過去の野外手帳

-2013年11月

悲しき初認

シロハラ落鳥

シロハラ落鳥です。

2013年12月はじめ記

コウノトリ滞在

某所に飛来し長期滞在中のコウノトリを見に行きました。地元に迷惑をかけてはいけないので、人が少なそうな日と天候を選びました(ちなみに観察日は12月ではなく、かなり日数がたってのアップです)。それでも私以外に5名ほどの観察者がいました。ただ、バーダーという感じではありませんでした。大きなレンズを構えた方が2名。ビデオ撮影1名。望遠コンデジ1名。手ぶら1名。

私は双眼鏡とプロミナーで観察。表情がとても美しい鳥だと思いました。目の周りの赤が効いてます。

長野に飛来のコウノトリ

コウノトリは、食べ物を探してさかんに歩き回っていました。池の水位が減って干潟のようになっている環境が好都合なようです。でっかいドジョウを飲み込むのを観察できました。

同じ場所にアオサギがいました。いつもはかなり大きいと思うアオサギも、コウノトリの存在感にはとてもかなわず、なんだか所在なさげに見えました。翼を広げると本当に大きく感じました(野鳥の会のフィールドガイドで翼開長を調べると、コウノトリが200cm、アオサギは160cmでした)。

コウノトリ湿地ネットによると、この個体(J0041)はメスで、野生個体エヒメ♀と放鳥個体J0405♂から生まれた放鳥2世。兵庫県豊岡市の県立コウノトリの郷公園で平成23年5月に産まれた個体ということです。

どうして兵庫から長野にやってきたかはわかりませんが、鳥の移動能力の高さを感じ、また自身が生きていける環境を見いだす能力のすごさも感じました。

2013年12月はじめ記

霜畦道散歩

もう日は高く昇っていましたが、日陰にはまだ霜が残る畦道を行きます。

畦道の霜

リンゴの収穫はほぼ終わり。リアルなカラスのおどしがつり下げられていて、思わずレンズを向けてしまいました。こんなのも売っているんですね。

カラスのおどし

この時季の畦道の楽しみはカラフルな実。上段左からノブドウ、ヒヨドリジョウゴ、アオツヅラフジ。

ヨウシュヤマゴボウ

帰化植物なのであんまり素直に喜べないんですが、ヨウシュヤマゴボウの実は本当に美しいと思います。左の若い実も完熟した実も、そして右のようにからからに乾ききっても。

気温が上がってくると、モンキチョウやウラナミシジミ、ツマグロヒョウモンなどが飛び始めました。

2013年12月はじめ記

灯台もと暗しの森11月下旬

灯台もと暗しの森の中ではシャクガがきらきらと舞っていました。翅が光り、美しい光景でした。なかなか止まってくれないので撮影は大変でしたが、なんとか撮れた画像を見るとクロスジフユエダシャクのようです。

クロスジフユエダシャク

イカルが囀る森。紅葉はまだ残っていました。シメを初認です。エナガの多い日でした。

灯台もと暗しの森

低い太陽高度に日陰となった沢沿いの斜面には、アオジが潜んでいました。

アオジ

2013年12月はじめ記

ハンターの気持ちは理解できない

前週に続いてポタ。坂を下って立ち寄った小さなため池では、ヨシガモとオカヨシガモを見ることができました。「オカ」がつく・つかないだけでずいぶんと印象の異なる両者ですが、両方とも好きなカモです。毎冬ここで見ているヒドリとアメヒのハイブリッド個体は、今季も飛来していました。そのほか、オナガガモ、コガモ、カルガモ、オオバンなど。

市街地ポタ

カモを見た後はフェルメール展へ。本物ではなくデジタル複製画の展覧会でしたが、かなりよかったです。帰りに善光寺に寄りました。ツグミとシジュウカラ、エナガ、コゲラ、ヒヨドリの声を聞きました。あっという間に暗くなる今日この頃です。

ここから本題です。

ヨシガモなどを見ながらふと思ったことは、やっぱりハンターの気持ちは自分にはよく理解できないってことでした。

ここで見られたカモ目の中で、狩猟鳥じゃないのはオカヨシガモだけです(オオバンはツル目)。
市街地の中の池なので鉄砲を構えることはできませんが、狩猟可能な場所なら、ここにいるカモのほとんどは撃てるのです。
でも双眼鏡でカモを見ながら、「撃ちたい」という気持ちにはやっぱり全くならないよなぁ…と思ったわけです。「よくぞ日本まで無事に渡ってきた!」とはなりましたけれど。

こんなことを改めて考えたのは、「ちはるの森」というブログが“炎上(ウサギはかわいい味がしたの記事)”したことをツイッターで知ったからです。

職業としての狩猟や生活のために必要な狩猟はもちろん、趣味としての狩猟(スポーツハンティング)も「あり」だと思います。人間はもともと生態系の一員として生きてきたわけですから、狩りをしたい気持ちは本能的な欲求なんでしょう。なので、狩猟は自然と接し、自然を愛する根源的な形のひとつと言えると思います。そういう意味では、釣りに通じるものがあります。

最近自分のツイッターTLで、新たに狩猟免許を取ろうとする方を何人か見かけました。また「ちはるの森」の炎上(とそれに対するブログ主への擁護発言)もTLの大きな話題の1つでした。

確かに、ブログ主へ罵詈雑言を浴びせた「動物愛護者」の主張には私も辟易としました。動物の殺生を否定すれば、それは自分自身を否定することになります。菜食主義をとったって、食害を排して生産されている農作物を利用する限り、命を奪って生きていることから逃れられません(殺される命を少なくしたい気持ちはわかりますが、肉食を糾弾できるほどの合理性はないです)。

でも、ブログを読んでも「自分も鉄砲を持ちたい!」とか、「狩猟って魅力的だ!」という気持ちは私には起こりませんでした。そしてカモを撃ちたいという人の気持ちが理解できるかというと、やっぱり想像がつかないということをこの日改めて感じたわけです。
自分がカモを撃って生計を立てているとすれば、またカモの食害に遭っている立場ならばわかります。山菜を採るときのような、「食べたい!」って気持ちが動機だとすればそれも理解はできます。

ちなみにスポーツハンティングをしている方が「猟師」を自称することには違和感があります。趣味の釣り人を「漁師」とは言わないですし。
なので英語になっただけで、意味として違いはないんだと思いますが、表題は「ハンター」を使いました。

2013年11月おわり記

千曲川ポタ

久しぶりにポタリング。夕方から川沿いを走りました。

千曲川ポタ

沈んでいく夕日がとにかく美しかったです。このあと東の空には、ほぼ満月が昇ってきました。

2013年11月おわり記

ツグミ初認は11/12

半月以上経って書いてますが、里山が冠雪した日、ツグミの初認でした。

2013年11月おわり記

夕方の里山その2(ベニマシコ初認)

この日も母の調子が落ち着いてから山へ。最近は朝はだめだけど午後になると安定していて、夕飯後にまた落ちるというパターンです。近くに山があるからできる昼過ぎからの山歩き。やっぱり長野はいいところ。

柔らかな山道にすてきなキノコ。

カシラダカの群れ。ジョウビタキのオス。そして今季初認のベニマシコに感激しました。(最近は望遠レンズを持たないことが多く、今回も鳥画像はありません)

帰り道は雨に降られましたが、その分葉っぱの色が鮮やかさを増しました。

2013年11月なかごろ記

灯台もと暗しの森11月上旬

灯台もと暗しの森もだいぶ色づいてきました。鳥はカラ類とジョウビタキくらいで寂しかったのですが、この色を見られただけで十分癒されました。

ウルシって本当にきれいです。ウバユリは種をまき散らし始めていました。

林縁でアカスジキンカメムシの幼虫を見つけました。ファインダーをのぞくと、幼虫ならではの渋い美しさが見えました。

コブシの実はちょっと不気味。不気味といえばセイタカアワダチソウのてっぺんでミツバチが死んでいました。何があったのでしょう。

2013年11月なかごろ記

夕方の里山

母の調子が落ち着いていたので、だいぶ日は傾いてきていましたが、さくっと里山へ。

車から降りると、ちょうど親子二人連れが下山してきました。息子があのくらいの年齢の頃、よくハイキングしたな…と思いました。そんな過去も、この「鳥山絵葉書」を10年以上もやっていると写真と文で残っています。

今はSNSが自分のメインだし、サイトを閉じてもいいんですが、そうするとなんだかそんな記憶も消してしまう気がしてしまいます。(実際そんなことはないんですが)。ここをなんとか存続させているモチベーションには、そんな面があるのは確かです。

リンゴ畑

もう山には誰もいないでしょうから、クマ鈴をザックにつけました。美しいリンゴ畑の中の道をしばらく歩いて登山道に入ります。

登山路

尾根の向こうに日が落ちていきます。でも山頂付近にはまだ日が残っていました。びっくりしたのはその光を浴びて輝いていたマユミです。まさにびっしりとはこのこと。この山は何度も歩いていますが、このマユミの存在には気づきませんでした。

マユミ

この山で、初めてインスタグラムを使いました。また新たなSNSに足を踏み入れてしまいました。でもその場の雰囲気を簡単にシェアできるのは楽しい。ますますhtmlで文を書くことが減ってしまいそうです。ただ、このマユミの画像はちょっともったいなくて、このサイトで初めてアップします。公開するまでに撮影から2週間も経ってしまいました。

下山路

林道を歩いていると雪虫が飛んでいました。まだ早いのでは?と思いましたが、雪虫が飛ぶと初雪が近いという予言?は実はこのあと当たることになります。

林道歩き

その林道歩きで、脇にリンゴが捨ててあるのを見ました(写真下↓)。こんなことをするから、獣が餌付いて里に近づくようになるんだ…と静かに憤慨しました。

リンゴ

2013年11月なかごろ記

11月上旬の快晴の散歩

近所をカメラ持って一回り。鳥はジョウビタキ、コゲラ、ヒヨドリなど。双眼鏡はなかったので、マクロレンズ遊びが主体になりました。リンゴ畑では実がピカピカと光っていました。ノブドウもピカピカでした。

モンキチョウなど

2013年11月なかごろ記

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