過去の野外手帳
-2019年11月
山を眺める畦道
カキの実が夕陽に鮮やかさを増していました。
低い太陽が自分の影を斜面に映し出す鳥探しの散歩です。
雪化粧した東山を背景に、凛としたモズの姿を見つけました。
刻々と色を変える四方の山々。左上から根子、常念、笠岳、岩菅。
西の空に細い月が浮き出てきました。
月齢は3.5。
帰る畦道は不思議な色をしていました。
2019年12月なかごろ記
飾られる街路樹
今年2回め。夜ポタはやっぱりこちら方面になります。
本堂にもそこそこ人がいました。さすが善光寺さん。
提灯の光に照らされた美しい石畳の参道。
参道から続く中央通りはLEDで飾られていました。善光寺表参道イルミネーションというイベントで、11/23から2/11まで実施されるそうです。
どうだきれいだろう的な押し付けがましさは少し感じますけど、まあこれもありですね。
街路樹がもう少し大きければ、電飾がもっと華やかに見えるのかもと思いました。自宅近くの街路樹は、毎年強剪定されるプラタナスが主で、あれではなんのための街路樹なんだと思うわけですが、ここの街路樹も大きくはしてもらえない感じです。
人にとって木は大事な存在だと思うのですが、街中におけるそれは単なる飾りとしての存在です。
2019年12月なかごろ記
ある日曜日の夕方のアブラムシ
素晴らしい空の色に気づいて、カメラを持って家を飛び出しました。
あっという間に色が失われてしまうので、写真を撮るのはまさに時間との戦いです。すっかり空が暗くなってしまってからの帰り道、飛び交うアブラコウモリを撮ってみましたが惨敗です。
アブラコウモリは別名イエコウモリ。人家のあるところで見られるコウモリ界のスズメ的存在なので、イエコウモリの名は生態をよく表していると思います。なのでつい「イエコウモリ」を使ってしまいますが、和名はアブラコウモリです。
名前の由来を調べてみると、学名のPipistrellus abramusから来ているそうです。じゃあその種小名はなぜ「アブラムス」なのかといえば、九州でこのコウモリを「あぶらむし」と呼んでいたことから来ているとのこと。それをシーボルトが紹介したとかなんとか。
でもなぜ「あぶら」なのかということについて、納得できる解説には今のところ行き会えていません。
2019年12月なかごろ記
色づく山でミヤマホ
11月下旬の里山山麓。山の色づきはこの頃がピークでした。
なにかに誘われるような気持ちで登山道を進みました。
写真はありませんが、アトリ初認、カシラダカ初認、そしてミヤマホオジロ初認で大満足です。
ここは、この里山で一番好きなポイント。頂上までは行かず、ここで引き返します。
今回はめずらしく35mmの単焦点レンズをカメラにつけていきました。風景の切り取り方に、マクロレンズとは違った楽しさがありました。
2019年12月はじめ記
ベニマシコに会えた日
11月下旬の畦道散歩です。晴れて暖かい日でした。
なんてことのない道ですが、切り取ればそれなりに絵になります。
蝶はめっきり減りまして、この日はモンキチョウとヤマトシジミ1頭ずつ。
渡来直後はたくさん見かけるジョウビタキ、しばらく経つと姿を見せなくなる印象があります。特に今年に限ったことではありません。
これは単なる印象に過ぎなくてたまたま出会えないだけなのか、それとも秋に見かけるジョウビタキは移動の途中で、これから違う個体がこれからやってくるのか。確かめるすべはなく、毎年少しモヤモヤしてます。
この日も、ジョウビタキを見ることはありませんでした。
ダイサギはここではちょっとレアです。
そしてベニマシコ。声は何度か聞いていました。ようやく姿を確認できました。
2019年12月はじめ記
表参道イルミネーション
久しぶりの夜ポタです。やはり向かう先は善光寺。いついっても全く無人ということがありません。この写真にもお参りしている人が写っています。
仲見世。来春ここにスタバができるのだとか。
これを見に来たのでした。善光寺表参道イルミネーション。
イルミ見物で大賑わいというわけではありませんでしたが、いつもよりは人が歩いていた感じです。
2019年12月はじめ記
東山魁夷館
リニューアルオープン記念展に行ってきました。現在はすでに終了しています。ミニベロで行ったのですが、駐車場はガラガラでした。
そんなに展示数が多いわけではないですが、500円でどっぷり絵の世界に浸れるのは格安だと思います。
東山魁夷館脇の歩道にて。
2019年12月はじめ記
秋のサクラも美しい
ゆくあてもなく、市街地方面へミニベロで。どこに行ったということもなく、ぐるっと回って帰ってきました。
特に写真に撮りたい場所はなかったのですが、自宅近くに戻ってきて撮ってみた1枚は、花も葉も美しいサクラを背景にして。
2019年12月はじめ記
秋深まる畦道
11月中旬の畦道散歩です。
ツグミが増えました。あちこちで声と姿を確認し、冬の到来を感じました。
その他、出会った鳥たち。
台風19号被災地方面上空を軽飛行機が何度も往復していました。国土地理院の写真撮影かなあなんて考えながら、ぼんやりエンジン音を聞いていました。
2019年12月はじめ記
市街地ポタの週末
これまでポタリングといえば千曲川沿いに走り込むことが多かったのですが、台風19号による水害後は、どうしてもそちらに向かう気持ちになれません。というわけでまずは善光寺。写真は釈迦堂です。
入ったことのない小路を「探検」してみて、フォトジェニックな被写体を探したりするのは結構楽しいのですけれど、距離は稼げないので物足りなさは残ります。
2019年12月はじめ記
オカヨシガモがやってきた
11月中旬の日曜日、とある用事の待ち時間。都市公園でカモの観察。
前回、11月初旬に来たときはヒドリガモ、オナガガモ、カルガモを確認しました。今回、オカヨシガモとコガモを追加。
オカヨシガモは見えた範囲だけでもオス11羽、メス7羽とまあまあの数でした。シックな美しさも、この公園のように餌付けされている場所でも人に近寄ってこない野生の雰囲気も、とにかく好みのカモです。
2019年12月はじめ記
斜光線が差し込む森
11月上旬二度目の灯台もと暗しの森です。今回は双眼鏡とマクロレンズ付きの一眼レフだけ。
そして歩いたのは30分だけ。確認した鳥はヒヨドリ、モズ、キセキレイ、ジョウビタキ、シジュウカラ、カワラヒワ。
2019年11月おわり記
メジロとトラツグミで幸せ
11月上旬の灯台もと暗しの森です。
小道を歩いていくと、メジロの小群が近くで採食しているのに気づきました。じっとしゃがんで見ていました。○十肩のせいで、その姿勢でカメラを構えるのが辛く、あまり写真は撮れませんでしたが、至福のひとときでした。
思いがけずトラツグミも見つけることができて、わずかな時間でしたが充実した探鳥になりました。
2019年11月おわり記
11月上旬の畦道散歩でカワセミ
初霜初氷の観測のせいか、蝶がめっきり減りました。歩いた時刻は気温が12℃まで上がりましたが、見たのはヤマトシジミだけでした。ウラナミシジミは寒さで絶えてしまったようです。
近所の用水で久しぶりにカワセミを見ました。やっぱりテンションが上がる鳥です。
ここでカワセミを観察する機会は年に数回程度で、定着しているわけではありません。やっぱり食べるものが少ないのだろうと思います。
その他、この用水で見たのはキセキレイとセグロセキレイ、写真はありませんがカワガラスです。
カワガラスもカワセミ同様観察機会は少ないので、三面コンクリ張りは採食面で厳しいのかもしれません。ただ、ここではアオシギを見たこともあるので、人工の流れとはいえ、それなりのポテンシャルはあるのかもしれません。
ジョウビタキに会えるとやっぱり嬉しい。今回はぐぜりを聞くことができました。
カワセミがいた用水とは別の流れの近くで、オナガの群れを見ました。いつもなかなかまともに撮らせてもらえません。
そのほか、ベニマシコを声で初認。イカルの声、ムクドリ、ヒヨドリ、モズ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメなど。山が色づき始めた11月上旬の畦道散歩でした。
2019年11月おわり記
ゆく秋を探して自転車を漕ぐ
あてどもなく文字通りのポタリング。狭い小路に入り込んでみたり、寂れた感じに妙に惹かれたり。
自転車でなければ見つけられない秋らしさにちょっと感動したり。
立ち寄った都市公園で、ヒドリガモ、オナガガモ、カルガモを観察しました。カモもぼちぼちやってきています。
2019年11月おわり記
色づく近所の森でアオゲラ
11月初旬の灯台もと暗しの森です。色づきが進んでいました。梢から固い実をパチパチ割るような音が降ってきました。イカルです。
アオゲラを見ました。ずっと羽づくろいをしていて、なんか緊張を与えてしまったのかなとも思いましたが、11月なので巣があるわけでもなく。
それでもずっと見ていたらいけないと思い、違う場所に行ってまた戻ってきたらまだそこにいました。
そのほか、コゲラ、ヒヨドリ、シジュウカラ、カケス、トビなど。
2019年11月おわり記
ジョウビタキ日和
11月初旬の畦道散歩です。
歩き始めてすぐ、自宅裏でジョウビタキに出会いました。
この小さな鳥が海を渡ってやってくることに、改めて自然のすごさを感じます。
少し歩いたところで、ジョウビタキのオス同士の縄張り争いを観察できました。こちら(↓)はとりあえず勝利を収めたオス。どことなく勝ち誇った表情に見えます。
そしてこちら(↓)は敗れた側。
盛んに羽繕いをしていました。これは闘いに負けた気持ちを整えるための転位行動なのでしょうか。
これは別の場所でのジョウビタキ。この日は4個体を観察しました。一気に増えた印象です。
その他の鳥たち。エナガが普段は見られない場所で観察できたのが印象的でした。写真にない種類では、キセキレイ、ヒヨドリ、ムクドリ、ハシボソガラス、モズなど。
晴れて暖かい日だったので、蝶の動きが活発でした。
ヒメアカタテハ(↑)とツマグロヒョウモン(↓)。
前回と同じく今回も翅を開いて止まるヤマトシジミ。夏に見るヤマトシジミは翅を閉じて止まることがほとんどでした。
モンキチョウの飛翔。オスとメスがもつれるように舞う姿を、カメラのAF能力頼みで連写してみました。
リンゴがピカピカ光る畦道の散歩でした。
2019年11月おわり記
