過去の野外手帳
-2019年3月
長野の春
3月最終日の畦道散歩です。
先日ツバメを初認して、この日も1羽だけ観察。ムクドリはペアで行動し、モズはぐぜり、ホオジロは梢で歌い、キタテハやモンシロチョウを見ました。一方ツグミはまだまだたくさん残っていて、シメやジョウビタキも見ました。春と冬とのまさに境目を歩いていました。
ウメが見頃を迎えていました。
ジョウビタキはこのウメの枝に止まっているところを観察したのですが、こういうチャンスに限って望遠レンズを持っていない法則です。ハシボソガラスのくるみ割りも観察できたのですが、撮影はもちろんできませんでした。
2019年4月なかごろ記
史前帰化植物
畦道がだんだん華やかになってきました。
帰化植物ではありますけれど、やっぱりオオイヌノフグリが春の畦道の主役だと思います。畦道にこの花がなかったら、ちょっと物足りないかもしれません。
白花を見つけました。
これはラッキー!レアじゃん!と思ったのですが…なんと白花が固まって咲いていました。
どうも除草剤などの影響で白花になることがあるようで、今回見つけた白花はそういうことのようです。
ノボロギク。明治の初め頃に日本に入ってきたらしいです。オオイヌノフグリと同世代の帰化植物ですね。
ホトケノザ。史前帰化植物だとどこかで読んだ記憶がありました。なので自分の中ではオオイヌノフグリやヒメオドリコソウより、好感度の高い植物でした。
ところが、在来種だと思い込んでいたハコベも、調べてみると史前帰化植物の可能性が高いとのことでした。
もこもこの盛りになる前、この時季に見せる赤い茎が妙にすてきなトウダイグザも、史前帰化植物だとは思っていませんでした。
史前帰化植物という考え方を提唱した植物学者、前川文夫氏の「史前歸化植物について」(1943)には、ヨーロッパ原産で中国大陸経由で日本に入ってきた史前帰化植物について以下のように述べられていました。
内地の中部に於て越年生なる二年生草本、早春發芽して初夏に枯死する一年生草本、春より初夏に開花結實する多年生草本の類で農耕地域に生するものは恐らく本邦中部乃至北部の春期とほぼ相似た氣候條件の地から直接間接に移入されたもので、これは主として歐洲に自生し、支那大陸を經由して日本の有史時代の初期頃に入つたものではないかと考へられる。今かかる可能性を持つ種類を擧げると次の如きものがある。
スイバ、サナヘタデ、コアカザ、ミミナグサ、ノミノツヅリ、ウシハコベ、ハコベ、タガラシ、ナヅナ、タネツケバナ、コイメガラシ、グンバイナヅナ、ミヤコグサ、カタバミ、トウダイグサ、チドメグサ、キウリグサ
、ホトケノザ(カスミサウ)、サギゴケ、オホバコ、ヤヘムグラ、ホソバノヨツバムグラ、ハハコグサ、キツネアザミ、ハルノノゲシ、ヂシバリ、ノニガナ、スズメノチヤヒキ、ヌカボ、コヌカグサ、スズメノテツボウ、カラスムギ、スズメノカタビラ、タチイチゴツナギ、カニツリグサ、カモジグサ等である。
ハコベだけでなく、これまで在来種だと思いこんでいた種がたくさん挙げられていて驚きました。
また、「恐らく稻の栽培に附隨した歸化植物で、時代的には日本の地域への最古の歸化植物であらうと考へる」ものとしても、例えばイヌタデやスベリヒユ、ヨモギ、カゼクサ、チガヤ、エノコログサ、キンノエノコロ、カヤツリグサなどなじみのある名前がたくさんありました。
このリストを読んで、農耕地などの人為的な環境では在来種と史前帰化植物とを分けてとらえることにはあまり意味がないのだろうと思うと同時に、帰化植物とそれ以外とに優劣をつけていた自分の姿勢はどうなのだろうかと思いました。
植物以外でも、モンシロチョウやスズメは史前帰化生物と推測されるとのことです。
自然度の高い環境では見られず、人里などに限って見られる生き物は史前帰化生物の可能性が高いということならば、このナナホシテントウもそうなんでしょうか。生物を学んだ方々にとってはこの辺りは常識なのかもしれませんが。
灯台もと暗しの森にも行ってみました。この森の周辺に植えられているソメイヨシノはこの日、こんな感じでした。開花が待ち遠しい3月の下旬でした。写真の下半分は道すがらのアケビです。この開花も楽しみです。
この日、ツバメを初認しました。本格的な春の到来です。
2019年4月なかごろ記
里山センチメンタル
昔、息子たちと何度か歩いた里山に登ってみました。
登り始めたばかりの尾根のこの岩の上で、この景色を見ながら休憩したことを覚えています。雲がかかっていてちょっとわかりにくいですが、左から飯縄、高妻、黒姫、妙高です。
この山でも先日登った山と同じくダンコウバイがきれいでした。
カタクリはまだ葉だけでしたけど、近い内にたくさんの花が楽しめそうでした。
見晴らしのきくポイントで小休止。黒姫と妙高の間に見える雪がべったりついた白い山は焼山です。右の黒く見える山は斑尾です。
ぐるり180度のパノラマを動画にしてみました。
稜線は霜柱を踏むザクザクの道でした。
ここからは岩が点在する小さな稜線歩きです。
上の画像をSNSに上げたら、ウミガメのように見える岩があると言われて、確かに!と思いました(中央やや右下)。
次々に現れる岩が楽しい道です。見上げるような岩もあります。
結構大きな岩が続きますが、技術的にはなんの問題もありません。
短い稜線歩きを終えて、西に伸びる尾根を急降下。ここを登りに取るのは辛そうですが、稜線ですれちがったハイカーはここを登ってきたのですね。自分はまだここを登ったことがありません。振り返ると先ほど越えてきた岩が小さく見えました。
山道の両側に、またダンコウバイの黄色が現れ始めました。
運動不足の脚がだんだんとガクガクしてきたので、ダンコウバイを見つけては休憩を取る理由にします。
下山口のお寺の屋根が見えてきました。
山城の石垣跡を経て下山。
ウメの花がほころび始めた境内にたどり着きました。
息子たちは長野を離れ、それぞれの道を歩いています。父親は相も変わらずこうして里山を歩いています。
2019年4月なかごろ記
ダンコウバイの山道
3月下旬の里山ハイキングです。
まだほとんど色のない山の中の風景の中で、ダンコウバイの黄色が鮮やかで目を引きました。
足元にはフキノトウの薄緑色。
まだ白い飯縄山を眺めて一息つきます。
この山の魅力の一つは点在する様々な昭和の遺構なのですが、今日は軽くスルーして次の山頂へと進みます。
広いアカマツの尾根を下ります。以前来たときより伐採が進んでいました。松枯れの被害はかなりのもので、このままだとこの山からアカマツの大半が失われてしまうのかもしれません。
このコース3つ目の展望ポイントでティーブレイク(とはいってもペットボトルのお茶を一口)。
山道の終わりもダンコウバイの黄色が彩っていました。
2019年4月なかごろ記
鏡池スノーハイキング
おそらく今季最後の戸隠スノーハイキングです。今回は鏡池方面に行くことにしました。春を迎え、幹の周りの雪が溶け始めています。
雪に埋もれていた流れも姿を取り戻しつつありました。
樹々の姿を楽しみながら池に向かいました。
鏡池の向こうの西岳の厳しい山容。
そして戸隠山。氷上には人影がありました。池への流れ込みの場所はもう水面が現れていたので(下画像)、危なっかしいな…と思いながらも、声がけはせずじまいでした。
景色を十分楽しんだので帰ります。
若いブナが交ざる森を通ります。
単焦点レンズで切り取ると結構いい感じです。
これから100年以上生きていくのだと思うと、畏敬の念しかありません。
ブナの幹にやばい方の爪痕を見つけました。
2019年4月なかごろ記
スプリング・エフェメラル
3月下旬、セツブンソウを見に行きました。例年にない暖かい冬で花期が少し早まったようで、新鮮な花はもうわずかでした。でも見られたのでよしとします。
広角マクロで1枚。
セツブンソウ群生地の中にカタクリのつぼみを見つけました。ここでは、自分が住んでいる地域より少し見頃は早いようです。
アズマイチゲも見つけました。スプリング・エフェメラルには毎シーズン心を動かされます。
これはスプリング・エフェメラルではありませんが、越冬から目覚めたテングチョウとの出会いも嬉しかったです。
2019年4月なかごろ記
奥社参道杉並木
今季2度目のミズナラ大王の続きです。
ミズナラ大王表敬のあとは随神門に出まして。
その先に続く奥社参道の杉並木。ここもミズナラ大王に並ぶ戸隠の巨樹であります。ここでは奥社に向かう人影を撮し込めたので、スケール感が出ました。
園内を少しふらふら歩きました。ヒガラとコガラ、そしてミソサザイのさえずりに春を感じました。その他、ゴジュウカラ、キバシリ、コゲラ、カケス、ヒヨドリを観察。フクロウの声も聞きました。
ニホンリスの姿も何回か見かけて、楽しい森歩きになりました。
2019年4月はじめ記
今季2度目のミズナラ大王
戸隠スノーハイキング(青い空と白い雪の戸隠)の続きです。
人気のスポットだと思うのですが、なぜか私が来る時に人影はなく、樹だけの写真だとこのミズナラの巨大さが伝わりにくいです。人がいないほうが写真としてはいい感じもするので、ちょっと複雑な気分です。
幹に近寄って見上げながらぐるっと1周。角度を変えて写真を撮ります。
1本の樹とは思えない、歩くにつれがらりと変わる幹と枝々の表情に圧倒されます。
この太い枝が折れてしまわないことを願うばかりです。
枝々が作り出す空間の広がりがとにかくすごいです。
また来年会いに来ます。
2019年4月はじめ記
青い空と白い雪の戸隠
3月下旬,今季2度めの戸隠スノーハイキング。スノーシューで歩き始めたのですが、この日は雪がしまっていてスノーシューは重たいだけ。一度車に戻って、ツボ足に変更しました。
真っ青な空、真っ白な雪、戸隠連峰。控えめに言っても最高の景色です。まずは白樺のエリアで雪面の影の美しさを楽しみます。
そして巨樹のエリアへ。
このヤドリギがたくさんついた樹も↓
このなんだがぼこぼこに見える樹も↓お気に入りです。
勝手に「豪腕」と名付けている樹↓(大きく横に張り出している枝を持つ樹)には、折れた大きな枝が引っかかっていました。
こうして枝が折れたり、場合によっては幹から倒れてしまったり可能性があるので、巨樹たちがこれからも同じ姿を見せてくれる保証はないわけです。なので、もしかしたらこの姿はこのシーズンで見納めかも…と思ってしまい、毎シーズン見に行かざるを得なくなります。
それにしてもこの幹の質感、枝々が作る空間の奥行き、たまりません。圧倒されます。
前回に続いてミズナラ大王を目指しますが、それは次回。
2019年4月はじめ記
3月下旬畦道散歩
3月下旬だというのに雪が降りました。気温はマイナス1℃。寒い朝でした。
川でカルガモを見かけました。最近よくここで見かけます。
ツグミ、シロハラ、ヒヨドリ、ムクドリ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、シメ、アトリ、ジョウビタキ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、セグロセキレイ、モズ、キジバト、ハシボソガラスを観察しました。
写真はモズだけです。近づいていた春が少し遠のいてしまった、そんな印象を受けた一日でした。
2019年4月はじめ記
オオタカ現る
用事で歩いている時、住宅街でオオタカを見ました。ドバトを追いかけている狩りの最中でした。双眼鏡もカメラもありませんでしたが、肉眼ではっきりとその姿を見ることができました。
ここでは以前にもオオタカを見かけたことがあります。身近な場所にオオタカがいるということだけで、幸せだなと思います。
3月中旬の記事です。
2019年4月はじめ記
中野小布施方面ポタ
1ヶ月遅れのアップが常態化してしまっています。今日は4月1日ですが、ここから3月分の記事です。
まだ花粉が飛ばず、暖冬で雪もないということで、すでに2時過ぎではありましたが、久ぶりに長めのポタリングに出ました。トンネル通過も久ぶり。
きれいに高社が見えるところまで行ってみます。
広大な延徳田んぼの向こうに存在感ある山容。いい山です。
小布施にも立ち寄ってみました。
上の画像は、小林一茶が「やせ蛙 負けるな一茶 是にあり」という句を詠んだ蛙合戦の池と葛飾北斎の鳳凰の天井絵で有名な岩松院です。
千曲川を渡って戻る頃に日が暮れました。
2019年4月はじめ記
