過去の野外手帳
-2024年4月
ミノウスバのイモたち
2024年5月6日記
庭のマサキを電動ヘッジトリマーでガーッと剪定していたら、糸にぶら下がって一時避難しようとする方々が現れました。
この後、糸をよじ登って葉っぱに戻っていきました。
コムクドリ ナシの花を食べる
2024年5月6日記
リンゴの花のシーズンです。
リンゴの花とまだいるツグミのコラボです。
これはモモ。
これはナシです。
ナシの木にコムクドリがいました。
ナシの花の中心部にくちばしを差し入れているように見えます。え、コムクドリも吸蜜をするの?と思ったのですが…
どうもそうではなく、花弁を食べているようでした。
オスもしっかり花弁をくわえていました。
今季はコムクドリを見る機会が多いです。群れで行動していました。こちらはなぜかオスが多い群れでした。
クルミの雄花。クルミも風媒花だとは知りませんでした。そういえば「カシグルミ」が「菓子胡桃」だということも割と最近知りました。カシは樫だと勝手に思い込んでいました。
コムクドリとツグミのほか、ムクドリ、ヒヨドリ、キジバト、イカル、トビ、ハシボソガラス、ツバメ、イワツバメを観察しました。イワツバメはここではちょっとレアです。キジバトの囀りが2羽でほとんど同期しているのが面白かったです。
家に戻る直前にシャム系の外猫を見ました。本当に嫌な気持ちになります。外猫がどれだけ野の生き物の脅威になっているのかはもっと知られるべきですし、外猫の写真をかわいいものとして扱われることが少なくなってほしいと強く思います。
畦道の花々
2024年5月6日記
日々移り変わる4月下旬の畦道の花。
大好きキュウリグサ。畔にはあんまりなくて、畑の片隅に生えている印象です。
カラスノエンドウとスズメノエンドウの躍進が著しいです。
この時期になるとカキドオシが一気に増えるのですが、このすぐ後に背の高い草がどんどん伸びてくるので、畔で見られる期間は案外短いです。
オドリコソウはちょっと特別感。
スイバの花のつぼみはこんなにも美しい。
花が開くと遠目はこんな感じ。アップにすると、それまで気づかなかった魅力が見えてきます。パピリオとマクロレンズ万歳です。
アケビポイントにも行ってみました。ちょうど咲き始め。
上は雌花、下は雄花です。
サクラが終わるとこのアケビとリンゴの花の季節です。
近所の森 新緑
2024年5月5日記
4月下旬のいつもの近所の森です。
芽吹きが進んで、見通しが悪くなってきました。でも夏鳥シーズンはこれから。この森では1種もまだ夏鳥を確認できていない状態からのスタートでした。
ところが、歩き始めていきなりサンショウクイとヤブサメ、キビタキの声を確認しました。本日の目的はこれで達成という感じです。いずれもこの森では初認でした。続いてクロツグミの声も確認し、これは今季初めての観察となりました。
キビタキは写真も撮れました。少し遠かったですけど。
足元ではウバユリの葉がぐんぐんと伸びていました。地面から出たばかりはものすごいつやつやしているんですけど、だんだん「姥」になっていってしまいます。もっとも名前の由来はそれとはぜんぜん違うようですが。
ウバユリの葉の周辺に散っている花びらはヤマザクラ系のもの。まだ花が残っていたというよりは、むしろ見頃でした。ソメイヨシノの爆発力ある咲き方より、風景には馴染む花だと思います。
その花びらを載せるネコノメソウの仲間(しっかり調べてません)。
緑に染まる森に鮮やかなクサボケ。
アオキの花。開花が進んでいました。前回はつぼみが多かったです。
小さな沢を渡ろうとするとオオタカの声が森の奥から聞こえてきました。この森ではときどき観察機会があります。営巣しているのかもしれません。
アオジ、シジュウカラ、メジロ、コゲラ、アオゲラ、ヒヨドリ、キセキレイも確認しました。
ヤマツツジのつぼみが出てきていました。
ヤマツツジがある場所の近くの水場では、ヤマアカガエルのオタマがひしめいていました。産卵場所では、こうして毎年オタマジャクシを観察できるのですが、親というか成体を見たことがありません。
今年の春も、美しい色で私を楽しませてくれたタチツボスミレはそろそろ終わりです。花が咲いている株の数が少なくなってきました。
沢を渡り返すと再びオオタカの声。エナガ、シメ、ウグイス、アカゲラも追加です。
ヤマガラが近くにやってきました。
足に木の実か種をはさんでつつき始めました。この枝ぶりはその作業にまさにうってつけという形状でした。
連写すると、結構身体全体をつかって思い切りつついているのがわかります。右の写真の伸び上がり方ったらすごいです。
キツツキとかについてもそうですが、これだけの衝撃を頭部に受けてもなぜ平気でいられるのか、不思議に思います。
花期の長いウグイスカグラ。
そろそろ見納めのコナラの新芽。
タラノキ↑とハリギリ↓。
知名度の高いタラの芽はこの森でも採られちゃっていますけど、ハリギリは、採ろうと思う人が少ないせいか生き残り率が高いです。ただ食べてみると、味はやっぱりタラの芽のほうが上だと思います。
最後に一瞬、上空を低く2羽の猛禽が飛びました。ファインダーに捉えるだけでいっぱいいっぱいで、その時は種類がはっきりしませんでした。
撮れた画像も露出補正がかかっていなくて真っ黒でしたが、画像処理で暗部を持ち上げてみると、正体はサシバでした。サシバも初認です。そして、この森では初めて見ました。
夏鳥ねらいのいつもの近所の森での探鳥は、この場所での初認が6種とまずまずの成果でした。あとはエゾムシクイとセンダイムシクイ、オオルリです。
追記
2024年5月6日記
上に書いた「ヤマガラの話」をマストドンのfedibird経由でfediverseにアップしたところ、リプライをいただきました。Birds Books and Bullshitというアカウントでアメリカの方だと思われます。
こういう海外の方と簡単に繋がれるのがfediverseの魅力です。
その方の文を一部引用します。
----------以下引用
脳が小さいほど、衝撃による動きは少なくなります。
----------引用ここまで
検索してみるとナゾロジーに以下のような記事がありました。
キツツキは脳とか大丈夫なの?
研究者「大丈夫だけど、思ってた理由と違った」
URL https://nazology.net/archives/112156
----------以下引用
キツツキの一回一回のつつき行動は、サルやヒトの脳サイズであれば、脳震盪を起こすのに十分な衝撃があります。しかし調査の結果、キツツキ程度の小さな脳であれば、その衝撃でも脳にダメージを与えるには及ばないことが明らかになったのです。
----------引用ここまで
ということで、ヤマガラが思いっきりくちばしを種に打ち込んでもヤマガラサイズであれば問題がないということが、キツツキと同様に言えるのだと思います。勉強になりました。
この研究成果が出たのは割と最近のことのようですから(記事によると科学雑誌に論文が掲載されたのは2022年)、長年解明されてこなかった謎ではあったようです。
夏鳥たくさん初認
2024年5月5日記
4月下旬の里山山麓歩きです。
登山口のシダレザクラは見頃で、ヤマザクラ系のサクラもまだまだ花は残っていました。
サクラの花が健在なので、メジロとヒヨドリがたくさんいました。
サクラ絡みではないですが、かわいいメジロが撮れました。
歩き始めてまもなく、つぶやくようなキビタキの声。藪の中に姿を見つけることができました。初認です。
あまり動かず、はっきりとした囀りもしませんでした。渡来直後で体を休めていたというところでしょう。
やっぱり夏鳥の初認は気持ちが上がります。声だけですがサンショウクイも初認しました。
その他、シジュウカラ、カワラヒワ、ツグミ。大型ツグミの地鳴きとぐぜりっぽい声も聞きました。ぐぜりはツグミだったのかもしれません。
ヤマブキが咲く道では、ヒガラ、エナガ、ウグイス、シメ、コゲラ、アオゲラ、カケスを観察。蝶はキタテハを見ました。
沢沿いの道に入るとオオルリの声が聞こえてきました。姿はなかなか見つけることができません。少し粘っていると、沢の対岸からこちらに向かって飛んでくるのを見つけたので、止まった場所を特定することができました。
かなり遠かったですが、画面中央下やや右寄りになんとか写っています。
スコープを持ってくれば、美しい青をもっと堪能できたのかもしれません。最近はスコープを持ち歩くことがほぼなくなってしまいました。カメラとの両立はちょっと厳しいです。
続いてヤブサメの声。これはかなり近くて頑張って探したのですが、結局見つけられずじまいでした。
ここでの目当てのひとつ、イカリソウの群落に今年も行き会えました。
この花が咲くスギの人工林で、キバシリの囀りを聞きました。ヤマガラもいました。そしてイカリモンガを今季初認。この蛾は本当に一年中(冬をのぞいて)見かける気がします。
少し森が開けたところで、モミジイチゴの花とキジバトとホオジロの囀り。
ここはこの山道のクロモジポイントでもありまして、たくさん写真を撮りました。
なんてことはない花なのですが、かなり好みです。
クロモジを撮っていると、奥の人工林から聞き慣れない声が聞こえてきました。複雑な節回しがクロツグミに似ていますが、初めて聞く囀りです。姿を見ていないのではっきりしたことは言えませんが、おそらくガビチョウです。ついに自分の行動圏にもこの鳥が現れてしまったのか…と、なんとも複雑な気持ちになりました。
別の沢筋に回り込んで、ここからは下りながらの探鳥です。
リョウブの若葉が美しい道でした。この葉は光を受けると蛍光っぽく発色するように思います。
ここではクロジの囀りを聞きました。この山ではちょっと珍しいです。通過個体でしょうか。イカル、そしてこちらでもオオルリとヤブサメ。オオルリはこの沢でも視認できました。今日はついているなと思いました。
山道の脇に生えているタラノキの芽はこんな様子。
コシアブラもいい感じでした。
下はウグイスカグラ、見かけるとつい撮ってしまう花です。
天気予報通り曇ってきた頃に山麓に降りてきました。
ここではアオジを視認。地鳴きのみでした。この山では囀りを聞いたことがありません。
山麓では再びサクラの道。ここでもガビチョウと思われる声を聞きました。
畦道にツグミ。
最後はキジとキセキレイ。
夏鳥をたくさん初認できましたし、他の鳥もたくさん出ていい探鳥ができました。ただ、ガビチョウショックがしばらく抜けないかもしれないです。
大ショック(カタクリの山 その3)
2024年5月5日記
カタクリの山 その2の続きです。
アズマイチゲポイントに来ました。こちらも花期はぴったり。
この山ではここにだけ固まって咲いています。もっとも道を外れた場所に、私の知らない群生地があるのかもしれません。
カタクリとのコラボも撮れました。
どんどん下っていくと、アカゲラ、ウグイス、フクロウの声。フクロウはかなり意外でした。ヒガラを視認。そしてアトリの群れがまだいました。
登り口にも少しあるチョウジザクラがここにもありました。
歩いていると、突然辺りがふわっといい匂いに包まれました。
足元を見るとニオイスミレの群落がありました。こんなにも香るものなのか!とちょっと驚きました。
さて、この山がよかったのはここまででした。最後に突然現れた光景に言葉を失ってしまいました。
カラマツの林が皆伐されていたのです。googleマップで大体の面積を測定してみると伐採面積は2,3ヘクタールはありそうでした。
もちろん切るために植えたカラマツですから、いつかはこうなる運命だったのかもしれません。でもあまりの変わりように、ショックが大きすぎました。
このあたりはサシバの行動範囲でもありました。おそらくこのカラマツ林の奥あたりに営巣していて、周辺の畑や水田で採食していたものと思われます。今季の飛来と繁殖に影響がなければいいのですが。
カタクリの山 その2
2024年5月4日記
その1の続きです。
この山にカタクリ目当てで通い始めてもうかなりになりますが、これほどぴったりだったことは初めてだと思います。いつも早すぎたり遅すぎたり。
よくある花弁の痛みや傷がほとんどなく、フレッシュな花ばかりでした。昨日開花したという感じでした。
ちなみに山頂直下のここでは、カタクリを下から見上げてみても、その1では多くの花についていた謎の虫は見当たりませんでした。
何枚写真をとっても飽きたらないほどの素晴らしい光景でした。
という訳で似たような写真ばかりですが、ご容赦ください。
登山口の駐車スペースには自分の車しかなかったので、他には誰も登っていないのかと思いきや、山頂からは大勢のグループらしい声が聞こえてきました。なので山頂はパスして、登りとは別ルートで下ることにしました。
カタクリに止まる蝶を見つけました。翅が傷んでいるので見分けが難しいですが、たぶんスジボソヤマキチョウだと思われます。
林道に降りてきても、道の両脇にカタクリが咲き続いていました。なんか今年の山はすごいです。
つづきはこちら。
カタクリの山 その1
2024年5月4日記
4月中旬の某里山です。ねらいはカタクリ。
今季は種類によってスプリング・エフェメラルの開花が早かったり遅かったりでいつだったらよいのか見当がつきません。この山では、年によっては5月に入ってから見頃ということもありました。
ただ、4月に入って暖かい日が続いたので、そろそろ咲いているんじゃないかと思ってとりあえず登ってみることにしました。
車を置いて山麓の果樹園の中を行きます。ここで出会ったのはホオジロ、メジロ、ツグミ、キジ、そして見事な夏羽のカシラダカでした。
冬羽だとなんだかほんわかした表情に見えますが、夏羽になると一気にキリッとします。
上空を甲高い声を出しながらノスリが飛んでいました。ここでは毎年サシバを観察できるので、今回も期待したいところです。
リンゴとモモの畑を抜けて山道に入ります。
これはおそらくシータテハ。
鳥は、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、コガラ、ヤブサメ、ウグイス、カワラヒワ、イカル、カケス、エナガ。
そしてすぐにカタクリ登場です。
手入れがされているとは言えないスギの林の中、倒木だらけの環境なので、きれいな群落を見ることはできませんが、歩いていて途切れなくその姿を楽しむことができました。
まだ花弁が傷んでいなくて、時期としてはぴったりでした。
雄蕊にたくさんの虫がついていました。昨年、近くの森でキノコについていたデオキノコムシを見ましたが、それに似ているような気がします。でもこれはキノコじゃないし…。未同定です。
この道はキブシも美しい道です。
倒木だらけの暗いちょっと荒んだ感じがする森に、黄色のアクセントが光ります。
クロモジのつぼみを見つけました。今季は、これまで気づかなかった場所でクロモジを見つけることが多くて、森歩きは奥が深いなと思います。好きな花なので嬉しいです。
スギ林を登っていくと、ミソサザイの囀りとキバシリの地鳴きを確認できました。クロツグミに似た声も聞こえてきました。でもなんだか不自然で、もしかしたらカケスの鳴き真似だったかもしれません。カケスのジャーも聞こえましたし。
頂上への中間地点にあたるカタクリの群生地は、まだほとんどがつぼみでした。山麓との差はおそらく日当たりの具合によるのだと思われます。
この先、頂上直下に大きな群生地があり、そこは日当たりがよいので期待が膨らみます。
つづきはこちら。
芽吹きの森
2024年4月28日記
「サクラが咲いてコムクを初認」の続きです。畦道からいつもの近所の森に接続しました。4月中旬の森です。
森の周辺にもサクラが咲いています。ここは自宅よりも少し開花が進んでいて、ほぼ満開でした。
サクラ周辺のスズメです。盗蜜行動は観察できませんでした。
ヒヨドリはたくさんやってきていました。
花の中心部にくちばしを突っ込んでいます。
この写真には少しだけ舌が写っています。
森にはまだ冬鳥の姿が残っていて、上のアトリの他に、シメ、マヒワ、シロハラを観察しました。この森ではマヒワは冬鳥というより、春先に通過していく春鳥といった印象です(そんな言葉はありませんが)。
タチツボスミレが咲き始めていました。3月末に来たときにはニオイスミレしかありませんでした。季節が進んだのだなと思います。
いい色です。
ぴかぴかのウバユリ若葉。
非常に美しいコナラの芽吹き。
3月にはほとんど色がなかった森に、柔らかい黄緑色が現れ始めていました。
前回はつぼみだったウグイスカグラも開花。
ウグイスカグラにやってきていたマルハナバチの仲間。
ハリギリの芽。食べられます。
今回の発見はクロモジがこの森にもあったことです。これまで何年も歩いているのに気づきませんでした。
オオバクロモジなのかもしれませんが、ここではこれ以上突っ込まないことにします。葉を見ないとわからないらしいですからね。
アオキの花。いつも宇宙人っぽいと思ってしまいます。
ヤマブキのつぼみはまだ堅い感じでした。
甲虫を発見。後で調べてみると、ワモンナガハムシのようです。成虫越冬。
森の上空を、数十羽のヒヨドリの群れが北上していくのを見ました。1年中いるヒヨドリですが、個体レベルで見ると相当入れ替わっているのだろうと思います。
その他、森ではヤマガラ、シジュウカラ、エナガ、メジロ、コゲラ、アオゲラなどを確認しました。ドラミングを聞きました。この音は春をとても強く感じる音です。声がした方向と同じだったので、おそらくアオゲラによるものと思われます。
森からの帰りの畔道では、森でも鳴いていたシメを視認しました。そしてここでもまた、ヒヨドリの北上する群れを見ました。空には薄っすらとハロがかかっていました。
サクラが咲いてコムクを初認
2024年4月28日記
4月中旬畦道散歩。10時前から昼過ぎまで3時間歩きました。気温は13℃、天候は晴れのコンデイション。
1週間前のミスミソウを見た里山歩きのときにはまだつぼみだったサクラは、一気に開いて家の近所では7分咲という感じでした。
サクラの花をパチパチ撮った後、畦道へ入ります。
まだツグミはいるなあと思いながら歩いていくとギュルギュルという声。
コムクドリを初認です。これまでこの畦道では見かける機会は多くなかった種類で、ちょっと意外性がありました。
これで、ツバメ、イワツバメ、ヤブサメに続いて夏鳥4種目です。
サクラが一気にどかんと咲きましたが、まだウメもなんとか残っている状態でした。ウメが終わればサクラ、サクラが終わればリンゴと切れ目なく樹木の花が咲くのが長野の春です。
ウメとムクドリのコラボが撮れました。
モモも咲き始めです。サクラより若干遅いかというところ。
モモは畦道沿いにはあまりないので、ここは貴重なモモ観察スポットです。
モモより桃色が鮮烈なホトケノザの群落。
サクラが終わる頃に咲き始めるアケビのつぼみ。準備万端という感じでした。
上空にトビが現れると、早速ハシボソガラスがモビングを開始。
よく見るとトビは巣材のようなものを足に掴んでいました。
この後、いつもの近所の森に接続しました。続きはこちら。
今年も咲いたトガクシショウマ
2024年4月28日記
山野草を家で育てたいと思ったことはなく、やっぱり山で見るものでしょうと思うわけですが、もらったトガクシショウマが一株だけ庭の片隅にありまして、それが咲くのはちょっと楽しみではあります。
実生からの栽培に取り組んでいる方から何株かもらって植えたのですが、残ったのはこの一株だけです。やっぱり平地の暑さはトガクシショウマにとっては過酷なのでしょう。そんな中で植えてから10年以上経っても、こうして花を咲かせる姿に感動します。
なお写真は4月中旬のものです。
ミスミソウの山
2024年4月28日記
4月の初旬、里山歩きの記録です。
ダンコウバイが見頃でした。
山麓ではウグイスやメジロが盛んに鳴いていましたが、登り始めてからは静かな山道でした。
1つ目の山頂ではウソの小群に出会いました。
ここから一度鞍部に向けて下り、2つ目の山頂を目指します。谷筋に沿って登っていくと、キバシリの囀りが聞こえてきました。よく似たミソサザイの囀りも重なって聞こえてきて、少々ややこしかったです。ミソサザイの囀りを短くしたのがキバシリの歌です。
ヒガラとヤブサメの声も聞こえてきました。ヤブサメは今季初認です。今季、イワツバメとツバメについて3種目の夏鳥の確認です。
ショウジョウバカマのつぼみを見つけました。ほか株はまだ葉っぱだけで、ピンク色をのぞかせていたのはこれだけでした。
あとここにはイワカガミもたくさんあって、葉っぱの光沢が目を引きます。花の時期に来てみたいと思いつつ、果たせていません。
イワカガミが点在する道を登り切ると、今日の目的地、2つ目の山頂に到着です。そしてこの日見たかったスプリング・エフェメラルが広がっていました。
ミスミソウです。今年は花の時期が種によって早かったり遅かったりで、ミスミソウもどうかな…と思って登ってきたのですが、ぴったりでした。
見事の一言です。
ミスミソウの名の由来はこの葉っぱの形から。
私の後からやってきた2人連れのハイカーが、「イチゲが咲いている!」と言うものですから、おせっかいとは思いつつ、ついつい訂正してしまいました。
さて下山です。一度鞍部まで戻って、そこからは別ルートを歩いて下ります。
コガラとヒガラの声があたりに響いて、早春の雰囲気です。その他、コゲラ、アオゲラ、ヤマガラ、シジュウカラ、そして再びミソサザイとヤブサメの囀りも聞こえていました。
木々の新芽のかわいらしさを楽しみながら歩いていきます。
新芽を見て名前がわかればもっと楽しめるのでしょう。もっともそこまで極めていくと見る風景の解像度が上がりすぎて、山頂につくまでに、または下山するまでにものすごく時間がかかってしまいそうです。
山麓が近くなると、こちらのルートでもダンコウバイの黄色が目立つようになりました。
春早い山を彩るすてきな黄色です。この花を最初に見たときはアブラチャンだと思いこんでいました。花柄があるのがアブラチャン、ないのがダンコウバイです。
下山口の寺院に着くと、ウメが満開でした。
サクラはまだつぼみ。でもこの1週間後には満開を迎えることになります。
畑の草を撮る
2024年4月21日記
ここから4月の記録です。
ジャガイモを植えました。
ついでに、畑のいわゆる雑草を「取らず」に「撮って」きました。
スミレが咲いていました。同定は苦手なんですけど、葉の裏にこれだけ毛がびっしり生えているのでノジスミレでよさそうです。
中でもやっぱり注目したのはかわいくて大好きなこの花。
肉眼だとこのくらいでとても目立たないですけど、マクロレンズで寄ってトリミングすれば美しい水色が見えてきます。
やっぱりいいです、キュウリグサ。