過去の野外手帳

-2020年7月

梅雨ど真ん中はハゴロモの季節

畦道

今年の梅雨は明けないのではないかと思っていた7月下旬の畦道散歩です。雨上がりの午前中に歩きました。

ヤブラン

道端脇のヤブランに目を留めて撮ってみると、ハゴロモが写り込んでいました。この間はまだ幼虫だったハゴロモが、成虫になるシーズンになっていました。幼虫とセットで撮れたベッコウハゴロモ。

ベッコウハゴロモ

スケバハゴロモも撮れました。カメムシ好きなので、もちろんハゴロモも好きで、見つければ必ず写真を撮ってしまいます。

スケバハゴロモ

カメムシ目ついでにブチヒゲとホソヘリを貼っておきます。この日の前々日にミンミンゼミの初鳴を確認しましたが、この日は23℃とひんやり、まだまだセミの季節ではありませんでした。

ブチヒゲカメムシ

カマキリが何かの菌に侵されて死んでいました。昆虫病原糸状菌というらしいです。

カマキリ

こっちのは白い菌に覆われています。せっかくここまで大きくなったのにね。

昆虫病原糸状菌

見慣れないアブを見つけました。調べてみるとオオハナアブらしいです。

オオハナアブ

文一の「日本の昆虫1400」には(以下引用)「普通種だが意外と見つけにくい」とありました。なのでちょっとラッキーです。

ニホンアマガエル

ニホンアマガエル↑とウスカワマイマイですかね↓(自信なし)。

ウスカワマイマイ?

ヤブカンゾウには例によってキスゲフクレアブラムシがとりついていました。どこからどうやってやってくるのか、さっぱり見当がつきません。

キスゲフクレアブラムシ

ヤブカンゾウと並んで、大好きなオモダカの花を見て帰宅しました。

オモダカ

2020年8月はじめ記

ネオワイズ彗星が遠ざかる

梅雨の晴れ間っぽかった日曜日、久しぶりに自転車に乗りました。この写真の背景は北西の空。肉眼でも見える明るさと聞くネオワイズ彗星が、日没後に現れるはずの空です。

長野市からは北西に飯縄山がそびえているので、高度が低いという彗星が果たして無事に見られるかどうか、それは見てみないことにはわかりません。ただ、彗星が話題になってから一度も晴れることがなく、確かめることができずにいました。この日は日中青空が広がっていたので期待していたのですが、この後どんどん雲が厚くなり、あきらめざるを得ませんでした。

IDIOM

この写真を撮ってから今日(7/26)で1週間になりますが、ずっと曇りや雨の日が続いています。ネオワイズ彗星は次第に太陽から遠ざかり、暗くなってしまっているということです。梅雨が長引いている今年でなければ、見られたかもしれないと思うととても残念です。次にネオワイズ彗星が現れるのは5000年後だとか。

2020年7月おわり記

ビニール紐に気をつけて

コブシ

灯台下暗しの森の周辺を歩きました。森の中は蚊がものすごいので周りだけにしたのですが、それでもかなり蚊の襲撃を受けました。そんな中見かけたのはド派手なアカモンドクガのケムシ。

アカモンドクガ

見かけたメジロ。よくみるとクモをくわえているようです。

メジロ

このあと巣立った幼鳥にでしょうか、給餌していました。

メジロ

帰り道に出会ったヒヨドリは、ビニール紐を持ち帰ろうとしていました。

ヒヨドリ

脚に絡まるなどして事故が心配なんですけど、鳥たちには都合がいい素材なんでしょう。気をつけて使ってほしいです。

ヒヨドリ

レジ袋の有料化など、プラごみを削減することやマイクロプラスチック対策がいろいろ図られていますけど、こういう農業資材からのプラ汚染も相当にあるのでしょうね。

スズメ

最後はまだ若いスズメ。まだ逃げ方がたどたどしいのですぐにわかります。頑張れの一言。

2020年7月おわり記

7月中旬畦道散歩

ヤイトバナ

ヤイトバナが咲く季節になりました。和名はヘクソカズラですけど、自分はヤイトバナと呼んでます。

7月中旬の畦道です。

畦道

マクロレンズをつけて歩きました。ツバメシジミがいました。普通種でも現場で種類がわからないことがほとんどです。写真にとって同定することなります。

ツバメシジミ

でもヤマトシジミ、ベニシジミはわかります。ただヤマトシジミはシルビアシジミとよく似ているので、シルビアがいる可能性はとっても低いのですが、一応写真に撮るようにしています。

ヤマトシジミ

ノコギリカメムシを見つけました。ステキデザインです。

ノコギリカメムシ

チャバネアオカメムシとミツボシツチカメムシ。

チャバネアオカメムシ

甲虫ではセマダラコガネとウリハムシ。

セマダラコガネ

ハゴロモの幼虫とアケビの先の赤いベニキジラミ。

ベニキジラミ

ニホンアマガエルを見かける機会が増えました。

ニホンアマガエル

まだオタマジャクシの面影が残る個体もいました。頑張って生き抜いておくれ。

ニホンアマガエル

2020年7月おわり記

カタツムリが難しい

自分が子どもの頃はカタツムリって身近な生き物のひとつだったと思うのですが、環境が変わったせいかそれとも自分の視点が変わったせいか、すっかり見かけない生き物になってしまった印象があります。

そんな現在でも、なぜか簡単にカタツムリを見つけることのできる小道があります。たかだか50mほどの区間なのですが、それこそ数歩歩くごとにカタツムリを発見できるという感じなのです。

カタツムリ

それにしてもカタツムリの同定はとっても難しいです。カタツムリハンドブックを買ってあるので、撮ってきた写真と照らし合わせてみるのですが、さっぱりわかりません。上の画像はぐーいんと伸びた軟体の感じからしてニッポンマイマイの仲間だと思うのですが…。

そして下の写真。これはけっこう大きい種類で、子どものころに見かけたカタツムリといえばこれ。自分にとってのザ・カタツムリなのですが、こいつの名前もわかりません。調べ方が悪いんでしょうけど。

カタツムリ

軟体部分が真っ白できれいな種類。カタツムリのわりには(?)清潔感があります。

カタツムリ

殻が角ばっている種類。

カタツムリ

こんなにもわからないなんて。図鑑と写真との絵合わせに取り組みましたが完全に敗北です。

2020年7月おわり記

7月上旬畦道散歩

7月上旬、夕方の近所の畦道です。雨が上がったので少し歩いてくることにしました。ヤブカンゾウが咲き始めた頃の話です。

ヤブカンゾウ

上陸したばかりのアマガエルを見つけました。

アマガエル

ガはまずはたくさん飛んでいるカノコガ。

カノコガ

ベニスジヒメシャクの仲間。この種類は覚えました。

ベニスジヒメシャク

ウスキクロテンヒメシャクかマエキヒメシャクのどちらかだと思います。

ウスキクロテンヒメシャク

最近ちょっと注目しているヒメハマキの仲間です。ギンボシキヒメハマキだと推測します。銀色と言うか鉛色の紋とか筋がある種がたくさんいて美しいと思います。

ギンボシキヒメハマキ

その他のムシムシ。黄色いガガンボはキイロホソガガンボでしょうか。

ウリハムシ

夜に開花する様子を一度は見たいと思ったまま、もう何年も経つキカラスウリ。果たして見ることがあるんだろうか。

カラスウリ

なんてことを考えながら歩いていたら雨が降り始め、家に戻ることにしました。某国会議員が、小雨の中、誰も外にいない小さな住宅地でぼそぼそ演説していて、いろいろ大変なのねと思いながら帰宅しました。

2020年7月おわり記

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