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別の意味になる和名

2025年3月19日記

シロハラからメグロまでは、MastodonのTLに書いたり書いてもらったりしたことをまとめ加筆しました。それ以下は今回この記事を作るにあたって改めて調べて書いたことです。

目次

シロハラ アカハラ メジロ メグロ クロジ ムギマキ セッカ ヤブサメ ヒバリ ツバメ サシバ トビ チュウヒ ハイタカ ツミ キジ ヤマドリ サケイ ブッポウソウ オオバン ケリ キリアイ アビ コガラ ヒガラ スズメ イスカ ウソ イカル シメ

シロハラ

野鳥界隈:ツグミ科の鳥
飼鳥界隈:シロハラインコのこと

孤伏澤つたゐさん)

この投稿(上記は投稿そのものではなく意訳です)から話が始まりました。そういえば他にもこういうのあるよねと思ったわけです。

アカハラ

野鳥界隈:ツグミ科の鳥
両爬界隈:イモリのこと
魚類界隈:ウグイやハヤの地方名
世間一般:ハラスメントを指す

アカハラが、ウグイとハヤの地方名であることは検索して知りました。ウグイをアカハラと呼ぶのは北海道でだそうです。ちなみに、長野ではウグイのことをハヤと呼ぶのですが、別の種類としてタカハヤとかアブラハヤが存在し、オイカワやカワムツもハヤと呼ばれるそうで、とにかく魚の地方名はややこしいです。

メジロ

野鳥界隈:メジロ科の鳥
写真界隈:梅と撮る被写体(上と同義ですが)
魚類界隈:メジロザメのこと もしくはブリのこと
政治界隈:元首相故田中角栄の邸宅
東京都民:地名

写真界隈の項目をわざわざ設けたのは、この時期MastodonというかFediverseのTLには普段野鳥を撮らない方も「ウメジロー」と題してメジロの写真をたくさんアップするわけですが、やっぱり梅とメジロという季節物として扱われている事実からであります。梅、そして桜の時期がすぎれば、彼らは普通のカメラマンには被写体としては選ばれなくなります。梅の写真を撮ろうと出かけたらメジロもいたという状況から生まれている写真なので仕方がありません。

出世魚としてブリの名前が変わることは知っていましたが、メジロとなることは検索して知りました。
関東ではブリを20cmでワカシ、40cmでイナダ、60cmでワラサ、80cmでブリ、関西では20cmでツバス、40cmでハマチ、60cmでメジロ、80cmでブリと呼ぶそうです。

出世魚の呼び名は「せとうちネット」から引用しました。

メグロ

野鳥界隈:メジロ科メグロ属の鳥
単車界隈:かつて存在したオートバイメーカー
落語界隈:さんま
東京都民:地名(上と同義ですが)

メグロというオートバイメーカーがあったことは初めて知りました。今回はこんなのばっかりです。目黒製作所というメーカーで、後の川崎重工業に吸収されたとのこと。ただ最近メグロブランドが復活しているそうです。

----------以下追記分です。

クロジ

野鳥界隈:ホオジロ科の鳥
世間一般:黒字

アカジという鳥はいませんということをはるか昔に書きました。2007年のことでした。

ムギマキ

野鳥界隈:ヒタキ科の鳥
農業用語:麦蒔き

麦蒔きの時季に現れる鳥ということですから、これは同義と言っていいでしょう。「鳥名の由来辞典」(柏書房2005年)には、むぎまきどりとはセキレイの異名、むぎまきがらすはミヤマガラスの異名とあって、なぜかムギマキについての記述がありません。

セッカ

野鳥界隈:セッカ科の鳥
俳句季語:雪花
土井利位:雪華

土井利位は江戸時代の古河藩主。雪の結晶を観察してその模様を「雪華図説」として出版した人物です。雪の結晶は雪華模様として流行したそうで、この雪華は彼の命名ということ。

ヤブサメ

野鳥界隈:ウグイス科の鳥
古式武術:流鏑馬(鏑流馬)

ヒバリ

野鳥界隈:ヒバリ科の鳥
鍼灸業界:火鍼 焼き鍼のこと
少年漫画:「ONE PIECE」に出てくる軍人
少年漫画:「ストップ!!ひばりくん!」の主人公

江口寿史氏のストップひばりくんは大好きな漫画でした。今読めばいろいろアウトかもしれないですけど。ちなみにひばりくんの姉妹はつばめ、つぐみ、すずめです。美空ひばりについても書くべきか迷いましたがやめました。

ツバメ

野鳥界隈:ツバメ科の鳥
少年漫画:「映像研には手を出すな!」の水崎ツバメ
音楽業界:YOASOBIの楽曲
体育教育:縄跳びの二重交差跳び

曲名がツバメ(つばめ)という楽曲は辛島美登里とか山崎まさよしとかクラッシックにも何曲かありました。あと鉄道の列車名、人工衛星の名称など様々なところに使われていて、ツバメのイメージの良さを改めて感じることになりました。

ところが、「若いツバメ」のようにあまりイメージがよろしくない言葉もあって、調べてみたら、これは平塚らいてうが関係していたことを知りました。ツバメにライチョウがからんでいたとは。

サシバ

野鳥界隈:タカ科の鳥
歯科医療:差し歯

このサシバと差し歯の被りは野鳥に詳しくない方が一番違和感を抱くケースではないかと思います。「サシバがいましたよ!」「差し歯?」絶対会話が噛み合いません。

トビ

野鳥界隈:タカ科の鳥
建築業界:鳶

鳶という職業名は、鳶口という見た目がトビのくちばしに似た道具から由来しているようなので、同義といっていいのかもしれません。

チュウヒ

野鳥界隈:タカ科の鳥
野球用語:センターフライ
医学用語:中皮(胸膜・心膜/心外膜・腹膜などの表面を覆う薄い細胞層)

ハイタカ

野鳥界隈:タカ科の鳥
児童文学:ゲド戦記の主人公「ゲド」の通り名

ツミ

野鳥界隈:タカ科の鳥
将棋用語:詰み
世間一般:罪

キジ

野鳥界隈:キジ科の鳥
軍史界隈:日本海軍の水雷艇
新聞業界:記事
服飾業界:生地
食品業界:生地

生地を「キジ」と読まずに「イクジ」「オンジ」と読むと地名だったり氏族名だったりするようですけどここでは割愛します。

ヤマドリ

野鳥界隈:キジ科の鳥
国語辞典:山の鳥
国語辞典:山取り 山採り

ヤマドリゼンマイ、ヤマドリタケなんかもありますね。

「山鳥の」と「の」がつくと「ひとり寝(ぬ)」にかかる枕詞になります。ヤマドリは「雌雄が峰を隔てて別々に寝るといわれたところ」から来ているそうですけど、それどこからの情報だったんでしょう。

サケイ

野鳥界隈:サケイ科の鳥
国語辞典:左傾 左契
中国地名:沙渓

ブッポウソウ

野鳥界隈:ブッポウソウ科の鳥
仏教用語:仏教における「三宝」 仏・法・僧のこと

ブッポウソウはブッポウソウとは鳴かず、実際にはコノハズクがブッポウソウと鳴くという話はあまりにも有名。 

オオバン

野鳥界隈:クイナ科の鳥
江戸時代:大判は金貨
写真業界:ラージフォーマット

金貨の大判は江戸時代だけじゃなくて安土桃山時代から存在したみたいです。

大判焼きは大判と呼ばれることはないと思ったので省きました。それに今川焼だろ!いや回転焼きじゃねえの?という争いも見たくありませんし。そういえば長野市には大判焼きを「どりこの焼き」として売っていた店がありました。今でもあるのでしょうか。

ケリ

野鳥界隈:チドリ科の鳥
武道武術:蹴り
古語文法:過去や詠嘆を表す助動詞

キリアイ

野鳥界隈:シギ科の鳥
国語辞典:切り合い(斬り合い)
郷土料理:きりあいという新潟の郷土料理
市場魚介:マガキガイの地方名 チャンバラ貝とも言う

トウネン

野鳥界隈:シギ科の鳥
国語辞典:当年
市場魚介:ウズラガイ、バテイラ、ギンタカハマの地方名(いずれも貝)

トウネンの名の由来が当年なのでそれとそれは同義です。

アビ

野鳥界隈:アビ科の鳥
相撲協会:阿炎関
仏教用語:間断なく苦しみが続く様子 阿鼻地獄の略

鳥のアビの名前はどこから来ているんでしょう。まさか阿鼻叫喚のアビではないですよね。

コガラ

野鳥界隈:シジュウカラ科の鳥
国語辞典:小柄 子柄 小辛

ヒガラ

野鳥界隈:シジュウカラ科の鳥
国語辞典:日柄

スズメ

野鳥界隈:スズメ科の鳥
映画業界:岩戸鈴芽は「すずめの戸締まり」の主人公

ちなみに「すずめの戸締まり」の英題は“Suzume”だそうです。この映画はあまり好みではありません。

イスカ

野鳥界隈:アトリ科の鳥
野外用具:シュラフのメーカー

なぜイスカという会社名にしたのか調べてみましたが不明です。

ウソ

野鳥界隈:アトリ科の鳥
古語由来:口笛のこと

まあこれもブッポウソウと同じくらい有名。
Mastodon(fedibird鯖)でウソの写真をアップした方に「うそぷっぷー」という絵文字リアクションをしたら、自分の写真の鳥はジョウビタキだと思い込んでいたその方が、「嘘つきよばわりされた」と激怒してしまったことがありました。ありがたいことにこのやりとりを目にした他の方々が、それはウソという鳥なんですよとフォローしてくださったのですが、聞き入れる耳を持つことなく、大激怒したままその方は結局fedibirdを去ってしまいました。余計なことはするものではありません。

イカル

野鳥界隈:アトリ科の鳥
世間一般:「怒る」ですよね

上のうそぷっぷー事件のことを書いた後にわざと「怒る」を持ってきたわけではありませんが、なんかしっくりきてしまいました。

シメ

野鳥界隈:アトリ科の鳥
世間一般:締め

というわけでそろそろシメます。

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