過去の野外手帳
-2011年4月
4月下旬の戸隠森林植物園
大型連休前半、4月末は2回植物園に行きました。
まず1回目
大型連休が始まってすぐということで、車は数台でした。車を降りて最初に聞こえてきたのはアオジの囀り。ドアを開けたとたんふわっとこのコーラスに包まれるのは、まさに「トガクシ!」って感じです。
気温は3℃。雪の状態はこんな感じ(↓)で、木道はきれいにとけていますが、わたしがいつも歩くルートはひたすら雪上歩行でした。
夏鳥は遠くでツツドリ、湿地帯でアカハラとクロツグミ、樹冠をコサメビタキ、あちこちでニュウナイスズメといったところ。
ニュウナイスズメは活発でしたが、他はまだ数も少なく、声もあまり聞かれませんでした。代わりに存在感があったのはフクロウ。朝なのにゴロスケホーホーと盛んに鳴いていました。フクロウの声を聞いたのは戸隠探鳥では初めてでしたし、ちょっとびっくりしました。
遊歩道の西の方で、手前の幹にキバシリが走り、その向こうでキクイタダキが枝先を飛び交い、奥からはミソサザイの声が聞こえてくるという場面に出会えて、とてもぜいたくな時間を過ごせました。
写真に撮れたのはゴジュウカラくらい。木道に降りているのは珍しい光景のように思いますけど、どうでしょう。
D7000を初めて戸隠に持ち込みました。レスポンスがよく快適に撮れますが、D40とは露出の傾向(特に補正量)が違って、なかなかうまく撮れません。このゴジュウカラもオーバー。
続いて2回目
この日も人は少なめ、車も10台ほど。気温は2℃。
1回目はコンデジを忘れていってうまく撮れなかったんですが、ミズバショウはまだこんな状態です。見頃はきっと5月下旬。
今回も被写体のメインはゴジュウカラ。でも一応アオジも撮りました。
ニュウナイスズメの巣穴争い?を見ました。雄2羽が激しいバトル。これは下からもう一羽の雄を見上げるの図。
夏鳥はサンショウクイとセンダイムシクイを追加。アカハラとクロツグミの囀りも始まりました。モミの木のてっぺんで朗々と囀るクロツグミはやっぱり素晴らしかったです。
この時期は1日違うだけでも、ぐんぐん変わりますね。とてもダイナミックです。
ほか、クロジ初認(囀っていました)。
まとめ
1回目は1時間半で24種。2回目は2時間で34種。
2日とも、戸隠の後は安曇野まで息子の大会応援に行ったため、短時間しか鳥見ができませんでしたが、十分満喫しました。これから夏鳥が増えて、より一層華やかになるのが楽しみです。
2011年5月はじめ記
4月下旬の灯台もと暗しの森
午前中はタイヤ交換、午後は灯台もと暗しの森。
サクラ満開。メジロ襲来。花の蜜が吸えるのは、ウメサクラのこの時期限定ですよね(長野にツバキはあまりないので)。メジロにとって年に一度のご馳走、人間で言えばなんでしょう。
ウグイスの初ホケキョを確認。ヤマガラのさかんな囀り。春爛漫という感じでした。でも、マヒワがまだいました。
この間はぼちぼちしか咲いていなかったタチツボスミレ、この日はなかなか見事な群落になっていました。
ほか、コゲラ、アカゲラ、ヒヨドリ、キセキレイ、シジュウカラ、エナガ、カケスなど。タラの芽発見(収穫せず)。のんびり1時間半ほどかけて歩いた、気持ちのいい春の森の散歩。
2011年5月はじめ記
春の畦道散歩
サクラの花がこのくらいだった4月の中旬の畦道歩き。
何気なくタンポポをローアングルで撮ったら「セイヨウ」じゃありませんでした。こういうのって嬉しい。
キジを発見。あまり人を恐れない感じでした。この後ほろうちをしていました。ここで雄はよく見かけるのですが、雌は見てません。
ウメがちょうど満開で、メジロがたくさん吸蜜をしていました。ずっと見ていてもあきない、すてきな春の風景でした。
2011年5月はじめ記
がんばれツグミ
4月の始めまではジョウビタキの声も聞こえていたのですが、庭に残っている冬鳥はもうツグミくらいです。その中で、この個体はちょっと変な動きをしていました。よく見てみると右脚が不自由な様子。生まれつきなのか、怪我なのかわかりませんが、何かしてあげられるわけではなく、がんばれ…としか言えません。
2011年4月なかごろ記