過去の野外手帳
-2012年9月
モモスズメ
モモとスズメではありません。イモムシです。
妻が持って帰ってきたイモムシ。早速「イモムシハンドブック」で同定を試みて、モモスズメではないかと推測しました。息子のスマホに「虫判定器」というアプリを入れてもらって、調べてみるとやはりモモスズメのようでした。
幼虫でも判定できるというのはなかなかの優れもの。これだけでスマホに換えたくなってきてしまいました。
2012年10月はじめ記
アレチウリのある風景
アレチウリに覆われた河川敷はなんだかとっても異様な感じがします。
2012年10月はじめ記
台風と中秋の名月
台風接近であきらめていた中秋の名月ですが、台風が速度を上げたおかげで見ることができました。平地でこれだけ雲の動きが速いのは初めてでした。上の写真は露光1秒ですが、これだけ流れてます。
2012年10月はじめ記
クスサンの季節
たくさんのクスサンがコンクリートの上に落ちていました。人間の放つ光が彼らを迷わせているのですよね。
2012年9月おわり記
午後ポタ
午後からポタリング。とりあえず見つけた坂道を登ってみました。知らない道を登るのはちょっとわくわくします。
あっというまに息が切れ、漕ぎ続けることができなくなりました。辺りを見回すと、耕作放棄されたような荒れ地が広がっていました。いきなりオオタカの若いのがばっさばっさと飛び立って、びっくりしました。バッグから双眼鏡を取り出したときには、その姿はかなり遠くなってしまっていました。
せっかく登った未知の坂でしたが、ほどなく知っている道に出てしまったのでわくわく感は消失です。
だらーと下り、勢いで千曲川を渡ってみました。小布施のたわわに実ったクリの写真などを撮ったり、堤防道路を走ったりあちこちふらふらしていたのですが、雲が厚くて展望はなく、鳥の姿もなく、当サイト的には今ひとつでした。私的ヤマセミポイントでも空振りでした。
そのうち雷鳴が聞こえてきて、帰宅を急ぐことにしました。家について数分後、大粒の雨が落ちてきました。
2012年9月おわり記
ハチクマ舞う山里の田んぼ
田んぼの散歩。ふと見上げると輪を描くハチクマの姿。
2012年9月おわり記
9月の戸隠森林植物園
鳥見の場所や歩いた山の名前を原則的には書かない方針の当サイトですが、戸隠森林植物園は例外です。パワースポットブームで戸隠がおかしくなってからは、ここに行く回数は激減してしまいましたが、わたしにとってはやっぱりとっておきの場所です。
幸いにしてこの日は駐車場に余裕があり、森の中で出会う人も少なく、静かな森でした。紅葉シーズンになればこうはいかないでしょうけど、パワースポットブームも一段落なんでしょうか。そうだといいんですけどね…。
この日は、普段あまり見ることのないオオアカゲラを何度もじっくり見ることができました。感激。
ほかにはオオルリ(これもここではあまり多くない種類です)、キビタキ、キバシリ、ゴジュウカラ、ヒガラ、コガラ、クロジ、アオジなど。大型ツグミの姿もちらちらしていました。あまりきちんとみることができなかったのですが、たぶんアカハラです。みどりが池にはカイツブリの幼鳥がいました。
キノコがたくさん出ていました。今年は雨が少なかったのでキノコが少ないという報道でした。雨が来れば、もっとたくさんのキノコが見られるようになるのかな。赤い傘の上に乗っているイモムシがちょっと気になります。
キノコ以外の秋の花や実の彩りもなかなか楽しかったです。アズマレイジンソウを楽しみにいったのですが、数は少なかったです。
初めて見たのはアキノギンリョウソウでした。普通のギンリョウソウはよく目にするのですが、調べてみるとはやりこちらは数が少ないようです。でも、発生時季以外の見分けは自分には無理そうです。
「森林学習館」はネーミングライツによって「八十二森のまなびや-ecology Bank82戸隠森林館-」に名称が変更されていました(7/1からだそうです)。ネーミングライツ料は年間100万円が希望だったようですが、実際は80万円とか。特のこの施設に深い思い入れがあるわけではなく、八十二銀行にも悪い感情はありませんが、なんだかちょっとさびしい感じがします。
2012年9月おわり記
モズとカラスの夕暮れ
アンテナにとまっていたモズを、
ハシボソガラスが追っ払ったある日の夕暮れ。
2012年9月おわり記
のんびり里山
久しぶりの里山歩き。風の強い日でクリのいがの爆撃を受けました。辛うじて直撃は免れました。秋の花が咲いていました。キノコはノウタケでしょうか。
大型ツグミが木の間を飛ぶのを見ましたが、種類の特定には至りませんでした。アオゲラとアサギマダラを見ました。
林道を下りてくると、電動のシニアカーにビーバーを積んだおじいちゃんが上がってきて、ちょっとびっくりしてしまいました。この上には畑などないので山仕事なんでしょうが、お元気なのかそうでないのか、よくわからないです。シニアカーを追うように、同じくビーバーを積んだ何台かの軽トラがこの後林道を上がっていきました。
山裾に出ると上空をツバメが飛んでいました。自宅周辺では全く見かけなくなっていたので、まだいたんだ!と思いました。稲も頭を垂れて、そろそろ稲刈りシーズンですね。
2012年9月おわり記
ハチクマとアケボノソウ
某高原の小径です。
歩き始めてすぐ、上空で輪を描くハチクマを見ました。最初は結構近くて迫力がありました。盛んに鳴きながら、だんだんと遠ざかっていきました。もうタカ渡りのシーズンです。
シラカバ林では、エゾビタキとコサメビタキがあちこちでフライングキャッチを繰り返していました。彼らも渡りの途中のようです。
コガラもたくさんいました。最近このあたりでもクマの情報があるので、クマ鈴をつけての行動でしたが、鳥が近い印象でした。鳥見だとクマ鈴を外したいところですけど、あんまり影響がないのかもしれません。
この日は望遠レンズを持ってきていなくて、せっかく近かった鳥を撮ることはできませんでしたが、その分双眼鏡でしっかり見ることができたとも言えます。
ほかには、コゲラ、アオゲラ、ゴジュウカラ、シジュウカラ、イカル、カケスなど。チョウはだいぶ減ってしまいました。
別ルートに踏み込むとミゾソバがびっしり咲いていました。毎シーズン、ミゾソバとママコノシリヌグイとアキノウナギツカミの区別を図鑑で確かめます。何年かかっても覚えないのは何なのでしょうね?
ついでに、いつもわからないままですませていたセリの仲間を図鑑で調べてみました。葉っぱからしてオオバセンキュウのようですがヤマゼリかもしれません。むずかしい。
植物図鑑はなかなかこれ!というものに巡り会えていないのですが(なので冊数だけ増えていってしまいます)、今重宝しているのは「いっしょに探そう野山の花たち」です。
この時季の森で、存在感があるのはサラシナショウマです。径をふさぐように咲いていました。
この日の「発見」はアケボノソウでした。以前戸隠で見たことがありますが、ここで出会えるとは思っていませんでした。しかも大きな株がいくつもありました。見れば見るほど美しいデザインです。
花びらの先にある黄色い部分が蜜腺で、この日もあちこちの花にアリが来ていました。ここから蜜を出すことが受粉にどう働いているのか、興味のあるところです。
この森に通い始めたのは今年の夏からなので、まだまだこれからも自分にとっての新しい「発見」がありそうです。
2012年9月おわり記
キスゲフクレアブラムシのその後
色づき始めたた湿原に行ってみました。イワショウブの花から実への変化が実に美しい点景でした。
まだキスゲフクレアブラムシが残っていました。(前回記事はこちら)。黄色いのは脱皮中の個体のようです。白い粉をふかないという有翅型を探してみましたが、見当たりませんでした。もう旅立ったのでしょうか。
2012年9月おわり記
9月の小径
秋めいた一車線の道を詰めて、小さな小径へ。
ススキが広がり、シラタマノキの実が目立ちました。しばらく歩くと、エゾリンドウがたくさん咲いていました。ウメバチソウやハナイカリの群落もあって楽しい径です。
キベリタテハを何度も見かけました。近づく人影にかなり敏感で写真に撮ることはできませんでしたが、双眼鏡でじっくり見ました。美しい蝶です。
代わりに?被写体になってくれたのはフキバッタ。私には細かな同定はできませんが、魅力的なバッタです。指にのせてみたら赤いラインが印象的でいい!と思いました。
2012年9月なかごろ記
9月の山
久しぶりに2000m級の山頂に立ちました。森はすでに秋の装いでした。登山道脇にはヤマハハコの白い花、ゴゼンタチバナの赤い実が目立ちました。ウソが鳴いていましたが、夏鳥の声はもう聞こえませんでした。
2000m級とはいえ、ゆるゆるの山でした。歩きながら思ったのは、山は逃げないというけれど、そうでもないということです。
30代から40代初めは、山に行くことばかり考えていました。絶好の山日和の休日に仕事が入ると、心からがっくりきたものです。家族が増え、自分の都合だけで行動できなることが多くなってもまたいつか同じように歩けると思っていました。
ところが、数年前からあちこち健康に問題が出てきました。この夏からは毎日飲む薬が一種類増えました。まだ効き方を様子見している段階で、念のため、今季は山に行くことは控えました。山での病死例を雑誌で見ますと、○○で治療中だった…なんてことが書いてあったりしますしね。家族の事情があれこれ変化してきていることもあって、泊まりの山は遠くなりました。長期縦走なんて夢のまた夢です。
山が逃げないのは確かですけど、自分の立ち位置がどんどん山から離れてきている今日この頃です。
2012年9月なかごろ記
キバナコスモスとツマグロヒョウモン
もう珍しくも何ともなくなってしまいました。というか、今となっては歓迎している部分もあります。ヒョウモン系で庭に来てくれるのはこいつだけですしね。
2012年9月なかごろ記
フウセンカズラの種のかわいさ
妻が育てているフウセンカズラ。「風船」もいいのですが、種が何ともかわいいのです。なので並べてみました。
2012年9月なかごろ記