過去の野外手帳 -2004年7月
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◆戸隠キャンプ場案内
今日は戸隠キャンプ場でデイキャンプ(オートキャンプ)。半日のんびりしてきました。
◇はじめに
長野市街から1時間弱(遠出は疲れる)、予約不要(計画性なし)、フリーサイト(勝手気儘がいちばん)、川遊びができる(暑がり)、景色よし(戸隠山がドカン)。キャンプといえば我が家はここです。
◇人
平日なので空いていました。5月の連休と海の日前後、お盆はかなり混むみたいです。ここに泊まってバードウォッチングも結構いいかもしれませんけど、普通の人に5月の戸隠キャンプは寒すぎると思います。
◇鳥
この日はクロツグミ、ミソサザイ、サンショウクイ、ホトトギス、メジロ、イカルが鳴いていました。キャンプ場の奥から「ささやきの小径」を通って、鳥見で有名な森林植物園に行けますが、名前に反して結構疲れます。所用40-50分程。
◇山
オートキャンプ用のでかいテントの中に小さいテントを見つけたら、その持ち主はたぶん高妻山への登山者です。今度長野市と戸隠村が合併するので、長野市の最高峰は来年からこの高妻山になります。
◇川
キャンプ場入口に逆サ川が流れています。子どもの(大人も)水遊びに好適。ダム建設にみんな夢中です。水温をはかってみたら15度でした(気温25度)。水着の子どもはたくさんいますが、大人では見かけません(転んでずぶ濡れの大人はよく見ます)。
◇テントサイト
広いです。川の近くにも張れます。川でスイカを冷やしているのを見て、いつもいいなあって思うのですが、まだ実行したことがありません。
◇冬
…はこんな感じです(→)。キバシリやゴジュウカラ、コガラに会えます。一度はキャンプしてみたいけど(寒がり)。
2004年7月おわり記


◆私は臆病者
中央アルプス千畳敷カールへのロープウェイが落雷で故障停止。補助動力での運行で最後の登山者が下山するのに午前4時までかかったというニュースがありました。北アルプスでも落雷事故。
そんな日、私は小さな尾根にとりついていました。

登り始めてしばらくしたら、午前中だというのにゴロゴロ…と雷鳴が聞こえてきました。 振り返ると黒い雲が頭をもたげています。
夏山トレーニングも兼ねて、 亜高山帯の花の稜線を少したどってみようと思っていたのですが、 最初の頂上に着く頃、雷さんの足音は近からずも遠からずという感じです。黒い影はすでに頭上を覆い、もう青空は見えません。

缶ビールをプシュ-ッと豪快に開け、「これから?向こうまで抜けるよ-」とのんびり構えているグループもありましたが、私には樹もまばらな稜線をたどる度胸はなく、計画中止を決定。パンを半分ほどかじってから、来た道をすぐに引き返すことにしました。

結局、下山までに雷は近づかず雨も降らず。せっかく遠くまで来たのに…と少々悔しく思ったのですが、臆病さは単独行の必要条件だと自分を納得させて、帰路についたのでした。
2004年7月おわり記


◆謎の死
写真を撮ろうとバッタに近づきましたが、全く逃げません。触っても動きません。茎をつかんだまま死んでいたのです。

その周辺の草むらをよくみると、たくさんの同じような死骸がありました。動いているバッタの方が少ないくらいでした。皆、茎の先まで登り、そこで空を見て死んでいました。

これも自然の営みのひとつなのかもしれませんが、空を見上げるたくさんの複眼に、すこし気味の悪さを感じてしまいました。
2004年7月おわり記


◆案外保守的なワタクシ
鳥を撮ろうと思って買ったカメラなのにFZ3が出るんですね。小さくなったというのがすごい)、最近はマクロばかり…。なので、たまには目の前に現れたホオジロの女の子をぱちり。

「ホオジロの囀りは『一筆啓上仕り候』と聞きなします」。
こんなふうにいろんな本に書かれていますが、そう聞こえたことがありません。地域差なんでしょうか。
「札幌ラーメン味噌ラーメン」という聞きなしを紹介した本も多いです。現代風で好きですが、実際聞いてみるとピンと来ません。

「源平ツツジ白ツツジ」なら納得です。言葉は大変古風ですが、これぞホオジロッって感じです。古くから伝わる伝統は大切にしなくちゃいけません。
メジロも「チルチルミチル」なんてだめです。やっぱり「長兵衛忠兵衛長忠兵衛」で決まりです。
2004年7月おわり記


◆雨後のキノコ
知らないキノコでも食べられないキノコでも、キノコを見ると「おっ、キノコだっ!」と口に出してしまうのは、狩猟採集時代の祖先の記憶なんでしょうか。

2004年7月おわり記


◆中島みゆきを口ずさみ
歩いていると、アザミがたくさん咲いている草原に出ました。よく見ると蕾の形や色の変化がなんとも面白くて、パチパチ写真を撮りました。

他にも気に入ったカットがあったのですが、風で揺れて撮影が難しく、ボケたりブレたりで残念です。

同じ斜面にニッコウキスゲ(左)が咲いていましたが、アザミの美しさもなかなかでした。
2004年7月おわり記


◆アサマシジミ
何気なく撮ったシジミチョウ。調べてみればたぶんアサマシジミ。
そうかアサマっていうのか…くらいの認識でAshさん・TODさんのBBSに貼り付けたのです。
そうしたら、Ashさんのところでは見ることのできない蝶だと知ってびっくりしました。
身近な長野の自然が、一段と輝いて見えた瞬間でもありました。
2004年7月なかごろ記


◆ミヤマモンキチョウ
あたりを黄色と白のチョウが忙しく飛んでいました。ミヤマモンキチョウです。
生息地の説明看板も設置されていて、その時は「ふーん」くらいだったのですが、翼さんashさんに、憧れの蝶ですよ!と教えていただきました。

え-そんな貴重な蝶だったの!と、撮ってきた写真を見ていまごろ感動している間抜けさです。もっとよく見てくればよかった…。
右は食草のクロマメノキ。別カットを現在のトップイメージにしました。

もう一つ、たくさん飛んでいたトンボはカオジロトンボとわかりました。このトンボも生息域が限られた貴重な種だということを後で知りました。
2004年7月なかごろ記


◆海の空
シロナガスクジラの頭を下から見上げたように見えました。もちろん実物を見たことはありませんけど。太陽をバックに、まるでジュディマリのくじら12号です。

山に向かう車の中は、FMの受信ができなくなったらジュディマリのCDとなんとなく決めていましたが、最近はビギンです。
2004年7月なかごろ記


◆家族でワタスゲハイク
昨年初めて行って、あまりにもよかった芳ガ平。暑い日曜日、カミさんと息子たちにもその風景を見せようと誘いました。

メボソやルリビタキ、ウソが囀る道をどんどんと下っていきます。ツマトリソウやゴゼンタチバナ、ヒオドシチョウやルリタテハを愛でながら歩きました。
山道を下りきったところに広がる湿原はやはり素晴らしくて、別天地という言葉がぴったりきます。

※渋峠に車を停め、歩いて芳ガ平。そこから白根火山方面に歩いてバスに乗り、渋峠に戻るという周遊コースをとりました。長野電鉄バス湯田中行きの最終は15:45。渋峠まで大人490円と高いですが、バスがあるだけありがたいです。小学2年生の足で休憩込み3時間半。下り主体のお手軽ハイクです。
2004年7月はじめ記


◆薄暗い森で
山歩きで見つけた左・ギンリョウソウと右・ショウキラン。ショウキランは知らなかったのですが、Fatman。さんのBBSでHaruさんとFatman。さんに教えていただきました。

2種の印象がどうも似ていると思ったら、共に葉緑素を持たない腐生植物なんですね。光合成しなくてもいいや!と割り切ったこういう植物が生きていて、こんな立派な株に成長するってことも、自然の不思議です。
2004年7月はじめ記


◆jump
じっとこちらを見つめる幼いカマキリ。
カッコだけは一人前のこの子ですが、無事大きくなれる確率って相当に小さいのでしょう。中指の背から微かに伝わる感触を愛おしく感じていました。

自然の厳しさはこんな身近にも存在しているものなのに、ヒトはそれを忘れてしまっているのだなと思いました。
そんな私の感傷などお構いなしにピョ-ンと大ジャンプ、草むらに消えていったカマちゃんでした。
2004年7月はじめ記


◆帰りたくない
「もう帰るよ」との声にもめげず、小さな流れの石をひっくり返す息子。そう、蒸し暑い下界に戻るのは私だってごめんなのです。

見上げる青い高原の空には、サンショウクイがヒリヒリ鳴きながら飛んでいました。
2004年7月はじめ記


◆ヒトの話は聞くものです
家にまともな図鑑がないので、よくわからないのですが、ヒミズですよね?…落ち葉をガサガサいわせて動き回っていました。

動きが素早くて、写真は全てブレボケだったのですが、私の存在を気にせず(もっとも視覚にはあまり頼っていないのだと思いますが)、多少の物音にも動ぜず。
「そんなんじゃ、フクロウに簡単にやられちゃうよ!」と声をかけたのですが、相変わらずガサゴソガサゴソ、鼻をヒクヒクヒクヒク、全然聞いちゃいませんでした。
2004年7月はじめ記

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