過去の野外手帳
-2016年8月
レンゲショウマ
8月の記事はこれでおしまいです。9月中旬の3連休が雨続きだったので、写真の整理が進み、ようやくアップにこぎつけました。
確か、昨年8月の野外手帳もこの花で終わりにしました。
ため息の出るような美しさです。
2016年9月なかごろ記
来客
自宅は二世帯住宅で、基本的には2階で生活しています。その2階の洗面所の窓にとっついていたのがこの方。写真ではわかりにくいですが、網戸とガラス戸の間にいます。
図鑑を見るとサトクダマキモドキかなと思います。ヒメクダマキモドキかもしれません。こんな高いところまで飛んで来るのですね。
2016年9月なかごろ記
彩雲
特にいいことも悪い事も起こらない平凡な日々ですが、こんな彩雲に出会えれば、明日はいいことあるかもって思えます。見えていたのは10分間ほどでした。
ちなみに8月下旬の夕方のことでした。
2016年9月なかごろ記
この夏のキノコまとめ
やっぱり、見つけて一番嬉しいのはタマゴタケ。
でも食べたことはないんですよね…。以下色々なキノコ。同定はしてません。画像だけ載せます。種類の重複もあると思います。すみません。
2016年9月なかごろ記
オオシラヒゲソウとアケボノソウ
すでに9月も半分を過ぎましたが、まだ8月下旬の記事です。約1ヶ月ぶりの戸隠森林植物園でした。一時期のパワースポットブームは落ち着いてきている気がしますが、やっぱりなかなか戸隠には足が向きません。この日は、お盆過ぎだったので、人はあまり多くありませんでした。
鳥はヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、イカル、ウグイス、メジロ、サンショウクイ、ノスリなど。渡りの鳥も、もしかしたらいたのかもしれませんが、しっかり鳥を見ながら歩いたわけではありませんでした。外を歩くとき、鳥を見る意識が、以前に比べてどんどん下がってきている気がします。原因は自分でもわかりません。
夏の終わりを告げる花々が、あちこちに美しく咲いていました。上の写真左上のタチアザミには、ミヤマカラスアゲハが盛んに訪れていました。たくさんシャッターを切りましたが、なかなか近寄らせてもらえず、ブレ写真の連発で、なんとかここにアップできるものはほんの数カットでした。ミドリヒョウモン、オオウラギンスジヒョウモンも確認しました。
戸隠神社の奥者参道に出ました。
この日の目当てはここにたくさん咲いているオオシラヒゲソウです。かなりの人が行き交っていましたが、誰も足を止めません。かがみ込んでマクロレンズを向けているのが、ちょっと気恥ずかしくなる状況でした。
車に戻る途中で、アケボノソウも見つけました。自分の行動範囲に限って言うと、この花はどんどん増えている印象です。晩夏の大好きな花を今回はふたつアップしました。
2016年9月なかごろ記
ちょっと東山魁夷的な
これを書いているのはすでに9月半ばです。昼間は残暑と言っていい気温ですけど、朝夕はかなり涼しくなって、9月らしい気候になりました。
この記事は、8月中旬のものです。8月も相変わらず遠出はしていなくて、往復含めて数時間程度の野遊びばかりでした。時間が限られているので新しい場所を開拓することはなく、もっぱら通い慣れた場所をリピートするばかりです。
でも、この日は、これまで存在を知ってはいたものの、まだ行ったことのない池まで歩いてみることにしました。
人気のない道をたどり、タケカンバやクロベの見事さに心の中で歓声を上げ、苔むした根っこを踏みつつ歩いて行くと、水面が見えました。
池の畔まで降りると、ルリボシヤンマの仲間が盛んに産卵行動をしていました。周囲の見事な緑を写す水面がその向こうに広がっていました。
東山魁夷の作品に出てくる、白馬が歩いている森を連想するような眺めでした。
夏休みシーズンでしたが、この風景を独り占めできました。
2016年9月なかごろ記
秋風の高層湿原
イワショウブが咲いて、すっかり秋の風景になった高層湿原をウロウロしてきました。目的は主にチョウです。
エゾリンドウやウメバチソウも秋を感じる花です。ヤナギランはもうおしまいでした。
鳥はルリビタキ、メボソムシクイ、ホオジロ、いずれもさえずり。お目当てのチョウは、あまり個体数は多くなかったものの、
上の写真・上から
オオウラギンスジヒョウモンとウラギンヒョウモン
アサギマダラとキベリタテハ
オオチャバネセセリとゴイシシジミ
の撮影ができました。
下の写真の左は、金属光沢が美しいハナカミキリだなあと思って調べたのですが、該当する種が見つかりません。もしかしたら…と思って、カミキリモドキで検索したら、あっさりスジカミキリモドキがヒットしました。カミキリムシは図鑑やネット図鑑に掲載されている種はごく一部のようで、大変難しいです。ここにカミキリモドキまで混ぜられると、ちょっとお手上げです。
右上は後ろ姿しか撮れませんでしたが、マルガタハナカミキリと思われます。
右のカメムシは、上からフタモンカスミカメ、ブチヒゲクロカスミカメと考えてみました。バッタとトンボは、力尽きて調べてありません。
トンボでは上のたぶんアキアカネ以外に、ミヤマアカネ、そして高層湿原ならではのルリボシヤンマ類も見ました。ただ、ここ数年、以前は観察機会があったカオジロトンボを見ることができていません。たまたまなのかもしれませんが、ちょっと心配です。
その他の花々。ハナイカリなど。
2016年8月おわり記
病み上がりの生き物探し
お盆は体調を崩してベッドの上でした。やっと良くなって庭に出て撮った写真。
アサガオの葉の上にいたのはガガンボの仲間でしょうか。メタリックな翅の輝きが美しいと思いました。
----------以下追記
「日本の昆虫1400」を見ていたら、イトカメムシと判明。まさかカメムシとは…!
2016年8月おわり訂正と追記
----------追記ここまで
アサガオの根本にはアマガエルがいました。
ヒマワリの茎をアリが行き交っていました。よくわかりませんけど、たぶんクロオオアリです。花の裏に潜んでいたのはオオメナガカメムシ。なかなか写真を撮らせてくれませんでした。
見つけたクモはジョロウグモとたぶんコクサグモ。買ってよかった「クモハンドブック」。
「ハムシハンドブック」も動員。ニレハムシとウリハムシでいいでしょうか。似た種類が多くて難しいです。
当然「イモムシハンドブック」も使用しました。これはアオイラガの中齢幼虫。カキノキの葉にいました。見るからに痛そうな姿形ですけど、フォトジェニックな毛虫です。背中の青い線がとてもすてき。
文一総合出版のハンドブックシリーズは、コレクション性もあってとても楽しいです。値段も図鑑としては手頃だし、ついつい買ってしまいます。でもピンポイント過ぎて、外には持ち出しにくいです。何がいるかはわからないし、何冊も持てば結構な荷物になってしまうし。
今回は家の庭での観察なので、バッグに入れて持ち出す必要はなかったのですが、いずれにしてもこうやって写真を撮っておいて、家に帰って図鑑と付き合わせて同定するという使い方になっています。じっくり観察できないことが多いので、写真はとても有用です。
トウモロコシの葉の上のカマキリ。前脚の間の胸の色を見せてもらおうとつかんだら思い切り抵抗されました。黄色が目立たないので、オオカマキリでいいんだと思います。後翅の色を見ることができれば識別は確実にできるみたいです。
最後はじっくり撮らせてくれたヤマトシジミ。庭にはたくさんカタバミがあるせいかよく見かけます。ごくごく普通のチョウですけど、拡大して撮ると本当に美しい。写真の良さはこういうところにもあります。
2016年8月なかごろ記
避暑
8月上旬の日曜日、あまりにも暑かったので、化石燃料を使って移動することにしました。
平地での外気温計は上のとおり。標高を1000mくらい上げると、表示は9℃下がりました。
まず、ホツツジとコオニユリが出迎えてくれました。
ダケカンバの森を歩きます。
ナナカマドは一部色づき始め。秋っぽい黄色い花も咲き始め。オトギリソウとアキノキリンソウでしょうか。
ゆっくりと展望のきく場所まで登ってみました。鳥はウグイス、コガラ、モズくらい。チョウはアサギマダラとヒメキマダラヒカゲを見ました。下の写真右はヒカゲカズラ。
ここでハンミョウの仲間を見つけました。
ニワハンミョウだと思いましたが、上唇の形が写真に写っていて、図鑑と合わせるとミヤマハンミョウかなと思います。
2016年8月なかごろ記
グリーンカーテンの生き物
上:カマキリの仲間(未同定)と、その襲撃を免れた直後のドロバチの仲間(オオフタオビドロバチ?)
下:その騒ぎのすぐ隣ですれ違うカメムシ(ホオズキカメムシ?)と見上げるハエトリグモの仲間(未同定)。
2016年8月なかごろ記
道ばたの森盛夏
道ばたの森です。鳥はホオジロ、アオジ、ウグイス、クロツグミ、イカル、コガラ、コゲラ、アオゲラ、ホトトギス、キジバト。
人があまり入らないので、だんだん草が深くなってきました。踏み入れるのにちょっと躊躇します。この間、知人がマダニに咬まれたばかりなので余計に。病院でのマダニの除去は「切開」するのだと思っていたら、実際は肉片ごと口器を「切除」するんだと、その方から聞きました。ああいやだいやだ。
林床はマルバフユイチゴでいっぱいでした。食べられるみたいですけど、まだ試したことはありません。
あちこちにヌスビトハギの花が咲いていました。夏が終わっていくことを感じる花の一つ。撮るのが難しいです。
その他の花々。
下の写真は、いつもここで見られるイトトンボで、アオイトトンボだと思われます。オオアオイトトンボとの見分けはよくわかりません。メタリックな輝きがとても美しいです。左がオス、右がメスでいいのでしょうか。
キンモンガがたくさんいました。このガは同定に迷わないので好きです。^^;
私は、どうも識別が難しい種類にはひかれないタイプで、わかりやすいのが好きです。鳥についてもこれはおんなじです。だからシギやチドリ、カモメ系には、海が遠いことを理由に近づかないことにしています。
クロマダラエダシャクと思われるガもたくさんいました。吸蜜する姿はほとんどチョウです。そういえば、チョウはほとんど見かけませんでした。
その他の方々。
2016年8月なかごろ記
亜高山帯の森の白い花
「亜高山帯の森の赤い実・青い実」の続きです。花の写真をいくつか。
まず上の写真。これはミヤマウズラでしょうか。葉っぱの模様が特徴的です。図鑑を見るとミヤマウズラでいいように思いますが、ネットで検索してみるとヒメミヤマウズラという種類もあるみたいです。
「ミヤマ」ウズラとは名ばかりで、低地に咲く傾向があり、「ヒメ」の方が亜高山帯という記述を見かけました。
そしてこれはアリドオシランでしょうか。これは手持ちの図鑑には見当たらない種類で、正直いってお手上げでした。ネットでラン科の画像を見ていって、この名前にたどり着きました。
アリドオシは「蟻通し」だそうです。アリドオシというとげのある植物に似ているとかなんとか。とっても小さな花でした。
これはイチヤクソウでいいと思います。
そして、ギンリョウソウとツルリンドウ。もう8月なので一瞬アキノギンリョウソウ?って思ってしまいました。
2016年8月なかごろ記
右の写真はツルリンドウだと思い込んでいましたが、CBPさんから「テングノコヅチの可能性は検討されましたか?」とリプライをいただきました。
検索してみると、ツルリンドウに近い仲間で、花はてっぺんにつくとのこと。ツルリンドウは葉の脇から花が出るという違いがあるとのことでした。上の写真では花をアップにしてトリミングしてしまっているので、あわてて元になった写真を見てみました。そうすると花は葉の脇についていました。トリミングの仕方を変えたものが↓。
この写真でツルリンドウと確定できます。とても勉強になりました。ありがとうございました。
やはり花はアップだけではなく、全体がわかるように撮っておくことが大切ですね。
2016年8月なかごろ追記
アオリドオシについても、これでよさそうです。ツイッターのフォロワーさんに、DMで教えていただきました。ありがとうございました。
2016年8月なかごろ追記
亜高山帯の森の赤い実・青い実
メボソムシクイやルリビタキが盛んにさえずり、時折ウソの声が聞こえる森を歩きました。
ゴゼンタチバナが赤い実をつけていました。
マイヅルソウの実の模様の複雑さに、夢中でファインダーをのぞき込みました。赤くなってもきれいですけど、この模様の時季が一番好きです。
上の写真、右側の赤い実はタケシマラン、青い実はツバメオモトだと思います。
赤い実といえば、この森ではハリブキが外せません。
そろそろ自然観察とポケモンGOのコラボネタはおしまいにしようと思います。
ここでもポケモンは現れませんでした。わかっていたことですが、このゲームは、やっぱり自然豊かな場所では遊べません。
2016年8月はじめ記
