイタカ属1、カケス、メジロ、アオサギなどを観察しました。蝶はアサギマダラ、ウラギンヒョウモン、キタテハ。
CBPさんと1年ぶりにご一緒しました。毎年この鷹見の時にだけお会いしているのが現状です。11時過ぎに引き上げた後、あのあと結構飛びまして、なんとクマタカまで出たんですよ!と教えていただきました。今回の鷹見だけでも結構満足していたのですが、もう一度行く理由ができました。
2021年10月はじめ記
再びアケビコノハ
9月初旬に見つけたアケビコノハのイモムシは、どのくらい大きくなっているかなーとわくわくしながら歩き始めました。
まず、前回とても小さなイモムシがいた第1アケビポイントでは再発見ができませんでした。
少し残念に思いながら、第2アケビポイントへ。ここでは4個体を見つけました。前回は1個体しかいなかったので、増えたというか、見つけきれていなかったというかです。
前はこんなに小さいのはいませんでした。
見事な青い星。
ミドリタイプ、チャイロタイプもいました。6個体。
ここはわりと人が通る道で、あまりフェンスに張り付いていると不審な動きをしている人と勘違いされかねません。もう少しじっくり探してみたかったのですが、前回1匹しかいなかった場所で6匹見つけたので引き上げました。
アケビの隣に絡まっているアオツヅラフジには黄色いアブラムシがいました。
以下、アケビポイントからの帰り道の画像です。
これも前回に引き続いて見ることができたヒメエグリバのイモムシ。夜行列車のようです(夜行列車なんてもう死語かもしれません)。
ニラノハナレストランは引き続き客足が遠のいていて、このイチモンジセセリがいたくらいでした。
客を狙うニホンアマガエルの姿も当然ありました。
食事準備中のナガコガネグモ。ストック十分でした。
キイロテントウ。メガネにもくっついてきたので、心置きなく撮らせてもらいました。
そろそろおしまいのキカラスウリの花。
その花弁を食べるクロウリハムシとたぶん訪花していたツマグロキンバエ。
休耕田をおおうオオイヌタデ。本当に耕作放棄地が増えました。
そのあたりで見かけたヒメウラナミジャノメと右はヨツスジヒメシンクイかヤブマメヒメシンクイです。外見だけでは区別が難しいらしいです。ヨツスジヒメシンクイはホップの害虫だとか。
模様がとても美しいのでもっと大きく撮れるとよかったのですが、1枚撮ったところで逃げられてしまいました。シンクイってのは「芯食い」から来ているらしいです。ハマキガの仲間でかわいいです。
最後はぐんぐん伸びてきたヒガンバナ。
2021年9月おわり記
シュレーゲルアオガエルの待ち伏せ
森の中に薄暗く延びる林道を辿ります。ここは、昨年の夏にはサンコウチョウを見た場所。でも今年はだめでした。この日も鳥はあまりいなくて、そして虫もあまりいなくて、これはだめかなあと思っていたところに現れてくれたのはカエルです。
普段の私の行動範囲では見ることがほとんどないシュレーゲルアオガエルです。イタドリの葉の上にいっぱいいました。
ニホンアマガエルもいましたけれども。
訪花している虫の姿はあまりなかったのですが、それでもここにいれば食べ物にありつける確率が高いのでしょう。こういうのを「知恵」と言っていいのかどうかはわかりませんが、それぞれの個体が花の近くで待つことが優位であるという行動を、どう獲得するのかは興味のあるところです。
空を見上げるとトビ。
足元を見るとホコリタケ幼菌。これは食べられるといいますけど、先日のタマゴタケと同じく手を出せないでいます。
こっちはたぶん、(特に右は)食べられないやつです。
7月に見つけたクスサンの繭が残っていました。中にもまだ入っているように見えます。羽化は9-10月ということなので、そろそろです。
太陽が低くなってきた道ばたで黄色い花を見つけました。黄色いケマンなので単純にキケマンかと思いましたが、調べてみるとナガミノツルケマン、またはツルケマンのようです。深入りはしないでおきます。
2021年9月おわり記
再びクロホウジャク
「クロホウジャクのホバリング」の1週間後、同じ場所で撮影再チャレンジです。
アップもロングも美しいミゾソバ。
アケボノソウは早々おしまいで、残った花はわずかでした。アカバナ、トリカブトの仲間、ハッカ。
ツルニンジン、ツルリンドウ、キツリフネ、そしてツリフネソウです。クロホウジャクはここではツリフネソウ専科という感じでした。
これだけ飛び続けられるだけのエネルギーを吸蜜で得ているわけで、蜜のカロリーはすごいというか、それだけ虫たちにとっては魅力的で重要な食べ物というかです。。
長い口吻は肉眼ではよくわかりませんが、こうして画像で確認すると改めてすごい!となります。
ホシホウジャクを追うのに疲れたので、他の鱗翅類に行きます。
蛇紋の周りを縁取る青いリングがすてきなクロヒカゲ。
アサギマダラもいました。真夏にも見られるので、渡っていくタイミングは個体によって大きく異なるようです。
ニワトコドクガ。歩いていくと慌てふためいて葉の裏から逃げ出す蛾はとても多いのですが、こうして葉の表に止まる蛾は、その多くが簡単には逃げない傾向があると思います。この個体も、またいでも微動だにしませんでした。
そしてこの日もキノコたくさん。
2021年9月おわり記
ツリフネ林道
めったに車が入らないので、轍は消えかかり、路面がツリフネソウに埋め尽くされた林道を歩きます。
ここでは夏の終わり、コバノフユイチゴの赤い実が目立ったのですが、もう全くありません。
ツリフネソウ以外で目立つのはノギクの仲間です。でもこれはもう全然同定できないので、代わりに撮ったゲンノショウコです。
あと、これもぼちぼち見かけるようになったツルリンドウ。実の時期も楽しみです。そしてキノコたくさん。
9月に入ってすごく増えました。
エゾゼミの声はまだ聞こえていましたが、数はだいぶ減り、苔の上に死骸が落ちていたりもしました。夏が終わります。
最近良く見かけるクロホシフタオ。
未同定の方々(蛾々)。
最後はカマキリの仲間。
2021年9月おわり記
クロホウジャクのホバリング
ツリフネソウが見事な某所。
さかんに飛び回って吸蜜しているホウジャクの仲間の撮影にチャレンジです。写真を撮らないことには同定できませんので。
ツリフネソウの花を一つずつ吸蜜していくのですが、停止時間はとても短く、ファインダーで捉えるのも大変でした。前翅が止まっているカットをなんとか得られて、これでクロホウジャクとわかりました。
ホシホウジャクとよく似ているのですが、クロホウジャクは前翅先端部に横長の階段状の淡色部があるのがポイントだそうです。ホシホウジャクの場合は、同じく前翅先端部に濃色部があり、それはクロホウジャクも似ているのですが、その濃い部分が長方形に見えるのがホシホウジャク、そうは見えないのがクロホウジャクとのこと。
ツリフネソウを背景に、アケボノソウの白い星も見ることができました。
この場所で咲いていることは知らなかったので、新たなアケボノソウポイントを得ました。以前よく見ていた場所がひどい倒木で入れなくなってしまったので、これでちょっと安心です。
アケボノシュスラン。
トリカブトの仲間。
サラシナショウマなどが風に揺れて、幻想的な林床風景です。
ミドリヒョウモンの吸蜜。
この花を意識して撮ったのは初めてでした。家で調べてみるとアカバナとわかりました。漢字で書くと「赤葉菜」なのだそうです。
好きなミゾソバ。
これは一見ミゾソバですが、葉を見るとアキノウナギツカミだとわかります。
最後に控えしタマゴタケ。同定には自信がないわけではないですが、たしかにタマゴタケだねと言ってくれる人がいないと、採って持って帰って食べる勇気はありません。
2021年9月おわり記
アケビコノハ(イモ)を見つけた
9月初旬のあぜ道歩きです。午後3時スタート、曇り、気温22℃のコンディションでした。これを書いている現在(9月下旬)は、多くの田んぼで稲刈りが終了していますが、この時点ではこんな感じでした。
タデ科好きなので、シロバナサクラタデの花も当然撮ります。
今はもう終わってしまいましたが、この頃はニラの花のちょうど盛りで、美しいあぜ道の風景でした。
いつもの年よりニラノハナレストランはあまり賑わっていませんでした。新型コロナの影響でしょうか。見かけたお客はこのブチヒゲカメムシくらいでした。
見かけたヒメシャクの仲間。別個体ですが多分同じ種類です。私にとっては難しすぎで、いつも写真を撮ってきても同定はあきらめてしまっています。強いて言えばウスキクロテンヒメシャクに近いでしょうか。
今日の目的はこのノブドウやアオツヅラフジの実が見られるフェンス。ここのフェンスにはアケビもつるを絡めているのです。
ぱっと見は何もいないように見えましたが、葉の裏に小さい小さいアケビコノハの幼虫を見つけました。今季初めての確認です。
少し離れた別の場所のフェンスでももう1匹。何度見ても魅惑的なイモムシです。特に夜空の青い星に見える点々が好きです。これでこの日の散歩の目的は達成。雨が降りそうなのでそそくさと引き返します。
少し歩いた場所で別のイモムシを発見。このデザインもすごい。
調べてみるとヒメエグリバのイモムシのようです。食草を調べてみると、あれ?アオツヅラフジじゃないですか。
アケビコノハのイモムシを見つけたところにアオツヅラフジはたくさんありますが、そこで見かけたことはありません。そしてこの場所にはアオツヅラフジはありません。この写真に写っている草も違います。
ママコノシリヌグイを見かけた近くでルリシジミを発見(↓)。
イチモンジセセリも。
この後は雷雨となり持ってきた傘を差しながら家まで戻りました。
2021年9月おわり記