過去の野外手帳

-2009年8月

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お盆キャンプ

おそらく1年間でもっとも混むであろう日に、予約不要のフリーサイトでは混雑するのは仕方ないです。
でも、戸隠キャンプ場がこれまでこんなに混んだことはなかったです。テントを張れそうな場所がありません。条件の悪い場所にもびっしりです。
テント撤収中の方に、「もう帰られますか?」と聞くと、「次の方が待っているんです」とのこと。350台以上入るこのキャンプ場でも限界のようでした。

あまりの混みように、これじゃキャンプの意味もないね…と十年ほど前に行ったことのある某キャンプ場へ転進。こちらはまだまだ余裕があり、弟と息子とでテント2張りとタープの設営を終え、ほっと一息つきました。空間をゆったり使えてこそ、キャンプです。

キャンプ

あとはのんびり焼いて飲んで夕暮れを待つだけ。野菜類は父母が持たせてくれた自家製です。ホタテは自家製ではありません。

夜はぐっと冷え込みました。木炭を追加して暖をとります。

ランタンの光を避けて見上げれば満天の星。天の川も見えました。近くにランタンのあるなしでは結構見え方に違いがあって、混んでいるキャンプサイトではこうはいかなかったかもしれません。双眼鏡を持ってくればよかったと後悔しました。息子は流れ星を見たようです。ペルセウス座流星群のなごりだったのかな。

キャンプ

それほど飲んでいないのに、すぐ眠くなってしまい、先に寝てしまいました。姉から、早朝鳥が鳴いていたよと後で聞かされましたが、日が昇るまでぐっすり寝ていたので全く気がつきませんでした。

「節がついて歌うような声だった」そうです。クロツグミかアカハラかなあとその時は答えておいたのですが、あとで考えれば「節がついている」っていうのはイカルかも。こういうことを推理するのは楽しいです。

タープの下に寝っ転がって空を見ていました。秋の雲が広がっていました。短かい夏はもう終わりです。

2009年8月おわり記

 戸隠キャンプ場は拡張されるそうです。確かにあの混み方ではね…。

以下信毎お出かけガイドから引用----------

 市によると、現在約13ヘクタールの戸隠キャンプ場に加えて、隣接する戸隠牧場の約5ヘクタールの未使用地をキャンプ場とする。キャンプ場はオートキャ ンプが特に人気で、夏休みの最盛期には1日350台以上が駐車。「テントが林立し、地面に緑が見えないほど」(市観光課)の状況を改善し、利用者がゆっく り自然を楽しめるようにする。
 同時に、約60棟あるバンガローのうち、築約40年の老朽化した30棟を建て直す。ほかに、トイレ棟、シャワー棟、炊事場をそれぞれ2棟ずつ新築。戸隠 山方面の敷地は、牧場の「動物ふれあい体験広場」とし、乗馬施設、ドッグラン、釣り堀などを造る。09年度に実施計画を作り、一部着工。主に閑散期に工事 を進め、営業への影響を抑える。
 総事業費は約4億8千万円。市は「全国屈指の広さと人気のキャンプ場だが、さらにもう一つ上のランクの存在としたい」としている。(09年8月11日掲載)

----------引用ここまで

小さな峠越えで「カーズ」

ふと思い立って自転車漕ぎ漕ぎしてきました。新しい道ができてから(新しいとはいっても開通は15年も前ですが)、通ることがほとんどなくなった旧道を上ってみようと思ったのです。

車の往来はあるものの静かな道でした。新しい道が眼下に時々見えます。田んぼやリンゴ畑が広がる中を突っ切る新しい道は快適。道幅広く、カーブ半径大きく、スピードを落とさず走れます。
でも自転車で走るとよく分かるのですが、結構アップダウンがあって、ここでまた上りかよ…という感じになります。

旧道峠

それに比べてこの旧道は、上り一辺倒ですがじわじわ高度を稼ぐ道。それほど苦しくなることなく上れます。昔の人は地形に合わせて道を造ったのだなと思いました。
ふと、映画の「カーズ」(高速道路ができたおかげで寂れてしまったルート66沿いの町、ラジエター・スプリングスをめぐる車たちのお話)を思い出してしまいました。

ポルシェ911カレラのサリーは、ラジエター・スプリングスとその脇を走る高速道路を見下ろす高台で、この町に迷い込んだレーシングカーのライトニング・マックウィーンにこう言うのです。

「昔はああじゃなかった。道は地形を切り裂くのではなく、形状に沿って作られていた。車は楽しみに行くために走ったのではなく、楽しみながら走った」

この台詞はとても印象的でした。
確かに高速を走っていて陸橋を見る度に、「ここには山とか尾根とかがあって、それをたどる道があったんだよなあ」って思います。陸橋はかつての山の形の名残。墓標みたいなものです。
それをえぐって走るのはちょっと切ないことです。山が削られてなくなるのは、そこに住んでいる人にとってはとても悲しいことだったでしょうし。

小さな感傷に浸りながらの帰り道、道沿いの小さなため池でカイツブリの幼鳥を見ました。一丁前に水に潜っていました。

2009年8月なかごろ記

水音

なかなか暑くならなかったこの夏前半でしたが、川遊びしてきました。やっぱりそれほど暑くなかったこの日、人影はまばらでした。人がいないせいか、カワガラスが何度も往復するのを見ることができました。

夏は川遊び

冷たくて痛いほどの流れに足を浸して、心地よい水音に身を委ねます。時間がゆったりと流れていきます。2時間ほどぼけーっとしてきたのですが、帰ってきてからもしっかり昼寝をしてしまいました。
椅子を持ってきて、流れに足を浸けながら本でも読めば気持ちいいだろうなあと、何年も前から思っているのですが、実行できずにいます。

2009年8月なかごろ記

非日常

ふだん海とは無縁の生活なので、車の窓から海が見えるだけで気持ちが盛り上がります。つい「海、青いね-」などと当たり前のことをつぶやいてしまうのです。

ウミネコ

地元では、たぶん見向きもされないウミネコにも心奪われちゃいます。風を操り、空に舞う姿はいくら見ていても飽きない。鳥は飛ぶ動物なのね、とこれまた当たり前のことを深く感じてしまったのでした。

2009年8月なかごろ記

地元開拓ポタ

昨年11月のこの記事で、「今度はあの道を行ってみようと思いました」と書いたことを実行してみました。急坂を登り切ったところから眼下に見えた、「未知」の道(暑いのに寒いっ!)を行ってみようという企画です。

昨年の図

リンゴ畑の中の農道なので、地図には載っていません。見当を付けておいた角を曲がってみました。次々に現れる分岐は、台地と小山の間を進めるように適宜選択。
普段通る道からは見えない場所に、こんなに広いリンゴ畑があるんだーと感心しながら走ります。結構な登り。目指したラインより少し台地側に寄ってしまっているようです。ホオジロが道脇の木で囀っています。

もう夕方

途中人家は全くなかったのですが、ふと人家の脇に出ました。ここはどこの集落だろう?と思っていると、ポンと知っている車道に出ました。予想とはかなり違ったところに出たので少しびっくりしました。
あとは広い道を家まで気持ちよく下るだけ。小さな冒険気分を楽しみました。

2009年8月はじめ記

某猛禽ポタ

地名を出すつもりはないので、こんなふうに種名をぼかす必要があるのかは「?」ですが、念のため。今年の動向はどうかと思って見に行ってきました。小さな双眼鏡と小さなデジカメのみの軽装です。

まず最初の場所。姿を確認することはできませんでしたが、鳴き声は聞きました。この夏もここで繁殖しているようです。よかったと思いした。
カメラマンは2人が陣取っていました。住宅・商店街が隣接し、人の出入りも多い環境なので、カメラマンの待機は問題ではないでしょう。でもアカショウビン問題が頭の片隅にあるので、あまりいい気持ちじゃないです。

続いてもう一箇所に回ってみました。人影はありませんでたが、某猛禽の姿もありませんでした。15分ほどしかいなかったので、見つけられなかっただけかもしれません。今年はやってきているのか、気になるところです。

小川

写真はタイトルとは全然関係ない、ポタリング中に渡った小さな川。ここに鳥見に来たこともありました。自転車だとぱちぱち写真を撮りながら移動できるので、それも楽しみのひとつです。

2009年8月はじめ記

ツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモン

ツマグロヒョウモンのメスを最近ちらちら見かけるようになっていました。撮影に成功です。まだ「よく見る」というチョウではありませんが、そのうち珍しくも何ともなくなるでしょう。
先日買った「見つけよう信州の昆虫たち 身近な自然の昆虫図鑑」では、珍品度(珍“品”っていうこの表現、あまり好きじゃないですが)星2つ(☆☆)で、もう普通種扱いでした。

2009年8月はじめ記

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