過去の野外手帳

-2007年2月

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言い訳ナイター

ナイター年度末で忙しくなる前にと、仕事を定時に切り上げてナイターに行ってきました。電気の浪費を助長してると指摘されてしまいそうです。反論できません。

製氷皿で作った氷がばらまかれているようなガリガリガリの斜面でした。3時間ほど滑って帰宅。 もちろんちょこっと滑りたかったというのが本音なんですけど、このスキー場には今シーズン行っていないということもありました。

ここは経営が厳しいらしいのですが、今冬の雪不足で状況はさらに悪く、年末年始の利用者数は昨年の半分以下だったそうです。 ここ何年かスキー場の閉鎖が相次いでいますから、このスキー場がなくなってしまう可能性だって十分にあるわけです。自宅から20分で来られるここは貴重なゲレンデ。つぶれないように時々は行かないと。

近いスキー場を確保したいというのはまあどうでもいい個人的理由なんですが、田舎にきちんと仕事があって収入が確保できて、そしてそこで人が暮らしていけるということは大事なことだと思っています。 皆さんも長野に遊びに来ることがあったら、コンビニ弁当に車中泊と節約ばかり考えないで、地元に少しお金落としていって下さいね。戸隠に来たらせめて蕎麦くらい食べてって。

2007年2月おわり記

おそるおそる

雪の細道ジャングルモックでは雪がまだ残る細道を行くには少々心許なかったのですが、作業道についつい入り込んでしまいました。 そろりそろりと歩いていくと、ジュルリジュルリとやって来たエナガの小群に囲まれました。
下りはちょっとこわかったです。

2007年2月おわり記

灯台もと暗し

オオマシコなど午後から自転車で出かけました。出かけたというほどの距離ではないのですが、ショルダーバッグに双眼鏡とカメラを入れてLAPUTAさん・野原よたろうさん情報のオオマシコねらいです。

歩き始めてすぐにオオマシコとウソ。ゆっくり時間をかけて1時間歩いて、トビ、コゲラ、ヒヨドリ、エナガ、コガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、アトリ、マヒワ、スズメ、カケス、ハシボソガラス。住宅街の脇でこれだけ出れば大したもの。何度か通えばまだまだいろいろ見られそうです。
灯台もと暗しとはまさにこのことだと思いました。 大体、家のすぐ近くに、こんな雑木林が残っている場所があるとは知りませんでした。遠くまでわざわざ出かけていかなくても赤い冬鳥を楽しむことができました。
山も鳥も超地元派になりつつあります。

だいぶ殺気を消すこともできるようになったので、近くに寄ってきた鳥たちをパチリパチリ(D40のシャッター音は、まさにパチリパチリという感じです)。ブレボケがいくらかましな画像を大トリミングして載せてみましたというのが、本記事の趣旨です。

このあとも探険気分であちこち自転車を乗り回し(これが軽量装備のいいところ)、書店に寄って立ち読みをし、暗くなるころに家に帰りました。

2007年2月おわり記

sentimental skiing

スキー久しぶりにスケジュールが揃って空いたので、家族4人でスキーに行きました。

前に使っていた靴と板を、いつか息子が使えるだろうと思ってとっておいたのですが、早くも中1の息子にサイズがぴったりとなりました。次の冬は確実に履けません。ウェアも小学生の頃のものはもう着られないので、私が普段着ているものを貸しました。今年はまだ大きめでしたが、来シーズンはぴったりか、もう小さすぎるかどちらかです。
というか、来シーズンやそれ以降は一緒にスキーに行く機会はもうなかなかないかもしれません。吹雪かれて顔が痛くて、ちょっと感傷的な気分にもなってしまった一日でした。

2007年2月おわり記

プロコル・ハルム

青い影 車の中から、遠く北アルプスの稜線に雪煙が上がっているのが見えました。上空は相当強い風が吹いているようです。
戸隠の峰にも雪煙が見えます。森の中はそれほど風は強く吹いていませんでしたが、時折風上に顔を向けられないほどの地吹雪が吹き抜けていきます。

スノーシューを履いていてもすねまで沈むふかふかの新雪でした。平地ではうっすら積もっただけ。最近晴れ続きだったで、あまりいい雪じゃないだろうとスキーをやめてスノーシューにしたのですが、ちょっと見当が違いました。

時折カラの混群らしい声がしますが、それ以外に鳥の声はほとんどしません。クロスカントリースキーを楽しむ方がたくさん森に入っていましたが、トレースを外れるにつれて人の声も聞こえなくなりました。

風で消されてしまったのか、動物の足跡はほとんど見当たりません。風をやり過ごしながら、ノートラックの雪面を青く美しい影を求めてあてどなくさまよい歩きます。
それなりに降ったようですが、雪が少ない状態に変わりはありません。昨年なら雪に埋まっていた小さな流れがまだ姿を見せていて、それが越えられず行動範囲が制限されてしまいます。でも十分に影の美しさを味わい、思う存分シャッターを切ることができたので満足です。

えっと今回のタイトルは、「青い影」といえばこの人達でしょうということなんですが、“A Whiter Shade of Pale”の歌詞は、船酔いと酒酔いで頭の中がぐるんぐるんになって、顔色が青白い女性…というような感じなんですよね。なので、あの曲(歌詞)が表現しているものと戸隠の「青い影」とでは全くイメージが違うのですけど、画像をこうやって並べてみるとあの印象的なフレーズが似合う気がしてしまいます。

2007年2月なかごろ記

今夜は明かりを消して早く寝よう

樹氷

今冬はまだ真冬日の日がないんです。寒さを求めて山に行けばそれなりにキンキンに冷えていますけど、やっぱり雪は少ないまま。すっころんで立ち上がる時にブッシュを踏み抜いてしまい、難儀しました。

樹氷

それにしてもスキーが下手で嫌になってしまいます。技術があればもっと楽しめると思うのですが、いっぱいいっぱい。一度基礎からきちんと習った方がいいのかもしれませんが、どうも昔からスポーツにはまり切れません。まあもともと運動神経もよくないのですが。

鉄塔そんなことより気になったのは、この鉄塔。建設話が持ち上がっている風力発電施設のためのデータ取りを行っているのかなと思いました(違うかもしれませんけどね)。
高さ70m、プロペラの長さを加えると100m超の風車が10機以上並ぶ計画だそうです。
バードストライクの問題が指摘されていますし、何より毎日自宅からも眺められるこの美しい山の景観が壊されることが嫌で嫌でたまりません。
自然に優しいというイメージ風力発電ですが、大規模な建設工事がこの山岳地帯で行われる事自体、自然に優しくありません。土砂の移動、道路の建設、大型建設車両の乗り入れ…。動植物への影響も計り知れないものがあるでしょう。考えただけでぞっとします。

2007年2月なかごろ記

殺気

正月早々にデジタル一眼レフを買いました。ニコンD40です。
デジタル一眼レフはごみ問題が気になっていたのと、やっぱり高いよなあと思っていたことでずっと躊躇していたのですが、18-55mmのレンズつきでも高級コンパクトデジカメとあまり変わらない値段設定(5万円台)に負けて買ってしまいました。

勢い余って望遠ズームも注文してしまいました。でも、両方合わせてもこれまでのデジタル一眼の標準ズーム付き価格並みです。本当に安くなりました。レンズは2月初めにやっと届きました。休日を待ってD40に装着して外に持ち出してみました。

ところが(というか「やっぱり」ですね)鳥が逃げる逃げる。被写体として狙っていると、鳥はそれを敏感に感じ取るのだということがよくわかります。私も久々に望遠レンズを手にして必要以上に殺気をプンプンと発していたのでしょう。やっぱり鳥を撮ってやろうなんて思わない方がいいみたいです。
イラストはその殺気を発散しているイメージです(実際の服装とは異なります)。

殺気

これまでの鳥用カメラFZ1の最大焦点距離は、銀塩35mm換算で420mmでしたが、今回のレンズの最大焦点距離もあまり変わりません(換算450mm)。大きく撮れるようになったわけではありません。やっぱりFZ1と同じように、鳥が近くに寄ってきてくれたような時に取り出してシャッターを切るという使い方がいいみたいです。
持ち歩きシステムとしてはかなり大きくなってしまいましたが、FZ1に比べてきちんとピントが合うこと、高感度が安心して使えるのでプラマイゼロです。
家のまわりを30分ほどふらふらしてみました。会えた鳥は、コサギ、トビ、キジバト、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、シジュウカラ、ホオジロ、カシラダカ、イカル、スズメ、ムクドリ、オナガ、ハシボソガラスでした。

いい写真は撮れませんでしたが、それでいいんです。のんびりと気持ちよく歩いてきました。イラストはそのカメラを持ってのんびり歩いているイメージです。実際の人相とは異なります(脚もこんなに長くありません)。

2007年2月なかごろ記

再チャレンジ

宵よたろうさんからいただいた赤い鳥情報に気もそぞろな日々。
週末ようやく現地に向かうことが出来たのですが、いろいろあって(胃カメラ飲んだりして)着いたのはもうハシボソガラスが塒入りのために空を三々五々横切る頃。

赤い鳥との出会いは期待薄でしたが、それでもなんとかベニマシコを確認。山道を下り始めた頃には月が明るく輝き始めていました。やはりこの時間帯では苦しかったです。

このままではちょっと気が済まなかったし、小4の息子も「オオマシコが見たい」というので翌日、再チャレンジすることにしました。

歩き始めてすぐにエナガとメジロの混群に出会いました。エナガのかわいらしい仕草とメジロの鮮やかな色を楽しんだ後、しばらく歩くと空を横切る小鳥の小群。アトリ系のシルエット。
群れが降り立った場所にそっと双眼鏡を向けると、10羽ほどのオオマシコの群れが視界に入りました。

「飽きるほど」見ることができました。今季はオオマシコが多いみたいですが、ようやく出会えました。やっとこの冬のトレンドに乗ることが出来ました。

2007年2月はじめ記

妄想タイム

羽毛こんな鳥の羽を拾いました。

場所は山手の墓地の脇。家にある図鑑で見てもよくわからないので、シゲさんの画像掲示板に貼って伺ってみると、「カモの羽ではないか」とのお答えでした。

言われてみれば、カモのあのへんに見えてきました。山で拾ったので水鳥の可能性を完全に頭の中から排除していたのでした。多謝。

とはいっても近辺にカモが訪れるような環境は全くなし。そうすると、一体どうしてこの羽がここに…?と想像をたくましくしてしまいます。
例えばカモを狩った猛禽がこの森にやってきて一休み。その時に爪についていた羽がはらりと落ちたのではないか…などと楽しく妄想。
それにしても美しい羽です。

2007年2月はじめ記

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