過去の野外手帳 -2006年12月

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◆雪の朝
暖かな12月でしたが、長野市街地にもようやく雪が降りました。積雪は5cmほどですが、一面の銀世界と言っていい感じです。
車のドアを開けた時、どこからかツグミの声がしました。やはりこういう景色に似合う声です。

いつもより車の多い道。まだ柿の実が残る枝にスズメが多数とりついていました。鳥たちにとっては厳しい季節です。暖かい渋滞中の車内からその姿を眺めていました。

11月半ばから膝の痛みに、12月に入ってからはしつこい咳に悩まされ、ほとんど野山徘徊できていません。運動不足でもあります。膝はよくなりました。咳ももう少し。あまり更新できていませんがお許し下さいませ。
2006年12月おわり記


◆白雁
LAPUTAさん・よたろうさんのハクガン情報に乗っかって県境を越えました(多謝)。
大砲レンズがならんだ場所から少し離れた場所に車を停めて観察開始。

ハクガンは2年ぶりです。成鳥5、若鳥3の計8羽でした。
デジカメをスコープの接眼レンズに適当に押し当てて、デジスコもどきをやってみました。(^^;)

テレビで、ツンドラで子育てをするハクガンの映像を見たことがあります(NHKプラネットアース・第6集)。天敵から卵やヒナをホッキョクギツネから守る親鳥が画面に映し出されていました。

その野性味あふれる姿と、目の前ののんびりくつろいでいる姿とがすんなり結びつかなかったのですが、私ものんびりと白い8羽を眺めながら、ギャップを想像で埋めていました。

引き上げようと思った頃、対岸に入り込んだ人に驚いてガンたちが一斉に飛びたちました。ハクガンも編隊を組んで、しばらく上空を何度も旋回していました。
迷彩オジサンには腹が立ちましたが、飛翔する姿の美しさにはちょっとしびれました。
そして力強い羽ばたきに、北極圏から日本まではるばるやって来たたくましさがようやく実感として響いてきました。
2006年12月はじめ記


◆おしるこ豚汁オフ

野に遊び、自然を大切に見つめているネット友達とのオフ会です。気の置けない仲間達との一時を過ごすために、一路上州へ。
まだ会ったことのないSagawaさんとの対面を果たすことも楽しみでした。
集合時刻15分前。1台だけとまっていた怪しいミニバンの後ろにそうっと車をつけてみると、降りてきたのはやっぱりSagawaさんでした。(^^)

総勢12名が集合。山頂でおしるこ豚汁パーティーの計画だったのですが、登山口でのあまりの風の強さと寒さにめげて、隊長判断で近くのキャンプ場に避難?です。

ここでは風がそれほど強烈ではなかったので、キャンプ場の裏山に登ってみることにしました。
歩き始めてすぐにベニマシコ、ジョウビタキ、ツグミ、カヤクグリ。冬の雑木林の雰囲気はすでに満点です。

カケスが白い腰をちらちら見せながら、斜面の上へ上へと移動していきます。
落ち葉のやわらかな道を登っていくと、2羽のノスリが向こうの尾根をかすめるように飛ぶのが見えました。

下山後は、手際のよいメンバーにお任せで、ほとんど座って食べてばかりのていたらく。
買い物も下ごしらえも調理も全部やってもらって、餅を任されれば黒こげにするし、ちょっと情けなかったのですが、働かざるものも食ってよしという雰囲気に甘えて、のんびりと過ごしてしまいました。

お腹が一杯になった頃、近くの木にエナガがやってきました。雪片のようにふわりと軽いその姿は、風に舞う雪にとてもよく似合っていました。
2006年11月なかごろ記


◆冬ですなあ
明日は強い冬型になるみたいです。
長野県北部は、「所により昼過ぎまで雪で…」といよいよ雪の予報。

去年の記録を見ると、11月末にはもう雪道を走っています(山で)。
明日は1300mの峠越えで山歩きに行くつもりなので、例年より早めですがスタッドレスタイヤに履き替えることにしました。

キコキコとジャッキアップしていると、十数羽のツグミが鳴きながら南下していきました。
2006年11月なかごろ記


タイヤ交換は正解でした。
志賀渋峠は通行止め。この峠も雪の道。
2006年11月なかごろ追記


◆落雁

見に行ってきました。もちろんお菓子じゃなくて鳥の方です。

ぎりぎりだったけどなんとか間に合いました。車を停めると5分ほどでガンたちが帰ってきました。
画像はその時の雁行です。
2006年11月なかごろ記


◆知らなかった風景
何気なく通り過ぎる短い橋がありました。でも下に見える沢沿いの道は気になっていました。どこにつながっているんだろうって。

ちょっと時間があったので、思い立って自転車で出かけてみました。リンゴの収穫作業をしている方の視線に少し引け目を感じながら、コンクリート舗装の道に入り込みました。

道は畑の中を一気に下り、いつも家から見える台地の裏に入り込んでいきます。長年この土地に住んでいますが、来たことのない場所です。

自転車を乗り回していた小学生の頃はこんなところまで来なかったし、普段車では軽トラ専用路みたいなこういう道に入り込むことはなかったし。
大きな通りからわずか入っただけで、沢向こうの雑木林の斜面を背景にした風景が展開して、ちょっと感動しました。

下りきると宅地化が進むこの地域から取り残されたような里山の風景が広がっていました。もっとも放置されて荒れた畑や根元から切られたリンゴの木々も目立ち、痛ましさを感じる風景でもありました。
カメラを忘れたので(正確にはメモリーカードの入れ忘れ)、携帯での一枚。

台地の裾をぐるりと回り込んで自宅に向かいます。すぐに住宅街。見知った場所に出ました。低くなった黄色い太陽に照らされて、電線でジョウビタキが鳴いていました。
2006年11月なかごろ記


◆連休中日
ミニバンに定員8人詰め込んで、午前中は戸隠へ一走り。

宝光社あたりはまだ大丈夫ですが、植物園周辺の紅葉は終わりです。
森は寒々とした初冬の佇まいでした。

でも、こういうのもいいねと妻が話しかけてきました。私も、落葉した森には特別な美しさを感じます。

色彩を失いつつある風景の中を、帰省中の姪っ子も一緒に歩きました。会えた冬鳥はベニマシコ。

結構寒くて、帰りに寄ったお蕎麦屋さんのストーブが嬉しく感じました。大ざるとうすやき食べて帰宅です。さて、午後は何をしようかな。
2006年11月はじめ記


◆ジョウビタキ、ツグミなど
11月とは思えない陽気に誘われて、自転車でぶらぶら。

北東に向かって走るうち、北に見える低い丘陵を越えてみようと思い立ちました。
リンゴ畑の中の道。甘い匂いがします。風を切って登り続けると…と言いたいところですが、予想以上に坂がきつくて途中で自転車を押しました。

あちこちでジョウビタキの声がします。昨日、通勤中に声を聞いたのが今秋の初認でした。
ツグミもたくさんいました。自転車を止め、ショルダーバッグから双眼鏡を取り出します。
ツグミは今日が初認です。とても暖かでしたが、ツグミを見るとやっぱり冬が近いという感じがします。

アトリの群れや、黄色く色づいたブドウ棚から飛び出したアオバトにまで出会えたのは嬉しい誤算でした。
木々や草むらの多い道でしたので、結構多くの鳥を見ることができましたが、やっぱり鳥見に自転車は速すぎます。鳥たちを追い立てる形になってしまって、アトリ・アオバトを含め、藪などからあわてて飛び出すたくさんの後ろ姿を見ることになってしまいました。

丘を越えると、見たことのある風景がひろがっていました。ここに出るのかーと頭の中で地図がつながりました。20km、2時間弱のショートポタリングでした。
2006年11月はじめ記

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