過去の野外手帳
-2014年5月
林道歩きで意外な出会い
ちょっとだけ林道歩きをしました。まずはフデリンドウなど。ハルリンドウとの区別は家に帰ってから図鑑を見て確かめました。
クルマバソウ(下画像左下隅)は植物に興味を持ち始めた頃に覚えた花で、クルマムグラとの識別点は頭に入っていました。でも、やっぱりほとんどの花の同定は画像と図鑑とをつきあわせて、毎回四苦八苦しています。なんでこんなに覚えられないのでしょう。下の画像の中央下の淡黄色の花は、手持ちの図鑑には見当たらず名前がわかりません。
「ほろうち」が聞こえてきたので、そっとその方向を見てみると、ヤマドリが歩いているのを見ることができました。あたりからはホトトギス、ツツドリ、アカハラ、ヒガラ、オオルリ、キビタキ、ウグイスの囀りが聞こえてきます。ホトトギスは今季の初認でした。
エゾハルゼミがビョーキ、ビョーキと鳴き始めていました。彼らの声を聞くと春から夏へと季節が変わったんだなと思います。アサギマダラが一頭林道を横切って飛んでいきました。キアゲハも見ました。
意外な出会いはギフチョウでした。前翅の黄色い線が翅の端あたりでずれるのがギフチョウ、ずれないのがヒメギフということなんですが、この画像ではずれているように見えます(ツイッターで聞いてみたら、前翅の端が、まっすぐで外にふくれてないのもギフチョウだそうです)。
いずれにしてもこの時季(5月下旬)に見られるとは思っていませんでした。さすがにぼろぼろでした。よくこの翅で飛べるものです。
道端にニリンソウがまだ残っていました。
↑ここは「ニリンソウカーブ」と名付けたくなる場所で、道の両脇にびっしり白い花が咲いていました。他にもいろいろな花に出会えて、なかなかいい道でした。
鳥はそのほかクロツグミ、ミソサザイ、キクイタダキ、ヤマガラ、イカルなど。
ギフチョウとの出会いがは意外でしたが、最後にも思いがけない出会いが待っていました。望遠レンズは持っていなかったので、マクロレンズで撮りました。アナグマは立ち止まってこちらを一瞬見た後、側溝の中でくるりと向きを変えて一目散に逃げていきました。昼間に見たのは初めてです。
2014年6月はじめ記
ヘルメットで里山
もう6月に入って1週間になりますが、5月中旬の自転車にて家を抜け出しの記を今頃アップですみません。もう日は傾きかけていました。
オドリコソウの草はらを抜け、根子と四阿が見えたところで自転車を捨てました。
ホタルカズラが咲いていました。新鮮な花を見ることはなかなかできていなかったので、ちょっとうれしい。目と心に染みる青です。
気持ちのいい山道。盛んにキビタキが鳴いていました。ツツジは見分けがよくわからないですが下はツクバネウツギかな。
ヘルメをかぶったまま三角点。オオルリとイカルのさえずり。サンショウクイを上空に確認です。
山を下り、再び自転車に乗って帰ります。近くに山があるから生きていけると言ったら大げさですけど、でもそんな感じなんです。
2014年6月はじめ記
初認続き
自転車で出かけた先々週の土曜日のお仕事。土曜日の仕事は正直言って気が乗らないのですが、いいことはあるもので、某駅の近くの電線にコムクドリの雄を確認。今季初認でした。
そして先週の土曜日も仕事だったのですが、夕方自分にお疲れ!ということでスーパーにビールを買いに行った帰り、自宅の前でカッコウのさえずりを確認。今季初認でありました。
2014年5月おわり記
夕方ライドでフクロウの声を聞く
夕方から自転車。まずは畦道ライド。タイヤ太めのクロスバイクだからこその楽しさです。ずっとロードバイクがほしいと思っているのですが、遠出している暇がないし、自分にはクロスが合っているのかもと思う今日のこの頃。
須坂市に入り、廃止された踏切を渡って北上。飯綱、高妻、黒姫、火打、妙高を見ながら気持ちよく走りました。
この時間帯の小布施は観光客が皆無で、静かな雰囲気でした。小布施橋を渡って自宅へ戻ります。千曲川の向こうにはアルプスの峰のシルエット。
ライトをつける頃、自宅近くでフクロウの声を聞きました。以前も夜にフクロウの声を聞いたことがある場所です。
ここは開発されてしまい、その時の環境と全く変わってしまったのですが、彼らが生き延びていることを知ってほっとしたというかうれしかったというか。以前は見られたサシバの姿も確認したいところですが、それはさすがに無理かもしれません。
2014年5月おわり記
5月中旬の灯台もと暗しの森
だいぶ葉が茂ってきて、鳥探しが難しくなった灯台もと暗しの森です。葉っぱの裏のイモムシはよくわからんです。エダシャク系だと思うんですが、イモムシハンドブック3を買うことになるのかしらん。3冊あると検索に不便なので、合本を出してもらいたいところです。
夏鳥はサンショウクイにオオルリくらい。キビタキはたまたま目に耳にしなかったということだと思います。アカハラは盛んに採食をしていました。カワラヒワの幼鳥を見ました。もう巣立ったんですね。カルガモはこの森初記録かも。
この森の林縁にはニホンタンポポが生えていて、ちょっと得した気分になります。ツツジももうすぐ。
2014年5月おわり記
5月連休の戸隠森林植物園
もう5月も後半ですが、5月連休の戸隠森林植物園です。連休中はものすごい人出を予想していたので、地元民としては連休最終日の早朝が狙い目だと思っていました。ねらい通りで、6時着で駐車場はまだ15台ほどの車でした。
天候は小雨。気温3℃。フリースの上にゴアの雨具を着て歩き始めます。目当てのひとつ、キクザキイチゲとアズマイチゲは閉じたまま。ちょっと残念です。
雨は次第に上がり、気温も上がってきて鳥たちの動きも活発になりました。
まだ個体数は少ない感じがしたものの、期待した鳥はほぼ確認することができました。下画像はゴジュウカラとコルリ、アカハラ。
やたらにかわいかったミソサザイとまだ本調子じゃない感じのキビタキ、林縁のホオジロ。
あちこちで囀っていたアオジ、朗々と歌うクロツグミ、池にはオシドリ。
きっと今頃はもっと夏鳥が増えていることでしょう。この時点ではカタクリはこれからという感じでした。引き上げたのは11時ぐらいでしたが、木道に戻ってきてもまだ人影は少なく、ゆったりとした気持ちでの森歩きができました。
2014年5月おわり記
春の山の花見いろいろ
5月連休の森歩き。見慣れないスミレを見つけて、写真だけ撮って帰り、図鑑で調べてみました。フイリヒナスミレでいいんでしょうか。
葉の様子と別株の地上茎の有無については下画像。スミレは難しいです。
※ツイッターにアップしたところ、フイリミヤマスミレではというご意見をいただきました。識別のポイントをしっかり見てこなかったので、今となっては同定できないです。スミレはほんとに難しい。
他にもいろいろ。左下はまだ咲いてませんけど、クリンソウですよね?
どうもこれはワサビっぽい。こんなところに天然物があるなんて。
2014年5月なかごろ記
曇り空にノジコ
母の様子が落ち着いたので某所で短時間鳥見してきました。環境はシラカバを主体とした疎林。ねらいはノジコでデジスコ練習。
天気が悪いせいか午後のせいかさえずりはほとんど聞かれませんでしたが、芽をついばむ姿を見たり撮ったりして楽しむことができました。
ほかにもこんな面々を画像データとして持ち帰ることができました。帰ってから缶チューハイ。
2014年5月なかごろ記
ツグミがまだいた
気持ちのいい季節です。リンゴ満開。赤味が強いのとほぼ純白なのと。詳しくはないのですが種類の違いなんでしょうね。
もうさすがにツグミは見かけないね…と思いながら散歩をしていると、最後に一羽だけ見かけました。でもあのケケケって鳴き声を発することはありませんでした。
ヒメじゃないオドリコソウを見つけました。家の近くでは初めて見ました。ちょっと得した気分です。
2014年5月はじめ記
父とカタクリの山
母の介助で、おそらく精神的に疲れがたまっているであろう父を山に連れ出しました。土日はなるべく自分も母に関わろうとしているのですが、平日昼は父に任せきりなのです。
カタクリはほとんど終わりでしたが、登山道の周辺にまだ少し残っていました。なるべく新鮮な花を選んで撮りました。
ヤマブキが鮮やか。キブシ、ニリンソウ、ショウジョウバカマ、クサボケ、イカリソウなど。
夏鳥ではヤブサメとクロツグミを初認。麓の果樹園ではサシバも見ました。あと、今季初ヘビ(ジムグリでした)。
帰りが遅いので平日の夜は妻にも負担をかけてしまっているのですが、彼女には山ではなくケーキで。
2014年5月はじめ記
夏鳥続々の連休初日
5月連休にどこかへ行くという計画はありませんでしたが、とりあえず早起きしていつもの灯台もと暗しの森の森を歩くことにしました。
新緑の美しい季節になってきました。前回あんなにたくさんいたシロハラは姿を見せず、代わりに夏鳥が続々到着していました。個体数が多かったのはセンダイムシクイ。それからエゾムシクイ。サンショウクイ、オオルリ、コサメビタキも確認できました。
この森とは少し離れた場所だと思うのですが、ツツドリの声も響いてきました。夏鳥が来るって言うのはいいもんです。デジスコ的には惨敗に近い結果でしたが、とてもすてきな連休初日の朝になりました。
2014年5月はじめ記