過去の野外手帳

-2018年2月

雪が消えかかる頃

畦道散歩

2月下旬の畦道散歩です。
時間ができたのにだらだらとPCの前で過ごしてしまった反省を生かして、午後は外に出ました。

ツグミ

畦道を何気なく撮ってしまうと、色もない殺風景な風景ですが、しゃがんでみると春を迎えようとする花々が見えてきます。

オオイヌノフグリ

枯れた葉と緑の葉と花びらの青との組み合わせが美しいオオイヌノフグリ。

ヒメオドリコソウ

冬越しのヒメオドリコソウは、マクロレンズで撮ってこそ美しさを引き出せるように思います。

灯台下暗しの森

灯台もと暗しの森まで行ってみました。ここの雪もほとんど消えていました。
この森ではトラツグミを観察することができました。今季は目にする機会が比較的多いです。

2018年3月おわり記

幸せな森の1時間

2月中旬の灯台もと暗しの森(その2)で午後2時半からの鳥探し(その1はこちら)。

灯台下暗しの森

まずはサクラの横枝に止まるシロハラ。ここでは林縁にサクラの木があり、その花芽目当てのウソを毎回期待しているのですが、今季はまだ会えてません。

シロハラ

逆光に胸張るシジュウカラ。3羽入り乱れて激しく追いかけ合いをしていました。私がいることなんてまるで関係ないかのように、飛び回っていました。その中のポーズのひとつ。

シジュウカラ

逆さんぼのヤマガラ。近くで長い時間観察ができました。鳥が近くに来てくれると、なんだかとっても幸せな気分になります。シジュウカラとヤマガラでもうお腹いっぱい。

ヤマガラ

なぜか地面でじっと佇んでいたツグミ。歩き回るわけではなく、いつもと雰囲気が違いました。春を目の前にしてのセンチメンタル?(な訳ない)

ツグミ

午後3時の光を浴びるコゲラ。木くずをさかんに飛ばしていました。樹皮の内側にそんなにたくさん虫がいるものだろかと、いつもキツツキ類を見ると思います(いるんでしょうね)。

コゲラ

気温はアメダスでマイナス0.2℃。アカゲラは写真に撮れませんでしたが、満足の1時間でした。遠くに出かけての山歩きや探鳥はできないけれど(できないから)、この森が近くにあることは自分の幸せのひとつです。

灯台下暗しの森

2018年3月おわり記

鳥に近づくこと

2月中旬の地元紙に、マガンとコハクチョウが渡来しているという記事が載りました。

その場所は車を止める場所がない大型農道沿いと思われ、人が集まったらあまりよろしくない状況になるので、車を路肩に止めて交通の流れを阻害する行為には加担しないと心に決めつつ、でもしばらくマガンを見ていないので心が揺れました。

しばらく悩んだ結果、その場所を通り過ぎるだけにして、運転しながらマガンをチラ見してくるという折衷案を採用して出かけることにしました。ちなみに、ここに渡来しているコハクチョウはすでに先日観察しているので(2018年1月「黒い鳥と白い鳥」)、今回はあくまでもマガン狙いです。

ということで行ってきましたが、残念ながらマガンの姿を確認することはできませんでした。コハクチョウは20羽くらいいたでしょうか。

某所

上の写真は、交通量がほぼゼロの場所に車を入れて、コハクチョウのいる方向をスマホで撮ったものです。位置関係は下の通り。
某所
画面ではわかりにくく、またこの時点では台数は減っていましたが、私が通り過ぎたときには、鳥見・鳥撮りの車が何台も連なって止まっていました。予想していた広域農道沿いではなく、そこから曲がってやや細い道に入ったところ。交通量が少ないとはいえ道幅は広くないので、すれ違いの支障になっていることは否めませんでした。

それはさておき、この車列からコハクチョウがいる場所まで、おそらく数十メートルはあり、そして、そういう人がいたらいやだなーと予想していたものを見ることになってしまいました。車を降りたカメラマンが、畔を歩いてコハクチョウの群れまで近づいていったのです。

私が見た範囲では、コハクチョウが飛び立つことはありませんでしたが、やめてくれーという感じでした。もちろん、道路の脇に三脚を立て、近づかずに写真を撮っている方もいました。

「白鳥」というと餌付けされ観光地化された白鳥渡来地のイメージがあって、近づいても大丈夫というか、近寄って見るもの、撮るものというイメージがあるのかもしれません。なので彼に「写欲」はあっても悪意はなかったのでしょう。

私が先日コハクチョウを見た際は車を降りることなく、撮影は1分ほどで済ませてそそくさと立ち去りました。
でも、自分の行為も決してほめられるものではありません。採食を中断して頭を上げるなど警戒はされましたので、コハクチョウへの影響は少なからずありました。なので、そのコハクに近づくカメラマンに対して抱いた感情はとても身勝手なものです。

また、これがコハクチョウだからいやーな感じを抱いたのであって、例えばミヤマガラスに近づく人を見ても、こんな気持ちにとらわれることはないでしょう。

こういういわゆる観察や撮影のマナーについて、どこまでがOKなのかという線引はとても難しいと、改めて考えた日になりました。

2018年3月おわり記

イカルの小群を撮るのは難しかった

2月中旬の灯台もと暗しの森です。

灯台下暗しの森

引き続きアトリやイカルが多い状況でした。

アトリ

こちら(↑)がアトリ。そしてこちら(↓)がイカルになります。

イカル

両種とも群れで行動していたのですが、こうして1羽だけをフレーミングしてしまうと、その場の雰囲気が表現できないなと改めて感じます。
特にこの時のイカルは、20羽ほどの群れが鳴き交わしながら、少しずつ移動していくのをずっと観察していたのですが、そういう様子を写真で記録するのは難しいです。大群がびゅんびゅん飛んでいるとか、木にびっしり止まっているのならまだしも。
同じようなことはオナガの群れについても言えます。

イカル

今回に限らず、このサイトでは画像を基本的に1:1にトリミングしているので、撮るときにはファインダー上では複数羽が入っていても、結果的に1羽になってしまうことも多いです。

トリミングはサイトデザインの統一が理由です。もう十何年も1:1または1:2を基本としてレイアウトしてきているので、あんまり変えたくないです。でも、ノートリでもこんな(↑)で群れのごく一部、2羽しかフレーミングできなかったので、伝わる情報には大差がないです。こういうときはすばやく引いて撮れるズームレンズが便利かもしれません。

その点、1羽でいるジョウビタキは撮りやすいと言えるのかもしれません。

ジョウビタキ

2018年3月おわり記

畦道散歩でまさかのアオシギ

これを書いているのは3月中旬ですが、記事の内容は2月中旬のものです。だいぶとけたと思ったらまたまた雪が降った朝でした。

畦道

遠くに出かけることがすっかりなくなってしまい、この日も1週間前に続いての畦道散歩です。

ムクドリ

白い風景の中に佇むムクドリがひたすら美しく

ツグミ

ツグミの表情は凛と冴え

ホオジロ

ホオジロのペアが向かい合っていました。

シジュウカラ

リンゴ畑でシジュウカラ。ここで見るのはちょっと珍しい。

そしてこの日一番のびっくりは、そのリンゴ畑の脇を流れる用水にいたアオシギでした。

アオシギ

先月、CBPさん名推理で「こんなところにもアオシギがいるんだ!」という体験をしたばかりだったのですが、まさか自分の散歩コースでアオシギに会えるとは!!でした。

そしてさらに家に戻る途中に、再びアオシギに会うことになるのです(下写真)。最初に見た場所と流れはつながっているので、同一個体の可能性がありますけれど、とにかく驚きの畦道散歩でした。

アオシギ

2018年3月なかごろ記

2月上旬の畦道散歩

畦道散歩

すっかり雪が消えてスギ花粉も飛び始めた今日は、3月中旬ですけれど、これは2月初旬の畦道散歩の記事です。ずいぶん更新が滞ってしまいました。

畦道散歩

画像にはまだ雪が。でも週間天気予報には雪マークが点いています。

イカル

アトリが多い今冬でしたが、イカルも大変多く感じました。灯台もと暗しの森まで足を延ばすと、鳥たちが地面でお食事中でした。

ヤマガラ

写真にはありませんが、トラツグミを観察。ここでは久しぶりです。そして家に戻る途中でヒレンジャクも観察できて(1羽だけでしたけど)、いい散歩になりました。

2018年3月なかごろ記

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