過去の野外手帳
-2020年3月
最後にナカモンキナミシャクの春の森
3月最後の日、有給を取りました。でも遠くへ出かけるわけではなくて、歩くのは灯台下暗しの森です。まずは林縁のサクラ、畦道散歩で観察している私の「標準木」より、ここの木は例年咲くのが早いのですが、まだすぐに咲く感じではありませんでした。
足元のいわゆる雑草たち。カラスノエンドウが咲いたのはつい最近です。
少し前より勢いを増してきているのはハコベ。
ちょっと地味めなイヌナズナも、オオイヌノフグリの青い点々を背景に借りればいい感じです。
さて森の中へ。この日は珍しく森の中をトレイルランニングよろしく走る若者、散策する年配の方2人、そして大きな望遠レンズを抱えた鳥撮りカメラマンの計4人とすれ違いました。この森で人に会うことは普段まずないのですが、平日なのに、というか平日だからなんでしょうか。
小道の脇にはウグイスカグラが咲きはじめていました。春がきたんだなと感じる花の一つです。
足元ではいよいよタチツボスミレが出てきました。
ウバユリも登場。
アオキの花。
この森にもダンコウバイがあることに初めて気づきました。
木々が芽吹きを始めていました。まだぱっと見は冬の風景ですけど、もうすぐ辺りは柔らかい緑色に包まれていくのだなと思いました。
鳥は11種類。冬鳥はツグミ、アトリ、シメ、カシラダカを観察しました。まもなくこの森にはセンダイムシクイやキビタキが現れるはずです。冬が終わることを鳥を通じて感じる時季です。
最後に見かけた美しいガ。もちろんその場で名前はわかりませんでしたが、シャクガの仲間だと見当がつくくらいまでにはスキルが上がってきたので、自分をほめたいです。後で調べて、ナカモンキナミシャクとわかりました。
2020年4月なかごろ記
春の雪の畦道
新型コロナに時間的にも気持ち的にもあれこれ振り回されて、写真の整理に取りかかれないでいました。今日はもう4月中旬の土曜日、雨雨雨の天候なので、ようやく3月末の写真を選んだところです。本当は前の記事、「雪ウメ」の日の写真です。せっかくの雪景色なので、畦道を歩いてみました。
まずは自分が「標準木」としているソメイヨシノ。長野市の開花予想の1日前ですので、ここではそれより遅れることが確定でした。
3月の雪は水分の多い雪で、一時は10cmを超える積雪でしたがどんどん沈み、ヒメオドリコソウが顔を出していました。なんだか植物にも体温があるかのように感じてしまいます。
ちょっと興味深かったのは、ホトケノザの花弁が大量に落ちていたことです。雪が沈むときに引きずられたのかなと推測しました。
1時間ほど歩いて鳥は10種を確認しました。今シーズン、歩けば必ず観察していたカシラダカを、この日は見ることができませんでした。
2020年4月なかごろ記
雪ウメ
雪は本当にすべてを美しくする。
気がかりなのはこの雪の前に初認したツバメです。
2020年4月はじめ記
トウダイグサの美しすぎる死
3月末の畦道です。まずは家の近くのサクラチェック。この時点での長野市のサクラ開花は3/30予想でしたが、ちょっとそれには間に合わないなという感じでした。
毎週のように畦道を歩いていると、いわゆる雑草と呼ばれる植物がどんどん生長してくるのがわかります。春は偉大です。セイヨウタンポポの花は冬も少しは見られましたが、明らかに数が増えてきています。
ツクシが見られるようになったのは大きな変化の一つです。
その他にも、たぶんカラスノエンドウが伸びてきたり、スイバの穂も背を高くしたり。菜の花が咲いたり(種類は不明)。
そして畦道の花の中では一番好きなキュウリグサも咲き始めていました。
今回の畦道散歩では、ある場所のトウダイグサの美しさが目を引きました。
なんですかこの黄緑色とオレンジがかった赤との対比の素晴らしさは。
遠くに出かけなくても、足元に密やかな美しい世界が広がっていました…
というのは、私の単なる感傷でした。
この1週間後、この美しさの理由がわかりました。ここのトウダイグサが倒れ、しおれていたのです。鮮やかな黄緑色をしていた頭頂部の葉の色は、白く抜けてしまっていました。
周囲の様子から見て、除草剤がまかれたようでした。根元の赤い色は吸い上げた除草剤の成分の作用なのかもしれません。早春のトウダイグサには赤い色が見られますが、この時季、他の場所の健全なトウダイグサはもうほとんど全草緑色でしたから。
2020年4月はじめ記
カタクリ様子見の山
3月下旬、再び里山を歩きました。前回に続いて、こちらもとても軽い山歩きです。目的は、もしかしたら例年より早まっているのではないかと思われるカタクリの観察でした。
北斜面にはまだ雪が残っていましたが、カタクリはところどころで葉を出していました。
やはりいつもの年よりだいぶ早いです。
年によっては春の大型連休でも花が残っていることがありますが、今年は4月に入ったらすぐに咲きそうな感じです。
山頂で一息。
見かけたチョウはヒオドシチョウ。複数いてかなり盛んに飛び交っていました。
写真にはありませんが、ルリタテハ、テングチョウ、そしてたぶんスジボソヤマキチョウも観察しました。
南斜面に回り込むと、つぼみをもったカタクリを観察できました。この場所ではさらに開花が早そうです。
のんびり歩き2時間弱で下山。
山麓にはまだカシラダカが残っていました。そうそう、カシラダカのさえずりを聞けたのはこの日の大きな収穫でした。
2020年4月はじめ記
山頂でコガラの歌を聞く
久しぶりの里山歩きです。3月下旬、ダンコウバイの季節になっていました。
下の写真で、わかる人にはどの山を歩いたのか一発でわかってしまいますね。山頂ではヒガラとコガラの混群がいて、持っていった小さな双眼鏡でずっと彼らの姿を見ていました。大好きな透明感あふれるコガラのさえずりを聞くことができて大満足な時間を過ごすことができました。
ゆっくり歩いて2時間ほどのとってもライトな山歩き。下る道もまたダンコウバイに彩られていました。
2020年4月はじめ記
幸せのスノーシュー
「まさに大王」、戸隠スノーシュー、ミズナラ大王編の続きです。今回も無事ミズナラ大王を拝むことができ、あとは車に戻るだけです。
戸隠のスノーシューとかクロカンスキーっていうと、このミズナラ大王か鏡池がメインスポットなんですけど、他にもすてきな風景はたくさんあるのです。個人的には樹々の作る青い縞が一番の好みです。例えば2014年のこの記事「11年目の青い影」とか「その2」なんかには自分のハマり具合がよく出ています。
最近はこんな感じの逆光の写真を好んで撮っています。何枚も撮ってしまうのですが、どれもおんなじ感じになってしまうので、とりあえず1枚だけ。
今回はミズナラ大王やその前の記事で紹介できなかったすてきな木の写真を載せてみます。
これらの木はすでにかなりの風格を見せています。将来的にはミズナラ大王のような巨樹になっていくのだなあと、青空に伸びる枝々を見ながら思うわけです。
そしてその将来の姿を、自分は見ることはないのだなあとも。木は、人間とは違う時間を生きていく生き物なわけです。
木の長い命を考えると、私が見ているこの形は、この木にとってほんの一瞬の姿ということになります。
この流れに行き当たると、駐車場まではあとわずか。
歩き始めたのは午後からだったので、もう夕方の光線です。
楽しく歩くことができ、幸せな時間を過ごすことができました。
2020年3月おわり記
まさに大王
「今季初のスノーシュー」の続き、ミズナラ大王編です。
この流れ沿いに歩いていくと、この日の目当てのミズナラ大王に行き会います。
ちょっと自慢なのは、この大きなミズナラには情報に頼ることなく、偶然たどり着いたことです。
スノーシューを買って、あてどもなく戸隠の雪原を歩くこと数回、たまたまこの巨木に出会いました。そのときもこれはすごい木だなと思いましたが、後で、その木がミズナラ大王と呼ばれる、積雪期の戸隠高原のシンボル的な存在であることを知りました。
しばらく歩くと、やがて行く手にその大王が見えてきました。遠目でもはっきりその巨大さが見て取れます。
存在感のある、素晴らしい立ち姿です。まずは遠巻きにぐるっと一周してみます。今季は暖冬で雪が少なく、根元にはササがすでに出ていました。
遠目から見ると、もちろん大きい木だなあという印象がまず来るのですが、近づくにつれて、幹や枝が織りなす姿がどんどんダイナミックさを増してきます。
枝一本一本の形がすごいです。これが生き物の形なんだと感じます。
遠近感がおかしくなります。なんであの枝がこんなに遠くに近くに見えるんだろうって感じです。
そして改めて幹の存在感に圧倒されます。
一本の木とは思えない空間の広がりに言葉が出ません。
大げさですけど、このミズナラの存在は小宇宙って感じがするのです。
心配なのは、この木がいつまでこの姿を保ってくれるのだろうかということです。少なくとも自分が死ぬまでは、この木が無事であってほしいと身勝手な思いも湧いてきます。
2020年3月おわり記
今季初のスノーシュー
用事があって有給をとりました。その用事とは「廃車」。父が車を手放す決心をして、その引き取りの日でした。いつ車を取りに来るのかはわからなかったので1日休むことにしたのですが、10時には引き取りが終わり、午後がぽっかり空きました。
というわけで昼に戸隠に上がり、半日スノーシューをすることにしました。今季は雪が少ないというので、コンディションが心配でしたが、まだ50cmほどは残っていて、スノーシューで歩くことができました。
例年の4月の感じの雪の量なので、これから雪が降らなければ今季はもう苦しいかもしれません。
こんな感じの年月を感じる造形を探して歩くのが楽しいです。毎回行き会える木もあれば、初めて見る木もあります。
そして戸隠のスノーシューでは、なんといっても大きな木を見ることができるのがすてきです。歩きはじめてすぐに(たぶん)ウラジロモミ。
夏季は遊歩道沿いの木しか近づくことができませんが、雪があれば自由自在です。
いつも行くことにしている2本ブナのスポット。写真に切り取ると2本より多く見えますが、根元は2本です。
広角レンズでも収まりきらない枝の広がり方が圧巻です。
2本ブナのすぐ近くにある片流れの大きなスギ。
このワイルドな枝ぶりはとても印象的です。
そしてこの日の目的はもちろんミズナラの巨樹です。この戸隠山が見渡せる場所までくれば、そのミズナラまではもうすぐ。
この流れをたどっていけばいよいよご対面です。(つづく)
2020年3月おわり記
トガクシショウマ辛うじて
山野草を庭で育てる趣味はありませんが、もらって植えたトガクシショウマが芽を出すのは毎春の楽しみです。確か5株以上は分けてもらって、日陰になる場所に植えました。でも現在残っているのは1株だけです。その1株も、もう植えて7,8年になるのに全然大きくなりません。環境が合わないのだと思います。それにしてもいきなり花が地面から出てくるのはすごいです。
2020年3月おわり記
庭ウメ3カット
雨の日。
雪の日。
晴れの日。
2020年3月おわり記
小雨畦道探鳥
朝からの雨がやんだので、午後3時からちょっと近所を一回り。
この日もツグミデーでした。田んぼに、これだけの数のツグミを維持できる食べ物がつまっているとは(ミミズとかですかね?)
再び雨が降り出してきて、まだろくに歩いてはいなかったのですが、家に戻ることにしました。
サンシュユの中でスズメの群れがピチピチおしゃべりをしていました。
その騒がしさがふっと止まったとき、上空にはチョウゲンボウの姿がありました。
2020年3月おわり記
夕暮れポタ
久しぶりに自転車を漕ぎ出しました。小一時間程度乗ってきました。
森の脇に田んぼや畑が広がる環境の中、まるでツグミを追い立てる感じのライドになってしまい、すまぬすまぬと言いながら進みます。
太陽が山の端に落ちていきました。
東山はまだ残照です。
2020年3月おわり記
ぐぜるツグミ
「エナガのクモ糸集め」の続きです。この日比較的近くで撮れた鳥の写真を並べてみます。まずはコゲラ。
つづいてアカゲラ。
そしてシメ。
最後にぐぜるツグミ。森の中で食べ物を探すツグミはとても警戒心が強いのですが、この個体は近くに人がいても逃げることがなく、なんだかぼーっと遠く北の大陸に思いを馳せているかのようでした。
2020年3月おわり記
エナガのクモ糸集め
3月下旬の灯台下暗しの森です。
この森で一番最初に咲くのはウグイスカグラです。もうすぐって感じでした。
ヒヨドリが草をついばんでいました。もっと柔らかい畑の作物しか食べないグルメだと思っていたので、少々意外でした。
森の中はツグミでいっぱい。あっちでもこっちでも葉っぱをガサゴソひっくり返す音がしていました。案外警戒心が強くて、すぐに飛ばれてしまいます。
もしかして、またハチジョウがいないだろうかと、見かけたツグミはすべてチェックしてみましたが、そんなすばらしいことがそうそう起こるわけないのでありました。
エナガの興味深い行動を観察しました。森に隣接する住宅の軒先にさかんに飛び込んでいくのです。
そして軒先に逆さまにぶら下がっていました。
エナガは巣材にクモの糸を使うという話は知っていたので、たぶんそれではないかと予想。家に帰ってパソコンでこの画像を拡大すると、確かにクモの糸らしいものがくちばしの先に見えるように思います。
2020年3月おわり記
鮮烈なライムグリーン
午後になって、鳥探しの散歩に出てみました。トウダイグサの若葉の黄緑色が鮮やかでした。
ヨモギの若葉が土手を覆い始めていました。週ごとに植物の様子がだんだんに変わっていくのがとてもおもしろいです。土手に這いつくばって写真を撮っていたら、知り合いに会ってしまい、少々気まずかったです。
サクラのつぼみはまだ堅いまま。長野の開花予報は過去最速の3/31らしいですけど、ほんとに咲くのでしょうか。
あちこちでツグミを見ます。単位面積当たりの個体数が増えている感じがします。
2020年3月おわり記
アオイかニオイか
先日見たスミレ、単純に「タチツボか、早いなあ」なんて思っていたのですが、CBPさんからアオイスミレかニオイスミレではないかとご指摘を受けました。そこで、次の週、もう一度その株を見に行ってきました。
↑↓これがそのスミレです。有茎種ということでよさそうです。
距を見てみますとこんな感じ(↓)。太くてずんぐりした形です。これは明らかにタチツボスミレとは違います。
ちなみにタチツボスミレの距です(↓)。
葉っぱはこんな感じです。
円くて有毛。これもタチツボスミレとは違います。
手持ちの図鑑には記載がないものの、ネットで調べていると、柱頭の形が違うことも有力な識別点だとわかりました。でもそれを知ったのは写真を撮ってきた後のことで、それがわかるようには撮ってくることができませんでした。
タチツボ系はこのように(↑)柱頭がまっすぐなのだそうです。それに対してアオイスミレは先が曲がっているとのこと。
うーんはっきりわかりません。曲がっているように見えないこともないですが。
さらに悩ましいのは、こうしたアオイスミレの特徴は外来種のニオイスミレにも共通していて、そのニオイスミレの情報は図鑑にもネットにも十分でないことです。
タチツボスミレではないことはほぼ間違いないのですが、アオイスミレなのか、外来種のニオイスミレなのかは結局わからずじまいでした。ニオイスミレはいい香りがするそうですけれど、それも後で知ったことなので確かめることができませんでした。
2020年3月おわり記
ウメが咲くまで
今年は暖冬で3月になっても暖かい日が続いていましたが、突然の雪。咲き始めていたウメの花にも容赦なく雪がつもりました。写真を撮ったのはその翌朝、3/17です。これはこれでなかなか美しい眺めでした。
このときは開いていた花はごく一部でしたが、その3日後の3/20日、木全体のつぼみがほころび始めました。ウメが一番美しい時だと思います。メジロも誘われるかのようにやってきていました。
2020年3月おわり記
リンゴの木ショック
3月中旬の灯台下暗しの森です。
シジュウカラがさえずっていました。
今季は3月上旬にレンジャクが現れましたが、過去の野帳を見るとここでのレンジャクの記録は3月の中下旬がほとんどです。なのでしばらく通ってみることにしました。もちろんこの日はレンジャクが出ることはありませんでした。畦道散歩では見かけることがなくなったアトリが少し森には残っていました。
ここからは森からの帰り道です。
まずモズです。街並みをバックにちょっといい感じです。
ウメとツグミの組み合わせが撮れました。ウメがつぼみでなくて少し開いていれば完璧でしたが、まあまあ満足です。
ノスリをモビングするハシボソガラス。かなりしつこい感じでした。
さて表題の「リンゴの木ショック」です。
枝ぶりとそのシルエットがとても気に入っていて、写真に何枚も撮ってきた畦道沿いのリンゴが切られてしまいました。下の写真は今年(2020年)の2月に撮ったものです。とてもかっこいいリンゴの木でした。
リンゴの木の伐採は、私の歩くエリアでは相次いでいます。それだけ後継者がいないということなのだと思います。ただ単に散歩しているだけの人間が勝手に悲しがっているだけのことなのですが、自分にとって大事な風景が失われてしまいました。
2020年3月おわり記
関連記事「リンゴの木写真集」はこちら。
畦道の鳥たち
春の畦道2の続きです。ウメが咲き始めたとはいえ、まだ寒さは続いていて、この日の里山は白く雪化粧していました。その白さを背負ったハシボソガラスはなかなか絵になる感じでした。
出会った鳥たち。
カシラダカはかなり減っていて、いたるところで見かけたアトリはついに姿を表しませんでした。上の写真の左下のベニマシコも、たぶんそろそろお別れです。
足で何かの種を抑えてそれをついばむシジュウカラ。さえずりも聞けて、改めて春を感じました。
モンキチョウも見かけました。こんな早くに出てきているので、てっきり成虫で越冬するものだと思いこんでいましたが、調べてみると幼虫で越冬するとのこと。これには少しびっくりしました。
2020年3月おわり記
春の畦道2
3月中旬の畦道です。オオイヌノフグリより背の高い花が目立つようになりました。ホトケノザがいよいよ盛んです。
2週間前の畦道に比べて高さがぜんぜん違うナズナ群落。
スイバも茎を伸ばし始めました。
2週間前は姿がなかったタネツケバナ。
トウダイグサは赤の差し色が目立たなくなって、春の色と姿に。
ハコベがぐっと増えました。
庭のウメはまだつぼみですが、畦道脇のウメはもうかなり開いてきていました。柔らかい花びらの感じがとてもよいです。
アケビコノハポイントでも、花が咲く準備が始まっていました。
2020年3月おわり記
庭のウメ
例年にない暖かさで、ウメのつぼみの膨らみ方もいつもより早いです。
↑ 3/12
↑ 3/13
↑ 3/14
↑ 3/15
つぼみから咲き始めの頃のウメが一番好きです。
2020年3月おわり記
セツブンソウ
長野県北部の某群生地に行きました。
毎年見ておきたいスプリングエフェメラル。
今年は暖冬の影響なのか、3月上旬ですでに見頃を迎えていました。セツブンソウという名前は、西日本ではちょうど節分の頃に開花するのが名前の由来だそうです。関東でも節分の頃に見られるというわけではないようです。
例によって(何が例なのはさておき)白い花びらに見えるのは萼、黄色い蜜腺を頂いているのが花です。さらに青紫色の雄しべとピンクの雌しべが見えます。この色の組み合わせはまさに自然の造形のすばらしさ。
林床は白い花に覆われていました。見事な眺めです。
マクロレンズや広角レンズを使っての撮影はとても楽しい時間でした。
自生地の一角にアズマイチゲも咲いていました。ここではほかにカタクリやエンゴサクも見られるようです。
2020年3月なかごろ記
まさかのハチジョウツグミ
先週のレンジャクの感激がまだ冷めやらず、今週もあわよくば…と思って行ってみた灯台下暗しの森ですが、レンジャクのレの字もなく、森の中はひっそりとしていました。やっぱりレンジャクとの出会いは「運」ですね。
森の入口ではタチツボスミレが咲いていました。例年よりずいぶん早い感じがします。
これはタチツボスミレではないのでは?というご指摘をいただきました。そう思い込んでしまっていたので、また確かめに行きます。
2020年3月なかごろ追記
2020年3月おわり追記
写真はアカゲラ。ほかにアオゲラとコゲラがいて、エナガとシジュウカラがいて、アトリとカワラヒワがいて。それから今季は少ないシロハラがいて、写真を撮りたかったけど撮れなかったトラツグミも観察。レンジャクとの再会はなりませんでしたけど、それなりによかったです。
森の中には案外ツグミの姿が多くて、双眼鏡で観察をしていましたが、そのうちただのツグミとは違う色が視界に入りました。ハ、ハ、ハチジョウじゃん!
ずっと見ていたかったのですが、別の人が通りかかって(これは珍しいことなのですが)飛んでしまいました。でも、帰りがけにもう一度別の場所見ることができました。もちろん同一個体だと思います。
この森でのハチジョウツグミの記録は、2012年11月以来7年ぶり2度目です。家から歩いていけるなんの変哲もない雑木の森ですけど、2週連続ですてきな鳥との出会いをセッティングしてくれて、まさにここは「灯台下暗し」の森です。
2020年3月なかごろ記
近所の鳥5カット
近所のジョウビタキです。警戒心が薄いとよく言われますけど、そのイメージほど近くに来てくれることはあまりなくて、こうして近くで観察できるとやっぱり感激です。
近所のモズです。このモズも近くに来てくれました。正面顔が凛々しいです。
どうやら地面で動く獲物を探しているようで、何度か狩りの行動を見せてくれました。狩りが成功したところは見られなかったです。その地面を見つめている様子が下の一枚。
近所のハクセキレイです。オオイヌノフグリとの組み合わせがちょっとすてきでした。
この場所では、3羽を一つの画面に入れることができて面白かったです。もっとローアングルで撮ったカットもあったのですがややピン甘でした。そしてその姿を近所の人に見られなくてよかったです。
2020年3月なかごろ記
灯台下暗しの森でついにレンジャク
「春の畦道」の続きです。灯台下暗しの森まで足を延ばすことにしました。
ずっとレンジャクパトロールに敗退していたので、この日も全く期待はしていなかったのですが、運が巡ってきました。森に足を踏み入れたとたんに、あの聞き覚えのある声がしました。
レンジャクの当たり年という話をずっと聞きながら会えずにいたので感激の対面でした。
この森に隣接する建物の屋根にも盛んに飛来しているのを観察しました。あとでこの屋根が見下ろせるところまで移動してみてみると、どうも雨樋にたまった水を飲んでいるようでした。
地上で採食するシーンも観察しました。おそらくヤブランの実を食べていたものと思われます。よく見るとキレンジャクも少し混じっていました。
2020年3月なかごろ記
春の畦道
いよいよ3月。でももう4月間近の陽気といってもいい暖かい日でした。
用水沿いには引き続きアトリの姿がありました。カシラダカは少し減った感じがしています。
畦道の散歩。ホオジロの小群。
ほとんど雪が残っていない東山を背景にしたスズメたち。
ハシボソガラスがものすごい剣幕で追いかけ合いをしていました。
道の脇の雑木で見かけたヒヨドリ。
そしてエナガ。
2020年3月なかごろ記
