過去の野外手帳
-2018年4月
ソーラパネルが広がる風景に愕然とした
イディオムに乗ってポタリングに出かけました。本当にあてなくふらふらペダルを回しているうちに、以前チゴハヤブサを確認したことのある某所に行ってみることを思いつきました。
ここはいわゆる社寺林ですが、久しぶりに訪れて周囲の環境の変化に愕然としました。以前は田んぼが広がり、昆虫も多く、チゴハヤブサが生きていくには好適な場所だった…ということが今になってわかったのは、その環境が失われていたからです。周囲の田んぼのほとんどがソーラーパネルに置き換わっていました。
もう、ここでチゴハヤブサに会うことは無理だろうと思いました。
2018年5月おわり記
4/30の環水平アーク
「道ばたの森」から帰ってベランダで洗濯物を干していると、環水平アークが見えていることに気がつきました。
1年前の5月にも環水平アークを見たことを思い出しました。あの時ほど鮮やかではありませんでしたが、十分にきれいでした。
環水平アークに乾杯。
その後は、庭で花と虫のマクロ。
2018年5月おわり記
道ばたの森で幸せな朝
4月連休3日目は、またしても道ばたの森へ。3日連続です。この日はデジスコを持ち込んでみました。
昨日と同じくアオジとノジコがたくさん鳴いていました。その姿を双眼鏡の視野に捉えながら、すばらしい歌に聞き入ります。この多幸感をなんと表現したらいいのでしょう。
写真には撮れなかったのですが、イスカのオスメスペアを観察できました。この森では以前にもイスカを見ているので、ある程度定着していると考えてよさそうです。
その他、シジュウカラ、ヒガラ、コガラ、ヤマガラ エナガ、ゴジュウカラ、コゲラ、アオゲラ、アカゲラ、クロツグミ、アカハラ、キビタキ、コサメビタキ、サンショウクイ、ヒヨドリ、ウグイス、ミソサザイ、ニュウナイスズメ、ウソ、コガモ、キンクロハジロを観察。ニホンリスも見ました。
この日は1時間半の探鳥。昨日と同じく8時には家に戻りました。幸せな朝を過ごすことができました。
2018年5月おわり記
善光寺裏手ポタ
4月の3連休2日目の午後はポタリング。まずは善光寺まで行き(下写真左上)、そこから裏に回って山手の道に入ってみました。車で行くのはためらうような道でも、どんどん進めるのが自転車散策の楽しいところです。長年住んでいる街でも、知らない道はたくさんあります。
小さなトンネルがあって、写真を撮っていたらローディーが抜いていきました。こんなところに同じ自転車趣味の人が来るなんて思いませんでした(上写真右上)。道の脇にホタルカズラを見つけました(上写真右下)。こういう発見ができるのも自転車散策のいいところです。
フロントシングルで完全街乗り仕様のイディオム2ですが、坂も案外上れます。でも日頃の運動不足が響いてやっぱり途中で息が上がってしまいました。自転車を降りてしばし休憩。道の東に流れる沢沿いの木の上から、オオルリの声が響いていました。
2018年5月おわり記
アオジとノジコが歌う森
4月の3連休2日目は、昨日の午後に行ったばかりの道ばたの森からスタートです。5時台から行動開始。
リョウブの芽吹きは、柔らかい色で大好きです。
そしてまず聞こえてきたのはアオジのさえずり。
そして、昨日はいなかったノジコも数個体確認できました。昨日はただ単に時間が遅かっただけなのかな。というわけでノジコの初認です。ツツドリも初認しました。
その他写真の4種以外では、ホオジロ、カシラダカ(夏羽)、コガラ、エナガ(尾が曲がっているやつ)、クロツグミ、コサメビタキ、ウグイス、ミソサザイ、サンショウクイ、ツバメ、ニュウナイスズメ、カワラヒワ、マヒワ、ウソ、イカル、モズ、コゲラ、トビを観察しました。
昨日は歩かなかったエリアで、ミヤマエンレイソウなどを見ることができました。ニリンソウはまだちょっと早い感じでしたが、かなりいい感じでした。
コシアブラもいい感じ(ちょうど食べごろ)。でもここでは採ってはいけません。
8時には帰宅し、アオジとノジコが歌う森から現実に戻りました。夢のような2時間の探鳥でした。
2018年5月おわり記
連休初日の午後は道ばたの森へ
「連休初日の早朝はいつもの森で」「連休初日の午前は小布施巡りに」の続きです。一度帰宅し、家事を済ませて、午後は道ばたの森に行きました。我ながらはしゃぎすぎだとは思いますが、せっかくの天気のいい休日、しかも探鳥のベストシーズンですから貪欲に遊ぶべきです。
この風景を彩るのはアオジのさえずり。クロツグミも歌っていました。ノジコはまだ未到着でした。水辺にはキンクロハジロのペアが。
花はニリンソウが咲きはじめ。twiterで教えてもらって覚えたナニワズが林床に目立ちました。
ショウジョウバカマがあちこちでとてもいい感じでした。この花は咲き始めが一番好きです。大きくなってしまうと被写体としても難しいです。
車に乗り込む前に見かけたのはシータテハかな。どこで厳しい冬を越したのでしょう。胸が熱くなる姿です。
こうして目一杯遊んで4月連休初日が終わりました。密度の濃い一日でした。幸せな一日でした。
2018年5月なかごろ記
連休初日の午前は小布施巡りに
「連休初日の早朝はいつもの森で」の続きです。天気は抜群にいいし、買ったばかりのミニベロ・イディオムで出かけることにしました。
千曲川を渡って、小布施方面に行ってみることにしました。ここでオオヨシキリを初認です。
小布施の街中はスルーして、雁田山山麓へ。この山にはたくさん登りましたが、最近は登る機会を逸してしまっています。山頂まで行く時間が確保できないことが一番の理由ですが、登山口近くにスノボの練習場ができて、雰囲気が変わってしまったことも一因です。
岩松院の天井絵を久しぶりに見たくなりましたが、時間の都合上泣く泣くカットして、外観の写真だけ。
小布施と言えば、その町並みの雰囲気、栗菓子などがその魅力として挙げられるでしょう。個人的には、長野県北部から新潟県の火山群をずらりと見ることのできる山岳展望も、大きな魅力だと思います。下の写真は左から飯綱、高妻、黒姫、火打、妙高。さらに左に画角の外になってしまっていますが斑尾が見えます。
帰路は千曲川の堤防で八重桜の眺めを楽しめました。
4月大型連休の外遊び第2弾(午前の部)はこれでおしまい。自転車を買って、短い時間でも充実した時間を過ごすことができるようになりました。とてもいい買い物をしたと思いました。
午後はこちら。
2018年5月なかごろ記
連休初日の早朝はいつもの森で
4月下旬、大型連休の初日は、朝5時台から灯台もと暗しの森へ行きました。晴れ、気温8℃のコンデション。
着いてまず聞こえてきたのは、キビタキとセンダイムシクイ、そしてエゾムシクイのさえずりでした。エゾムシクイは例年数日で通過していってしまうので、今年もなんとか会えたなぁという感覚を味わえます。ヤブサメ、サンショウクイの声も聞きました。
冬鳥もまだ残っていて、シメの声に存在感あり。そしてキビタキの歌を聞きながら、木々の梢でマヒワの群れが採食しているシーンを見るなど、冬鳥の夏鳥の両方を楽しめた森歩きになりました。
4月大型連休の初日の朝はこうしてスタート。家に帰ってまだ7時。この日の外遊びは3段ロケット仕様でした。続きはこちら。
2018年5月なかごろ記
思い残すことはない
キブシ、ヤマブキ、チョウジザクラの咲く4月下旬の里山です。
この春はとにかく花が早くて、セツブンソウもサクラもリンゴも例年より1-2週間は先走っていた感じでした。近所の里山のカタクリは、いつもなら大型連休でも大丈夫なのですけれど、今年はもう終わってしまっただろうとあきらめていました。それでもとりあえず見に行ってみるか…と行動してみたのが今回は幸いでした。カタクリはまだまだ見事な姿を見せていました。
来てよかった!と心から思いました。歩きはじめの時刻が遅かったので、山頂へは行かないことを決め撮影に専念しました。スプリング・エフェメラルには本当に心奪われてしまうのです。
こんな贅沢な眺めを、誰もいない山の中で独り占めできる幸せをなんと表現したらいいのか。春の野山はいくら時間があっても足りないくらいです。
夕日に透けるカタクリに心を奪われました。この日は4時半までには戻るミッションでしたので、名残はつきねど山を降りました。
山麓に戻ると、モモの花がカタクリと同じように夕日に花びらを輝かせて美しかったです。
この日は、もっと時間がほしかったとは思いましたが、もう思い残すことはないと言ってしまえるほど美しい一日でした。
2018年5月なかごろ記
イディオムで森へ行く
自転車を買いました。これまでもクロスバイクは持っていたのですが、12年が経ち外置きをしていたこともあってかなり傷んでしまって、ここ2年ほどはほとんど乗れないでいました。でも自転車生活を取り戻したいという気持ちはずっと持っていました。
また、休日の介助が朝昼夕と入る生活の中では、まとまった行動時間を確保するのが難しいのですが、自転車なら少しの空き時間でもアクティブに遊べるだろうという目論みがありました。
近所の鳥散歩でも2時間くらいはほしい。車を使って鳥を見に行くのであれば、往復を考えると4時間はほしい。山歩きなら6時間はほしい。でも現状では3時間が限度なので、山は本当に近い里山以外は無理で、鳥見も行ける場所は限られるのですが、自転車なら1時間でもかなり遊べると考えたわけです。
そんなこんなで、やってきたイディオム2。玄関にも置けるミニベロ(小径車)です。フレームはたためませんが、ハンドルが折れる構造なのでかなりコンパクトな佇まいです。
初めてのおでかけは灯台もと暗しの森にしました。まだ4月下旬の頃でしたので、リンゴの花が満開で、その中を爽やかに走り抜ける気持ちよさを味わうことができました。いつも歩いている畦道もなんだか新鮮な印象です。
森へ到着。自転車をおいて芽吹きの始まった森を歩きました。夏鳥ではセンダイムシクイやサンショウクイが盛んに鳴き、ヤブサメも見ることができました。この森には4月下旬の数日だけ滞在するオオルリが確認できて、嬉しく思いました。
その他、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、イカル、シメ、スズメ、ヒヨドリ、キセキレイ、ツバメ、ツグミ、ムクドリ、キジバト、ハシボソガラスを確認。花ではウグイスカグラとムラサキケマンが印象的でした。
この森では珍しくバズーカレンズを抱えたカメラマンに会いました。しかも2人も。探鳥地としてはまったく無名の場所です。地元の方なのでしょうか。
お気に入りの静かな森なので、ネットでいろいろ取り上げられるようなカメラマン絡みのいろいろな問題事例が、ここで起こらないことを切に願うばかりです。これはカメラマンへの偏見なのだろうとは思うのですが、あまりにも伝わってくる話がひどすぎてですね。
というわけで、初めてのミニベロでの外遊びでした。この日は森で歩いた時間を含めても1時間ちょっとで充実した外遊びができました。さすが自転車の威力です。これから楽しめそうです。
2018年5月なかごろ記
2本の桜
開花時期と休みとがなかなか合わず、毎年見られるとは限らない長野市の隣町の2本の桜を、今年は見ることができました。やはり例年よりは早い開花でした。4月中旬日曜日。
2018年4月おわり記
アケビ咲く
4月中旬畦道散歩。10時14℃晴れのコンディション。
カキドオシの花が一気に目立つようになりました。週ごとに見えるものが変わっていきます。
サクラはさすがに散り始め。近所で最後まで粘っていたウメの花もおしまいです。
サクラが散るとアケビです。アケビポイントにいそいそと向かうと、この間は蕾だった花が開いていました。この時季の楽しみのひとつです。
リンゴの花はもうすぐ。
若葉の中にアトリを見つけました。シメもいましたよ。
2018年4月おわり記
近所の公園で
サクラのお花見に行きました。一度目は父と。二度めは妻と。
シダレザクラはこれからという感じでした。メジロがたくさんいました。
林床で見つけた羽根。シロハラでしょうか。彼に何があったのか。
2018年4月おわり記
雪のち春
4月2回目の日曜日は雪予報。朝起きてみると、予報通りうっすら雪が積もっていました。写真的に面白そうなので、カメラを持って外に出ます。7時前で気温は1℃でした。
サクラと雪のコラボに期待したのですが、ベチャベチャ雪で絵としては今ひとつでした。
野の花も雪を被ります。画像はヒメオドリコソウ。
うっすら白く雪をかぶった風景の中でしたが、ホオジロがさえずっていました。あの歌は確かに春の歌。
今季はあまり見かけていなかったベニマシコを見ました。雪が呼んだかベニマシコ。ベニマシコの写真はないのでヒヨドリとツグミとカワラヒワで。
ツバメは見かけませんでした。虫が飛んでいないのだから道理ですけど、この寒さは夏鳥には厳しいだろうと心配になりました。でも、歩いているうちに太陽が顔を出し、気温が上がって雪はあっという間にとけてしまいました。下の画像は畦道散歩の帰り道のもの。上の画像との対比がすごすぎます。わずか2時間ほどの畦道散歩で、冬と春との両方を体感しました。
2018年4月おわり記
春の日が落ちる頃
ここから4月の記事です。4月最初の土曜日、夕方から畦道を歩きました。
1週間前にはまだ固いつぼみだったサクラは、一気に開花していました。この春の進み方の速さは、ちょっと体も気持ちもついていけないほどでした。
ウメもまだまだ咲いていて、一気に花の季節が到来した感じがしました。今年は特にウメとサクラの花期が重なった春になりました。
遠くから聞き慣れない鳥の声がします。近くまで行って声のする方向を見上げてみても、ヒヨドリとムクドリとツグミしかいません。直接鳴いているところを見ることはできませんでしたが、どうやらツグミのぐぜりだったようです。
すると少し離れた木から、今度は聞き覚えのある声が。なんとまたしてもヒレンジャクです。マクロレンズしか持っていなかったので、上のような写真しかありません。この春はもうこれで何度目だろう…というくらい、本当にヒレンジャクに恵まれました。およそ30羽の群れでした。
日が落ちてからサクラの色は妖しいほどにますますく美しく、すてきな春の一日はこうして暮れていきました。
2018年4月おわり記
