鳥と山の絵葉書

野外手帳 2025年5月 その2

-2025年5月

キリって外来種だったんか

2025年6月22日記

キリ

前からここに桐の花が咲いているのには気づいていましたが、わざわざ車を止めて写真を撮るということはできていませんでした。

キリ

でも一度は撮ってみるかと車から降りてレンズを向けてみました。

キリ

少し人目が気になりましたが、写真を撮ることで桐の花の造形の美しさが改めてわかりました。

調べてみると、キリは中国中部原産で、日本にもともと自生していた種類ではないそうです。木材として有用だったため、古くから各地で栽培されていて、風散布の種子は発芽率が高く成長も早いため、野生化が進んだとのこと。各地で見られるものは全て野生化したものだということでした。

桐箪笥は日本の伝統的工芸品ですし、桐紋(桐の花や葉を図案化した家紋)は皇室や政府の紋章として使われています。500円貨のデザインにも採用されているので、キリが外来種だったことはちょっと意外でした。

ただ、そんなことを言い出すと皇室のもう一つの家紋に用いられている菊も外来種なんですけどね。

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ミツバウツギが咲く森で

2025年6月22日記

ミツバウツギ

5月下旬のミツバウツギ咲く森です。

ミツバウツギ

控えめに開いていました。

リュウキンカ

水辺にはリュウキンカ。

リュウキンカ

ミズバショウとともに咲くイメージが強いですが、ここのはもうミズバショウが大きな葉っぱになっている時季にもかかわらず、新鮮な花をつけていました。

チゴユリ

林床にはチゴユリ。

チゴユリ

チゴユリもサンカヨウのように花弁が透明化する素質を持っているようです。

クルマバツクバネソウ

クルマバツクバネソウ。

ウワミズザクラ

ウワミズザクラ。

ホウチャクソウ

ホウチャクソウ。

クルマムグラ

クルマムグラ。

ショウジョウバカマの終わり

ショウジョウバカマの終わり。

ウバユリの葉

これからのウバユリ。

ムラサキケマン

ムラサキケマン。

アカハネムシ

ムラサキケマンの葉にいたアカハネムシかその仲間。

シロオビクロナミシャク

シロオビクロナミシャク。シラフシロオビナミシャクとは翅の縁で見分けるわけですが(本種は前・後翅の翅頂と後角が白、シラフシロオビはまだら模様)、この和名のややこしさをなんとかならなかったのでしょうか。なぜ、シロオビクロナミシャクに対して、シラフシロオビ「クロ」ナミシャクじゃないんでしょう(毎年書いているような気もします)

ミソサザイ

鳥ではこのミソサザイのほか、ノジコ、アオジ、ホオジロ、キビタキ、ウグイス、メジロ、ヒヨドリ、コゲラ、アカゲラ、ヤマガラ、コガラ、キセキレイを観察しました。

ノスリ

最後、車の中から見たノスリ。ちょうど運良くあった駐車スペースに車を止めて窓から撮りました。

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コルリ ミソサザイなど

2025年6月20日記

今回の戸隠行きはサンカヨウが一番の目的でしたが、鳥などについてもご報告。

コルリ

まずはコルリ。声はすれども姿は…ということが多いわけですが、今回は見つけることができました。

ミソサザイ

擬木の上で囀るミソサザイ。

クロツグミ

梢から降りてきたところのクロツグミ。

カイツブリ

池にはカイツブリ。

他には、カッコウ、ホトトギス、ツツドリ、コサメビタキ、キビタキ、ノジコ、アオジ、クロジ、コガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、アカハラ、ウグイス、キクイタダキ、ニュウナイスズメ、サンショウクイ、キセキレイ、アカゲラ、コゲラ、キジバト、カルガモを確認しました。27種類です。

モリアオガエルの卵塊

モリアオガエルの卵塊も少しだけありました。本格的な産卵シーズンはこれからのようでした。

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木々初夏へ

2025年6月18日記

アズマシャクナゲ

アズマシャクナゲが開花です。

アズマシャクナゲ

豪華です。

アズマシャクナゲ

咲く前は葉と葉柄のつながり方で見分けていましたが、中に緑色の斑点がないので、やっぱりアズマでいいみたいです。

オオカメノキ

戸隠のオオカメノキ、前回来たときにすでに咲いている木もありましたが、この株はこの時季(5月下旬にして)やっと開花です。

ウリハダカエデ

ウリハダカエデ。

ツリバナ

ツリバナ。まだつぼみ。

ズミ

たぶんズミのつぼみ。いつものことですが自信はなしです。エゾノコリンゴがとてもよく似ていて見分けは困難とのことなんですが、つぼみがこうして赤くなるのはズミという記述も見つかるので、やっぱりズミでいいのかしら。葉の形が一番の決め手らしいです。そこは見てきませんでした。

エゾユズリハ

エゾユズリハ。最近のお気に入りです。まだ若葉は展開していません。

エゾユズリハ

若葉の下についているつぼみです。

こうして木の花の写真をあげていくと、まだつぼみのものが多いことに改めて気づきます。

トチノキ

平地では随分前に咲いていたトチノキもここではまだつぼみでした。

トチノキ

トチノキは葉が開き始めているところもありました。この形と色のなんと魅力的なことか。

ホオノキ

こちらはホオノキの葉の展開。

ブナ

ブナは根本に雨を流していました。

というわけでサンカヨウのお花見から始まった雨の森歩きはなかなかよかったです。

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タチカメバソウ開花

2025年6月17日記

5月下旬のスプリング・エフェメラルのつづきです。

タチカメバソウ

ここからは初夏の花。ムラサキ科推しの私としては待っていたタチカメバソウが咲き始めました。

タチカメバソウ

この花も長く濡れれば透明になるのかしらん。

タチカメバソウ

まだ数は少なかったです。6月に入れば全盛となることでしょう。

ズダヤクシュ

ズダヤクシュ。これからの森の林床を埋める花です。

ズダヤクシュ

これも盛りはこれからという感じでした。

クルマバツクバネソウ

クルマバツクバネソウ。

ユキザサ

まだつぼみのユキザサ。

クリンソウ

つぼみもまだのクリンソウ。

ギョウジャニンニク

葉はわさわさと茂っていたギョウジャニンニク。

ヤグルマソウ

葉が開き始めたところのヤグルマソウ。

ヤグルマソウ

次回は木の花を紹介します。

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5月下旬のスプリング・エフェメラル

2025年6月17日記

半透明のサンカヨウ以外の花の紹介です。

シラネアオイ

シラネアオイ。

シラネアオイ

雨に濡れて一層美しく見えます。

シラネアオイの落ちた花弁

葉の上に落ちた花弁を見ると、しっかり水分を含めばサンカヨウのように透明になる可能性もあるのかなと思いました。

トガクシショウマ

トガクシショウマ。

トガクシショウマ

花はもう数少なくなってきていました。

カタクリ

まだ残っているカタクリ。

カタクリ

もちろん結実している株が大半でした。

ヤマエンゴサク

ヤマエンゴサク。もう5月下旬なのにまだ見られるとは。長野の春は長いです。

ニリンソウ

ニリンソウ。

ニリンソウ

まだしばらくは見られそうです。

コミヤマカタバミ

コミヤマカタバミ。今年は開いているところを見ることがありませんでした。

オオタチツボスミレ

オオタチツボスミレ。

エンレイソウ

エンレイソウ。

ここまでが一応スプリング・エフェメラルといっていい花たちです。

つづきはこちら

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半透明のサンカヨウ

2025年6月15日記

前回はつぼみだったサンカヨウ。もう咲いている頃。しかも前の日からこの日にかけては雨。もしかしてこれは透明なサンカヨウを見るチャンスなのでは!と勇んで出かけてみました。

結果から言うと、透明サンカヨウの別名であるスケルトンフラワーを見ることはなかなか難しいことがわかったという話です。。

前日から雨だったので、期待してしまったのですが、1,2日程度の雨では透明にまではならないことがわかりました。

しかももう散りかけでした。短い花期の間にまとまった雨が降るという条件と、私との休みとが重ならないとガラスのように透き通ったサンカヨウには出会えないということです。

それでも半透明のサンカヨウを見ることができたので、雨の中出かけた意味はありました。以下写真を並べます。

サンカヨウ

サンカヨウ

透けるとまではいかないものの、これはこれでかなり美しい光景でした。

サンカヨウ

サンカヨウ

半透明くらいまではいってます。

サンカヨウ

サンカヨウ

濡れた花弁は独特の質感です。

サンカヨウ

サンカヨウ

次にこのようなチャンスが来るのはいつになるでしょうか。

サンカヨウ

サンカヨウ

もともとこの花の花弁は白くはなく、気泡が光を乱反射した結果白く見えるのだそうです。そこに水が入り込むことで乱反射が抑えられ透明に見えるようになるのだとか。

サンカヨウ

サンカヨウ

白い花は同じように白い色素を持っていないケースがあり、その場合はサンカヨウと同じように濡れると透明になることがあるそうです。そういえば、昨年の3月に見に行ったセツブンソウも一部透けて見えたことがありました。

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湿地の白い花

2025年6月15日記

とある小さな湿地帯。ミズバショウやリュウキンカが見られる場所ですが、もうそれらの花はおしまいです。

ホウチャクソウ

たくさん見られたのはホウチャクソウ。

ホウチャクソウ

名前の由来はお寺のお堂や塔の軒先四隅に吊るされる大きな鈴、宝鐸(ほうちゃく)に似ているからだそうです。

チゴユリ

チゴユリ。

タニギキョウ

タニギキョウ。

クルマムグラ

クルマムグラとその横顔(↓)。クルマバソウとの区別のために、横顔の確認は欠かせません。

クルマムグラ

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ベニバナイチヤクソウなど

2025年6月14日記

レンゲツツジでちょっと知られている場所に行きました。

レンゲツツジ

レンゲツツジ

目当ては、珍しい花ではありませんが、この時季見ておきたいこの花です。

ベニバナイチヤクソウ

ここでは大きな群落が期待できるベニバナイチヤクソウです。

ベニバナイチヤクソウ

ベニバナイチヤクソウ

ただ思ったよりは咲いていなくて、少々残念でした。

ベニバナイチヤクソウ

ベニバナイチヤクソウ

でもこれだけ見らたのでよしとします。

マイヅルソウ

マイヅルソウの比較的まとまった群落がありました。

ナルコユリ

ナルコユリ。茎が丸ければこれ。稜があればアマドコロです。

ジンヨウイチヤクソウ

ジンヨウイチヤクソウ。白い葉脈の葉の写真も撮ってあります。

オオヤマフスマ

オオヤマフスマでいいと思われます。葉先が鈍いのが本種、尖っていればタガソデソウの可能性があるとのことです。葉先の写真をちゃんと撮ってきました(ここには載せてありませんが)。やっぱり花だけ撮ってきてもだめですね。

チゴユリ

チゴユリ(↑)とミヤマニガイチゴ(↓)もたくさん咲いていました。

ミヤマニガイチゴ

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エゾムラサキ詣で3回目

2025年6月14日記

1度目はつぼみ前回は2度目、そして今季3回目のエゾムラサキのお花見です。

エゾムラサキ

エゾムラサキ

エゾムラサキ

エゾムラサキ

もう何度見てもいいですからね。

エゾムラサキが咲いているのはほんの一部分の場所ですので、十分堪能したあとに他の場所も歩いてみます。人気がない場所なので、お守り程度の効果しか期待はしていませんが、熊鈴は必須です。

ムラサキケマン

ムラサキケマン。この花も、このエリアでは多くありません。

クリンソウ

クリンソウが見頃な感じ。

クリンソウ

見事です。

タニギキョウ

タニギキョウ。いいですよね。

マイヅルソウ

なんとマイヅルソウもあるんです。楽しいエリアです。

ヒトリシズカ

そしてヒトリシズカまで。

ニリンソウ

ニリンソウはまだしばらく見られそうです。

ニリンソウ

サクラスミレ久しぶり

2025年6月13日記

前の記事はレンゲツツジが咲くエリアのお花見でしたが、今回のはミツバウツギがあちこちに咲く場所でのお花見です。

ミツバウツギ

これがそのミツバウツギです。咲くと言ってもこんな感じで、花自体に華やかな印象はありません。でも数が多いので、森のあちこちにこの白い花が揺れていて、なかなか好きな光景です。

サクラスミレ

ここは最近歩いていなかった場所で、ここならではのスミレ、サクラスミレを久しぶりに見ることができました。

サクラスミレ

サクラスミレ

たおやかな姿のスミレで、とてもいいです。もうこの日はこれで満足でした。

ニシキゴロモ

この花は初めて見ました。きっとこの場所には前からあったのだと思いますが、目に入らなかったのでしょう。タチキランソウかニシキゴロモか。

タチキランソウは花の紫色がもっと濃く、葉はより細長いみたいなので、これはニシキゴロモと考えました。花のアップだけでなく葉の様子もわかる写真を撮ってこられるようになっていて、我ながら進歩です。

チゴユリ

チゴユリ

チゴユリ。

ジンヨウイチヤクソウ

まだまだ咲かないジンヨウイチヤクソウ。

ジンヨウイチヤクソウ

葉の写真もちゃんと撮ってきました。葉脈の白さが「ジンヨウ」の特徴です。

クルマバツクバネソウ

最後はクルマバツクバネソウ。

クルマバでないただのツクバネソウは見た記憶がありません。ただ、地元の花を掲載している図鑑にツクバネソウは載っているので、見逃しているのだろうと思います。

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レンゲツツジの山道

2025年6月12日記

レンゲツツジが咲く山道を歩いてみました。

レンゲツツジ

レンゲツツジ

これからちょうど見頃になりますという感じでした。きれいだとは思いますが、実はレンゲツツジにはあまり惹かれません。

ズミ

いつもあいまいになっていて、そしていつも「ズミかな」と書いている花です。今回も同じです。進歩がありません。

ガマズミの仲間

ガマズミの仲間の花です。これもいつも進歩なく「~の仲間」で済ませてしまっています。葉の形で見分けるんですよね。

ミヤマガマズミ

というわけで、葉っぱの写真を今回はきちんと撮ってきました。このくらいのとんがり具合です。

広卵形だとガマズミ、長卵形だとコバノガマズミ、葉先が急に細くなって尖っているとミヤマガマズミということなので、これはミヤマガマズミでいいでしょうか。

葉柄も識別ポイントらしいので、今度は見てこなくては(ガマズミは、葉柄に毛が密生、ミヤマガマズミはそんなにびっしり生えていないそうです)。

ミヤマニガイチゴ

ミヤマニガイチゴ

ミヤマニガイチゴ。これも葉で見分ける種類で、ミヤマニガイチゴはニガイチゴより葉が3裂する傾向が強く,先が鋭くとがるとのこと。

オオカメノキ

戸隠のオオカメノキはまだ花が咲きはじめでしたが、ここのはもう結実。

ギンラン

自宅近くのいつもの近所の森では数を減らしていると感じるギンラン。ここでも前はもっとあったと思うのですが。

タチツボスミレはもうおしまい。これはニョイスミレ。

クルマムグラ

さて、これはクルマバソウか、クルマムグラか。正解は花を横から見るとわかります。

クルマムグラ

花の根元がお椀状になっているので、これはクルマムグラです。

ちなみにここが漏斗状なのがクルマバソウ。言われてみると、花弁もクルマバソウのほうがシュッとしている印象です。

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ムラサキ科推し

2025年6月10日記

特に場所を秘す某所でエゾムラサキの魅力にどっぷり浸かってきたわけですが、そのエゾムラサキはムラサキ科。これに限らず、ムラサキ科の花が大好きです。

もっとも身近なムラサキ科の花は庭にも畑にもたくさん見られるキュウリグサです。

キュウリグサ

上の画像は4月の庭のキュウリグサです。

エゾムラサキと花の形はよく似ています。エゾムラサキは日本で園芸品種として流通しているワスレナグサと近縁で、同じワスレナグサ属の植物です。

シノグロッサム

家の庭にも、ムラサキ科っぽい花がありました。妻が知り合いから種をもらったのだそうです。ワスレナグサかと思ったのですが、少し違うようです。

調べてみると「シノグロッサム」という種類のようです。中国西南部の標高の高いところに見られる花だとか。園芸品種として日本では扱われていますが、きっと野の姿は美しいのだろうなと思います。

和名はシナワスレナグサ、英名はChinese forget-me-notですが、ワスレナグサ属ではなくオオルリソウ属とのこと。

次のムラサキ科は、梅雨入り前のタチカメバソウです。こちらはキュウリグサ属とのこと。下の画像は昨年のもの。今年も見てきたので、また記録はアップします。

タチカメバソウ

ついでに蝶の写真を1枚。

ヤマトシジミ

庭で見かけたシジミチョウはヤマトシジミでした。

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秘密の場所のエゾムラサキ開花

2025年6月10日記

エゾムラサキ

前回ここに来たときには「エゾムラサキはまだつぼみ」だったのですが、今回は開花していました。

エゾムラサキ

ここは人には教えていない、秘密の小さな群生地です。

エゾムラサキ

どこにでもある花ではないので、毎年この花を見ることができると嬉しく思いますし、また以前は盗掘被害もあったのでほっともします。

エゾムラサキ

この森の一角、わずか1平方メートルほどの場所に十数株が咲いているだけなので、この眺めもちょっとしたことで失われてしまう可能性があります。

いつまでもこの場所で素敵な花が見られますように。

ムラサキケマン

他の花も少し紹介しておきます。これはムラサキケマン。

クロモジ

木の花ではクロモジ。

ズミ

ズミでしょうか。

レンゲツツジ

そしてレンゲツツジ。

モズ

鳥ではモズ。

アカゲラ

アカゲラ。ほかに、ホオジロ、アオジ、ウグイス、シジュウカラ、ヒガラ、キクイタダキ、メジロ、カッコウ、ホトトギス、ツツドリを確認です。

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