◆晴れた日 クロスバイクで無理矢理林道に入り込みます。 体中の毒が抜けていく感じです。 2006年9月おわり記 ◆ある休日 ガスの中、久しぶりにのんびり山を歩きました。 この山の一番好きな場所でシャッターを押しました。 2006年9月おわり記 ◆にわか自転車乗り この頃は自転車ばかり。高原や林道は走っても(そして犬に追われたりね…^^;)山登りはしてません。 これではいけないと山登り。でも自転車利用。(^^;) 息子の試合の応援が終わってから、山頂まで舗装路が通じている小さな里山に向かってみました。 こういう乗り方をするのなら、もっと軽い自転車を買うべきだったんでしょうが、「あれにもこれにも使えて値段が手頃なのはないですか」なんていう選び方ですから、汗水垂らして登るしかありません。 標高差はわずか300mあまりですが、当然休み休み。最後は押して登りました。 展望があるわけではなく、鳥の声もせず、少し休んだだけで往路を戻ることにしました。 家族連れが乗った軽ワゴンを追い回しながらあっという間に下ります。風を切る幸せな時間は短いです。 その後調子に乗って遠回りして帰りましたが、最後は結構疲れてしまいました。 体力のなさをカバーするためにタイヤを少し細いスリックにしてみるのも手ですが、軽いダートにも入りたいので難しいところです。 通勤やちょっとした用事は自転車ですませるようになって、車は遠出や雨天時、家族との外出にしか使わなくなってきました。 一番の変化はガソリンが減らなくなったことです。運動不足解消を目論んだ自転車生活ですが、ちょうど乗り始めが今夏のガソリン値上がり直前で、家計に貢献する結果となっています(自転車代の元を取るにはまだまだですから、ホントに貢献しているとは言えませんけど)。 メーターの減りが少なくなって、自転車は環境に優しいことを実感するようにもなりました。 鳥を見に山を登りに行くにはどうしても車を使うことになるのですが、自分の遊びのために二酸化炭素を大量に排出している後ろめたさはありました。 今は、普段なるべく排ガスを出さない乗り物を使うことで、その後ろめたさを少し解消した気分になっている似非エコロジスト状態です。 大体、いつまで続くのやら。寒くなって雪でも降れば、また車ばっかりになってしまうはず。 2006年9月なかごろ記 ◆トビタイ ガスの中、輪をかく何羽ものトビ。 いくら鳥は眼がいいといっても、ガスの中では霞んじゃってやっぱりよく見えないでしょう。 じゃあ、何のために飛んでいるのか。 これはトビに聞くしかないですね。「トビたいから。」とトビは答えるかもしれません(ココ笑うところです)。 鳥は飛ぶこと自体を楽しんでいる面が、少なからずあるのだろうって思ってしまいます。これは私の持論?なのですが。 キジみたいな地上性の鳥ではなくても、ドバトとか、できれば飛ばずに歩いてこの場を立ち去りたいというそぶりを見せることは結構ありますから、飛ぶことはそれなりに疲れることなのでしょうけど、飛ぶ鳥の姿はやっぱり魅力的です。 息子が、「あれは違うみたい。」と言うので、双眼鏡の視野にとらえてみればミサゴが1羽混じっていました。 「何で飛んでるの。」って、ミサゴならなんて答えるでしょう。 …スマートなギャグが降りてこないので、今日はここまでにします。 2006年9月なかごろ記 ◆気分はインパラ この写真を撮った頃にはだいぶ落ち着きを取り戻していたんです。よい天気に誘われ、林道に入ってまもなく事件?は起きました。 緩い坂道を上り始めた時、ハアハア!という激しい息づかいが聞こえてきたんです。 ???と思いながら辺りを見ると、数十メートル後ろからこちらに向かって林道を駆けてくる大きな犬(シェパード系だったと思います)が見えました。 犬を飼っていたこともあるので、犬そのものは平気なのですが、ここは山の中。頭の中をよぎったのは「凶暴な野犬だったらまずい」ということでした。 犬の姿を認めてから、「追いつかれて噛まれたらよくて大けが、悪ければ…」という悲観論が頭の中を支配するまで0.1秒かからなかったと思います。 全力でペダルを踏みましたが、すぐに追いつかれてしまいました。犬の頭が足下まで来た瞬間、ありったけの大声で私は叫んでいました。ウォーッ!とか、そんな感じだったと思います。 犬が反転して並足で去っていくのが見えましたが、ペダルを踏み続け、最大戦速で林道を駆け上がりました。 数百m走ったところで体力が尽き、自転車を降りました。耳元にやってきた蚊の羽音がうるさいくらい静かでしたが、心臓はまだ高鳴っていました。 「ああ怖かった」と独り言ちました。追われたのはわずか数秒のことだったのでしょうが、本当に怖かったのです。 人が叫んだくらいでびっくりして追うのをやめたのですから、放し飼いの犬か迷い犬だったんでしょう。 「わーい人だ-」と喜んで追ってきたのかもしれません。 私が逃げたからよけいに追いかけたのかもしれません。 頭を撫でてやれば、ぺろぺろしてくれるくらいのかわいいやつだったかもしれません。 でも、とてもじゃないけど冷静には反応できませんでした。 注:この文字色のところはラップ調で読んでいただけると幸いです。 肉食動物に追われる草食動物の気持ちを疑似体験したような気がしました。 少し前に、NHKのプラネットアースという番組でインパラを狩るリカオンの映像を紹介していました。追われたインパラは結果的に助かったのですが、彼も怖かったんだろうなと思います。 2006年9月なかごろ記 ◆キノコと花と人と 戸隠森林植物園に着いたのは午後4時近く。 もう夕方といっていい時間帯で少々クマが心配でしたが、せっかく来たのだから軽く一周してこようと、カメラと双眼鏡を首にかけました。 クマよけ鈴を鳴らしながら歩き始めました。 さすがにこの時間帯ですから、駐車場から離れるとほとんど人には会いません。 そして鳥もやっぱり少なくて(なぜかサンショウクイが鳴いていました)、双眼鏡を使うことはあまりありませんでしたが、キノコが出ていて嬉しくなりました。秋の花もなかなか素晴らしく、森の小径を歩くのは楽しく充実した気分でした。 バリアフリー木道に出ました。そこで出会ったのは、100人位はいたかなあ、団体さん。 最初は、まだこんなに人がいるんだと思ったのですが、皆さん無言で歩いているのです。スピードは結構速く、そして普通とはちょっと違う妙な(失礼)歩き方。 また、同じ方を2度3度見かけることにも気付きました。木道を何周もしているようなのです。 木道周辺はトリカブトが咲き、ミドリヒョウモンが飛び交います。 立ち止まったりしゃがみ込んだりしながら、シャッターチャンスを狙ったりアングルをどうしようかと考えたりしていたのですが、すぐ横を老若男女が黙々と次々に通り過ぎていく。 この人達は一体何なのだろうと、なんだかそちらに気をとられてしまって、ちょっと落ち着かない気分でした。 何はともあれ(全然まとめになってませんが)、秋の戸隠は素晴らしく、沈みゆく太陽に合わせて幸せな気持ちで家路につきましたという報告であります。 2006年9月なかごろ記 ◆通勤チゴハヤブサ 9月1日、4羽の猛禽がキーキーキィキィ鳴いて飛び回るのを目撃しました。以前からときどき見かけていたチョウゲンボウかなと思ったのですが、どうも違う。 希望的観測ではチゴハヤブサの可能性が大です。 小さな双眼鏡を通勤バッグに入れて、セカンドチャンスをうかがっていたのですが、ついに再接近に成功。2羽が鳴きながら飛びまわっています。 この日は早めに帰ることができたのですが、太陽はもう落ちていて、飛んでいる姿は双眼鏡でも黒い影にしか見えませんでした。でもチゴハヤであることを確信しました。 影が木に飛び込むのを見て、その方向に走ります。大きなケヤキの梢近くにチゴハヤブサの姿を認めることができました。お腹に赤味がなく、幼鳥のようです。このお寺で繁殖していたのでしょうか。 今年はチゴハヤ見たさに情報頼って出かけたこともあったので、自分の日常の行動範囲で見ることができたことに感激です。 ふと双眼鏡から目を離すと、防犯パトロールの腕章をした黒い大きな犬を連れた方がこちらに向かって歩いてくるのが見えました。近くには学校あり。黒いTシャツ、黒いバッグ、双眼鏡、どう見ても不審者そのものです。 逃げる(?)タイミングを逸し、「ああ、あの、鳥見ているんですよ!」と思わず弁明。小心者ぶりを発揮してしまいました。 2006年9月なかごろ記 ◆戸隠ポタリング もちろん下から自走したのではありません。 私にはそんなことできません。 中社の駐車場(オヤジギャグではありません)まで車で来て自転車をおろし、そこからあちこち気の向くままにふらふらしていたのでした。 注:この文字色のところはラップ調で読んでいただけると幸いです。 車をミニバンに替えて1年経ちます。自転車を気軽に積んで出かけられるのは、ミニバンのよさのひとつと知りました。 西日傾く鏡池で(写真)、男四十路いかに生きるべきかとか、日本の行く末についてあれやこれやと思索を巡らせていると(嘘)、以前一緒に仕事をした方(男五十路)に会ってしまいました。 人生の先輩は私の顔と自転車とを交互に見比べて、「いやー、いい趣味だねぇ。こうやってストレス解消しているんだ!」と一言。 普段、そんなにストレス満載の顔してたんでしょうか。「はぁ-、そうですね。」と曖昧な顔で対応してしまいました。 来た道を戻ります。 ハチクマが飛んでいました。タカの渡りのシーズンがやってきます。 2006年9月はじめ記 ◆晩夏の山 最近は家族とのハイキングばかりだったので、一人歩きは久しぶりです。 いけない・やめなさい・およしなさい・怒りますよ!と、いろいろな本や雑誌に書かれちゃう単独の山ですが、やっぱりしっくり来ちゃうんです。 一人で山に行く者は友達も作れない人格障害者だとも受け取れる記述に出会ったことがあります。確かにそうかもしれないな…などと思いつつ歩いていたのでした。 そのせいか、撮った写真が暗いです。(^^;) 私みたい志向も結構多いんでしょう。 山の雑誌で「ひとりあるき」特集が組まれることも時々ありますし、単独登山者は実際よく見かけますしね。 何はともあれ、遭難だけは絶対しないようにこれからも気をつけて歩きます。 2006年9月はじめ記 |