過去の野外手帳

-2015年12月

大晦日の午後

今年最後の探鳥はいつもの近所の灯台もと暗しの森で。かなり久しぶりにカメラに望遠レンズをつけての森歩きです。

ルリビタキとジョウビタキのバトルが楽しかったです(けし粒のような写真しか撮れませんでしたが…)。シメとアトリが本当に多い今シーズン。天気はゆっくり下り坂でした。

2016年1月はじめ記

大晦日の朝

マイナス4℃、霜の散歩道。

霜

昨夜撮った月が、まだ西の空結構高くにまだ見えていました(下写真左)。
相変わらず望遠レンズを持たない探鳥スタイルですが、この日はやたらと鳥が近く、そろそろマクロレンズから望遠レンズにつけ替えようと思いました。マクロレンズで撮ったキジが下写真右円内。

月 キジ

鳥はツグミとヒヨドリ、ムクドリが多く、特記事項としてはここではほぼ1年ぶりとなるカワガラスを確認しました。その他、上記のキジ、セグロセキレイ、キセキレイ、ウグイス、ホオジロ、カシラダカ、シメ、カワラヒワ、スズメ。

2016年1月はじめ記

年末のアーベントロート

志賀

長野市から東に見える志賀の山が、西に沈む太陽の光を受け、ピンク色に染まる風景はほんとうに美しいです。長野に住む幸せの一つです。

きれいに色がついて見えるのは数分間なので、その時間帯にカメラを持って山がよく見える場所にいなくては、志賀のアーベントロートは撮れません。

岩菅

中でも、岩菅の染まり方は絶品です。山に雪がつくこの時季は特に美しい。夕日が当たらなくなっても、山容が闇に紛れるまではまた違った美しさを味わえます。

岩菅

そして夜はその志賀から月が昇ってきました。

月

2016年1月はじめ記

年末のキツネ

息子を駅前まで送っていったついでに里山山麓徘徊(方向は全く違いますが…)。先日、かなり鳥が多かったので、スコープを持って行きました。

アトリとシメはそれなりに多くて、観察はできましたが、撮れる距離にはなかなか来なくて、仕方がないから根子岳なんかを撮っていました。根子岳の雪はこの時季にしてはかなり少ない模様。

根子岳

そろそろ帰ろうかと思った時、遠くに獣の姿を認めました。野良犬?と思いましたが、双眼鏡で見てみるとキツネでした。これはちょっとサプライズでした。

キツネ

2015年12月おわり記

小雪の朝

ちらちらと雪が舞う朝の散歩。気温はマイナス4℃。大型犬をノーリードで散歩している方がいて、朝から気分が悪かったです。遠くから思いっきりこっちに走ってくるのが見えたので、手前の分岐で違う方向にそれてやり過ごしました。犬は好きですけど、さすがにでっかい犬に迫られると怖いものがあります。

小雪

気持ちを取り直して、再びあぜ道を歩き始めます。着ていたフリースジャケットに雪の結晶がついて、その造形に見とれました。

雪の結晶

柿の木にツグミ、ムクドリ、ヒヨドリが群がっていました。柿の木大人気です。相変わらず望遠レンズを持たずに歩いているので、これはマクロレンズでの撮影(トリミング)。

ツグミ

写真は樹上ツグミ。地面を歩く個体もたくさんいました。暖かい冬になっていますが、ツグミの数はかなり多くて、こういうのって気温とかとは関係ないのかなと思ってしまいます。寒いと冬鳥が多く南下してくるイメージがあるんですけど、どうなのでしょう。

2015年12月おわり記

赤い鳥がいない

仕事納めの前の日曜日の里山歩き。ここでもアトリとシメが多いです。カシラダカもたくさんいました。

里山歩き

この日は2℃、それなりに寒かった日でした。でも雪は全くなし。例年ならここは雪を踏んで歩く道です。ベニマシコやオオマシコ、ハギマシコなんかが例年期待できるのですが、今季は赤い鳥にお目にかかれません。やっぱり暖冬の影響でしょうか。

2016年12月おわり記

暖冬

用事の隙間をぬって里山山麓の探鳥。今季はアトリとシメが多い気がします(自分の観察範囲)。林床をちょろちょろしていたミソサザイがヒットでした。もうかわいくて仕方がない。

里山

三角点付近では、コガラとヒガラとなぜかマヒワの混群。マヒワは今季初認です。雪が遅いですけど、ヒガラとかはもう下りてきています。カシラダカがたくさんいました。昨季ここでたくさん見ることができたミヤマホオジロは確認できませんでした。暖冬傾向なので、これからどうなるか。

ちょっと空いた時間に、こうして里山を歩けて鳥を探すことができ、長野に暮らせて本当に幸せって思います。

2015年12月おわり記

灯台もと暗しの森から岩菅を望む

12月下旬の灯台もと暗しの森。午後3時の日差しは、夕日と同じくらいの弱さでした。

灯台もと暗しの森

この日はオオタカの出現がハイライト。この森では時々オオタカが観察できます。あと目立ったのはシメの群れ。カラ類が近くて、中にはヒガラも混じっていて、いい時間を過ごせました。

この森から岩菅山が見える場所があります。下は、月とのコラボが印象的な3年前の12月の岩菅です。

岩菅

手前に志賀のゲレンデが見えますが、その奥の岩菅は無傷の山です。

岩菅山は、1998年の長野オリンピックの滑降会場候補となりました。最終的には白馬の八方尾根スキー場での開催となり、開発を免れました。本当によかったと思います。

最近、東京オリンピックが何かと話題です。とはいっても、国立競技場問題とかエンブレムとかのごたごたが中心のような気もしますけど。
招致段階では、自然破壊の恐れがあるとして、葛西臨海公園の開発が問題になりました。

葛西臨海公園についての日本野鳥の会のリンクはこちら。2012年8月の記事です。
-----以下引用
「東京のオアシス」として市民に親しまれる葛西臨海公園が、2020年オリンピックの東京招致計画のなかで、競技会場として浮上しています。しかしそのために、野鳥をはじめとする豊かな自然環境が破壊されてよいのでしょうか。東京支部は財団事務局と連携し、それに反対する取り組みをしています。
-----引用ここまで

オリンピックのためには大規模な自然破壊は仕方ない…という考え方を、私は理解することができません。たった2週間余のスポーツイベントがそんなに大事かい…と思ってしまいます。選手にとってオリンピックの舞台というものはかけがえのないものでしょうけど、長い年月をかけて形作られた生態系もまたかけがえのないものです。しかも、一度壊してしまったら容易に取り戻せないもの。岩菅は、こういう問題を考える上で、自分にとってのシンボルとなる山です。

2015年12月おわり記

氷点下4度

忙しがっていて休日の散歩さえ億劫だった12月。暖冬傾向が続いていましたが、ようやく氷点下4度まで下がった朝、霜の写真を撮りに出かけました。

霜

太陽が出るまでのわずかな時間帯がシャッターチャンスです。霜をまとったオオイヌノフグリは美しい。

オオイヌノフグリ

太陽が出ると、霜は日の当たる側から溶けていきます。この日の朝は気温が低めだったので、それでも少し時間が稼げました。

ホトケノザ

ツグミは少し数を増やしていたように思われます。

2015年12月おわり記

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