過去の野外手帳

〜2007年8月

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ブナの森で

ブナ林

歩き始めてすぐ、クロジのさえずりが聞こえてきした。今季はあまりクロジの囀りを聞く機会がなかったので、うれしく思いました。

しばらく歩くと、仰向けに寝転がっている人に出くわしました。「だ、だいじょうぶですか!?」と声が出かかった時、周囲にもたくさんの人が目を閉じて座っているのに気付きました。
ネイチャーゲームかなにかだったんでしょう。今度はあまり人の通らないところでやって下さい。びっくりしますから。

雨が降りはじめました。でも葉に遮られて、雨音は結構しているものの雨粒はあまり落ちてきません。ちょっとほっとして、しっとりとしたブナの森を歩いていきした。

2007年8月おわり記

清流で遊ぶ

川遊び

夏休みの終わりが見えてきた息子達。長野県の学校は8月下旬に2学期開始で、部活もそろそろ再開なのです。
海に行きたいと小5が言い張り、山に行きたいと中2が譲らず、仕方ないので折衷案を断行。山に行って川遊びをしてきました。

透明な流れを眺めているだけで幸せな気分になれました。じゃぶじゃぶ滑らかな川床を歩いて、沢登り気分です。 
魚影が見えたので私もゴーグルをつけて水中をのぞいてみましたが、水が冷たくて「ひえ〜」。上半身を水に浸ける勇気が出ませんでした。でも滑って転んで、結局上半身までぐっしょり濡れました。

2007年8月なかごろ記

避暑

高原

下界では35度超えの猛暑でしたが、標高2000mオーバーのここは20度を下回ります。
あまりの暑さに、午後から父と帰省中の姉、息子との4人で高原に避暑にやってきたのです。暑さから逃れることに成功しましたが、ちょっと寒すぎるくらいでした。

湿原の池ではカルガモ一家が気持ちよさそうに泳いでいました。鳥はその他にホシガラスとメボソムシクイ、ウグイスにウソなどを確認。

雄大な風景や色彩の妙に眼がいく大人と一線を画して、息子は相変わらずの虫探しです。
「イナゴだーイナゴだー」と言うので、エコさんから教えてもらった知識を付け焼き刃的にひけらかして「フキバッタの仲間だよ」などと偉そうに語ってみました。でも、確かに翅がないだけでイナゴそっくりです。

夕方下界に戻ると再びエアコン生活。いつまで続くこの猛暑。

2007年8月なかごろ記

戸隠の朝

キャンプ

総勢8人で車を乗り入れての、お手軽オートキャンプです。

のんびりと焼いて食べたり遊んだりくつろいだりしていました。父母がもたせてくれた自家製の野菜はどれもおいしく焼けました。とくにタマネギとモロコシが最高でした。
炭火に風景と涼風の調味料が加わると、安い肉ほどおいしいことが判明しました。

天の川を見たのは久しぶりでした。子どもの頃は自宅でも見ることができたのですが、今はとても無理です。
息子は初めて流れ星を見ました。

4時過ぎに目を覚ますとホトトギス、ウグイス、アカハラのさえずりが聞こえてきました。爽やかな高原の朝です。テントから這い出すと、辺りはぐっしょり朝露に濡れていました。
日が昇り始める頃には、ウグイス以外の声は聞こえなくなってしまいました。繁殖シーズン、夏鳥のシーズンはそろそろおしまいです。

2007年8月なかごろ記

未必の故意

ミヤマシロチョウを見に行きました。
1頭しか見られませんでしたが、まあよしとしましょう。昨年よりずいぶん少なかったのですが、時期がやや遅かったからかもしれませんし、年によって発生量に差があるということなので、そういうことかもしれませんし、たまたまかもしれません。

「高山蝶ミヤマシロチョウの捕獲は長野県条例により厳に禁止されています」という大きな看板があちこちに立てられていました。
分布は局所的で個体数が急減。絶滅が危惧されているということならば、「捕るのはやめておく」と考えるのが普通の感覚だと思います。でもそういう状況を知っているはずなのに、このチョウを自分の標本箱に加えようと考える人が少なからずいて、それが問題になっていることがこの看板からは読みとれます。

全然詳しくないのですが、生息環境の変化や悪化で個体数が減ると、かえって希少種としての捕獲圧が高まり追い打ちになってしまうように感じます。
いなくなる前に自分の分は捕っておこうという心理なのでしょうか。

ミヤマシロチョウ

採集が個体数の減少に拍車をかけている点では、山野草も同じ。
山野草で問題になるのは盗掘です。こっちも詳しくないのですが、野外ではほとんど見られなくなってしまった種類も多いとか。山に生えていない山野草に魅力があるのかよくわかりませんが、きっと手元に置くことが山野草コレクターの醍醐味なんでしょう。

野鳥の世界では、希少種の「採集」が問題になることはありませんが、数少ない夏鳥の繁殖地にバーダーやカメラマンが押し寄せて問題になっています。
天龍村ではブッポウソウの巣に近づく方々がいるそうです()。
また、6月には戸隠のアカショウビン営巣地に、大勢のカメラマンやバーダーが殺到しました。私は現地に行っていないので、拙サイトからリンクしている皆さんの書かれた「惨状」を読んでみて下さい。
そして、長い時間巣穴周辺に張り付くというワイドショーのリポーターのような行動が影響したのか、その場所での営巣は失敗してしまったようです。

野鳥の撮影の場合、写真やカメラの方が好きで鳥は単なる被写体の一つという方々が結構おられるのも、状況を悪くする要因だと思います。
野鳥やその種に対してどのような配慮が要るのか、よく知らないままの撮影はやはり問題です(野外手帳でも以前触れました)。

私も鳥屋の端くれですから、ライフリストを増やしたいとか、これまで撮ったことのない鳥を撮りたい、もっとよく撮りたいという気持ちは分かります。でも、自分がほしいものを手に入れるために希少種に負荷をかけて仕方がないという考え方は、いわゆる未必の故意ってやつだと思います。自己中以外の何ものでもありません。
野鳥の場合、 サイトやブログで記録や写真を公開できることがこうした行為に拍車をかけてしまっている印象がありますが、たぶん私の偏った見方でしょう。ただ、戸隠アカショウビンでも天龍ブッポウソウでも、自分の観察・撮影結果を誇らしげに公開はしても、自らの行為を振り返っているサイトやブログにあまり行き会えないことも確かです。

野鳥でも山野草でも蝶でも、こうしたコレクター的で未必の故意を腹の中に抱えた自称「自然愛好家」が、自然にピンポイント爆撃のように深刻なダメージを与えているのは悲しい現実です。

以下、信濃毎日新聞2007年7月26日の記事から引用です。

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天龍村のブッポウソウが迷惑 撮影者のマナー徹底へ

7月26日(木)

 下伊那郡天龍村で生息が確認されている県天然記念物の渡り鳥「ブッポウソウ」について、下伊那地方事務所は25日、営巣地近くに撮影目的で訪れる人が急増し、繁殖に悪影響を与える可能性もあるとして、初めて村と対策を話し合った。来年以降、撮影時の注意を記した看板を設け、撮影場所の指定も検討していくことにした。
 ブッポウソウは県希少野生動植物保護条例の特別指定種に指定されており、天龍村には毎年5月初旬、東南アジアから飛来する。1997年に当時の平岡小学校(現天龍小学校)教員が、役場の排気口に巣を確認。翌年から児童が巣箱設置など保護に取り組んでおり、村も99年、村鳥に指定した。現在、村内7カ所で営巣し、約35羽が生息している。
 村によると、数年前から5月−7月中旬ごろ、撮影目的で県内外から訪れる人が急増。ピーク時には巣から十数メートルの場所に二十人余が集まり、中には巣に接近したり、撮影の合間に大声で話す人もいるという。
 同地事所環境課によると、野鳥の専門家から「節度のない行為がストレスを与え繁殖に悪影響を及ぼす」と指摘を受けた。また、同様の行為でイヌワシが繁殖を放棄した例もあるため、対策を講じることにした。
 この日は、営巣地付近を見て回りながら対策を検討。村はこれまでも、巣への接近を注意する呼び掛けをしており、村沢文仁副村長は「ブッポウソウは村のかけがえのない財産。訪れた人が気持ち良く観察できるよう、有効な手だてを考えたい」と話していた。

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引用ここまで

2007年8月なかごろ記

花いっぱいの山

稜線

朝家を出てお昼前には稜線を歩ける。長野に住む幸せの一つです。
今日は日帰りの北アルプス。今夏は泊まりの山に行けるかどうか。やや厳しいです。

主稜線に出るまでは暑くて大変でしたが、上では風に吹かれて一気に寒くなりました。山頂では雨具を羽織って、雄大な風景を眺めながら1時間ほど過ごしました。
辺りをアマツバメがびゅんびゅんと飛び回り、イワヒバリがあちこちで鳴き交わしていました。

チングルマ

下りは花を見ながらゆっくり行きます。ライチョウには会えませんでしたが、たくさんの花を見ることができて楽しい山歩きになりました。
涸沢カールのテント場は、8月なのにまだ半分くらい雪に覆われているそうです。

※信濃毎日新聞8/4

この山も雪解けは遅れていました。例年は消えてしまっている場所に雪田が残っていました。そんな影響か、チングルマはまだ実になっていないものがほとんどでした。私は何となく、花よりこの「稚児車」の方が好きです。

花の識別は永久初心者レベルなので、目についたものは片っ端から写真に撮っておきます。家でビールを飲みながら画像と図鑑と照らし合わせる。そんな時間も楽しんでいます。

2007年8月はじめ記

毎夏恒例

水遊び

連日30度越えの盆地を脱出して水遊びに出かけました。冷たい水に足を浸してのんびり。涼やかな風に吹かれ、至福の時間です。
気になったのはチョウもトンボもほとんど見かけなかったこと。

2007年8月はじめ記

二十ン年ぶり三度目

高原

「ふらふら」の続編です。

中学生の頃、この高原で行われた探鳥会に二度ほど自転車で行ったことを覚えています。浅川ループラインはまだなくて、その下に今も残る県道をひたすら漕ぎ上がったのでした。 あの頃は若かったと痛感しました。
四十ン歳になった今回は、東側から回り込んでここに到着しました。昨年も、その“高原東側”までは到達したのですが、ここまでもうひと上りする元気は残っていませんでした。

湿原までたどり着くと、オオヨシキリが飛び回っていました。もう囀ってはいませんでしたが、代わりにホトトギスがさかんに鳴いていました。
クロツグミを見つけ、小さな双眼鏡にデジカメを当てて撮ってみました。しばらく見ていると、幼鳥が2羽いるのに気付きました。尾羽が短くてころんとしています。お父さんが子ども達に餌を運んでいたのでした。

ゆっくり体を休めて帰り道。二十ン年前は七曲を下ったり(バードラインが健在で、交通量はほとんどありませんでした)、峠越えの道で帰ったりしたのですが、今回はループライン下の浅川沿いの道を行くことにしました。

浅川ダム予定地

田中前知事が凍結を決めて一躍有名?になった浅川ダムですが、村井現知事が穴あきダムとして着工することを決めました。 この道もそのうち通れなくなると思ったのです。
ダムサイト建設予定地付近(写真左側)はひっそりとしていました。 以前は路線バスも通っていた道ですが、車には1台も会いませんでした。 木々は道に覆い被さる勢いです。整備もされていないのでしょう。時間が止まっているような感じがしました。
さらに下ること数分で巨大なループ橋が見えてきました。一気に今に引き戻されました。

2007年8月はじめ記

The Happy Prince

ツバメ

銅像にとまるツバメを見ました。オスカー・ワイルドの『幸福な王子』を思い出しました。

2007年8月はじめ記

◆ふらふら

高原

自宅から1時間。ここは標高600mほどで全然涼しくはないんですけど、ホオジロの囀りもどこか爽やか。

2007年8月はじめ記

続きはこちら(↑)。最近野外手帳を更新していなかったのでとりあえず書いたのですが、ちょっと簡単すぎだったので。

2007年8月はじめ追記

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