過去の野外手帳
-2013年12月
12/31の鳥見散歩(なかなかない組み合わせ)
あらかた用事を済ませて、午後から今年最後の鳥見散歩をしました。暖かく穏やかな年の暮れです。雪もほとんど溶けて、季節外れのオオイヌノフグリが咲いていました。きれいな花だと思いますけど、こういうところのたくましさははやり帰化植物ならではという気がします。
雪山バックのモズと、雪が消えた田んぼで採食のセグロセキレイです。
用水路ではヒヨドリが水浴びをしていました。鳥はいつもの常連組。
この散歩コースでは会えない鳥ですが、今季はまだミヤマホオジロとルリビタキに会えてません。それをちょっと心残りに思いながらの鳥見散歩でした。
ところが最後にちょっと意外な場面を見ることができました。ご近所カワガラスをクリスマス以来に確認しました。上流に向かって移動していったカワガラスを、川岸の木の枝にとまっていたオナガが威嚇したのです。オナガとカワガラスの争いなんて、なかなかない組み合わせだと思うんです。
結果は、もちろんオナガが一発で勝ちました。カワガラスはビービー鳴きながら下流へと飛び去っていきました。
オナガは、なぜ数メートルも下の川面で活動していたカワガラスをわざわざ上から威嚇したんでしょう?見慣れないやつだな!って感じだったのでしょうか。
これが鳥見納めとなりました。
2013年1月はじめ記
12/30の鳥見散歩
年末の記事です。ごみ出しついでに鳥見散歩をしました。朝8時でアメダス気温は氷点下3.6℃。ツグミはさらに増えてきた感じですけど、まだ地上には降りてません。
霜の美しいたんぼ道を行きます。
シメの声もあちこちからしてきます。ほかにはヒヨドリ、ホオジロ、ムクドリなど。最後に自宅のアンテナでモズを見ました。
帰ってからは餅つき。午後、年賀状を出しにいくついでにため池に寄ってみました。ダイサギ、カルガモ、カワセミを確認しました。カワセミは久しぶりに見た気がします。
2014年1月はじめ記
里でもうっすらパウダースノー
仕事が納まり、のんびり過ごす年末です。朝はマイナス7℃まで下がりました。昨日の夜は降っていたのですが、いい天気になりました。
家の近くでも、スキー場のように踏むとキュッキュとなる極上の雪でした(ただし新たな積雪は2cm程度、うっすら)。
太陽が昇ると雪はどんどん溶けはじめました。気温はようやくマイナス5℃に上がってきたくらいでしたが、太陽は強力です。
畦道にはたくさんの足跡(↓)。見たときはタヌキかなと思っていましたが、家に帰って調べてみるとちょっと違うようです。ネコでしょうか。
こっち(↓)はタヌキでいいと思います。
ヒヨドリ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、ツグミ、ホオジロ、カシラダカ、ムクドリ、オナガなどを確認。前回に引き続いてベニマシコの声を聞きましたが、またしても姿は確認できませんでした。
楽しみにしていたご近所カワガラス、この日は不発でちょっと残念。下の写真は帰宅直前、インスタウェザー経由のインスタグラム。まだ粉雪は残っていました。
2013年12月おわり記
マイナス4℃の朝散歩
祝日の朝、ごみ出しついでの鳥見。平日にはできない技です。ご近所カワガラスは健在でした。これだけでこの日の朝の目的は達したようなものですが、もう少しぐるぐる歩いてみます。
ツグミはかなり増えてきました。あちこちで声を聞きます。一昨日とは全く違いました。冬鳥は常に動いているのですね。カシラダカが少ないなあと思っていましたが、こちらも増えてきた感じです。
リンゴ畑のどこかでベニマシコが鳴いていました。家に着く頃にはマイナス2℃まで上がってきました。家に帰ると、この日の野辺山ではマイナス20.7℃を記録したことを知りました。
2013年12月おわり記
飯綱モルゲンロート
御飯岳と破風岳の間から太陽が昇ってきました。飯綱山がよく見える場所でカメラを構えながら、朝日が山肌をバラ色に染めていくのを感動して眺めていました。
左は1909mピーク、中央は1907mの山頂、右は1875mの霊仙寺山です。3つのピークを縦走したのはいつの日だったか。山歩きから遠ざかってしまっていますが、自分が歩いた稜線には愛着があります。
2013年12月おわり記
夕方の里山
時間ができたので、防寒長靴を履いて山麓をうろうろすることにしました。
ベニマシコを見ることができて大満足。今年も暮れました。
2013年12月おわり記
夕方の畦道
雪が降っては溶けて面白い形が造りだされ、カメラを構えるのが楽しい夕方の散歩です。
近くを見ればナズナが雪に負けじと顔を出していました。遠くを見れば白い山をバックにカルガモの編隊。シャッターを押してから拡大表示して、カルガモと判明しました。
2013年12月おわり記
意外な出会いにタイムスリップ
雪がやんだので、冬鳥を探しに行こうとこたつから這い出ました。
結果から言うと不発。ツグミを数羽とシメを1羽確認できただけでした。今冬のツグミは少ない気がします。
2011年-2012年の冬は、ツグミをなかなか観察できないシーズンでした(詳しくはこちら「時はいくかえりも同じ処を眺めているものにのみ神秘を説く:ツグミ異変編」)。
そのときほど極端に少ないわけではないですが、長野県内のコハクチョウの渡来数も激減ということで、いつもの冬とはまたちょっと違うのかもしれません。
畦道でキセキレイを見かけました。ここで観察した記憶はほとんどありません。普段はハクセキレイかセグロセキレイです。
キセキレイは、山地近くの比較的きれいな流れがあるところにいるイメージです。ここには幅10cmほどの小さな用水路があるだけですので、意外な感じがしました。そして、この意外性が本日のテーマでした。
湿った雪は水からの重みで沈み、太陽の光を浴びたこともあって、朝方の半分ほどに積雪深を減らしていました。
リンゴ畑を抜け、灯台もと暗しの森に来ました。カシラダカやミヤマホオジロ、ルリビタキを期待しましたが、出てきてくれたのはヒヨドリ、ヤマガラ、シジュウカラ、エナガ、コゲラ、メジロなど。カケスはこの森では最近見ていませんでした。
寒々とした色彩の森のどこかで、朗々とイカルが囀っていました。眼に入る風景とはちょっと不釣り合いでしたが、ようやくプラスに転じた気温とは合っている感じでした。
帰り道、もうすぐ家に着くというところで、本日2度目の意外な出会いが待っていました。カワガラスです。畦道を流れる用水路よりは広いですが、おそらく人工的に造られた堰です。山から流れ出ている川ではありません。
鳥見を始めた中学生の頃、この川ではありませんが、学区内の川(こちらは自然河川)でカワガラスを観察することができました。高校生になって鳥の写真を撮り始めたのですが、その川でカワガラスも撮ったことを覚えています。探せば、黒褐色の小さな点が写ったリバーサルフィルムのマウントが数枚出てくるはずです。
今、その川はコンクリートで固められ、当時とは違う姿になってしまっています。たまに川沿いを歩いてもカワガラスを見ることはなくなっていました。
昔はこんな里でもカワガラスが見られたんだよね…と、自分自身に対して思い出を語るようになっていました。今の私にとっては、戸隠など山間地で見る鳥になっていたのです。
なので、この日の出会いはとても意外で、ちょっと興奮してしまいました。こんな田んぼの中の流れで見られたことも嬉しかったのですが、何より鳥見を始めたウン十年前の気分と今とが重なった感じがしたのです。
歳はとりましたが、鳥見は刺激的であり、また癒しでもあることは変わりません。今でも鳥見を新鮮に楽しく感じられる自分は、その頃とあまり変わっていないとわかって、ちょっといい感じでした。
あまり人を恐れない感じでゆっくり観察できました。カワガラスだけでシャッターを200枚くらい切ってしまいましたが、こっちは当時と違います。あり得ません(36枚撮りフィルム5本以上ですから!)。
2013年12月おわり記
雪かきでスタート
金曜日の夜は飲んだくれて今日はゆっくり寝坊…と思っていたのですが、やられました。12月の3連休初日は雪かきから始まりました。
これはしばらくやみそうもない…と思わせる降りっぷりでしたが、あっけなくやんでしまい、午前中から日が出てきました。上のモズは雪かき後のこたつからの一枚。
2013年12月おわり記
通勤獣
冷え込みが厳しい今日のこの頃、野に生きる獣たちのたくましさを思います。私なんてほんのわずかな時間しか外気に接していないのに、数度の違いで暑いだの寒いだのブツブツ言っている始末ですから。
今週はタヌキとキツネを目撃。タヌキは疥癬にやられているらしく、弱っている感じでした。この冬は越せないでしょう…。
2013年12月おわり記
午後の散歩でツグミ
母の調子が上がらず、基本的に在宅の一日でしたが、午後少しだけ近所を歩いてきました。志賀方面は雲に覆われていましたが、時々その白い姿を見せていました。
雑木林はすっかり葉を落としていました。どこからかジョウビタキの声。
リンゴ畑の落葉も始まっていました。スズメの群れの中にツグミが1羽。里にもだんだんと増えてきました。
夜は早々にウイスキー。ナッツをつまみに数杯。
2013年12月おわり記
里山は冬へ
午後から里山。山歩きとしては反則なので、引き返す時刻を決めて歩き始めました。
午後1時なのに赤みを感じる日の光の中を登ります。広く浅い沢状の地形をトラバースする登山道。
若い女性のトレイルランナーに抜かれましたが、結局この山で会ったのはこの人だけでした。
広角のコンデジと一眼マクロ、中口径双眼鏡の重装備?で登っていきます。でもコンデジはほとんど取り出さず、代わりにスマホでの撮影がほとんどになってしまいました。
鳥は少なく、エナガ、シジュウカラ、コゲラくらい。双眼鏡の出番は数回のみ。60mmマクロは活躍。赤い実を愛でる道でありました。接写はもちろん35o判換算90mmの中望遠として風景を切り取るのも気に入っています。
すっかり葉が落ちて初冬の装いでした。
山が鮮やかさを失ってきているので、ヤマカマス(ウスタビガの繭)が目につきます。クマはそろそろ寝てくれたでしょうか。
登るにつれ、日陰には雪が見え始めました。
山頂に着く前に、引き返すと決めた時刻になりました。ちょうど登山道が分岐するポイントだったので、登りとは別の尾根道を下ることにしました。
山麓に下りた頃にはもう太陽が沈みかかっていました。あまり人が歩かない山であることを考えると、もう少し早く下山しなければいけなかったと反省しました。
でも久しぶりの里山歩きは、心身をともに充電させてくれました。
2013年12月はじめ記