過去の野外手帳

-2017年5月

5月下旬の道ばたの森は花も鳥もたくさん

クリンソウ

5月下旬、道ばたの森はクリンソウのシーズンに入りました。

エゾムラサキ

エゾムラサキはまだまだ健在でしたが、5月中旬とくらべて咲いている花が変わってきていることを改めて感じました。毎週行かないとこの森のよさはわからないと思います。今回はチゴユリの群生が見事。

チゴユリ

そしてようやく出会えたサクラスミレ。出始めです。今季は本当に遅かったです。

サクラスミレ

マイヅルソウも見つけてテンションが上りました。右はミツガシワ。ここではせいぜい1,2株です。

マイヅルソウ

木の花は全然覚えていないのですけど、左はミツバウツギでいいと思います。右はニガイチゴ系なのですが、ミヤマニガイチゴかどうかはよくわかりません。両方ともこの森には多く見られる花です。

ミツバウツギ

左はルイヨウショウマでいいと思います。右はムラサキケマン。この両種もここでは多い花。

ルイヨウショウマ

クルマバツクバネソウもこの森には多いです。ヒトリシズカがはそろそろおしまいで、その名の通り一株だけ残っていて、やればできるじゃんと変な感想を持ってしまいました。

クルマバツクバネソウ

左は閉じてしまっていますがタニギキョウ。右はこれから開くクルマバソウです。こう見てくると白い花が多いです。

タニギキョウ

毎年楽しみにしているベニバナイチヤクソウも咲き始めました。ジンヨウ?イチヤクソウはこれからです。

ベニバナイチヤクソウ

コシアブラは若葉の時季になっていました。ニリンソウはそろそろおしまい。

コシアブラ

ノジコとアオジを中心に、たくさんの鳥が鳴いていました。ホオジロ、キビタキ、コサメビタキ、クロツグミ、サンショウクイ、ヒヨドリ、キセキレイ、イカル、ニュウナイスズメ、アオゲラ、アカゲラ、コゲラ、ヒガラ、シジュウカラ、コガラ、ヤマガラ、エナガ、メジロ、ウグイス、そしてフクロウを確認。

2017年6月なかごろ記

さわやかな土曜日

5月下旬の土曜日、朝5時半、カッコウの声で目が覚めました。かなり近いです。窓から外を見ると、家の前の電柱のてっぺんに止まっていました。これは!ということでデジスコをセット。そっと窓を開けようとしたら、すでに彼の姿はありませんでした。6月に入るとカッコウはめっきり鳴くのをやめてしまい、今季はこれが最初で最後のチャンスだったみたいです。

灯台下暗しの森

夕方は灯台もと暗しの森へ。この日はとてもさわやかな一日でした。この森にもハリエンジュがあるとは、花が咲くまで気づきませんでした。落ちた花をスズメがつついていましたが、これは蜜が目当てなのでしょうか。

ハリエンジュとスズメ

鳥は他にヒヨドリ、アオゲラ、コゲラ、ヒヨドリ、ヤブサメ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル。蝶はウスバシロチョウを見ました。

マムシグサ

マムシグサがとてもたくさん生えていました。自分でも不思議なんですが、見つける度になぜかレンズを向けてしまいます。

ギンランとトゲアリ

こちらのエリアにはあまりギンランはありませんが、一株だけ見つけました。右は全く脈絡がありませんが、トゲアリです。

2017年6月なかごろ記

タヌキは4年ぶり3度目

5月下旬の夕方、庭にタヌキがやってきました。視認したのは2013年5月以来。その前は2004年10月でした。見てはいないだけで、結構来ているのだとは思います。ただ今回のタヌキは疥癬タヌキでした。かわいそうに。

2017年6月なかごろ記

嫌なものを見た(見てはいないけど)

5月下旬の戸隠森林植物園のつづきです。

木道に戻ってくると藪をかき分けるような音が聞こえました。一瞬クマか?と身構えましたが、20mくらい先に見えたのは木道に這い上がろうとするオジサンでした。林床に降りていたようです。ここ植物園内では、木道から降りることはもちろん禁止事項です。
「ふざけんなよ」と思いながらに近づいていくと、「におい」がしてきました。これは…「ギョウジャニンニク」のにおいです。辺りの林床にギョウジャニンニクは生えていますが、生えているだけでこんなににおうことはありません。さてはこいつ!

警告看板オジサン(推定60代後半)は、木道の端に腰を下ろしていました。お腹にはリュックを抱えていました。あのリュックの中に、採ったギョウジャニンニクが入っているのだと思いました。いや、採ったではなく「盗った」と書くのが正確でしょう。

以前、同じくこの戸隠森林植物園でキノコを堂々と盗採していたオジサンには注意をしたことがありますが、今回は視認していません。さっきまで下に降りていたあなたのまわりがギョウジャニンニクくさいという状況証拠だけです。

こういうとき、一般人がリュックの中を開けさせるってことはできるんでしょうか。所持品検査は警察官だって任意ですよね。せめてなにか腕章でもしていれば…なんて思ってしまいました。私人逮捕ってのもあるんでしょうけど、よくわからないし。でも後日植物園内でこんな看板を見つけたので、もっと強く出てもよかったのはないかと、今(6月上旬)になってから、少し後悔しています。

声がけをする勇気ときっかけがつかめないまま、しばらくそのオジサンを監視?してみましたが、その場を去る気配がありません。息を整えるようなふりをして座り込んでいるように感じました。休日とはいえこの日はそれほど人が多くなく、人目がなくなるチャンスを再びうかがっているように見えました。

何もできないのは悔しいので、せめてこいつをこの場から立ち去らせようと思いました。バードウォッチャーというのは、同じ場所に長時間立っていても全く不自然ではありません。ノジコやアオジが辺りでさえずっていましたので、これ幸いとオジサンの近くで居座り観察を決め込むことにしました。
時間にして10分くらいでしょうか。オジサンはようやくノロノロと腰を上げ、歩きはじめました。名残惜しそうにゆっくりゆっくり歩いていきました。オジサンがいなくなると、あたりのギョウジャニンニク臭も消えました。

ほんとうに嫌なものを見てしまった戸隠でした。
お花見をして少し気分を直しました。以下、自生ではありません。

サンカヨウ

サンカヨウ

トガクシショウマ

トガクシショウマ

シラネアオイ

シラネアオイ

シラネアオイ

あんなことの後だったので、これらの花だって、盗ろうと思えばいくらでも可能だよなと思ってしまいました。

2017年6月はじめ記

5月下旬の戸隠森林植物園

戸隠

前回(1週間前)と同じく、夏鳥は一通り出てはいるものの、なんだかぱっとしない感じです。種類を書き出せばまあまあという感じに見えるんですが、鳥はみんな遠くて、どちらかとうと、新緑と花を愛でる歩きになりました。

まずは大好きなスプリングエフェメラル、キクザキイチゲ。白より紫がいいです。

キクザキイチゲ

続いては、ヤマエンゴサク。どうやって画面に納めればいいか、悩む花です。

ヤマエンゴサク

カタクリは5月下旬にしてようやく見頃となりました。

カタクリ

ミヤマスミレなのかな。

ミヤマスミレ

ミヤマスミレの近くではコミヤマカタバミがたくさん見られました。コミヤマカタバミもとても好きな花です。

コミヤマカタバミ

と、楽しい戸隠だったのですが、木道で嫌なものを見てしまいました。続きは次回

2017年5月おわり記

ここは天国かな

エゾムラサキ復活の兆し」「ヤブサメ交尾は激しくピンボケ」の続きです。

ニリンソウ

道ばたの森には天国のような場所があります。このニリンソウの群生地です。普段歩くエリアからは少し離れています。この日はここまで行ってみました。

ニリンソウ

ずっと眺めていたくなる光景です。

ニリンソウ

こんなに素晴らしい場所なのに誰もいないのもすてき。上3枚の写真はスマホで撮影。下は一眼レフのマクロレンズです。

ニリンソウ

このすぐ近くに、ショウジョウバカマの群生地もありますが、もう盛りを過ぎていました。今季は出始めとおしまいしか見られませんでした。その隣ではヒトリシズカがぶわっと出ていて、「どこが一人静なんだ?」とお約束のツッコミを心の中でつぶやきながらシャッターを切りました。

ショウジョウバカマとヒトリシズカ

2017年5月おわり記

ヤブサメ交尾は激しくピンボケ

エゾムラサキ復活の兆し」の続きです。

葉が茂ってきて、鳥を探しにくくなってきた道ばたの森。デジスコはそろそろ夏眠させるつもりです。

ヒガラ

この日の一番はヤブサメでした。まず至近距離で2羽を視認。クリーム色の眉斑がとても印象的です。地面を移動していく2羽を双眼鏡で追っていたのですが、見失ってしまいました。そのうちさえずりが聞こえてきて、まだ近くにいるんだなと探索を続けていたら、翼を細かく震わせている、たぶんメスの姿を発見。ここでデジスコに切り替え。

ヤブサメ

するとなんということでしょう。交尾です。ところが、デジスコはピントを外してしたままの連写になってしまいました。とっても残念。でも交尾シーンが観察できた証拠ぐらいにはなりました(↓写真)。

ヤブサメ

というわけでじっとしていたらニホンリスが近くにやってきました。この森では通称?「エビフライ」と呼ばれる松ぼっくりの食べ跡が多数見つかります。その割には姿を見ないなと思っていました。やっと行き会えました。

ニホンリス

植物の記録。ベニバナイチヤクソウとジンヨウイチヤクソウがもうすぐ。

イチヤクソウ

これはセンボンヤリとモミジイチゴでいいでしょうか。

センボンヤリ

2017年5月おわり記

エゾムラサキ復活の兆し

道ばたの森

5/20の道ばたの森です。約2週間ぶり。例年だとそろそろサクラスミレの時季なのですが、今年はまだでした。コシアブラの芽の伸び方から判断すると、5月はじめの大型連休くらいの感じです。

ニリンソウ

ニリンソウが見頃を迎えていました。早い時間帯だったせいか、花は下を向いて閉じていました。

ニリンソウ

なんといってもこの日嬉しかったことは、エゾムラサキに復活の兆しが見られたことです。昨年の5月、この森にたくさんあったエゾムラサキが一株を残して盗掘されてしまいました(2016年年5月「エゾムラサキ盗掘を許せない」)。

エゾムラサキ

根が残っていたのか、10株程度が花をつけていました。再びあのようなことが起こらないことを願います。

エゾムラサキ

2017年5月おわり記

5月中旬の戸隠森林植物園

5/14の戸隠森林植物園です。前回はまだ残雪たっぷりの園内でしたが、雪はほとんどとけていました。でも、夏鳥がどっと増えたか?というとそうでもなかったです。自宅周辺で初認していたカッコウを戸隠でも初認しました。

戸隠

いつもこの時季に戸隠で見られる種は一通り出たのですけれど、戸隠特有の包み込まれるような鳥のコーラスという感じではありませんでした。あまり天気がよくなかったせいもあるでしょうか。夏鳥の写真は撮れずじまいでした。

ミソサザイ

ミズバショウは見頃を迎えていました。とってもいい感じです。5/8と同じ場所で写真を撮ってみました。

ミズバショウ

スプリングエフェメラルの花々が咲き始めていました。キクザキイチゲ、アズマイチゲ、カタクリ、ヤマエンゴサクです。次週は期待できそうなので、もう一度来ようと思いました。

最近足が遠のいていた戸隠ですが、一時期の異常とも言える混雑はなくなっています。この日も駐車場は満車でしたが、森の中ではあまり人に出会うこともありませんでした。

キクザキイチゲ

その他の花々。オオヤマザクラはこれからです。

エンレイソウ

2017年5月おわり記

ギンランを見に行く

昼間は雨の土曜日。夕方雨がやんだので、散歩に出かけました。

半分田起こしがされた田んぼでキジのオスを発見。赤い服を来てくるのをまた忘れました(4/9のNHK「ダーウィンが来た!」で郵便配達の赤いバイクを攻撃するキジのことをやっていたのです)。

田んぼのキジ

アケビの花はおしまい。これから実になっていくことがよく分かる形です。道ばたの花見はシャガのシーズンに。

アケビ

灯台もと暗しの森では、期待していたギンランを見ることができました。雨上がりの林床に膝をついて写真を撮ったので、ズボンの膝がぐっしょりと濡れてしまいました。

ギンラン

ギンランは、薄暗くなりかけていた森の中でひときわ光って見えました。

ギンラン

帰りがけに仰いだ西の空です。雨雲はもう完全に去ったようでした。明日は戸隠に行きます。

空

2017年5月なかごろ記

5/12の環水平アーク

環水平アーク

とっても感動しました。これまで見た中で最も鮮やかな環水平アークでした。
ところが新聞報道によると幻日環も観測されたらしい…もっとしっかり見ておくべきでした。

2017年5月なかごろ記

裏山の美麗スミレ

大型連休最後の朝は戸隠へ(記事はこちら)

一度帰宅し自宅待機。午後出かけるのはちょっと無理かなと思っていたのですが、夕方に出かけることができ、お花見をしてきました。連休明けの仕事仕事の一週間がそれほど辛くなかったのは、このお花見のおかげだったと思います。

アケボノスミレ

twitterでフォローしているCBPさんから教えていただいた裏山のアケボノスミレです。初見。点々と咲いているのを見つけたときには思わず声を上げてしまいました。登山道から離れ、尾根を回り込んだ場所なので、教えてもらわなければ絶対わかりません。CBPさんは先日のtenra77さんと同じく、フォローしている400人弱の中の数少ない顔見知りの一人で、裏山の達人です。

アケボノスミレ

文一のスミレハンドブックを片手に、識別のポイントをじっくり勉強してみました。花は淡紅紫、距は丸くて太くて、出始めの葉は展開しない…。自力で同定できるようになりたいものです。

アケボノスミレ

2017年5月なかごろ記

5/7は戸隠森林植物園

5連休の最終日は、さすがの戸隠もそれほど混まないだろう見込んで、まだ雪がたっぷりあった時季以来の戸隠森林植物園に行くことにしました。
正規駐車スペースは1台だけ空いていて、なんとか車を止めることができました。戸隠在住のバーダー夫妻に出会い、言葉を交わしてスタートです。快晴、8℃のコンディション。

戸隠

この冬は雪は多かったので残雪が多く、例年の4月下旬の感じです。
それでも夏鳥は一通りそろっていました。コルリを探すのは、戸隠での探鳥の楽しみのひとつです。道ばたの森にはコルリはいないので。

コルリを探せ

そんなわけでコルリを探せ。
上の写真は35mm換算90mmのレンズで撮ったコルリポイントです。1:2にトリミングしてありますが、長辺は元画像の幅と同一です。声はすれどもなかなか姿を見つけることができません。
枝がかぶっていると見えないので、立つ位置を変えながら双眼鏡で丹念に探して、ようやくコルリを発見しました(オレンジ円内)。

コルリ

発見はしたものの、遠くてデジスコでもうまくは撮れません。上の写真はデジスコ1500mm相当をさらにトリミングしてあります。それでもこのくらいです。なので、カメラユニットを外して観察中心に切り替えました。肉眼だと羽毛まできっちり見えて、体をいっぱいに使ってさえずる姿を楽しむことができました。
写真に撮れたのはこの個体だけですが、数が多く、この日はコルリ祭りという感じでした。

一眼レフに600mm級のズームレンズをつけた方が通りかかり、自分のスコープの方向に目線を送っていたので、コルリの位置を教えました。けれどなかなか発見できない様子でした。やはり双眼鏡は探鳥の必需品。肉眼では見つけにくい鳥の位置を確定できるのはやっぱり双眼鏡です。

コゲラ

他には、アオジ、ノジコ、クロジ、アカハラ、クロツグミ、キビタキ、コサメビタキ、サンショウクイ、ヒヨドリ、メジロ、ミソサザイ、ウグイス、ヤブサメ、キクイタダキ、シジュウカラ、ヒガラ、コガラ、エナガ、ゴジュウカラ、コゲラ(上のコゲラの巣穴の前には大砲レンズが並んでいました)、アカゲラ、アオゲラ、ツツドリ、イカル、ニュウナイスズメ、カケス、ハシボソガラス、カイツブリといったところ。

みどりが池

最初に書いたように、今年は例年より雪解けが遅れています。なので花はこれからという段階でした。カタクリはつぼみ。イチゲ系はまだぽつぽつというところで、開いているのは2輪だけ見ました。

カタクリ

ミズバショウもまだまだ。この連休、ミズバショウ目当てで森林植物園に来た方にとっては残念な風景だったかもしれません。

雪の影響で木道がかなり傷んでいるようでした。あちこちに陥没箇所がありました。
木道は直せばいいのですが、気になったのはモミがたくさん倒れていたことです。毎年倒木はあるのでしょうけど、遊歩道沿いだけで太いモミの木が何本も倒れていて、ちょっと心配になりました。

倒木

駐車場はそれなりに混んでいましたが、歩いている間に行き会った人はメイン木道以外ではあまりいなくて、静かな戸隠を楽しむことができました。

2017年5月なかごろ記

この日の午後の記事はこちら

大好きキュウリグサ

5連休4日目の5/6は、雨が降ったりやんだりの一日でした。

雨が小ぶりになったので、マクロレンズを手に外に出ました。畦道まで来たら音を立てて降ってきて、傘をさしながら撮影しました。そのうち日が当たってきて、傘を閉じたら数分後にはまたざーっと降ってきました。絵に描いたような降ったりやんだりの中で撮った、大好きなキュウリグサとそのほか。

キュウリグサ

2017年5月なかごろ記

畦道散歩で写真三昧

5/5の午後は帰省中の姪っ子と弟、姉とで畦道散歩に出かけました。

畦道

姪っ子は山に行きたいと言っていたのですが、カシオの超広角機EXILIMのZR4000(オジサンもこのカメラは欲しいです!)を買った彼女は、山を歩きたいというより山で写真を撮りたい様子なのです。

山装備を持ってきていない姪っ子が、昼過ぎから出かけて歩けて、しかも被写体探しを楽しめる里山って、この時季ちょっと思いつきませんでした。そこで写真優先ならばということで畦道散歩を提案し、あっさり通って出発です。

畦道

気温がぐんぐんと上がり、青空のもと、半袖Tシャツで歩きます。被写体には事欠かないのがこの畦道のいいところです。

アケビ

ただ、これはウケるだろうと予想していたアケビの花への反応が、思ったほどではなかったのがちょっと意外でした。考えてみるとアケビって何?なわけで。単純に、造形的にもおもしろい花だとオジサンは思うのですが。

でも、ヒトリガっぽいケムシに「カワイイ!」と食いついたところは、自分と感覚が似ていました。

ケムシ

灯台もと暗しの森に足を延ばしてみました。入り口にはウワミズザクラが揺れていました。例年、この連休辺りで見られるギンランが咲く場所に行ってみましたが、今年はまだのようでした。

ウワミズザクラ

ホタルカズラは例年とほぼ同じです。

ホタルカズラ

そのホタルカズラ。上の写真とは別の場所にも、例年たくさん花を見ることができるところがあります。ところが、今年はなめるように草刈りをされてしまっていました(下の写真)。

遊歩道のような場所なので、道脇の除草をすることは理解できますが、道から1-2mも奥まで刈らなくたっていいのではと思ってしまいます。青くきれいな花が道ばたにあってこその遊歩道なんではないでしょうか。この場所では、奥に一株だけ残っていました。

ホタルカズラ

と、少し腹立たしい気持ちにもなった場面もありましたが、2時間以上たっぷり歩いて汗をかき、日にも焼けて、この日の畦道散歩はおしまいとなりました。

2017年5月はじめ記

5/5も道ばたの森でサンショウクイの巣作りを見る

2日連続道ばたの森です。戸隠もよいだろうな…と思いますが、大型連休の戸隠の混雑を想像すると、どうしても足が向きません。

6時過ぎから2時間ほど歩きました。昨日に比べて雲が多くて、気温12℃の割には肌寒く感じました。

メンバー的には昨日とほぼ同じです。サンショウクイが同じ場所に何度も現れるので、双眼鏡で見てみると巣作りをしている様子でした。距離はかなりあったので、スコープにカメラユニットをつけて連写してみました。巣の強度には直接関係なさそうな、巣の裏にあたる枝の部分をしきりに気にしていた(下の写真の右上)のは、どういうことなのか、ちょっと不思議に感じました。

サンショウクイを見る少し前、アナグマと鉢合わせしました。距離は10mくらい、かなり近かったです。気づいたのはこちらもあちらもほぼ同時でした。一瞬間があったように思います。望遠レンズをつけた一眼レフはバッグの中だったので、写真は撮れませんでした。その分、もっふもふの毛皮を揺らして逃げていくアナグマの姿をばっちり見ることができました。

昨日とは別の場所に、短いショウジョウバカマを見つけました。来週はもっと花が増えているでしょうか。木の芽もまだ固いものが多かったので、次来た時と比較してみようと思い、芽の写真をたくさん撮ってみました。

2017年5月はじめ記

この日は午後も外に出かけて、その時の記事はこちらです。

5/4は道ばたの森で9年ぶり

4/30から4日後の道ばたの森です。カラマツの芽吹きが始まっていました。

カラマツ

この日はノジコをたくさん見ました。その他、クロツグミやキビタキ、コサメビタキ、サンショウクイ、ツツドリなど、夏鳥たっぷり。あとコガラが透明な声で囀っていて、本当に雰囲気のいい森でした。コガラの声は大好きです。

キビタキ

その他、アオジ、ホオジロ、エナガ、シジュウカラ、ヒガラ、ヤマガラ、ゴジュウカラ、メジロ、ウグイス、イカル、ニュウナイスズメ、ヒヨドリ、アカゲラ、アオゲラ、コゲラなど。エナガは尾曲がりでした。

ショウジョウバカマ

ニリンソウはごく一部が咲き始め。でも、つぼみさえつけていない株がほとんどでした。昨年の5/5がこんな感じですから、かなり遅れています。ショウジョウバカマもようやく見つけましたが、写真に取ったこの1ヶ所だけ。昨年の4月下旬は短いながらももっとわーっと出ていましたから、これもかなり遅いです。

アズマイチゲ

アズマイチゲが出ていていました。好きな花なので嬉しいです。

ナニワズ

前回に続いて、リュウキンカとナニワズの黄色コンビ(上写真)。
コシアブラは前回と変化なし。バイケイソウの芽生えがかわいい林床(下写真)。

バイケイソウ

9時前、そろそろ帰ろうと車に戻ると、tenra77さんに会えました。長野の奥様の実家に帰省中ということで、この森に行くことをtwitterで伝えておいたのです。お互い時間の制約があるので特に約束をしてはなかったので、うれしいサプライズになりました。

twitterでフォローしている方は現在400人弱、でも顔見知りは数人しかいません。そのうちのお一人です。初めて会ったのは2008年の5月の戸隠でした。9年ぶり2度目です。
4月末に息子と9年ぶりに山を歩いたのですが、息子はこの時戸隠でtenra77さんに会っているのです。9年ぶりのできごとが偶然2つも続きました。

10時前には戻らなくてはならなかったので、わずかな時間しか話せませんでしたが、楽しいひと時になりました。

2017年5月はじめ記

いつまで見られる?リンゴの花

リンゴ

5/3の昼すぎは畦道散歩。なんといってもリンゴが素晴らしい。霜による花の痛みは少し見られましたが、大したことはなさそうです。

リンゴの木は伐採されてかなり減っています。後継者不足なんだと思います。荒れ地になっている場所も多く、自分が子どもだった時と比べれば畑の面積は激減です。この風景は、いつまでも見られるものではなさそうです。

リンゴ

新緑の季節がやってきています。最後まで咲いていた近所のサクラは、最終盤を向かえていました。今年は遅くまでサクラを楽しめました。

新緑

畦道の花々。帰化植物がメインです。その中で、ヒメじゃないオドリコソウは見つけるとちょっと嬉しい花です。一番右下の花がどうもわからないです。たくさん生えている花なのですが。

オドリコソウ

帰化植物と言えば、ナガミヒナゲシも咲いていました。この散歩道に限っていうと減少傾向です。この日はここを含めて2ヶ所でしか咲いていませんでした。ものすごい繁殖力が脅威と言われている花ですが、そうでもないのかもしれません。

ナガミヒナゲシ

鳥ではついにツグミを確認できませんでした。当地の終認は4/23ということになりました。タンポポの綿毛を盛んについばんでいたカワラヒワなど。

カワラヒワ

2017年5月はじめ記

5/3は姉と灯台もと暗しの森

今年の2月、姉夫婦から双眼鏡購入の相談を受けました。なんと鳥見に興味が出てきたというのです。ニコンとコーワの8倍機あたりを推薦しておきました。

その後ヨドバシカメラに行ったら、店員にケ◯コーを勧められたと憤慨していました。ケ◯コーも、ルビーコートとか100倍ズームとかじゃなければそんなに悪くはないのだと想像しますが、結局モナークを買ったということで、それが正解だと思います。

その姉夫婦が、この5月の大型連休に帰省をしてきました。ところがそのモナークを持ってきていないというのです。5月初旬の長野なんて最高の鳥見環境なのに。

仕方がないので、現役引退となっているニコンの8?30を姉に貸して、灯台もと暗しの森に行ってみました。5月3日、6時半過ぎ、晴れ、7℃のコンディション。
ヤマザクラ系はそろそろ終わり。新緑が美しくなってきて、でもそのせいで見通しの良い状態はそろそろこれでおしまいという感じでした。

サンショウクイ

前回はキビタキがたっぷりいたので、その再現を狙っていたのですが、この日はキビタキの声そのものがかなり少なく(メスはいました)、またエゾムシクイも抜けてしまったようでした。かわりにとても多かったのがコサメビタキ。個人的なハイライトは、見上げることなく見られたサンショウクイ(上の写真)でした。

冬鳥はシメとアトリが未だ残留。その他、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、アオジ、ホオジロ、オオルリ、ウグイス、センダイムシクイ、ヤブサメ、イカル、カワラヒワ、スズメ、モズ、ヒヨドリ、、コゲラ、アオゲラ、ハシボソガラス。

あと、この森に通いはじめてずいぶん経ちますが、イカリソウとショウジョウバカマを初めて見つけました。何回歩いても発見はあるものです。

2017年5月はじめ記

この日は午後も外に出かけて、その時の記事はこちらです。

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