過去の野外手帳 〜2005年8月

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◆夏が終わる

高原の虫採り遊び、川遊びもそろそろおしまい。
2005年8月おわり記


◆夏山のまとめ
穏やかな稜線を行きます。
息を荒げ、岩屑を踏み、風に吹かれ、雑事を忘れ、今歩いていることだけがリアルです。
2005年8月おわり記



◆お盆戸隠キャンプ場
3家族でデイキャンプ。
お盆の戸隠は、これまで見たことのないほどの混雑ぶり。ウチも無難にコールマンのテントなのですが、同じ色のテントばかりで、こんな日は自分のテントサイトに無事戻る自信がありません。
今回はタープを張るだけでしたが、その設営場所を探すのも一苦労でした。

ようやくキャンプ場片隅に安住の地を見つけて、飲み食いごろり。
アマツバメが飛び、ゴジュウカラが幹を駆け回っていました。
気温23度。子どもたちはいつもの川遊び。いつまでも涼やかな風に吹かれていたい午後でした。
2005年8月なかごろ記


◆星屑の夕餉
空腹で目が覚めました。食事をしようとのろのろと外に出ると、ガスが切れて星が見えていました。

下界とはやっぱり違います。数倍、数十倍の星が見えるのでしょうか。
こういう星空を見るたびに、星のことをもう少し知りたいと思うのですが、なかなか覚えることができません。でも、美しい夜空だと感じることには変わりありません。
右画像は、古いイクシを地面に置き、シャッターを15秒開けてみたものです(少しだけ画像処理)。

寒いので薄手のフリースを着ました。独り身にはコンロの炎さえ心強く思えます。山でのいつものメニュー、レトルトカレーとパックご飯をぐつぐつ温めて、遅い夕飯です。

空を眺めながらウイスキーをちびちびなめていると、黒々とした山の端に、一つの星が沈んでいくのが分かりました。
その時、地面がぐるりと動いている気がしたのは、もちろん酔ったせいですね。
2005年8月なかごろ記


◆高原にて
午後のあまりの暑さに、帰省中の弟と息子2人とで涼みに出かけた高原で、偶然見つけたノコ。
息子は外国のクワガタがほしいと言うけれど、日本のクワガタだって十分素敵じゃないか、そう言いたくなる素敵なフォルムです。

キャッチボールをして遊んでも、すーっと汗がひいていく、この気持ちよさを近場で味わえるのは、長野に住む幸せです。
2005年8月なかごろ記


◆待てない性格
遠くから草木が雨粒にたたかれる音が聞こえてきて、やがて激しい雨。稲光と雷鳴との時間差がどんどん短くなってきました。雷雲の真下に入ってしまったようです。

バキバキと近くに落雷。ひぇーと思わず小走り。赤いカッパは雷様から狙われやすい気さえして、「見逃して下さい〜」と手を合わせてしまいます。

あと15分で駐車場という場所まで来たのですが、最後はスキー場のゲレンデを下る道。 どうしようかと思っていると、すぐ向かいの尾根に紫色の太い稲妻がメリメリメリと落ちるのが見えました。
カッパは赤いし、とてもこのオープンバーンを歩く勇気はありません。

大きな木の下を避け、登山道の脇にしゃがみこんで待つことにします。でも、大粒の冷たい雨に30分もうたれていると、だんだん滅入ってきました。
1、2時間も待てばきっと収まるだろうと、頭の中ではわかっていたのですが、このまま待つのはつらいし、どうせなら行動した方がいいなあと。

結局、樹林帯をいくエスケープルートで下山。1時間は余計に歩くコース。そして車に戻る頃には、雷雨はすっかり収まって青空まで見えるおまけ付き。
やはりあのまま待てばよかったのですよね。

待つってできないんです。変なたとえですが、行列して待ってまでラーメン食べたいと思わないです。そのせっかちさが出てしまいました。
2005年8月なかごろ記


◆戸隠の夜
明るすぎるガソリンランタンの灯を消すと、トラツグミのもの悲しいしらべが聞こえてきました。
2005年8月なかごろ記


◆新品キラー
ちょっとしたガレ場で、バランスを崩し転びました。
膝から下を、ざらざらの火山礫にすりつける形になってしまいました。
おそるおそるズボンの裾をまくり上げてみると、すねにけっこう広い範囲の擦過傷。ただ程度は軽く、出血もあまりありませんでした。

足もですが、山でまだ2回しかはいていない山用ズボンに、ぼつぼつと穴を開けてしまったことは痛かったです。
もっともその分傷は軽かったので、ヨシとしなければいけないのですが(ショートパンツだったらと思うと、ちょっとぞっとします)、買ったばかりだったからなあ。

実は、前にも買ったばかりの山用ズボンをはいていって、岩角に引っかけピーッと切ってしまったことがありました(その時はズボンだけで皮膚は無傷)。

妻に、新しいのをすぐに着ていって穴を開けちゃうのは、下の息子にそっくり!と言われてしまいましたが、よく考えると逆で、下の息子が、私の「新しいものをすぐだめにする」というDNAを受け継いでしまったわけです。
親子共々、今後十分留意して参りたい所存であります。
2005年8月なかごろ記


◆白い鳥 青い空
ビーチコーミング。こういう遊びには何時間も熱中する息子たちです。山に行っても海に行っても川に行っても、何かしらたくさん拾ってきます。

私も同じような子どもだったような気がします。なんてことない石も宝石でした。
そんな紅顔の美少年??も、数十年の年月を経れば、だらしなくござに寝ころんで息子たちを見ているのがせいぜい。
時々体を冷やすために、海に入って波に揺れる小さな魚の姿を楽しんだり、無理矢理「いやよ」と言っている貝を岩からはがしたりして遊んでいました。

冷たいお茶を飲んでいると、ウミネコの姿が目に入りました。
海辺に住む方にとってはなんてことのない風景なんでしょうけど、山国の人間にとっては、カモメの類が舞う空はとっても素敵な眺めです。
2005年8月はじめ記


◆小さくても猛禽
情報をもらって、チゴハヤブサを見に行きました。
いつも「教えてくれくれ君」で申し訳ないのですが、私のように暮らしの中で漫然と鳥見をしているだけでは出会えない鳥がたくさんいます。
情報化社会は私のようなものにも世界を広げてくれます。

チゴハヤの下には大砲の放列ができ、少し動くたびにシャッター音が響いていました。野生の目には人の営みはどううつっているのか、少し気になりました。長くいてはいけない気がして、10分ほどでその場を離れました。

チゴハヤブサは「稚児隼」。小さいハヤブサということなんでしょう。
実際、ハトくらいしかないのですが、高木中段から周囲を見渡す目つきはあくまでも鋭く、すごい存在感でした。
2005年8月はじめ記


◆『赤ちゃんが来た』
左:ゴイシシジミ
中:ヒメキマダラヒカゲ
右:コヒョウモンモドキ

山で会った、たぶん初見のチョウ達です。
これまでも目にしたことはあったのかもしれませんが、意識していなければおそらく見つけることさえできませんでした。

もう10年以上前ですが、漫画家の石坂啓さんが書いた『赤ちゃんが来た』を読みました。
その中の「楽しみな風景」というエッセイに、赤ちゃんが生まれると、これまで視界に入ってこなかった世の中の赤ちゃんが見えてくる、体を悪くしたら障害を持った人たちを多く見つけるようになるというような内容があって、そうだなあと肯いたことをよく覚えています。

「世の中のことをどんなふうに見すえるのかは、その人の器にかかっているのではないか」と彼女は続けるのですが、この言葉は私にはちょっと痛くて、大事な言葉だと思っています。
2005年8月はじめ記


◆失礼
チョウに目を向けるきっかけになったのは、このミヤマモンキチョウでした。

何気なく撮ってきた写真をサイトにアップしたら、チョウ好きにとってはわざわざ出かけていっても会いたいチョウなんだと教えていただいたからです(野外手帳2004年7月分ご参照下さい)。

そんなわけで、今夏も会ってきました。
飛んでいる姿が最高に美しいと思うのですが、その姿を撮ることは私にとって大変難しく、やむなく?仲良しカップルにそうっと近づいて、こっそりシャッターを切ってきてしまいました。

アップで見るとなかなかいい面構えをしています。

このあとちょっと近づきすぎてしまって、このカップルはつながったまま飛んでいってしまいました。大変失礼しました。
2005年8月はじめ記

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