過去の野外手帳 -2004年5月
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◆アカショウビンのしらべ
葉が茂りはじめ、鳥見には厳しくなってきた戸隠です。
ミズバショウ群落はすでに「里芋畑」化し(写真左)、替わりにニリンソウが見頃でした。

鳥が見えにくくミズバショウも終わりとなれば、さすがに閑散としています。3時間ほど歩き回っても、出会った人は数十人程度でした。

ようやくホトトギスが到着。興奮気味に飛び回っていました。
今日は、キビタキやコルリのソプラノパートよりも、バリトン・ツツドリ、テノール・カッコウ、ハードロック・ホトトギスの声が印象的な森でした。パーカッションのカエル達もカッカッカと共演。
そうそう、プログレ系のアオバトも鳴いていました。今季アオバトを戸隠で聞くのは2度目です。

でも、今日のメインはなんといっても戸隠某所のアカショウビン。環境音楽系かな。静かに流れるもの悲しげなしらべに、聞き入ってしまいました。
2004年5月おわり記


◆空を見上げました
大気の状態が不安定な日や、台風が過ぎた後は、面白い雲が見られるんじゃないかと、外に出て空を見るのが楽しみです。

台風2号、長野は大した雨風にはなりませんでした。でも台風一過、気持ちのいい夕方です。
早めに帰路につけたので、車の中から空を見上げました。
ちょっと素敵な雲が赤く輝き始めたので、車を走らせながら西の空が開けているポイントを探しました。
右端の3つのピークを持った山は飯綱山・霊仙寺山です。

明日はどこに行きましょうか。
2004年5月おわり記


◆東じゃなくて菊咲
最近覚えたキクザキイチゲ。
一応図鑑で調べて、アズマイチゲだと思いこんでいたのですが、Patrickさん、Sizukuさんから正解を教えていただきました。
葉っぱがポイントだということです。花ばかりに気をとられていました。

春の山野草というとカタクリくらいしか知らなかったのですが、この花、すごく気に入ってしまいました。現在のトップ写真もこの花です。花がわかれば、さらに楽しい山歩きですよね。

高山植物も少しわかるようになりたいと、毎年図鑑を眺めてみるのですが、なかなか頭に入りません。写真に撮って図鑑と照らし合わせてみるのですが、識別のポイントが写っていないことも多くて、難しいです。
今年もそろそろ復習の季節です。
2004年5月なかごろ記

Fatmanさんから、東に青いのはない!と決定的な教えをいただきました。うぉ-勉強になります。
2004年5月なかごろ追記

◆夢の続き
日頃の不摂生がたたって、ついに医者に薬を処方してもらう羽目になりました。どうしても休めなかった木・金は、薬の力でなんとか乗り切りましたが、天気がいい爽やかな今日土曜日、インドアで冴えない長い一日です。こんなの書いているんだから、もうだいぶいいんですけど。

薬の副作用なのか、ひたすら眠りこけていました。夢を見ました。メジロの巣立ちビナを拾ったのです。
ガラスにぶつかって脳震盪を起こしたのか、気を失っていましたが、しばらくして気がついたようでした。あたたかなぬいぐるみを手の中に包んで、親鳥を捜して歩きました。

本当はヒナを拾ってはいけないのですが、夢の中なので許していただきまして、メジロの声が落ちてこないか、梢を見上げて歩いていました。
しばらく歩いていたら、オトウサンここで寝てたの!と息子が起こしに来て目が覚めました。親を探していたら、いつの間にか探されていました。お後がよろしいようで…。
2004年5月なかごろ記


◆生山椒喰
ショルダーバック肩から提げて、午後からふらりと出かけた里山歩き。足元はスニーカー。チゴユリを愛でながら数十分登ると、いきなり目の前にサンショウクイ。

こんな時は、ペットボトル、双眼鏡と一緒にバッグに放り込んでおいた高倍率ズームデジカメの出番。なんとか証拠写真くらいは撮れました。
こうして思い出を持って帰れるのは素敵なことです。

でも、液晶を通して見るよりも、やっぱり生で見るほうがさらに素敵。
デジカメを構え、粗い液晶画面を通してピント合わせに集中していましたが、もっとしっかりじっくり、双眼鏡でサンショウクイを見ておけばよかったと、後で思ってしまいました。
2004年5月なかごろ記


◆コルリポイントにて
まだ今季見ていないノジコとマミジロ探し。マミジロには会えませんでしたが、ノジコはたっぷり見てきました。
ミズバショウをはじめとした花々が見頃です。鳥も花も愛でたい方は今がいいですよと、花には疎いのですが、おすすめしておきます。

5月の大型連休が過ぎ、休日とはいえども少し静かな戸隠森林植物園です。
連休中は2回戸隠に行きましたが、園内に持ち込まれた機材の総額は、数億円を超えるのではないか-と考えてしまうほどのレンズレンズカメラカメラ、そしてヒトヒトヒト…。ですが、この日の森の中は「普通のヒト」がほとんどでした。

そんな中、コルリのポイントで大砲を据えた二人組を発見。事前に得た人相情報?に合致する点があり、尋問の結果、当BBSにも来ていただいているnagayaさんとPatrickさんだということが判明(声を掛けただけです(^^;)。
コルリを撮影してすでに数時間のお二人。私は今日はコルリを見ていなかったので、一緒に探していただきました。お世話になりました。
2004年5月はじめ記


◆河原午後3時
河原に石投げ(水切り)と石拾いに行きました。「?」と思われる方もおられるでしょうが、我が家の定番ミニ野遊びメニューです。
焼肉じゅーじゅー家族の横でひたすら石を投げたり、いい色いい形の石を探したりしていましたが、午後の空を見上げると、アマツバメが群れ飛んでいました。おそらく100羽以上、大群の乱舞です。

素晴らしい光景に、あわてて車までカメラと双眼鏡を取りに戻る羽目になりました。12倍ズームデジカメのFZ1でアマツバメ撮影にチャレンジしてみましたが、新幹線に自転車で勝負を挑むようなものでした。

戦いに敗れ、再び石投げに精を出そうとすると、次々にミサゴ、チョウゲンボウ、コアジサシ、ササゴイ、アオサギなどなど鳥が出るわ出るわ。石投げどころではなくなってしまいました。
オトウサンよかったね、とは、父の鳥好きをよく理解してくれている息子の弁です。
2004年5月はじめ記


◆連休初日の生活
◇0:00-
戸隠に行こうって思っていたのに、なんとなくサイト更新作業。この頃から、このまま寝たら起きられないなあと思い始めました。
◇2:00-
寝ないためにはってことで、ペイントショップでお絵かきです。久しぶりにタブレットで「山に吹く風」にアップする絵の制作に取りかかりました。今ひとつ気は乗らず、ときどき放りだしては一五一会でボロロロロン。
◇4:00-
身支度をして戸隠へドライブ。運転時間は正味40分ほどです。駐車場には10台ほどの車が止まっていました。車を降りるとアオジとアカハラのコーラスに包まれます。なんとも素敵な瞬間。
◇5:00-
スマートなサンショウクイを間近で見たり、あまり姿を見せてくれないコルリをばっちり見たり、不可思議なアオバトの声を聞いたり、クロツグミを遠く遠くのこずえにようやく発見したり。
でもやっぱり戸隠のスターはキビタキです。激しいなわばり争い、きらめく色彩。魅了されました。ツツドリやってきていました。確認は30種ほど。
◇9:00-
帰宅して爆睡。初日にして昼夜逆転です。あまりに眠くて朝食をとらずに寝てしまいました。
割と睡眠不足には強いタイプなのですが、徹夜ができなくなって、年を感じます。
◇13:00-
カミさんに不幸ができてしまったので、息子ふたり連れて外遊び。再び車を走らせます。
高原の風は冷たくて、ウィンドブレーカーを羽織りました。走っていく息子達についていくことができません。
◇16:00-
そのまま息子を誘って、往復1時間のプチ山登り。キビタキ、サンショウクイの声を聞きながら、市街地を見下ろす気分はなかなかです。
◇19:00-
夕食後はネット。戸隠の興奮が冷めやらず、あちこちのBBSに書いてしまいました。
◇22:00-
やっぱり寝たりないので寝ることにします。明日は家族そろって戸隠バードウォッチングの予定です。目標は5時出発、全員朝が弱いので、さてどうなりますやら。
2004年5月はじめ記


◆もう少し落ち着いた対応を望みます
先月の山歩きでは動物たちにたくさん会いました。ノートの記録を数えてみたら、ニホンカモシカは7回、ニホンザルには3回の遭遇でした。

人を必要以上に恐れない態度が共通しています。さほど遠くない距離から、こいつ、何しに来たんだろうとでも言いたげな顔で、じっとこちらを見つめているのです。
このニンゲンは私には関係なさそうねと判断すると、視線を外してゆっくり移動していきます。

クマは人間を恐れるから、ばったり会わない限り大丈夫と聞きますけど、カモシカやサルのあまりにも落ち着き払った対応を見ていると、本当かしらん?と思ってしまいます。
逆に鳥さんたちは、もう少し逃げないでいてほしいですね。
ただ見てるだけなのに、ちょっとでも近づくと、いつもあわてふためいて逃げられてしまいます。
2004年5月はじめ記


◆車を停めて

堤防道路から眺めるアルプス連山。左端は常念。前常念も確認できます。前常念からの辛かった下りを思い出します。右端ギリギリに頭だけ見えるのが蓮華、頂上でカメラが壊れたのでした。
2004年5月はじめ記
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