過去の野外手帳

-2014年11月

月面X

11月29日は「月面X」の日とネットで知って、ベランダにスコープを据えてみました。ちょうど1週間前の土曜日も、こうしてベランダで星を見ていたので、どことなく不安な気持ちはぬぐえませんでした。

月面Xとは、上弦の月の頃、クレーターの縁がちょうど光の加減で「X」に光って見えるという現象です。でも、上弦の月ならいつでも見られるわけではなく、しかも時間的には1時間程度とのこと。

今年(2014年)は4月7日とこの日・11月29日が観測しやすい日ということでということで、まさにチャンスでした。ちなみに、次回の観測しやすい日は2015年12月18日(金)の18時半頃だそうです。次回の12月は、長野県北部としては天候が悪い可能性の方が高く、、今回晴れてきれいに見えたのはラッキーでした。

最初はスコープを使って肉眼で観望しました。一番きれいにXが浮かび上がるのは19時頃という情報でしたが、それより前の時間帯でもきれいに見えました。でも、写真にはなかなかうまく撮れません。。少し露出をオーバー目にしたら、Xが浮かび上がって写りました。

月面X

SNSにもアップしたかったので、スマホを押し当てて撮ってみました。下がその画像。予想以上にうまく撮れて、スマホ侮れず…と思ったのでした。

月面Xスマホ撮り

2014年12月なかごろ記

冬直前の戸隠森林植物園

11月下旬の記事です。久しぶりに戸隠に行きました。紅葉の季節は終わり、旅鳥の季節も過ぎ、駐車場はがらがら、森の中でも人にはほとんど会いませんでした。

木道に木が倒れていたんですが、これは地震のせいではないですよね?
ただ、地震直後(2日後)の戸隠だったので、案外本当に地震の影響だったのかもしれません。

戸隠

今季はクマの出没が相次いでいるので(戸隠ではクマに会ったことが2度あるし…)、一応クマ鈴を鳴らしながら歩きました。鳥見的にはクマ鈴は邪魔で、ずっと抵抗がありましたが、最近は仕方ないと思っています。単独、それに周りに人がいないということが前提ですけど。

鳥はいつものメンバーでしたが、冬鳥として池にカモ類、アトリが到着。久しぶりにオオアカゲラを見られたのがうれしかったです。

オオアカゲラなど

森の中ですれ違った方はほんの数人でしたが、その中で、同年代か少し上の女性ハイカーグループに
「バードウォッチングですか」と声をかけられました。
「はい」
「今は何が見られるんですか」
「今は何もいない時季ですね」

愛想ゼロの応答をしてしまって、我ながらひどい対応だと思いました。
でも実際鳥は少ないですし、「オオアカゲラがいましてね…」と説明したところで、あまり意味もないでしょうし。バードウォッチャーの印象を悪くすることに寄与してしまったことは確かです。

鏡池

鏡池にはカメラを構えている方がたくさんいましたが、森に戻るとまた誰もいない道になりました。駐車場に戻る直前にウソの声を聞きました。

鳥は、シジュウカラ、ヤマガラ、コガラ、エナガ、ゴジュウカラ、オオアカゲラ、アカゲラ、アオゲラ、コゲラ、ホオジロ、キバシリ、ヒヨドリ、キセキレイ、シロハラ、ジョウビタキ、カワラヒワ、アトリ、ウソ、オオバン、キンクロハジロ、カルガモ、コガモ。

これを書いているのは12月15日ですが、すでに戸隠スキー場は1mの積雪ですから、植物園ももうスノーシューのシーズンインです。

2014年12月なかごろ記

11月下旬の灯台もと暗しの森

もう12月も半ばですが、これは11月下旬の記事。毎日雪が降る今日この頃ですが、たった2週間ほど前は、こんなに森が鮮やかだったんだな…と思います。

灯台もと暗しの森

この日の前日(11月22日)は長野北部で震度6弱の地震が起き、夜中まで対応に追われました。なのでこの日の森歩きは夕方から。

ヤマガラなど

日が落ちてからヤマガラとアオゲラを見ました。帰りにコンビニによって、戸隠地大根を使ったというおむすびをおやつでもぐもぐ。

2014年12月なかごろ記

初氷点下の日

11月16日は今季初のマイナスでした(-0.1℃)。氷点下となるとさすがに霜びっしりの畦道です。

霜

飯綱はたぶん初冠雪でした。秋色がだんだんと鮮やかさを失ってきている風景は、ホオジロの地鳴きが似合う感じでした。
下の写真は畦道に落ちていた柿の葉です。グラニュー糖をまぶしたお菓子みたいになっていました。

霜

前も書いた気がしますけど、氷点下にならないと冬日にならないというのは、夏日に対してハードルが高すぎです。温暖な地方の「冬」はないことになってしまいます。同じように真冬日も日本の多くの地域では起こらないので、冬日は最低気温が5度以下、マイナスまでさがれば真冬日、くらいでいいんじゃないかと思ってしまいます。

霜

霜が降りると美しさが際立つのは、道端のいわゆる雑草と言われる花です。霜に負けてないというたくましさを感じるからでしょうか。

霜

2014年11月おわり記

初氷の日

11月8日、初氷を観測したことを布団の中のスマホで知りました。畦道に出てみましたが、霜は思ったより下りていませんでした。見てみると、霜がつきやすい植物とそうでないものと、はっきり違いがあります。この差はどこから生まれるのでしょうか。

霜

少し霧のかかった風景の中を歩きました。ジョウビタキの声がしています。シメも姿を見せました。ツグミの数が増えてきました。6時45分にこの日の最低気温を記録したようです(1.2℃)。

畦道

2014年11月おわり記

ウバユリとガ

11月初旬の某高原です。カラマツの葉が降る音がする静かな森でした。

カラマツ林

マルバフユイチゴもカラマツの落葉に覆われていました。鳥はカラ類が中心。ツグミの声もあちこちから聞こえてきました。

ウバユリの中のガ

種をまき散らして空になったウバユリの実の中に、ガが潜んでいました(種類は未同定)。寒さをしのいでいたのでしょうか。ここで冬を越すわけではないんでしょうが。
森の中の小径にはツルリンドウの赤い実が目立ちました。

ツルリンドウ

これを書いている11月下旬は、もっと落葉が進んで初冬の風景になっていると思います。ウバユリに潜んでいたあのガはどうしているでしょうか。

2014年11月おわり記

クマに気を遣う里山歩き

久しぶりの里山歩きでした。今は11月中旬ですが、最近パソコンを開いている余裕がなくて、これは11月初旬の話です。この日は暑いくらいで、長袖メッシュのTシャツで歩きました。

山麓ではカシラダカ初認。杉林ではシロハラが飛び交っていました。

山頂では周囲の山や下界を見下ろしながら、シジュウカラ、ヤマガラ、コガラに囲まれて至福の時間を過ごしました。これだから里山歩きはやめられない。

でも、この秋はクマの出没が相次いでいて、人気のない山を歩くのは気を遣います。この日ももちろん誰にも会わないわけで、事故がないように音を立てながら歩くしかないのです。最近のいろいろなクマ事故のニュースを読んでいると、それが有効かどうかはよくわからないのですけどね。
クマが人を恐れるという前提が、もう通用しないのではないかと感じます。

山麓に戻る頃には雨模様となりました。この山に次に登るのは、クマが寝たころの雪のシーズンになりそうです。

2014年11月なかごろ記

ジョウビタキとツグミ初認の11月1日

午後から畦道散歩。

畦道散歩

住宅街に入ったところでジョウビタキのメスを見ました。今季初認です。ツイッターのTLには初認情報がすでに流れていたので、ちょっと出遅れたかな?と思ったのですが、そうでもなかったみたいです。このあと、少し離れた場所でオス2羽の縄張り争いにも遭遇しました。ジョウビタキがやってくるのは本当に嬉しいです。

そのすぐあと、ツグミも初認となりました。冬鳥がどんどん渡ってきています。

灯台もと暗しの森

そのまま灯台もと暗しの森へ。エナガの他、シジュウカラ、コゲラ、アオゲラ、メジロ、シロハラなど。

日が落ちて暗くなった森の中でフクロウの声も聞きました。日が落ちて暗くなった道を家まで戻りました。

帰り道

空が赤く染まっていたのは、市街地からの光を雲が反射していたからだったのでしょうか。
家に帰ってからも、夜中にフクロウの声を聞きました。森では「ゴロスケホー」でしたが、家で聞いたのは猫がギャーギャー叫ぶのに近い声。メスの声だと思います。ちょっと不気味でした。

2014年11月はじめ記

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