過去の野外手帳
-2013年4月
妻とカタクリ(埴沙萠気取り)
父とのカタクリも大変によかったので、妻も誘ってみました。同じ山に続けて3度も登ることになってしまいましたが、こればっかりは期間限定ですしね。見られるときに見ておかないと。
同じような写真ばかりですみません。何枚撮っても楽しいのです。
コガラ、ヒガラ、イカルの声響く山道を行きます。
この山一番の群生地。斜面一杯に広がっていて、とてもカメラでは写しきれません。見事の一言。このあたりではヤブサメとキクイタダキの声もしました。
山頂ではオオルリの囀りと眼下を飛ぶハイタカspを確認。
NHKで放映された「足元の小宇宙-82歳 植物写真家と見つめる生命-」という番組で、植物写真家の埴沙萠さんを特集していました。番組の中で、葉痕を写した写真が紹介されていてとても印象的だったのですが、それと同じ葉痕を見つけました(上の大サイズ400×400ピクセルの画像)。後で調べてみるとサンショウの葉痕っぽいです。
埴沙萠さんになったつもりでシャッターを切ってみました。^^;
山麓ではみたびのサシバ。その他、トビ、キジ、キジバト、ヒヨドリ、ツバメ、ヤマガラ、シジュウカラ、ホオジロ、カシラダカ、マヒワ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、バン。
2013年5月はじめ記
父とカタクリ
先日のカタクリがあまりにもよかったので、父(81)を誘ってみました。体力的にはスーパー爺ちゃんなので、山道をぐんぐん登っていきます。
写真を撮りながら登る私は少々遅れ気味。
撮りたいものがたくさんあるので、カメラを持つものは忙しいのです。
山頂ではオオルリとメジロのさえずりを聞きながら、コンビニおにぎりとコンビニ総菜。アリと戦いました。
山麓の果樹園では先日に引き続いてノスリとサシバの共演。
赤丸がノスリで青丸がサシバです。
2013年5月はじめ記
カタクリ花見の里山歩き
大型連休前半その2はカタクリ花見の里山歩きです。山麓の林道に入ると、そこからもうぽつぽつ咲いていました。
キブシやショウジョウバカマも。春の里山はいいです。
群生地は見事な眺めでした。これほど開花期ぴったりに来たことはないと思います。シャッターを切るのは至福の時間でありました。
山頂も独り占め。大型連休に、こんな里山歩きは選択肢に入らないのかもしれません。
帰り道のカタクリはちょっと遅い感じでしたが、見上げるアングルにカメラを差し入れて写真を撮ったり、シジュウカラの声を聞いたり、楽しい下山路。
アズマイチゲを見つけました。カタクリと同じくらい好きな花です。
ルリタテハとシータテハが激しく争っていました。小さい蝶はスギタニルリシジミと思われます。近くの枝にオオルリを見つけました。囀ってはいませんでしたが、今季初のオオルリオスでした。
山麓ではモモが咲き始めていました。上空にはノスリが輪を描いていました。
そのノスリにつっかかっていった別の猛禽を見つけました。ピックイーという声、サシバです。双眼鏡で追っていくとリンゴの木にとまったのがわかりました。サシバがとまっているところを見るのは初めてです。
上の写真の円内がサシバですが、手持ちのレンズではこれが精一杯でした。
ため池にはカルガモの姿。その他、夏羽のカシラダカ、ホオジロ、ツグミ、ムクドリ、ヒヨドリ、キジ、スズメ。
2013年5月はじめ記
花見ポタ再び
大型連休前半の初日はタイヤ交換から。ツイッターのタイムラインを読んでいると、戸隠は積雪があったようで少し迷ったのですが、路面に積もることはもうないだろうと思って換えてしまいました。
交換作業中、空からエンジン音。見上げると、モーターグライダーが飛んでいました。初めて見たなぁ…なんて思いつつ眺めていると、上空にツバメ系のシルエットが乱舞しているのが分かりました。双眼鏡を持ってきて、見てみるとヒメアマツバメでした。
タイヤを換えた後はポタリングです。リンゴのつぼみがかなりふくらんでいました。この連休中には咲き始めそうです。それにしても、これだけはっきりしたピンク色が、花が開くとほとんど分からなくなってしまうのがおもしろい。
ソメイヨシノはもうおしまいですが、ヤマザクラ系は今が見頃です。ソメイヨシノはまとめて植えられていて、花の咲き方もぶわっとした感じなので、迫力・見応えがあります。でもこのヤマザクラのちょっと控えめな咲き方もなかなか好きです。
長野県北部には自生のヤマザクラはないということですが、これらがカスミザクラなのかどうかは自信がありません。
灯台もと暗しの森にも行ってみました。1週間前、雪に覆われていた森には新芽が色をつけ始めていました。
前回雪に埋もれていたタチツボスミレは、勢いを増しているように見えました。
鳥はヒガラが多く、いつもの春とはちょっと違うと思いました。夏鳥は、クロツグミ、サンショウクイ、長野では夏鳥のアカハラとビンズイ。
落ち葉をがさごそひっくり返しまくっているアカハラをあちこちで目にしたので、もうシロハラはいないかな…と思ったら最後に1羽だけ見ました。ビンズイはひっそりと林床を忍者移動していました。
夕方だったので、朝に行けばもっと観察できたかもしれません。その他、ヤマガラ、シジュウカラ、エナガ、ウグイス、キセキレイ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ツバメ、イワツバメ、スズメ、嘴が鉛色のシメ、やたら活発なカワラヒワ、キジ、トビ、オナガ、何かを盛んに運んでいるハシボソガラス。
マクロレンズでヤマガラを撮りました。
気温はあまり上がらず、指切りグローブでは凍えました。上信国境の山は真っ白。
2013年4月おわり記
通勤コムクドリ
電線にとまっているぴかぴかのオスを見ました。本当にきれいな鳥です。今季初認。夏鳥がだんだん増えてきました。
2013年4月おわり記
まさかの積雪
昨日の雨は結局里でも雪となり、長野市では観測史上最も遅い積雪となりました。
朝から車を走らせる用事があった日曜日でしたが、横着を決め込んでスタッドレスのままでいたことが幸いしました。
道中見たモモの花と雪のコラボがあまりにも美しく、写真を撮りました。
花と雪の取り合わせを喜んだのは、カメラを持ったオジサンの身勝手な感覚だったと知ったのは後日。着雪に加えて、翌日は県下軒並みの氷点下となり、農作物に被害が出ました。
-----以下引用(信毎web 4/27)
県農政部は26日、県内で22日に発生した凍霜害による農業被害額が、ほぼ県全域にわたる38市町村で計16億4300万円に上ったと発表した。このうちナシ、リンゴ、柿などの果樹が15億6900万円に上った。(中略)県は、今回の集計に21日の雪の被害が含まれているかは分からないとしている。(中略)被害額は、松本が9億7700万円で最大。市町村別でも松本市が計6億100万円と最大で、リンゴやナシ、桃など果樹は計5億6800万円、スイカやアスパラガスなどの「野菜等」は3200万円だった。(中略)長野市も桃やナシなどに1億2400万円の被害が出た。品目別ではリンゴが8億1千万円、ナシが4億1千万円、柿が1億6400万円。
-----引用ここまで
モモ畑脇の、雪の積もった田んぼにはノビタキの姿がありました。鳥たちにとって、この寒さと積雪は大きな試練だと思いました。雪が降る中を飛ぶツバメを見て、思わず頑張れ-と応援したくなりました。でもこのときは、農家のことにまで思考が及ばなかったのでした。
昼頃、用事を済ませた帰りに昨日の個人的桜の名所に行ってみました。さすがに着雪のダメージは大きく、花びらが盛大に散っていました。ただ、さすがに春の雪で、地面の雪はもうあらかた溶けてしまっていました。
灯台もと暗しの森にも寄ってみました。ここでは、サンショウクイとセンダイムシクイの声を聞きました。オオルリのメスと思われる個体も見ました。センダイムシクイとオオルリは今季の初認です。
夏鳥は雪と寒さに負けず、エネルギッシュに活動しているようで、ちょっと安心しました。
大型ツグミ系のさえずりを聞きましたが、正体が分かりませんでした。最後の最後に、シロハラが囀っていたのを確認できました。
その他、メジロ活発。ツバメ、ツグミ、ヤマガラ、シジュウカラ、エナガ、ヒヨドリ、ツグミ、ウグイス、アオジ、カワラヒワ、シメ。
2013年4月おわり記
サクラ(オオヤマザクラ)・サクラ(シダレザクラ)・サクラ(ソメイヨシノ)
里のソメイヨシノがいい感じなので、妻と一緒に隣町のオオヤマザクラを見に行きました。でも、まだ1分咲き程度でした。ここのサクラは見頃が数日と大変短いので、次の休日には散ってしまっているでしょう。残念ですが、また来年です。
ついでに、その近くにある有名なシダレザクラにも行ってみました。ここは3分咲きといったところ。見頃には早かったのですが、その分空いていました。4月も下旬というのに舞い始めた雪と、サクラとの取り合わせが美しいと思いました。
直売所でコゴミを買いました。ゆでておかか醤油かマヨネーズが好きな食べ方ですが、直売所のおじさんのお薦めは天ぷらだそうです。今回はゴマよごし。これもまた美味であります。
長野市に戻ってくると、雪は雨に変わっていました。個人的桜の名所に行ってみると、雨に打たれて散り始めという感じになっていました。
もう見納めかーと花を見上げていると、サンショウクイとウグイス、メジロなどの声が聞こえてきました。サンショウクイは今季初認です。夏鳥、頑張っている!と思いました。
2013年4月おわり記
花見ポタ
ウメの花はまだまだ健在です。
更埴のアンズも花が持っていると聞きました。アンズは花期が短くて、次の休みまでには散ってしまっているだろうとあきらめていたのですが、ここのところの寒さが幸いしたようです。よし、自転車で行ってみよう!と一度は思い立ったものの、最近の運動不足をかんがみて、今回は自重。近所のサクラ巡りに変更しました。
自転車をこぎ始めてすぐ、近所の川でノビタキを見ました。こんなところで見るのは初めてです。ちょっとびっくり。
まずは近所の個人的桜の名所に。前回より更に開花は進んで、5分咲きくらいでしょうか。ここではウグイスが囀っていました。今季の初囀です。
次の目的地は善光寺。標高は大して違わないのですが、こちらのサクラはもう7分以上咲いている感じでした。お蕎麦を食べて帰宅。のんびり過ごした春の一日でした。
今年の春はウメの開花とサクラの開花が本当にかぶってしまいました。一気に花が咲くのは楽しいことですが、それだけ春を感じる期間が短いってことで、もったいない感じがします。
家に着く直前、上空をハイタカSP が通過。おぉぉ…と見上げていると、近くからハシボソガラスがスクランブル。ハイタカSP にまとわりつき始めました。2羽はそのまま北の空へ流れていきました。タカもカラスも大変です。
2013年4月なかごろ記
夕暮れサクラとヒレンジャク
出先から直帰できて、久しぶりに早く帰れた4月の第2週。帰宅前に先日サクラを見に行った場所に寄ってみました。花はあちこちで開いていて、全体では2,3分咲きといったところでしょうか。
写真を撮りながら(GRDのピントがなかなか合わず少々イライラしながらも)、本当にサクラっていい花だなと思いました。
少し移動して、ヒレンジャクがいた場所にも行ってみました。
何と群れはまだ滞在中でした。数は7羽と少なかったものの、これで今季5度目のヒレンジャクということになります。
何度も同じようなことを書きますが、こんなにレンジャクを見ることのできる年は、今後もうないと思います。
カメラはGRDしかなかったので、撮れたヒレンジャクの写真は左のようなものだけ。マウスオーバーの円内に、飛んで移動していくヒレンジャクが一応写っています。^^;
2013年4月なかごろ記
灯台もと暗しの森でもヒレンジャク
台風並みの低気圧が通過して不安定な天気でした。雹が降り雷が鳴り、でも庭のウメは何とか持ちこたえました。
青空がのぞいてきたのでサクラの様子を見に行きました。つぼみはかなりふくらんでもうすぐ開花です。
灯台もと暗しの森に行ってみるとシメがかなりたくさんいました。嘴の色が変わっていました。マヒワも見ました。森の中はだんだんに春めいてきていました。
さて帰ろうかと思って歩いていくと、前方のヤナギから聞き覚えのある声がしてきました。近くまで行って見上げてみると鳥影多数。何とヒレンジャクです。26羽いました。
今季4度目のヒレンジャク、またしてもまさかの出会いでした。灯台もと暗しの森では初確認です。望遠レンズがなかったので、換算90mmのマクロレンズで写真を撮ってみました。盛んにヤナギの花を食べていました。
このあと別の群れも見つけました。今季は本当にレンジャクの当たり年です。
最後に、上空を飛ぶ1羽のツバメを見ました。今季初認です。
2013年4月なかごろ記