鳥と山の絵葉書

野外手帳 2026年3月

春は爆発

2026年3月19日記

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この記事を書いている3月19日、東京ではソメイヨシノの開花が宣言されたようです。ですが、うちの庭ではまだウメが咲きません。

ウメの蕾

これはうちの庭のウメです。

東京でウメが開花したのは、もうずいぶんと前のことです。東京管区気象台の発表によれば、今年の開花は1月14日。そこからサクラが咲くまで、2か月以上かかったことになります。

一方で長野では、ウメとサクラの花期が重なることは珍しくありません。

長い時間をかけてゆっくりと進む東京の春に対し、一気に「爆発的」に押し寄せるのが長野の春です。

庭のツグミ

ウメの木の下にツグミが来ていました。ほんとに君は、春になると物怖じしなくなりますね。秋口のあの怖がりようはどこに捨ててきてしまったのですか。

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スミレの芳香と森の真実

2026年3月19日記

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雑木林

3月上旬のいつもの近所の森です。

そろそろダンコウバイとかウグイスカグラとかが咲いてほしいんですが、まだまだです。

ニオイスミレ群落

この森で一番早く咲いたのは、ニオイスミレでした。

このスミレは外来種。原産はヨーロッパ、北アフリカ、西アジアということで、古くからギリシャなどの地中海沿岸地域で、香料や薬草、装飾用として利用されてきたそうです。

ニオイスミレ

確かにその香りは素晴らしく、花を見つける前に匂いでその存在に気づけるほどです。

ニオイスミレ柱頭

タチツボスミレと似ていますが、花期がかなり早いこと、上の写真のように柱頭が鉤状に曲がっているのが特徴です。

ヒヨドリ

2月の終わりに、メジロが樹液を吸うような仕草を見せていたと書きましたが、ヒヨドリも同様の行動をとっていました。

ヒヨドリ

ヒヨドリ

ヒヨドリ

この時期、木々は樹液を巡らせているのでしょう。メジロも、やっぱり樹液目当てだったと言ってよさそうです。

エナガ

エナガ。かなり近くで見ることができました(近すぎて撮影が難しかったです)。

シジュウカラ

シジュウカラ。さえずっていました。

ほかには、ヤマガラ(これもさえずっていました)、コゲラ。シロハラもまだいました。そして彼らを見ていると、上空をさーっとハイタカが飛びました。

ハイタカは、森の小さな生き物をねらって飛んでいたのでしょう。そして確実に、ハイタカによって命が奪われる瞬間は訪れます。

前の記事で書いた「命のやり取り」は、この森でもやっぱり日常なのです。私のようにときどき森を歩くだけでは、そうした「生態系」の一端にしか触れることができないんでしょう。

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ハンター・モズ

2026年3月19日記

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3月もそろそろ下旬ですが、ここからやっと3月の記録に入ります。

フクジュソウ

フクジュソウが咲きました。

ホトケノザ

こうして写真を見るだけでも、なんだか光の強さがちがうように感じます。

スイバ

2月の野外手帳で話題にしたスイバの赤い葉ですが、やっぱり赤い葉は冬を乗り切るという役目を終えて枯れゆく運命だったようです。新しい若葉が伸びてきていました。

ツグミ

春が近づくにつれて警戒心がどんどん薄くなるツグミ、3月になると庭にも平気でやってくるようになります。これは人家の裏で見かけたフェンス越しのツグミです。

ベニマシコ

今季楽しませてもらったベニマシコ、そろそろ見納めかもしれません。

ベニマシコ

雄もいました。この小さな体で北へと旅立っていくのですから、野鳥というのは本当にすごい生き物です。

セグロセキレイ

スズメ

この日、畦道で観察できたのは、ツグミとベニマシコ、上の写真のセグロセキレイ、スズメ。
あとキセキレイ、ヒヨドリ、キジバト、オナガ、ハシボソガラスホオジロ、アオジ、カシラダカ、カワラヒワ、ムクドリ。
そしてこのモズです。

カナヘビをくわえたモズ

モズは、カナヘビをくわえていました。春の陽気に誘われて出てきたカナヘビでしたが、どうやら運が悪かったようです。モズのハンターとしての腕前を、改めて思い知りました。

私はただ、のんびりと春の畦道を歩いて楽しんでいるだけですが、足元にはこうした命のやり取りが日常的に存在しています。食うものも、いつかは食われる。野の生き物たちが常に命がけで生きているということを、モズの姿を通して再認識しました

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