野外手帳
楽しきは野山徘徊。
毎回答えが違うAI
2025年8月9日記
2階リビングの網戸に蛾。なかなかきれいでこんなセーターとかありそう(ないか)。
名前の見当がつかなかったので、AIを活用した画像認識技術たるGoogleレンズに何回か聞いてみました。
1回目 トサカフトメイガ
2回目 チビクロアツバ
3回目 トビモンオオエダシャク
4回目 コトビモンシャチホコ
5回目 ナカアオフトメイガ
見事に毎回違う答えを出してきました。それだけこの蛾の同定は難しいということでしょう。
それぞれの画像を見てみた結果、人間たる私にはトサカフトメイガが近いように思いますが、結局未同定です。
他のAIにも1回ずつ聞いてみました。
Geminiの回答 ハガタヨトウ
ChatGPTの回答 キオビエダシャク
Copilotの回答 この美しい蛾の種類を特定するためには、もう少し情報が必要かも!例えば大きさや観察した場所の環境などが役立つよ。蛾の模様はとてもユニークだから、多くの場合、専門家や地域の自然情報を調べると特定しやすいんだ。
夕方畦道
2025年8月9日記
あまりにも暑いでの畦道散歩は夕方から。
キカラスウリ。
鳥は、スズメ、ツバメ、ウグイス、ハシボソガラス。
家に戻る頃には西の空に月齢2.6の月。
セミの悩み
2025年8月9日記
ニイニイゼミ。保護色が見事すぎです。
ヒグラシ。この溶け込み方もなかなかのものです。
もっともあんなにでかい声で鳴いていればこの保護色の意味も半減してしまうわけで、それはセミにとっても悩ましいところなんでしょう。
蝶の見分けが難しい
2025年8月8日記
前の記事がミドリヒョウモンで終わってしまったので、他の蝶。
オオウラギンスジヒョウモン。これもミドリと同じく個体数は多め。
ウラギンスジヒョウモンとの識別がだんだん身についてきました。あと和名の混同もだいぶ自分の中で整理されてきました。
和名の混同とは以下の和名が入り混じってしまうという個人的現象です。
オオウラギンスジヒョウモン
ウラギンスジヒョウモン
オオウラギンヒョウモン
ウラギンヒョウモン
とてもややこしい。あと和名は少し違いますが、ウラギンヒョウモンとギンボシヒョウモンは見た目が似ています。ここもややこしい。
オオウラギンスジヒョウモンとウラギンスジヒョウモンの違いはこの写真でわかるように前翅の尖具合で見るのが私には一番わかりやすいです。
ウラギンスジヒョウモンはこんなに前翅が尖って見えません。翅表しか見えない場合は性標の数で。
ウラギンヒョウモンです。先程のウラギン「スジ」ヒョウモンとは「スジ」の有無が和名の違いになっていると考えるのが自然ですけど、「スジ」とは一体どこのどれ?と思ってしまいます。
後翅裏に確かにすじっぽい模様(上画像矢印)はありますけど、名前にわざわざ加えるほどのことではないような。
これは翅が擦れ切れてしまっているけど、ギンボシでいいでしょうか。
コヒョウモン。
サカハチチョウ。
サトキマダラヒカゲと考えてみました。前翅亜基部の小斑点のずれで見分けるのですが、これはあまりずれて見えないような。
自信は全くありません。
キマダラヒカゲ。
ヤマトスジグロシロチョウとしてみました。
スジグロシロチョウとの見分けは前翅中央外側の黒斑です。写真のように、翅裏からみると方形に見えます(黄緑色○)。方形に見えるのはスジグロシロチョウの特徴なのですが、翅表から見ると四角くないことがわかります(水色○)。なのでこれはヤマトであると考えたわけです。
翅裏しか撮れないことが多いので、難しいです。翅裏では前翅中室内の色が基部が灰色なのがヤマト、半分以上が灰色なのがスジグロという解説が図鑑に載っていますが、それはよくわかりません。
ほかに蝶ではミヤマカラスアゲハを見ました。写真は撮れませんでした。
おそらく、蝶に限らず昆虫の同定は、捕獲してまたは標本にして行うことが基本で、写真による同定には限界があるのでしょう。蝶の同定には翅の表裏の画像がほしいところですが撮れないことは多いです。加えて知識もないわけですから、蝶の見分けは難しいわけです。
以下蝶以外の昆虫を。
飛んでるときには鮮烈なオレンジに見えるベニシタヒトリ。ホシベニシタヒトリとの違いはよくわからないので、そっちかもしれません。きれいな後翅を見せて止まってほしいところです。
未同定蛾。
鱗翅はここまで。
草に引っかかって脱出するのに苦労していたオニヤンマ。
数が増えてきたアキアカネ。
というわけで7月最後の戸隠森林植物園の記録でした。
ミドリヒョウモンの飛翔
2025年8月8日記
7月下旬の戸隠森林植物園、その2です。その1はこちら。
この時季、鳥はあまり見られません。これはコゲラ。
池にはカイツブリのこれは番でしょうか。
鳥の写真はこのくらいです。記録種はこのほかにアカハラ、シジュウカラ、アオジ、キビタキ、ホトトギスと低調でした。
ミドリヒョウモンはヨツバヒヨドリに夢中。
光の当たり方によって、後翅の「ミドリ」の部分が輝いて、ああいいなあと思います。
個体数は多め。
さかんに雌にアタックする雄。
たくさん撮ってしまいました。
かなり長い間この飛翔は続きました。
7月下旬の戸隠森林植物園
2025年8月7日記
7月下旬の戸隠森林植物園です。主に花の紹介。最初に書いておくと、前回とあんまり変わりません。
バイケイソウの花が見頃になってきました。
林内に林立する様子はなかなか壮観です。日本語的にちょっと変ですけど。
バイケイソウに毛虫がついていました。ドクガっぽいです。未同定。
シキンカラマツが盛りです。紫色の部分は萼片なんだそうです。黄色い蕊との対比が美しいです。
ヌスビトハギ。
エゾアジサイ。
この手の花はたくさんあって、決定的な違いがわからずに咲く時期の違いで判断している次第です。ノリウツギ。
メタカラコウ。
オオウバユリ。
コバギボウシ。これは前回は咲いていなかった花です。
同じくオカトラノオ。
そして、えっもう咲くの?と思ってしまったキツリフネ。イメージとすると晩夏の花です。まだ7月なんですけど。
これを書いている8月上旬、そろそろ咲いているかもしれないレンゲショウマ。お盆前には行って確かめてきましょう。
ケナシヤブデマリの実は赤みを帯びてきました。
生きたカラマツを枯らすとされるカイメンタケ。どんどん大きくなってきました。
再び蕎麦畑
2025年8月6日記
前回の1週間後。ちょうどいい感じ。
初めての乳房雲
2025年8月4日記
いつか見たいと思っていた乳房雲を自宅で見ることができました。英語では「mammatus」と呼ばれ、ラテン語の「mamma」(乳房)に由来するそうです。積乱雲などの発達した雲の下に現れることが多いとのことで、今回はまさにそのような状況でした。
この独特の形は、雲の中の下降気流と、地面からの上昇気流がぶつかり合って生まれる乱流が原因とのこと。比較的短い時間で消えてしまうことが多いそうなので、やっぱりラッキーでした。7月21日のことでした。
蕎麦畑
2025年8月4日記
7月中旬、見頃までもう少し。
畑の脇にはオカトラノオ。
子育て中
2025年8月4日記
「人気のヨツバヒヨドリ」の続きです。7月中旬の戸隠、鳥編です。
最近はここで見かける機会が多い歌うミソサザイ。まだ繁殖が続いているのでしょう。
くちばしの開く角度がエグいです。
池のカルガモ。
雛の姿も。
カイツブリも子連れ。
親に遅れまいと頑張るもう1羽の雛。
ミソサザイ、カイツブリ、カルガモの他はアオジ、ノジコ、アカハラ、クロツグミ、キビタキ、ウグイス、ゴジュウカラ、キジバト、ホトトギス、ノスリです。
人気のヨツバヒヨドリ
2025年8月2日記
「進む季節」の続きです。7月中旬の戸隠森林植物園です。
前回はつぼみだったヨツバヒヨドリが開き、早速アサギマダラがやってきていました。
こちらはミドリヒョウモン。
オオウラギンスジヒョウモンと考えてみました。別カットを見ると性標3本が目立ちます。ウラギンスジだと2本。
また前翅のとがり方もオオウラギンスジっぽいです。個体数は多いです。
翅が擦り切れかけていますが、後翅裏前縁の白斑が5つ見えるのでウラギンヒョウモンです。これが4つだとギンボシヒョウモン。
ヨツバヒヨドリは、アサギマダラだけでなく、他の蝶にも大人気です。
ヒメキマダラセセリでいいでしょうか。翅脈は黒いのですが、ヒメキマダラセセリはもっとオレンジ色っぽいイメージです。ただ、下のセセリに比べて、翅裏の斑が目立ちません。
こちらは斑がしっかり見えるので。コチャバネセセリと考えてみました。図鑑を見ると、南西諸島には似たようなセセリがたくさんいるので、もっとややこしいはずです。
トンボエダシャク。トンボじゃないでしょうって思ってしまいます。
イカリモンガ。
ちょっと驚いてしまったアケビコノハの幼虫。ここにはアケビはないので意外性のある出会いでした。ついているのはアケビではなかったので、調べてみるとアケビ、ミツバアケビ、ムベが食草らしいので、これはムベなんでしょうか。ツヅラフジ科 (アオツヅラフジ、コウモリカズラ)、メギ科 (ヒイラギナンテン、メギ、ヘビノボラズ)も食草であるという情報もあるので、それらかもしれません。
ヨツメトビケラではないかと思います。白紋タイプは見たことがあります。これは斑紋がはっきりしていません。
オオヤマカワゲラでよさそうです。山地渓流の昆虫。
なぜかエゾアジサイにいたセミ。前胸背を縁取る淡黄色の線が途中で切れているのがわかるので、コエゾゼミだと思われます。すぐ飛ばれてしまいました。
バイケイソウのてっぺんはトンボにとってよい待機場所のようです。アキアカネ。
そしてノシメトンボ。
サナエの仲間は難しいです。ヒメクロサナエと考えてみましたが自信はありません。
こっちは見当がつかず未同定。
エゾイトトンボでいいと思います。
バッタもわからないんですが、フキバッタっぽいですよね。図鑑で近いのはアオフキバッタ。
進む季節
2025年8月2日記
7月中旬の戸隠森林植物園です。
前回来たときに咲き始めだったエゾアジサイが、その美しさを増していました。
すばらしい青です。
そして前回はつぼみだったバイケイソウが開花です。
アップで見ると「バイ」=「梅」からはかなり遠いと思うんですけどね。
シキンカラマツも開花です。
木道周辺に揺れるかわいい花です。写真に撮るのは難しいです。
同じく小さな花のヌスビトハギも開花です。
メタカラコウも開花。
ドクゼリは前から咲いていたかもしれません。
レンゲショウマのつぼみ。今夏も楽しみにしています。
ニワトコの結実。前回に比べて色づきが進んでいました。
ケナシヤブデマリの実。
ツリバナの実。
そしてサンカヨウの実です。
こうやって来るたびに季節が進んでいることを花や実を通して実感するのはのは楽しいです。反面、またこうして1年過ぎてしまったんだと思ってしまうことも確かです。
虹
2025年8月2日記
すごい虹が出ていました。あわてて外に出て写真を撮りました。
数分で消えてしまいました。
7月中旬の話です。考えてみるとこの日以来今日まで雨が降っていないんじゃないかと…。
セスジスズメ
2025年8月2日記
今年も畑のサトイモにやってきていました。
毎年書いていますが、思うのは住宅街にぽつんと数株だけ植えられているサトイモを見つけることができるすごさです。
暑い畦道
2025年8月1日記
8月に入りましたが、まだ7月中旬の記録です。これは畦道探鳥から。
稲が青々としてきました。
水の中にはオタマジャクシの姿が。偶然ヤゴも写っていました。
ニホンアマガエルは上陸が始まっています。それにしても全く雨がふらない日が続いていて、両生類には厳しいと思います。
ヤブカンゾウ。
梅雨の時期が似合う花ですが、今年の梅雨は雨らしい雨もろくに落とさないで早々に開けてしまいました。
畔道を歩いていきます。
リンゴが大きくなってきていました。
ハラビロトンボがいました。このトンボがよく見られた水田が休耕田になってしまって、それ以来見ることができないでいました。もうこの畦道では見られないかと思っていました。
ショウジョウトンボも同じく、その水田がなくなってしまってから、初めての再会です。
これはシオカラトンボです。雌なのでムギワラ。
この日の気温は32℃。十分暑いのですが、これを書いている7月下旬から8月はじめには35℃を超える猛暑日が続きました。ひどい日には38℃に迫る気温だったので、今からすればかなりましな気温です。
でもこの日も暑さのせいか鳥も虫も少なめでした。
ヒルガオ。今夏はヒルガオも少ないです。暑すぎるせい?
キカラスウリ。クロウリハムシ付き。
ナワシロイチゴの結実。
木陰に休むテングチョウを見つけました。翅裏姿、なかなか魅力的じゃないですか。
用水に出るとハグロトンボがいました。そのときは気づきませんでしたが、これを見ると産卵しているようでした。
鳥は本当に少なくて、スズメ、カワラヒワ、ヒヨドリ、ツバメくらい。ほんとこの暑さが続くとどうなってしまうんでしょう。この話はもちろん今夏だけじゃなくてですね。
コヒョウモンとアカハラ
2025年7月31日記
7月初旬の戸隠森林植物園その3です。その1、その2はそれぞれこちら。その3ではまずこれから咲く花の紹介。
これはバイケイソウ。コバイケイソウはおしまいですが、バイケイソウはこれからです。
ウバユリ。見事なつぼみ。
ヨツバヒヨドリももうすぐです。
前から咲いていた花はひとまとめにしました。
キバナヤマオダマキ、コバノフユイチゴ、ヒオウギアヤメ、ナルコユリです。
続いて虫と鳥の紹介。
コヒョウモンがいました。イブキジャコウソウで吸蜜です。
前翅の縁の丸み、前翅後角の2黒点がつながっている点がコヒョウモンっぽいです。
ヤマトカワゲラ。渓流の虫で、水質がきれいでないと生きられないそうなので、ここがそういう環境であることを示す生き物と言えます。
美しい鱗片を持つゾウムシの仲間。未同定。
ごみを背負って歩くのはたぶんクサカゲロウの幼虫です。
鳥でしっかり見られたのはこのアカハラくらい。
距離が近かったにもかかわらず(そして他のハイカーが目の前を通り過ぎても)逃げずに囀ってくれていました。
他に野鳥はアオジ、ノジコ、クロジ、ミソサザイ、ウグイス、シジュウカラ、コガラ、キビタキ、クロツグミ、ヒヨドリ、キセキレイ、ホトトギスを確認です。
移り変わる花々
2025年7月31日記
7月初旬の戸隠森林植物園その2です。その1はこちら。その1でエゾアジサイとコシジタビラコの開花について書きましたが、今回はその他の7月になって新たに咲いた花の紹介です。
林床の顔はこのケナツノタムラソウに移り変わっていました。前回はクワガタソウ、その前はズダヤクシュやユキザサでした。どんどんと主役が交代していきます。
ケナツノタムラソウで吸蜜していたのはスジグロシロチョウ。またはヤマト。この2種の見分けは確信が持てません。
オニシモツケ。
托葉が見分けのポイントです。
カラマツソウ。
これも托葉が見分けのポイントです。
ヤマブキショウマ。
葉がヤマブキに似ているということですが、まあ確かに似ています。でも、だからといって名前にヤマブキとつけるほどのことはないんじゃないかと、いつもながらの植物和名の不思議です(個人の感想です)。
ヤマホタルブクロ。
ハクサンフウロ。
ウツボグサ。
ヒメウツギでいいと思います。
かわいいです。
ニワフジ。
これはたぶん植栽です。
最後はヤマボウシ。見事でした。
コシジタビラコ再び
2025年7月31日記
ここから7月の記録です。最初は戸隠森林植物園。7月初旬です。
エゾアジサイの装飾花が青くなってきました。一番好きなアジサイです。
両性花はまだ開いていません。
とてもすてきな青です。
この花も見ることができました。コシジタビラコです。詳しくはこちらを。
見るからにムラサキ科の花です。
ここが識別ポイント。詳しくはこちらを。今回は偶然撮れていたのではなく狙って撮ってきました。これも成長。
シロバナノヘビイチゴは結実。
オランダイチゴ属で、ヘビイチゴと名前がついていますが食べられます。普通のヘビイチゴはキジムシロ属です。
サンカヨウの実は大きくなり、色づいてきてもいました。これも食べられるとか。
クリンソウの結実。検索すると、花の咲き方が仏塔のてっぺんについている九輪に似ているのが名の由来と出てきますが、この結実の様子のほうがはるかにに九輪に似ていると思います。
シラネアオイの結実。
ニワトコです。
コバイケイソウ。花はあっという間に終わってしまいました。
ギョウジャニンニクも結実。
