過去の野外手帳
-2019年5月
サンコウチョウポタとその下り
5月下旬のポタリング。近所の坂を登ります。そしたらなんとサンコウチョウですよ!(もちろん写真はありません)
もうこれだけでここまで自転車を漕いできたかいがあったというものです。なのであとは下るだけ。
水が入るのが、おそらく全国でもかなり遅いと思われる善光寺平の稲作ですが、この山の上の田んぼは、この時季でようやく代かきでした。
でももう米を作っていない田んぼも多数。継ぐ人がいないのですよね。農業をしていない自分が言うのもなんですが、この先日本の農業はどうなってしまうのだろうと思います。
その荒れ果てた休耕田でウスバシロチョウを見つけました。スマホにしてはよく撮れました。
田舎なので農道はたくさんありますが、こんな未舗装路はごくわずか。28Cのタイヤなので、この道には入りません。
2019年6月なかごろ記
ベニバナイチヤクソウ開花
道ばたの森の東側エリアを歩きます。ホトトギスが鳴いていました。今季の初認です。
前はつぼみだったベニバナイチヤクソウが咲き始めていました。ジンヨウイチヤクソウももう少し。
タニギキョウがここでも見頃でした。
ミヤマエンレイソウ。
ニリンソウは茎をかなり伸ばしていて、花の時期はそろそろおしまいでした。
2019年6月なかごろ記
初夏の花の森
5月下旬、再び道ばたの森へ。車を降りてすぐ、上空をハチクマが飛びました。キビタキとクロツグミが鳴く小道を歩いていきます。
エゾムラサキを見るのが嬉しくて、何枚も写真を撮ってしまいます。
サクラスミレも数が増えていました。
ただ、例年よりは数が少なく、ちょっと心配です。
ニョイスミレ。オオタチツボスミレはさすがに終わっていました。
チゴユリ。
クリンソウの咲き始め。
今季初のタニギキョウ。
そしてミツバウツギ。
森ではエゾハルゼミの合唱(斉唱と言ったほうがいいのでしょうか)が始まっていました。
2019年6月はじめ記
クロモジを初認識
有名どころの山野草でも識別ができていないので、木の花まではなかなか気持ちが回りません。でも今回気になる花を見つけたので調べてみました。
下向きに咲く様子も、淡い黄緑色もどこまでも控えめだけど、なんとも心惹かれる花。クロモジだとわかりました。名前がわかるってことは嬉しく楽しいことです。
これはモミジイチゴ。
この手の花はいつも迷ってしまうんですが、オオカメノキでいいんでしょうか。どうも識別点が頭に入りません。
クサボケは大丈夫です、わかります。
今回の難関はこれ。ズミ(コナシ)かなと思いますが、情報不足。
2019年5月おわり記
はいつくばって林床の花を撮る
「サクラスミレに出会った森歩き」の続きその2です。その1はスミレだけだったので、ここではその他の花。ほぼマクロレンズでの撮影です。
ツバメオモト。この森では1株だけ見つけました。嬉しかったです。
いつもなぜか撮ってしまうクルマバツクバネソウ。
そろそろおしまいだったヒトリシズカ。
これも終わりかけのムラサキケマン。
たくさん咲いていたチゴユリ。この花はとっても絵になる花で好きです。
エンレイソウ。
そしてミヤマエンレイソウ。シロバナエンレイソウって名前のほうがしっくりきます。
もうぎりぎりだったショウジョウバカマ。これだけ広角レンズです。
最後につぼみだった花を2つ。ジンヨウイチヤクソウ。
そしてベニバナイチヤクソウ。
2019年5月おわり記
スミレまとめ
「サクラスミレ」に出会った森歩きの続きです。サクラスミレ以外のスミレは、まずまだまだ健在だったオオタチツボスミレ。花期が長いですよね。
白い距がよくわかるサイドからの1枚。
一方これは普通のタチツボスミレでいいんでしょうか。
ぐっと増えてきているのがニョイスミレ。
そして道沿いにはノジスミレ(でいいのかどうかですが)。
2019年5月おわり記
サクラスミレを広角とマクロで
再び、道ばたの森です。今度は広角レンズだけではなくマクロレンズも持っていきました。環境を写し込んだ広角マクロ的な絵に最近はまっていましたが、やはりマクロでも撮りたくなったのです。
というわけで、まずは今季初めて見つけたサクラスミレ。この花もエゾムラサキと並んでこの時季のこの森の楽しみです。まだ1株だけでした。これからに期待です。
1枚目は広角マクロ。
2枚めは同じ株をマクロレンズで。
うーん、どちらもいいですね。マクロレンズも持っていってよかったと思いました。サイドからも1枚。図鑑の記述にある「斜上する葉」がよく見て取れます。
もちろんエゾムラサキも撮ってきました。前回は広角で撮ったので、今回はマクロ中心で。
すてき過ぎます。
きっちり寄って取れるのはやっぱりすばらしいです。
ニリンソウもまだまだ美しい姿を見せていました。1枚目は広角レンズ。
2枚めはマクロレンズ。
2019年5月おわり記
小さな川沿いの鳥と蝶
午前10時、快晴、21℃のコンディション。気持ちの良い季節になってきました。
まず出会ったのはセグロセキレイの親子です。もう親鳥と同じ大きさになっていました。この小さな川にはオオヨシキリもやってきていました。
写真にはありませんが、この川沿いにウスバシロチョウが盛んに飛んでいる場所を見つけました。自宅からわずか徒歩5分の場所で、斜面にオドリコソウがたくさん咲いている環境でした。このチョウはこれまで近所で見ることはありませんでした。でもたまたま発生の時期とコースとが合わなかっただけかもしれません。
畦道脇にはところどころにナガミヒナゲシの花が見られました。一時期、かなりの数の花が咲いていて、このまま爆発的に増えてしまうのではないかと心配をしていました。しかし、最近は減少に転じていて、ほとんど見られなくなっています。
最近目立つのはアメリカフウロ(上写真左下)です。この花は最近覚えました。
2019年5月おわり記
夕方の森でギンランなど
5月中旬、灯台もと暗しの森です。キビタキとサンショウクイが鳴いていました。
数は少なかったもののギンランを今年も発見しました。
道ばたにあるホタルカズラの群落は工事によって半減してしまっていました。ちょっと辛いです。
2019年5月おわり記
エゾムラサキの季節
前回より2週間も空いてしまった道ばたの森では、待ちに待っていたエゾムラサキが美しい姿を見せてくれていました。以前盗掘にあい、数を大きく減らしてしまったのですが、だいぶ復活してきました。ただ、少し離れた場所の株が見当たらず、そのことはちょっと気がかりです。
ニリンソウも盛りを迎えていました。絨毯のように広がるニリンソウの眺めは格別です。
スミレはオオタチツボスミレに加えてニョイスミレがたくさん見られるようになりました。ヒナスミレはもうありませんでした。
その他クルマバツクバネソウ、ツバメオモト、ヒトリシズカ、ムラサキケマンなど。
午後の森歩きだったので、鳥影は薄く感じました。それでもアオジ、キビタキ、クロツグミ、ヒガラ、ウグイスの囀りを楽しむことができました。帰りがけにはフクロウの声も。
2019年5月おわり記
5月上旬道ばたの森
毎年、ここで楽しみにしているエゾムラサキが花をつけ始めました。来週が楽しみです。
前回はポツポツとしか花をつけていなかったニリンソウはいい感じになってきました。
スミレは自分にとって相変わらず難しいのですが、下の写真左上はヒナスミレでしょうか。ここでは初めて見た気がします。距が白いのでオオタチツボスミレと思われる株(下写真右上)はあちこちで勢いが盛んな株を見かけました。
鳥はノジコとアオジ、ヒガラのさえずりが主でした。そしてツツドリ初認です。その他、キビタキ、シジュウカラ、エナガ、アカゲラなど。エナガは獣毛のようなものを運んでいました。広角レンズ1本で歩いていたので鳥の写真はなしです。
マクロレンズも持っていかなかったので、出会ったコツバメも小さくしか撮れませんでした(下写真左)。
帰りがけに拾った羽根は正体不明だったので、twitterで聞いてみたところ、チョウゲンボウではないかとのご意見でした。確かに文一の「野鳥の羽ハンドブック」を見ると、チョウゲンボウの大雨覆とよく似ています。森の中を走る林道での取得なので、環境的にチョウゲンボウはちょっと考えにくいと思っていました。
2019年5月なかごろ記
庭での花見
マクロレンズを持ってうろうろ。
大好きなキュウリグサを撮ることが目的でしたが、ほかにもいろいろ撮ってみました。
トキワハゼ
ヒメオドリコソウ
スズメノエンドウ
カラスノエンドウ
オオイヌノフグリ
タチイヌノフグリ
ノボロギク
カタバミ
2019年5月なかごろ記
スマホインカメラ遊び
インカメラを使って超ローアングル撮影をしてみました。撮る植物の根元にスマホを差し入れてシャッターを切ります。ピント合わせはスマホ任せで、どう撮れているかはシャッターが切れたあとしかわかりません。肉眼では見ることのできない新鮮なアングルからの画像が得られて、楽しいひと時でした。
スイバ
ナズナ
スギナ
カキドオシ
ハルジオン
ノヂシャ
トウダイグサ
オランダミミナグサ
キュウリグサ
カラスノエンドウ
ヒメオドリコソウ
オドリコソウ
2019年5月なかごろ記
5月上旬畦道散歩
日に日に違う種類の植物が勢いを増してくる感じです。今季初のオドリコソウを発見。
2019年5月なかごろ記
山萌える季節
ポタリングに出て、とりあえず善光寺まで。そのあと川沿いの道に走り込んでみました。新緑の山が美しい道でした。
イカルやサンショウクイ、ヤブサメの声を聞いたりクルマバソウやチゴユリ、フデリンドウを眺めたり。
2019年5月なかごろ記
いつもどおり
灯台下暗しの森まで歩きました。10連休と言っても見事に普段と同じ場所ばかりです。
ビンズイを初認。夏鳥ではキビタキ、コサメビタキ、センダイムシクイ、サンショウクイなど。
2019年5月はじめ記
レンゲ発見
10連休とはいえ、いつでもどこにでも好きなところに行ける、そんな状況ではありません。わずかな時間を見つけて自転車を漕ぎ出します。どこに行こうかというあてなどないので、まさにポタリング(和製英語だそうですけど)。
見通しの効く場所で、飯綱山を背景に1枚。
買って1年、ようやく1000kmを超えました。草が茂る道を押して上がって堤防に出ます。
この日もハロが見えていました。
レンゲ畑を見つけました。久ぶりに見たような気がします。これがこの日の一番の収穫でした。
2019年5月はじめ記
ツグミの終認とヤマガラ求愛給餌
畦道散歩5月初旬。
急にノヂシャとカラスノエンドウが目立つようになりました。どんどんと花が変わっていくのは畦道散歩の面白いところです。
ノヂシャは同定に苦労した花でした。この時季、どこにでも咲いているのに、手持ちの図鑑数冊をあたってみてもまったく載っていなかったのです。いくら身近な環境であっても、外来種まで含めると、同定はなかなか厄介です。
アケビの花はみずみずしさを失ってきていました。くっついていた虫、こいつの正体は今のところ不明です。
リンゴの花は満開に近づいてきました。
特記事項としてはジョウビタキの地鳴きとしか思えない声を聞いたことです。ジョウビタキだとすれば、これまででもっとも遅い記録です。姿を見ることができなかったのは残念でした。
ツグミの声は、この日はまだ確認できました。それ以降の記録がないので、この日(5/2)が今季の終認ということでよさそうです。
ウワミズザクラが咲き始めた灯台下暗しの森ではヤマガラ、エナガ、シジュウカラ、ウグイス、キビタキ、コゲラなどを観察しました。
ヤマガラはマクロレンズでも撮れるくらいの距離でコートシップフーディング(求愛給餌)を繰り返していて、そのかわいらしいしぐさを間近でじっくり観察できました。
2019年5月はじめ記
道ばたの森はこれから
2019年5月最初の野外手帳は道ばたの森からスタート。ちなみに元号が令和になりましたけど、季節も外遊びも4月から連続しているわけで特に意味のない区切りであると感じています。
昨年と比べて、花も鳥も遅れているなという印象でした。リュウキンカは咲いていましたが、ショウジョウバカマは出始め。あと目立つ花といえはナニワズくらい(写真右下はクリンソウです)。
ニリンソウはまだこんな感じで。
一番咲いているところでこんな感じでした。
ちなみにリンク先は昨年5月初旬の様子です。もう満開と言ってもいいくらいでした。
鳥もノジコやアオジの声が響き渡る例年この時季のこの森ではなく、クロツグミなど夏鳥の声は一通りしたのですけど、5月中旬くらいが本番のようです。ちなみにそのクロツグミとニュウナイスズメ、コムクドリは今季初認でした。
2019年5月はじめ記
