過去の野外手帳
-2018年5月
ポタリングでもアカスジキンカメ
クロスバイクに乗り始めた十年前くらい前、一度だけ上ったことのある坂道に行ってみました。
ミニベロにまたがったまま撮ったルリタテハ。
突如現れたソーラーパネルにちょっと驚きました。あとでグーグルで確かめるとかなりの面積でした。だから、以前はなかった電柱が立っていたのか…と帰ってから写真を見て気づきました。
ヒーヒー言って坂を上り切り、進路を反転。シャーッと下っていつもの畦道散歩コースに滑り込みます。
1週間前、アカスジキンカメムシの幼虫を見かけた場所に行くと、その幼虫はきらびやかな成虫になっていました。同じ葉っぱにいたことが興味深かったです。ほとんど移動しないものなのでしょうか。
1週間前の写真は下です。同じ葉っぱだということはおわかりいただけるかと思います。
ちなみにヒメモンシロドクガの幼虫も若齢から終齢近くというのでしょうか、形が変わっていました。継続して観察することのおもしろさを感じました。
2018年6月なかごろ記
堤防沿いの道
某水系近くまでイディオム2でポタリング。主な用事は麺食い。ついでにイカルチドリとウスバシロチョウ。
2018年6月なかごろ記
5月下旬畦道散歩
少し変わった雲が出ていた午後の畦道散歩です。
最近は見上げればハロ。ついているのかついていないのか。
この間人生初のアカスジキンカメムシ成虫に出会ったばかりなのですが、この日も成虫に出会えました。これまではなんだったのだろうという感じです。
幼虫もいました。
ケムシの同定は家で行いました。左はモンシロドクガ、右はヒメモンシロドクガの幼齢幼虫みたいです。
灯台もと暗しの森まで足を延ばしましたが、もう鳥を見るシーズンは終わった感じです。
2018年6月なかごろ記
イディオム2で千曲川犀川
長野市南部へポタリングにでかけました。千曲川の河川敷からオオヨシキリの声が聞こえてきたことは予想通りでしたが、クロツグミのさえずりにはちょっと驚きました。
川を渡ると、北アルプスがよく見えました。堤防道路を快調に走り、思わず気持ちいいー!と声が漏れてしまいました。
ホワイトリングの向こうに鹿島槍と五竜がどーん。目を北に転じれば、高妻、飯綱、妙高もよく見えまして、本当に素敵な道です。
再び橋を渡って自宅へ戻ります。犀川にかかるこの橋からも後立山連峰南部の山々がよく見えました。日頃車で走っている時には無理ですが、自転車ならこの景色を撮り放題です。
2018年6月なかごろ記
アカスジキンカメムシ
5月中旬の灯台もと暗しの森です。
新緑の季節はとうに過ぎ、緑にむせ返るような雰囲気になってきました。
間もなくヤブ蚊が大量に発生して、この森を平常心で歩くことが難しくなります。
この日最大の収穫は、アカスジキンカメムシでした。なぜか、これまで何度も何度も幼虫を見たことがあっても、成虫に行き会うことがなかったのです。念願の出会いを果たしました。
午後の少し黄色がかった光を受けてきらめく姿に、心が震えました。なんという自然の造形と色彩でしょうか。
2018年6月なかごろ記
坂を上って懐かしの池まで
特に理由はなかったのですけれど、標高差で150mほど上にある池を見に行きました。いつもなら途中まで車でアプローチする場所ですけど、自転車でもなんとか上れる道です。
シャガが美しい道でした。山の上の田んぼには水が入り、代掻きが始まっていました。
この辺りは、探鳥を始めた中学生の頃にも自転車で来ていたことを思い出しました。時代は巡り原点に戻った感じです。
◯十年前、ここの池の畔でツツドリを見ました。以来ツツドリは、この時を含めて2回しか見たことがありません。
2018年6月はじめ記
カメラマンに塩対応
5月中旬の道ばたの森です。
ここでは珍しく人に会いました。大きな白レンズを据えた三脚を担いだカメラマンでした。車から降り、まずは眼の前でさえずるアオジを見ているときに話しかけられました。
「何もいないねー。」
「そうですか。」
いや、アオジがそこでめちゃくちゃ美しい声でさえずっていますけど。
「すこし前にここでオオアカ撮ったよー。」
「そうなんですか。」
「撮ったよ」という言葉は自分にはあまりしっくり来なくて、自分なら「いたよ」とか「見たよ」と言うと思います。
「クロツグミはまだいないね。」
「…。」
さっきから少し遠くでクロツグミが鳴いているんですけど。だんだんよくわからなくなってきました。
「キビタキもまだだね。」
つい反論してしまいました。
「キビタキもクロツグミも先週から来てますよ。」
彼はそれには答えず、
「そういえばこの間、向こうでイスカの群れを撮ったよ。」
と続けてきました。
情報交換を求めているのだろうとは思いましたが、その情報の精度も怪しいオジサンともうこれ以上話してても仕方がないなと思ってしまい、
「ちょっと歩いてきます。」
とこちらから話を切ってしまいました。我ながら大人げないとは思いましたが、私の森歩きの時間は限られているのです。この日も8時半までには帰宅するミッション。オジサンの過去の成果を聞くより、せっかくの森歩きなのだから鳥を見て花を見たい。
マクロ撮影モードに移行して、あなたとは違うの撮ってるので、それ以上話しかけないでアピールをしてしまいました。それにしてもエゾムラサキの美しさよ。
そしてこの日はサクラスミレも見ることができたのでした。例年よりかなり早いです。
白レンズバズーカオジサンはしばらく私の後を歩いてきていましたが、被写体を見つけたのか、やがて離れて見えなくなりました。つっけんどんな対応しかできない自分にあきれてしまいましたが、やっぱり一人でどっぷりと自然と向かい合いたいと思いました。
2018年6月はじめ記
5月連休最終日は展望の岩へ
戸隠から帰った後は、帰省中の弟と姪と3人でミニハイキングに出かけました。
歩き始めにウマノオバチを見たものの、写真は逃しました。ツクバネウツギとアイズシモツケが美しい山道を、センダイムシクイの声を聞きながら歩きます。ほか、エゾムシクイ、サンショウクイ、シジュウカラ、ヒガラの声も聞きました。
切り立った岩場の上に出ると、ハルゼミの声が聞こえてきました。今季初鳴です。
車をおいた場所から車道歩きも含めて30分でこの眺め。ここは高校生の頃よく来た場所です。その頃に比べると、木が大きくなって展望は多少悪化した気がします。ここでもウマノオバチを見ました。
山頂には行かず、このビューポイントでポテチなど食べながらのんびり30分ほど過ごしました。見上げるとうっすらハロが見えました。
下りは別ルートへ。下山口近くでヒミズの死体を見つけました。オオヒラタシデムシがやってきていました。
5月連休には、帰省中の姉弟やその家族そして父と、近所の里山を歩くことがここ数年の恒例でしたが、父が高齢になってきたことと母の病状のこともあり、なかなか難しくなってきました。姪っ子も今年から高校生なので、もうハイキングなんてかったるいって言うのかなと思っていたら、最後まで喜んで歩いていて、意外ではありましたけど嬉しく思いました。
2018年6月はじめ記
戸隠よいところ
5月連休最終日の戸隠森林植物園です。雪が消えてからは今季初めてです。
ミズバショウとリュウキンカが美しい湿地で、コガモがビジュジュジュジュと音を立てて採食をしていました。
園内は大木の倒木が目立ち、ちょっと心配になりました。なじみのあるこの木も倒れてしまったのか…という感じで。この影響で一部遊歩道は通行止めでした。
カタクリ(↑)がちょうど見頃でした。長野に住んでいると、標高を変えながら長い期間カタクリを楽しむことができます。そして、これまた大好きなキクザキイチゲのそれも青タイプ(↓)に出会えて、もうこれだけで幸せでした。
ヤマエンゴサク、ミヤマスミレ、フッキソウ、エンレイソウ(↓)。
まだ少し早いかなと思っていたコミヤマカタバミ(↓)にも会うことができ、花的には大満足でした。コミヤマカタバミは、花より葉が好きなんですけど。
花に劣らず鳥もよかったです。さすが戸隠よいところ。コルリはあちこちでさえずりを聞き、うち1ヶ所で枝越し葉越しになんとか姿を捉えることができました。
アオジ、ノジコ、ホオジロ、クロジ、ヒガラ、コガラ、シジュウカラ、エナガ、ゴジュウカラ、キビタキ、コサメビタキ、コルリ、アカハラ、クロツグミ、ニュウナイスズメ、イカル、カワラヒワ、キバシリ、キクイタダキ、ウグイス、センダイムシクイ、ミソサザイ、サンショウクイ、ヒヨドリ、コゲラ、アオバト、キジバト、ツツドリ、カケス、コガモ、カルガモ、オオタカを観察。単独3時間で32種は上々です。
繰り返しになりますが、やっぱり戸隠よいところ。特に5月は鳥見花見に最高です。
2018年6月はじめ記
キビタキ歌う近所の森
6月になりましたが、まだ5月連休の記事です。連休とは言え遠出はできないので、いつもの近所の灯台もと暗しの森です。
葉が茂ってきて、鳥を見るのには適さない時季になってきました。でも新緑を背景にしてキビタキの美しい姿を見ることができるのは、この時季ならではの楽しみとも言えます。縄張り争いを観察することができました。
林床にはギンラン、ホタルカズラ、マムシグサ。
普段森の中では見かけることのないスズメを、複数回観察しました。子育て中で、たくさんの虫を捕らえる必要があるからなのかなと想像します。でも虫を捕らえているシーンは見ることができませんでした。あくまでも想像です。
もう何回歩いたかわからないこの森ですが、歩くたびにいろいろな発見があります。自然の奥深さってのはすごいです。
2018年6月はじめ記
なんといってもエゾムラサキ
5月初旬の道ばたの森です。この日はとても寒く、標高が高い山肌は雪化粧。
ニリンソウが素晴らしく美しいこの時季は、他の花々もいい感じです。特に目立ったのは下の写真左上のモミジイチゴ。雨に濡れて、よりエレガントに見えました。
そしてなんといってもエゾムラサキです。一時盗掘によって株が激減してしまいましたが、だんだん復活しつつあり、嬉しい限りです。(2年前に起こってしまった盗掘についてはこちら)
ここの探鳥での主役はアオジとノジコ。素敵な朝の時間を過ごせました。写真の4種以外に、キビタキ、クロツグミ、シジュウカラ、コガラ、エナガ、コサメビタキ、イカル、キバシリ、ヒヨドリを観察できました。
2018年5月おわり記
再び善光寺裏手ポタ
ちょっとした空き時間を見つけて、夕方の善光寺裏手の通称桜坂を上りました。
途中、気になる坂道を見つけました。ほんとに知らない道はたくさんあるのだなと思い知らされます。押して上がることになりそうな斜度です。またいつか行ってみようと思います。
2018年5月おわり記
5月初旬の畦道散歩
5月連休2日目は昼から雷雨。雨が上がるのを待って畦道鳥散歩にでました。
オドリコソウが見頃を迎えていました。週末ごとに咲く花が違う感じがします。野の花の移り変わりは結構激しいのだと改めて思います。
ナガミヒナゲシの季節でもありました。この花が爆発的に広がってしまうのではないかと心配になっていた時期がありましたが、生育場所が増える気配はなく、逆に勢いが衰えているような感じも受けます。セイタカアワダチソウと同じく、それほど脅威的な存在ではないのかもしれません。
ボロボロのモンシロチョウ。成虫で越冬してはいないはずですが、こんなにも傷んでしまうのか…という感じです。ベニシジミもやや痛み気味。虫の世界はやはり厳しいのですね。
カラスノエンドウに着いていたケムシはマメドクガでしょうか。逆光の葉の裏に潜んでいたのはみんな大好き?ミノウスバ。
リンゴ畑の地表にはタンポポがびっしりと綿毛を付けていて、その種をカワラヒワがついばんでいました。
もうさすがにいなくなったよね…と思いながら歩いていたら、一度だけツグミの声を聞きました。結果的にこの日が終認となりました。
2018年5月おわり記
イディオム2で坂を上る
5月連休の初日、イディオム2に最初から装着されていたグリップが、手のひらに食い込んで痛いので交換。ついでにバーエンドバーもつけました。午後3時過ぎから外出機会を得たので、早速試し乗りにでかけました。
これまでだと午後3時からの行動可能というと、近所の散歩くらいしか選択肢がなくて、まあ今日はでかけなくてもいいか…ということも多かったのです。でもミニベロという道具を手に入れて、1時間あればそこそこ充実した時間を過ごせるようになりました。
この日は時間にして30分、距離は10kmに満たないポタでしたけど、脚力が足りなくて降車して押して歩くほどの坂道をひーひー上って、新緑の美しい山を間近に見てリフレッシュできました。
ミニベロを買う時、最後まで迷ったのはフロントシングルのイディオム2にするか、フロントダブルのイディオム1にするかでした。値段が「2」の方が安かったこと、パンツの裾を巻き込む心配がないこと、また前に乗っていたクロスバイクではフロントディレイラーの調整が結構難しかったことから、イディオム2にしました。
フロントシングルだと坂はどうなんだろうということが少し心配でしたが、そこそこの坂は上がれるし(無理だったら押せばいいし)、普段の生活の中でちょっとスポーティに自転車に乗りたいっていう自分みたいな人にはフロントシングルで十分だと感じています。
2018年5月おわり記
