野外手帳
-2021年7月
7月下旬いつもの畦道

7月最終土曜日の畦道散歩です。午後4時のスタート。気温は30℃で暑い日でしたが、風はなかなか爽やかでした。

暑さに負けてしばらく歩かないうちに、リンゴが大きくなっていました。

クズの花は盛り。ノブドウ結実。ヤイトバナ咲き始め。意外な場所にヤブランの紫。

この隠れ帯はナガコガネグモでしょうか。それとスケバハゴロモ。

単焦点35mmをつけて歩いたので蝶の写真はありません。観察種は、ヤマトシジミ、ウラギンシジミ、モンキチョウ、ツマグロヒョウモンです。

歩き終わりは5時。鳥は、スズメ、カワラヒワ、セグロセキレイ、ヒヨドリでした。
2021年8月なかごろ記
チャマダラエダシャクを見つけた
秋の気配を感じて歩くのつづきです。蛾など。

イカリモンガ。

未同定蛾。シロナミシャクの仲間っぽいのとウラモンアカエダシャクあたり。

でっかいのがいました。これ、以前戸隠で見たことがあります。チャマダラエダシャクです。飛んでいたのを目で追って、とまった場所がわかったので写真を撮ることができました。

最初からこうして幹に張り付いていたら、わからなかったと思います。上にたぶんエゾゼミの抜け殻が写っているので、大きさの見当がつくと思います。
調べてみると食草はクロモジなんですね。たしかにこの辺りにはクロモジかオオバクロモジかはけっこうあります。
ナカスジシャチホコのイモムシ。
顔を無理やり見せてもらいました。おかげでイモハンで同定できました。
今回の幸運はエゾゼミを近くで見ることができたことです。羽化してこれからというところだったのかもしれません。


先日戸隠でコエゾゼミを見たばかりです。コエゾゼミと違ってぐるっと半周する胸の黄色いラインが途切れないのが特徴です。コエゾゼミはこちら。↓

この夏戸隠での撮影です。両方ともエゾと名前につきますが、コエゾゼミこそ真の北方系のセミなのだとか。
あとヒグラシも鳴いていました。

最後はここではおなじみのアカムネハナカミキリ。
2021年8月なかごろ記
秋の気配を感じて歩く

いつもの某所。10時半スタート、。気温22℃。
歩き始めていきなりハチクマが飛びました。写真はありません。その他、ノスリ、保とドギス、クロツグミ、イカルなど。

戸隠と同じく、ここでもキンミズヒキに秋の気配を感じて、なんとなくセンチメンタルになります。毎年森を歩いているけれど、季節のめぐりをこうして感じる回数には限りがあることを改めて感じてしまいます。

ゲンノショウコも秋。

これはミヤマタムラソウでいいのでしょうか。

コバノフユイチゴを食べてみましたが、やたらすっぱかったです。美味しいと聞いていたのですが。

ヒメジャノメ。

ヒメウラナミジャノメ。

クロヒカゲ。
スジグロシロチョウかヤマト。

これはよくわからないセセリ。オオチャバネセセリあたり?
蝶はここまで。つづきはこちら。
2021年8月なかごろ記
カルガモなど(戸隠の鳥)

花や虫を楽しんだあと、ドクゼリが華やかなみどりが池に戻ってきました。

カイツブリ幼鳥はもう独り立ちという感じです。そしていつも、巣立った個体はどうやって移動するのだろうと思います。近隣に池はありますけど、飛んでみないことにはその池の場所はわからないだろうし、でも目的地がわからないままこの池を飛び出すことは冒険がすぎるとも思います。この池は氷結するので、秋の終わりに親と一緒に違う池に移動するのかもしれません。

カルガモの幼鳥もひとりで食べ物をとっていました。

親は子育てが一段落してほっと一息というところでしょうか。
盛夏なので鳥の 姿を探すことは難しかったのですが、このほか、アオジ、クロジ、ノジコ、ウグイス、ミソサザイ、ホトトギス、アカハラのさえずりを聞きました。またコガラ、キバシリもいました。
そろそろ帰ろうかという時間帯になってからエゾゼミかコエゾゼミが一斉に鳴き始め、鳥の声は聞きにくくなりました。
2021年8月なかごろ記
シロシタホタルガなど(戸隠の虫)
戸隠の花のつづきです。鱗翅編。

一番印象的だったのはシロシタホタルガにたくさん会えたことです。

交尾も観察できました。

赤い頭が「ホタルガ」の名前の由来らしいですけど、確かにこの赤は印象的です。ただホタルガとの区別がつくようになったのは恥ずかしながら今年になってからです。飛ぶと違いがよくわかります。

飛ぶと印象が違うと言えばこのベニシタヒトリ。これは止まっているところの撮影でしたが…

こちらは別個体。飛んでいるときにはすごく赤く見えて、撮ったらこんな感じ。名前の通り後翅はかなり鮮やかなオレンジ色で飛ぶと目立つのですが、翅を閉じるとかなり印象が違います。

シロモンクロエダシャクでいいと思います。というか変異が大きすぎてよくわからないのが正直なところです。

未同定の2種。右はオオトビスジエダシャクかなと思っていますが…。

アサギマダラ。

ヒメウラナミジャノメとスジグロシロチョウの仲間。

その他の蟲。上はニホンカワトンボの仲間とヒメシロコブゾウムシだと思います。下はわかりません。
つづき。
2021年8月なかごろ記
シキンカラマツなど(戸隠の花)
花を見ると夏の終わりの始まりを思う戸隠森林植物園です。

特にタチアザミなんてもう秋そのものって感じがします。


一番印象的だったのはシキンカラマツです。前来た時にも咲いていましたが、より華やかになっていた感じがしました。

遊歩道脇にはノブキが咲き始めていました。

わりと好きな花です。ただアップで見たり撮ったりしないとこの花の美しさはわかりにくいです。

そしてキンミズヒキ。こうして見た花を挙げていくと、秋がひたひたとやってきていることがよくわかります。コシボソハナアブの仲間が吸蜜に来ていました。


オオウバユリの花にはアカアシカスミカメが潜んでいました。


ひっそりと咲くタマガワホトトギスは引き続き素晴らしい。今季はこれが見納めになりそうです。

その他の花々。マルバダケブキはこれから。

花が終わった皆さん。左下の特徴的な形の実はシラネアオイです。

お盆あたりに向けて準備している方もいました(レンゲショウマ)。

カイメンタケ。前回は幼菌でわからなかったのですが、これを見て何だったのかがわかりました。前回の様子は↓。

続きはこちら。鱗翅編です。
2021年8月なかごろ記
甲虫の同定ができないの巻
1600mハイキング、鱗翅編に続いて甲虫編です。写真を撮ってくるとあとで同定が大変だとわかっているので今回は花に集まっていたハナカミキリ系に限定しました。これがまた難しいのですが。
さてたくさんいたのはこれです。触角の先が白いのが印象的。

検索してみると、触角の先が白いハナカミキリはヒゲジロハナカミキリ、タテジマホソハナカミキリとニンフホソハナカミキリ。ヒゲジロは上翅端がえぐれているというので除外。タテジマホソとニンフホソは触角のどこがどう白いのかで区別するらしいですが…。
----------以下(「東京昆虫館」より引用
ニンフホソハナ:第8節の基部を除く大部分と9,10節(白色部分は約2.5節分)
タテジマホソハナ:第9,10節と11節の基部(白色部分は約2節分)
----------引用ここまで

これによるとニンフホソハナカミキリでよさそうです。

次はこれ。前翅の模様が特徴的ですが変異が大きいらしくて図鑑にはこれというものが見当たりません。

あれこれ検討してヤツボシハナカミキリと考えてみました。

似たような種類が多くてお手上げ状態なのですが、とりあえずこれは チャイロヒメハナカミキリにしておきます。

これはそっくりなのですが、脚の黒色部がない…。アサマヒメハナカミキリかと思ったらアサマヒメは触角に黒いところがないという。ブービエヒメハナカミキリなのかな。

これはまた別の種類だと思いますが…。頭と胸が飴色です。

マツシタヒメハナカミキリかなあと思いましたが、適当に言っているだけなので未同定とします。

今度は頭と胸の黒さが目立つ個体です。全然わかりません。

これも頭と胸が黒いのは同じですが、上の個体より脚の黒さがかなり目立ちます。

これはフタオビヒメハナカミキリでいいと思います。

個体数も多めでした。

ピドニアから離れて、これはキヌツヤハナカミキリでいいと思います。それほど多い種類ではないらしいです。キヌツヤって名前がぴったりのテクスチャです。

つづいてカラハネハナカミキリでいいでしょうか。これは多い種類ということですが、1頭しか見ませんでした。

つづいてこれ。最初はクロハナカミキリでしょうということで自己解決していました。でもツイッターで聞いてみたら、カミキリモドキの仲間らしいです。クロアオカミキリモドキあたりではないかとかりめろさんに教えていただきました。確かに前翅の質感がクロハナカミキリとは違うなと感じてはいたのですが、カミキリムシの仲間だろうとそこにとらわれていました。

ハナカミキリから期せずして離れたところで、アオムシハムシダマシの仲間です。個体数はとても多かったです。

色鮮やかでついついたくさん撮ってしまいました。細かな同定は無理らしいので、全部アオムシハムシダマシとします。

こんな色のもいました。

これはアオジョウカイでいいと思います。

最後はコガネムシ。ヒメアシナガコガネのようです。鱗片がとても美しい種類ですが、検索してみると世間的には害虫(特に芝生の)として認識されていました。
というわけで非常に深い甲虫の淵をこわごわ覗いてみたという感じになりました。
2021年8月はじめ記
蛾の同定ができないの巻
1600mハイキングの続き、鱗翅編です。

ヒョウモンはこれだけ。ミドリヒョウモン。タテハチョウの仲間ではクロヒカゲと、あとコムラサキを見ました。確か前にここに来たときにもコムラサキを見た覚えがあります。そして前回も今回も写真は無理でした。

セセリもこれだけ。コチャバネセセリでいいと思います。

シジミもこれだけ。ルリシジミ。

シロチョウもこれだけ。スジグロシロチョウかヤマトです。ここの区別はどうもわかりません。
という訳で蝶はかなり少なかったです。

蛾は比較的たくさんいて、中でも一番多かったのがこのキスジホソマダラ。

あちこちでさかんに吸蜜していました。写真で改めて見ると触角がなかなかの存在感です。

多いと言うほどではありませんでしたが、あちこちで見かけたスグリシロエダシャクです。

以前(亜高山帯の森歩き)で、飛んできたかと思うといきなり地面に横倒しになる行動を見たのですが、今回も同じ動きを観察しました(↓)。

よくみると腹部を曲げているのがわかります。産卵行動なんでしょうか。

これをみて「なんとかフタオだ!」とその場でわかるようになった自分をほめたいです。クロホシフタオでいいとおもいます。前翅の外苑に凹凸があるのはクロホシフタオでないものはヒメクロホシフタオであるというネット上の解説も見つけました。

サカハチクロナミシャク。

とても小さい蛾ですが、すごくきれいです。これにぴったりという画像をネット上で探せませんでしたが、おそらくウスベニヒゲナガかそれに近い種類だと思います。

これもネット上でいろいろ見てみたのですが、同定に至らない蛾です。ヤマガタアツバかそれに近い種類だと思います。

ヒメハマキの仲間。そこまでしかわかりません。

これも未同定です。
次回に続きます。
2021年8月はじめ記
1600mハイキング

標高1400〜1600m台のハイキングです。


花見が楽しい道です。

ここの一番の楽しみはこのカニコウモリです。これを覚えたのは20代の頃でした。中央アルプスのアプローチで見かけたことは覚えていますが、誰に教えてもらったのか。

鳥はルリビタキ、オオルリ、ミソサザイ、クロジ、ウソ、キセキレイ、ホトトギス、キジバト、コガラ、ヒガラ、ウグイス、メボソムシクイ、コマドリ、そして上のキバシリを観察しました。

ものすごい数のアキアカネです。一体全部数えることができたとしたら何頭いるのだろうと思います。

全身メタリックの青いイトトンボ。同定はできていません。アオイトトンボかなあと思ってますが。

数が少ないとされるミスジシリアゲ。

蝶がたくさんいそうな環境ですが、数はあまり多くありませんでした。蝶と蛾については次回。
2021年8月はじめ記
ヒョウモンエダシャクなど
よく行く某所。なんともうツリフネソウの季節です。ネジバナも咲いていました。

コバノフユイチゴは赤い実をつけていました。食べてみましたがかなり酸っぱかったです。

花はコバイケイソウ、メタカラコウ、まだつぼみのオオウバユリ、そしてノリウツギでいいと思います。そのノリウツギにはオオウラギンスジヒョウモンが吸蜜に来ていました。

もっと蝶がいるかと思ったんですが、ヒョウモンはこれだけです。

アサギマダラは1頭だけ。

ヒメジャノメ。

シータテハ、ダイミョウセセリ、ヒメウラナミジャノメ、たぶんヤマトスジグロシロチョウ。こう写真をあげるとたくさんいたように見えますが、ぽつぽつという感じでした。

さて蛾はまずこれ。図鑑を見なくてもわかる数少ない蛾です。ヒョウモンエダシャク。きれいです。これが今回一番印象的な種類でした(というわけで表題に採用です)。

ここではこの手のやつはもれなくシラフシロオビナミシャクなのですが、これはちがいますよね?シロオビクロナミシャクでしょうか。

おなじみイカリモンガと、遠くて不鮮明ですがモンキクロエダシャク。
これは車に戻ったときに窓ガラスに張り付いていた蛾です。室内から1枚。同定のため、車を降りて外に回ってもう1枚。

同定には苦労しましたが、ミツテンノメイガでいいと思います。同定的にはこの蛾が一番印象的でした。

その他の虫はヨツスジハナカミキリ。
鳥的には、車から降りるとまずホトトギスが鳴き、アオジとウグイスが鳴き、上空にハチクマが飛ぶという歩き初めでした。そのあとノジコやイカル、クロツグミのさえずりを聞いたり、モズの若いのを見たりしました。

写真に撮れたのはこのコガラとシジュウカラです。
2021年8月はじめ記
亜高山帯の森歩き
亜高山帯の森を歩きました。

歩き始めのヤマホタルブクロとヤマオダマキ(キバナノ)。

盛んに飛んでいたクロヒカゲ。肉眼では焦げ茶色にしか見えませんが、写真で見るとその深い色合いにぞくっとします。

これはツマキエダシャクでいいと思います。

飛んできていきなり地面に横倒しになるスグリシロエダシャク。どういう意味がある行動なのでしょうか。

深い森です。

あちこちに見られたギンリョウソウ。

そしてイチヤクソウ。

ツルリンドウに見えますが、花は茎の先について腋生していないので、ツルリンドウの高山型のテングノコヅチと思われます。

鮮やかな赤いキノコ。初めて見ました。同定はできていません。そのほかのキノコもなかなか存在感がありましたが、やはり同定はできていません。

誰にも会うことなく静かな森の中を歩くことができ、とても充実した時間を過ごせました。

2021年8月はじめ記
ウラギン舞う高原で不明ラン
少し標高を上げてみました。

ニッコウキスゲなど。

コバギボウシに止まるのはおそらくコチャバネセセリです。

アブと向かい合うウラギンヒョウモン。ウラギンは比較的多く見ることができましたが、ほかは数が少なかったです。ヒョウモン系もこのウラギンだけでした。

ヒメキマダラヒカゲは1頭だけ。

ゴイシシジミも1頭だけでした。

蛾はまず標高の高いところではおなじみのキスジホソマダラ。

初めて見たスモモエダシャク。

これはよくわからないんですが、なんとかマダラエダシャクです。ヒトスジかクロかヒメです。もうどこで見分ければいいのかがわかりません。

ヤナギランのつぼみに止まるアキアカネ。ヤナギランはこんなに少なかったっけ?と思いましたが、花期が自分が思ったのとずれているだけかもしれないです。

ヤマハハコ。

イワショウブ、ネバリノギラン、モウセンゴケ、右下の白いのは今回初めてミカヅキグサと知りました。
さて、最後に何気なく撮ってきたこの植物が今回の問題です。花にピントが合っていればいいかくらいで撮ってきたのですが、いざ同定しようと思うとポイントがしっかり写っていません。

ヤマサギソウの仲間らしいというところまでたどり着きました。地名も入れて検索するとコバノトンボソウあたりなのかなと思いますが、それ以上はわかりません。
2021年8月はじめ記
雨上がりのコエゾゼミ

戸隠森林植物園を歩きました。7月下旬の記事です。

濡れて美しいエゾアジサイ。歩き始めはまだ雨が降っていました。

ひっそりとタマガワホトトギス。

メタカラコウなど。そしてこの時季といえばやはりシキンカラマツです(↓)。

園内のあちこちを控えめではありますが彩っていました。

見る分にはいいのですが、写真に撮るのはとても難しい花です。毎年こんなようなことを書いている気がしますが…。

コバノフユイチゴは結実していました。

そのほかの結実した人たち。マユミなど。

これは撮った時点では何のキノコかわかりませんでしたが、後日同じ場所に行ってみると、カイメンタケだったことがわかりました。つまりこれはカイメンタケの幼菌ということです。

鳥は、キビタキ、クロツグミ、アカハラ、ミソサザイ、ウグイス、キバシリ、アオジ、ノジコ、ホオジロ、ヤマガラ、イカル、ホトトギス、カイツブリを確認しました。
蝶は1頭だけミヤマカラスアゲハを見ました。あとウラナミジャノメ。ハマキガの仲間の写真を撮ってきましたが同定はできませんでした。
さて今回一番嬉しかったのは、なかなか見ることのできないコエゾゼミを見ることができたことです。

図鑑を見ると、雨の日は低いところに降りてくることがあるとあって、まさにそんな状況だったのだと思います。雨でも歩いてみるといいことがあるということです。

2021年8月はじめ記
ベランダ来訪者
ここは2階なんだけど、まだ翅もないのにどうやって来た?

2021年8月はじめ記
来客撮影
階段の踊り場のところの網戸にお客さん。高いところの窓で近寄っては撮れなかったので、家の中にも関わらず望遠レンズで撮影。

望遠レンズで撮っている上に切り出してあるので歪曲はほとんどわからないですね(そこか)。

逆光で色がよくわからないので、外に回って見上げてみるとカナブンでした。
2021年7月おわり記
スジグロチャバネセセリとクスサンの繭
前回に続いて林道歩きですが、こちらは標高1000mに満たない場所です。

目立ったのはオカトラノオ。

このオカトラノオで吸蜜していたのは、スジグロチャバネセセリです。

ここでは初めてです。準絶滅危惧種なので貴重な出会いです。

続いての蝶はオナガシジミ。これもここでは初めて見ました。

コミスジです。その他、アカタテハやスジグロシロチョウっぽい蝶を見ました。

次は蛾です。

クロハグルマエダシャクと考えてみました。図鑑に載っている典型的な色や模様とは違いますが、「みんなで作る日本産蛾類図鑑」にほぼ同じく見える個体の写真がありました。

これはちょっとぎょっとした蛾です。最初は蛾だとはわかりませんでした。よく見ると前翅は2枚とも失われていて、後翅は左の1枚だけが残っているのです。赤い頭を見てホタルガがすぐ頭に浮かびました。後翅の特徴からシロシタホタルガだろうと考えました。

この林道で見られるだろうと思っていてずっと空振りだったフクラスズメの幼虫をやっと見つけました。前に見たときはあちこちで姿を見ました。その時はたまたま数が多い大発生の年だったのかもしれません。この日はこの1個体だけでした。
クスサンの繭を見つけました。

よく見ると、繭の中の幼虫はまだ完全に蛹になっていないようで、幼虫に見られる水色の斑点が見えました(↓)。

空の繭はよく見かけますが、中に入っているのを見たのは初めてかもしれません。そして前回クスサンの幼虫を見たその場所で繭になっていたのが面白かったです。持って帰ろうかと思いましたが、やめておきました。

前回の幼虫の画像はこれです(↑)。

未同定の蛾です。

たくさん鳴いていたヒグラシ。他にはニイニイゼミの声を聞きました。

トンボではモノサシトンボ。

そしてノシメトンボです。

甲虫はオオヒラタシデムシ。

最後に鳥。視認できたのはこのエナガの幼鳥たちの群れと林道から林の中に消えていったノスリ、ツバメです。ここでは森の中なのですが、ツバメが上空を飛ぶことが多いです。囀りではクロツグミ、オオルリ、メジロを聞きました。その他コゲラ、たぶんアカゲラ、ヤマガラ、キバシリを確認しました。
2021年7月おわり記
探蝶探蛾
某林道を歩いてみました。下界は35℃近くまで上がりましたが、ここは28℃。多少マシです。ヒグラシの声が響く道です。

道端のたマタタビが花をつけていました。

これもたくさん咲いていたたぶんトリアシショウマです。

そこに来ていたスジグロシロチョウ(これもたぶん)。

活発に飛び回っていたアカタテハ。

今季ここでは初めてのヒメキマダラヒカゲ。

このヒメシャクは同定できずです。ウスキクロテンヒメシャクかウスウラナミヒメシャクあたりだろうと見当だけはつけてみました。

上の2種はもうまったくわからずです。

さて甲虫はこれ。この後すぐ飛ばれてしまい、この角度からの写真しかありません。顔つき?がハナカミキリっぽかっいと思い込んでいたのですが、twitterで聞いてみるとアオジョウカイでしょうと教えてもらいました。

これはアリガタハネカクシの仲間でいいと思います。これで甲虫なのですから驚きです。

トンボはまずカワトンボの仲間。

たくさん飛んでいたアキアカネ。

翅が光って美しいシーンも見ることができました。

最後にタマゴタケ。今シーズン初めてです。
鳥はウグイス、ホオジロ、クロツグミ、ホトトギス、イカル、モズ。視認できたのはモズだけでした。
2021年7月おわり記
ヤブカンゾウの道
畦道にヤブカンゾウが咲く季節になりました。ここから7月の記事です。

ヤブカンゾウの花は大好きで、イネの緑との対比がとても美しいと思います。この花が咲くから、蒸し暑くても出かける気持ちになれます。

ヤブカンゾウと並んで、この時季楽しみなヤイトバナの花(当サイトでは「ヘクソカズラではなくヤイトバナと呼ぼう運動」を行っています)。

クワコ発見。

ヤマトシジミ。

同定する元気が出なかった面々。右下の蛾はこの角度しかからしか撮れなかったので、ちょっと心残りです。

カタツムリポイントで。カタツムリは最近、同定を最初からあきらめています。

クズの葉の上には小さなニホンアマガエルがたくさん。

秋までどれだけが生き残れるのでしょうか。

この場所で会うハシボソガラスは警戒心が薄めです。同じ個体だと思います。結構近くで撮らせてくれます。

ヨウシュヤマゴボウが結実していました。リンゴはそろそろ色づき始めです。

2021年7月おわり記
