過去の野外手帳 -2004年10月 | ||
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◆きびしい風が吹く アカゲラの命の痕跡を見つけました。まだ現場は生々しく、さほど時間が経っていない感じがしました。 強い風にざわめく森でした。小さな軽い羽毛は、少しずつ風に乗って散っていきました。 こういう場面に行き会っても、「残酷」という感覚は全くありません。カッコつけていえば、自然の荘厳さにただ心うたれるばかりです。 2004年10月おわり記 ◆尉鶲初認公園 息子たちと思い切り遊んだ気持ちの良い一日。夕暮れの公園でジョウビタキメス1羽を見ました。 今日の夕飯はきりたんぽ鍋。寒くなるのもいいものです。 2004年10月おわり記 ◆心に灯をともす小さな妖精 ashさんの言葉からこのタイトル。 BBSに貼ったこの写真に「ふたつの蕾が、まるで仄かに輝く小さな灯りのように見えました。そして、アリがその灯を点す妖精。それは、この小さなアリに逢えてホッとしたねこしゅさんの心の灯りだったのかも知れませんね。」との感想を下さったのです。 だれもいない山道はそれなりに不安なので、無事下山できるとやっぱりほっとします。そのせいなのか、登山靴を脱いで一息つく車の回り、小さな虫を見かけて心安らいだりします。 普段はアリに目を留めることなどない私です。独り山を歩いてきたからこそ、撮れた写真だったのかもしれません。 2004年10月おわり記 ◆妻からのメール 普段そんなにメールしているわけではないので、どうしたかな?何かあったかな?と思ってケータイを開くと、「またタヌキが来たよ!」とのことでした(↓「訪問者あり」参照)。ウンチもしていったそうです。 2004年10月おわり記 ◆キノコキノコ 秋の里山、気温は一ケタ。息子とかじかむ手をさすりながらキノコウォッチング。 見るだけの予定が、思いがけずアミタケ(左)が採れました。持ち帰り、ゆでて紫色になるのを確かめてからおろし和えで食べました。 キノコはたくさん出ていたんですが、一番印象的だったのはシロオニタケ(だと思うんですが・右)。キノコの造形、ものすごく斬新に感じます。 2004年10月なかごろ記 ◆クサギカメムシ君 キミはごくごく普通のカメムシで、家の中に集団で入り込んだりかなり臭ったり、人間にはあまり評判良くないらしいんだけど、さびしい山道でこんな顔して待っていられたら、「やあ!(^_^)」っていうしかなかったです。 悪い評判はあとで調べてわかったんだけど、知らなかったことにします。 2004年10月なかごろ記 ◆ヒヨドリが飛んでいく 十数羽の群れで南下するヒヨドリです。 ちなみに表題のような曲はもちろんありませんが、あるとすればケーナの音色が似合うあの曲に比べて、ずいぶんやかましい曲になるはずです。髪型からも声質からも、ジャンルはヘビメタか? 昔はハクセキレイと同様、里では冬にしか見ない鳥でした。今でも夏には少なく、リンゴが熟す時期を知っているかのようにやってくる印象ですが、正確なことはわかりません。 普通種の中の普通種という感じのヒヨドリ、普段は見かけても記録してきませんでしたが、今度からはきちんとノートに書くからね。 2004年10月なかごろ記 ◆秋色ハイク 家族でハイク。標高2000m弱のコースで黄葉を楽しんできました。 ちょっとさびしげな美しさの秋色の中で、ウグイスだけがチャッチャと鳴いていました。 時間が許す限り、少し冷たい風に吹かれてのんびり。 2004年10月なかごろ記 ◆病み上がりの里山 山に行く支度をしていると、カミさんが本当に久しぶりだねと言いました(でも9月も半ばまでは山に行っていたのですが)。 1ヶ月弱、本当にゴロゴロ生活だったので、今日の山歩きはあくまでも軽くということで、山道をたどるだけのキノコ探しにしました。 ジコボウ(ハナイグチ・左)にはもうちょっと遅いみたいで、2本だけ。そのかわり、いろいろなキノコが生えていましたが、目をひいたのは、私にはカヤタケに見える大きなキノコ(右)の群生です。見応えがありました。 カヤタケなら食べられるのですが、初めて見たキノコでしたし、ドクササゴだとえらいことになるので、見るだけにしました。 ※ドクササゴの話は「毒キノコ」参照-。 キノコってもちろん食べられるのが魅力なんですけど、見たり撮ったりするだけでも楽しいです。 たどり着いた頂上で、塩尻から来たご夫婦と話をしました。爺ヶ岳ねらいで星空の下出発したものの、扇沢では土砂降り、やむ気配もなくあきらめたのだそうです。 実は私もちらり爺ヶ岳を考えていたのですが、秋の冷たい雨を想像して、やはり病み上がりの選択はキノコウォッチングで正解だと思ったのでした。 2004年10月なかごろ記 翼さんによるとドクササコの可能性大とのことです。くわばらくわばら-。 2004年10月なかごろ追記 ◆台風イエロー 寝ころんで雑誌を読んでいた土曜の夕方。 やけに外が黄色いなあと思っていたところ、練習試合から帰ってきた息子が、「おとうさん写真撮らないの?」と言います。 そうだよね、やっぱり気になったときには撮らなくちゃ。 傘を差して外に出ました。関東直撃の最強台風も、こちらでは風なく雨もまあほどほど。 あぜ道を歩くと、稲刈りを終えた黄色い田圃がさらに黄色く色づいていました。10月になって初めてシャッターを切りました。 ※「台風セピア」はこちら。 2004年10月はじめ記 ◆訪問者あり まだ体調が万全でなく、家でおとなしく沈殿中。でもいいことはあるものです。 イチローがちょうど大リーグ新記録を達成した頃、カミさんが1階でタヌキ-!と叫びました。あわててベランダに飛び出すと、2頭のタヌキがこちらを見上げています。かわいいのなんの。 カメラを取りに戻って再びベランダに出たときには、もう姿はありませんでしたが、雰囲気だけイラストにしてみました(こんな広い芝生があるわけではありません^^;)。 10年ほど前は田圃の中の家でしたけど、今は宅地化が進んだこの辺りは、けものが住めるような環境だとは思っていなかったのでびっくり。昼間だったのでさらにびっくり。 でもこのサイト立ち上げる直前、キツネを見たことを思い出しました。2003年2月「オオタカ飛ぶ」 けものは案外身近な存在なのかもしれません。人間が環境を急激に変えてしまう中ですけど、たくましく生きていってほしいなと思います。 2004年10月はじめ記 |
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