過去の野外手帳
-2023年12月
エナガとオナガをたくさん見た
2024年1月5日記
2023年最後の畦道歩き、最後の探鳥です。晴れて8℃、暖かい年末でした。天気が崩れる前兆のような雲が全天に流れていました。
木の梢から盛んにヒヨドリがフライングキャッチを繰り返していました。
双眼鏡で見ているだけではよくわからないのですが、写真を後で拡大してみると、くちばしの先に小さな虫が飛んでいて、それをねらっていることがわかります。この小さな虫を食べるためにあれだけの飛翔を繰り返すのは、カロリー的に収支はどうなんだろうと思ってしまいます。
ベニマシコのペアがリンゴ畑近くの休耕地で鳴いていました。
この冬は暖かいせいかカシラダカの姿がとても少ないのですが、ベニマシコやシメ、ツグミは平年通りです。そういえばシロハラをまだ見ていません。
木立のある場所でエナガの群れに会いました。
かなり近い距離で観察できてとてもいい時間になりました。
写真を見返していると、エナガが食べているものが写っていました。幹にびっしりついた黒いものをついばんでいるようです。
もっともこれがなんなのかはわからないです。虫なのか、虫の卵なのか。ヒヨドリのフライングキャッチと同じく、これも双眼鏡で見ているときには気づけなかったことです。
そのままいつもの近所の森まで歩きました。
ここではオナガを観察。森の中でオナガを見ることはとても珍しく、たぶん初めてではないかと思います。
その他、シジュウカラ、ヤマガラなど。
ヒガラがいたのはこの時季ならではという感じでした。山から下ってきているのだと思います。
森を出て自宅に戻ります。
途中のカキノキにはツグミやヒヨドリがたくさんいました。ここのカキノキは割と人気があります。ルート上にカキノキはいくつもありますが、人気不人気がはっきりしているように思います。
オナガもこの木に来ていました。
この日はオナガをたくさん見た日になりました。警戒心が強くてなかなか写真を撮らせてくれないオナガですが、この日はなぜかそうでもなかったです。
自宅近くまで来ると夕焼けがすごい色になっていました。その時の画像は「写真倉庫780」で。
というわけでエナガとオナガと、尾の長い鳥をたくさん見た年末の鳥見でした。
年の瀬里山
2023年12月31日記
イスカを見た後、里山に転進しました。
1000mを切るここには全く雪がありません。
鳥は少なめ。山頂まではほとんど鳥を見ることができず、下りに入ってようやく会えたエナガです。やっぱりエナガはいいなあと思います。どの鳥が好きだと聞かれたら、前はイカルだったのですが、今はエナガかもしれません。
その後はわりと順調で、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、ミソサザイ、ルリビタキ、アトリ、イカル、コゲラ、ヒヨドリを観察しました。
珍しくバードウォッチャーに会いました。登り口で一緒になり、その後別れたのですが別ルートを登ったようで山頂で再び会いました。今日は寒いですね!と声をかけられました。確かに気温的にはそれほどではなかったものの、日差しがなかったので芯から冷える感じでした。
年末イスカ
2023年12月31日記
アカマツの林でイスカ探し。
まず見つけたのは雪を喰らうアオゲラ。
今冬はイスカの当たり年ということで、簡単に見つけることができました。イスカを見るのはかなり久しぶりだと思います。今後も観察機会にはあまり恵まれないと思われますので、じっくり観察しました。写真を撮るには遠すぎたということもあります。
松ぼっくりをくわえて運ぶ姿をよく見ました。枝についたままのほうが種を食べやすいと思うのですが、イスカ的にはどうなんでしょう。
その他、マヒワ、カワラヒワ、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、コガラ、エナガ、コゲラを観察しました。
防寒長靴ではない普通の長靴を履いていってしまったので、足先が冷えて少々辛い探鳥になりました。
トモエまだかな
2023年12月31日記
この池には初めて行ってみました。ホシハジロ、キンクロハジロ、カルガモ、ハシビロガモ、オオバン、セグロセキレイ、ホオジロ、ヒヨドリ。特筆すべきことはありません。
続いていつもの池。ヒドリガモとハシビロガモ。
その他、オナガガモ、カルガモ、コガモ、オカヨシガモ、オオバン、ヒヨドリ、アオジ、ウグイス。
今冬は暖かくて、ここのところ毎シーズン渡来しているトモエは期待できないのかもしれません。
でもマストドンで繋がっている方のtootで、島根県松江市ではトモエガモが大量飛来しているというニュースを知りました。空を飛ぶ大群をみた人が気持ち悪いと言ったほどだとか。
----------以下引用
鳥の生態に詳しい、東京大学の樋口広芳名誉教授は、「遠目なのではっきりとしたことは言えないが、トモエガモの大群だと思う。最近急激に日本への渡来数が増えている。秋〜冬に日本にやってきて、冬を過ごす」と説明する。樋口教授の推測では、繁殖地のシベリア東北部で数が増えたことで、日本に来る群れも増えているのではないかという。
----------引用ここまで(FNNプライムオンラインより)
それだけ増えているのなら、こちらにも少し分けてほしいと思います。だんだんトモエが来た!というありがたみみたいのは減っていくのかもしれません。トモエガモは絶滅危惧U類で、数が増えることは喜ばしいことです。
この記事を読んで、空を旋回するトモエガモの大群を見て、気持ち悪いとなってしまうのかとは思いました。「すごーい!」って感想にはやっぱりならないのですね。
ちょっと上越
2023年12月31日記
ふと思い立って日本海へ行ってきました。
長野は快晴に近いいい天気だったのに、海に近づくにつれて空は鉛色になりおまけに雨まで降ってきて、日本海側というのは恐ろしいと思いました。
海を見れば興奮してしまう典型的な長野県民で、そこにいる鳥には縁遠い毎日ですから、カモメの仲間はもう全然わからないです。写真だけ撮ってきて、以下一応同定を試みました。
オオセグロカモメ。
セグロカモメ。
ウミネコは自信があります。
遠くて写真もピントが今ひとつで、よくわからないんですがたぶんカモメだと思います。
海面にはヒドリガモやマガモ、カルガモが浮いていました。内陸の池で見るのとは全然違う印象を受けます。波荒く風が強い厳しい環境で暮らしているんだなと思ってしまうのです。カモ的には厳しいのかどうかはわかりませんけど。
続いてすぐ近くの池へ。
先日の大雪が池にも残っていて、開氷面はかなり狭くなっていました。
コハクチョウの群れが時々上空を通過しますが、池には降り立ちません。
もともと池に浮いていたコハクチョウは2羽だけ。カモの99%はマガモでした。その他、コガモ、オオバン、カワアイサ、ミコアイサ、カイツブリ。スコープで見ていると、カワアイサのオスの白はかなり暖色なんだなと改めて感じました。
遠かったですが、ミコアイサはやはりよかったです。
日没近くになればヒシクイがやってくるかな…と思いながら、車中でしばらく待機することにしました。
飛んできたのはマガンの6羽の群れでした。
池には降りず、遠くの雪の田んぼで羽を休めていました。このまま夜をここで過ごすのでしょうか。
もっとたくさんのヒシクイやマガンを見られると思っていましたが、こちらでは雪がたくさん降ったことを忘れていました。ガン類はもっと南下しているのかもしれません。
ムクドリ入塒前その2
2023年12月29日記
前回スマホで撮った、塒入り前に近所で集合しているムクドリを一眼レフで。
霜と鳥と
2023年12月27日記
朝早く起きて霜の写真を撮りに行きます。
気温はマイナス4℃。
オオイヌノフグリの花を霜が飾ります。
ホトケノザ。
今回はこれが撮れて嬉しく思いました。アオツヅラフジです。
長野市の日の出はアプリの表示より約30分遅れでした。
日が当たると霜はどんどん溶けていきます。
光に輝く霜を撮ることができるのはほんとにわずかな時間帯です。
夏には藪になっていた斜面にカシラダカがいました。ようやく初認です。やっぱり寒さが来てから彼らもやってきました。見事な保護色。
ここにいます↑。
私が近づいてしまったので警戒して枝に上がりました。アトリも同じ場所にいました(写真右)。
朝の光に照らされるホオジロ。
林縁にはジョウビタキがいました。そのままいつもの近所の森に接続します。
森の中ではカラ類の混群に迎えられました。
メジロも混じっていました。
帰路につくとカキノキにツグミ。
そしてヒヨドリ。
ここにもメジロがいました。このメジロがとにかくかわいくてかなりの時間じっと見ていました。
霜の写真も撮れたしカシラダカやメジロなど鳥もたっぷり見られて、寒さを押して朝の散歩に出た甲斐がありました。
入塒前
2023年12月27日記
塒入りの前に集合するムクドリ。スマホで月を添えて。
近所の池巡り
2023年12月23日記
枯れたハスの中にコガモが休んでいました。
ここにはカルガモがいます。わかるでしょうか。
ここは別の池。巴はまだのようです。
冬の手前の畦道
2023年12月23日記
12月中旬の畦道です。
これを書いている12月23日は雪が積もって寒い日になりましたが、この日はまだまだ暖かでした。天候は曇りだったのに、お昼すぎで16℃もありました。
リンゴの収穫はほとんど終わり、葉は黄葉していました。鳥たちのためにいくつかの赤い実が残されていました。青い山を背景にそれらがとても美しく見えました。
カキノキにもムクドリがいました。今からこんなに食べてしまっては、雪のシーズンに食べ物が持たなくなってしまうよと、見ていて少し心配になりました。
その他、シメ、スズメ、ツグミ、モズ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、トビなどを見ました。
この時季目につくのはスイバの赤い葉です。とてもきれい。何枚も撮ったのですがどれも絵としては今ひとつ。霜が来ればもっときれいに見えるはずなので、冷え込みに期待です。
仕事前の森
2023年12月23日記
12月中旬のいつもの近所の森です。この日は休日出勤、仕事前に一回り。
快晴、気温8℃のコンディション。手袋がいらない暖かさでした。歩き始めてすぐ、アトリの群れが上空を通過していきました。
何かの種を足にはさんでつつくシジュウカラ。観察しているとスギの枝から種子を運んでいるように見えます。
コゲラ。シジュウカラとヤマガラと混群を作っていました。その他、アトリの群れ、シメ、カワラヒワ、エナガとメジロの混群、ホオジロ、アカゲラ、キセキレイ、ヒヨドリを観察しました。
たくさんいたヒヨドリはいつものメンバーでありますが、この時季に見るヒヨドリは北から渡ってきた個体群のはず。どこから来たのかと考えると普段から当たり前に見られるヒヨドリの観察もロマンチックな体験です。
青空を飛ぶ白い機体、調べてみるとイスタンブールからのターキッシュエアラインズのジェット機でした。
梢をずっと見上げていたからか、この後はめまいがちょっとひどくなってしまいました。
この後仕事に行きまして、昼食に最近コンビニで見かける完全栄養食のパンを買ってみたんですが、かなり◯ずくて失敗しました。
あったか師走
2023年12月17日記
12月上旬の畦道、夕方から。気温は15℃、12月としてはとても高い日でした。
ツグミ、ヒヨドリ、ムクドリ、ベニマシコ、モズ、ハシボソガラスを観察しました。今季はベニマシコの到着は早かったのですが、まだカシラダカを見ていません。暖かすぎなんですよね。
川沿いの竹藪に塒入りする前のムクドリの群飛。数はそれほどではなかったものの、背景の空の色と相まって見事でした。ちなみに上の画像には180羽弱が写っています。
この暖かい12月はいつまで。
秋のような日の山
2023年12月16日記
小さな里山に登ってきました。快晴、気温は12℃のコンディション。暖かな冬の日です。例年なら雪が積もっていてもおかしくないですが積雪はゼロです。
林道を歩いて車止めのあるところから登山道に入ります。スギの植林地の中の道を行きます。
この山では珍しく、ここでハイカーとすれ違いました。小さな山には似つかわしくないと思ってしまう40Lくらいのザックがぱんぱんの2人連れでした。、
高度を上げるとあたりは雑木に代わり、展望が開けてきます。
山頂でしばらく景色を楽しんでから下山しました。
往路とは別ルートですが、こちらも道は植林地の中です。
モグラ類の死骸を見つけました。体色、手の小ささや尾の特徴からヒミズと思われます。よく見かけるわけではないですが、ネズミなど他の哺乳類の死骸を見かけることはほとんどないのに比べて、このヒミズは時折見かけます。調べてみると臭いがきついので食べ物として利用されにくいという記述が見つかります。真偽の程はわかりません。
ほぼ下りきったところで出会ったヒガラとコガラの群れ。小さな望遠ズームしかもっていなかったので、AFポイントに鳥の姿を合わせるだけで精一杯でした。この群れにはヤマガラも混じっていました。
そのほか、アトリ、ベニマシコ、カワラヒワ、ホオジロ、エナガ、ゴジュウカラ、コゲラ、ヒヨドリ、キジバトなどを観察しました。
12月になっても暖かい日が多く、この山を登った日も冬らしい気温ではありませんでした。これを書いている12月16日も最高気温は17℃予報で、11月中旬並です。今年の夏の暑さといい、なんだか日本の季節が壊れかかっているのではないかと思ってしまうくらいです。
霜の後
2023年12月12日記
霜の写真を撮った後一度家に戻り、10時過ぎに再び畦道を歩きました。朝のカワガラスは声だけの確認だったので、やっぱり姿を見たいと思ったのです。結果的にはそれは叶わずでした。
霜の溶ける朝は、気温が上がると落葉がどんどん進む印象があります。このクワの木も、ばらんばらんと立て続けに葉を落としていました。それだけやはり植物にとっては霜というのはダメージになるのでしょうか。
休耕田のムクドリ。見ていると嘴の使い方が面白いです。
食べ物を見つけてからそれをついばむのではなく、嘴をぐいと開けて、草をかき分けるようにして食べ物を探しています。
じっと見てたら飛ばれてしまったハシボソガラス。
農作業小屋にとまって屋根に嘴をこすりつけていました。これは人間が接近していることに対するストレス軽減の行動だったかもしれません。
早朝には落葉に見事な霜が見られたクルミの木にはツグミが止まっていました。
木立がある場所ではイカルを発見。上の写真にとりあえず1羽写っています。わかるでしょうか。
ここです。
声はかなり聞こえるのでもっとたくさんいるはずですが、なかなかわかりません。
群れが飛び立って初めてこんなにいたのだとわかりました。写真には20羽くらい写っています。全部で50はいたと思います。
モズを見つけました。
こちらにも別個体。秋には盛んに高鳴いてなわばりを確保したモズは、静かに冬を迎えようとしています。
霜の朝
2023年12月12日記
晴れて冷え込んだ休日の朝は、霜が降りていたら布団を抜け出して外へ、降りていなければ布団の中に戻ることにしています。この日は前者。
太陽が昇ってくる前に出かけなければ霜の写真は撮れません。
収穫が済んだリンゴの木に残る葉が、霜によって縁取られていました。とてもフォトジェニック。こんなのに出会えるのですから、寒い中出かける価値があるってもんです。
この日の冷え込みは氷点下3℃。この程度だと日が差してくると霜はどんどんと溶けてしまいます。
朝日を受けて輝くエノコロを撮るのは時間との戦いです。
早起きした甲斐がありました。
数分もすると日向の霜はもうだめなので、日陰を探して歩きます。
日陰にも太陽が当たり始めた場所で見つけたこれはクルミの葉。
枯れ葉さえ美しい朝、寒い地域に住んでいることの喜びです。
ホトケノザもこの素晴らしさです。
鳥はキジ、ヒヨドリ、ムクドリ、ツグミ、キジバト、オナガ、カワガラス、イカルを確認。カワガラスは結構久しぶりです。そして尾がふさふさのキツネも見ました。
山麓斜光線
2023年12月10日記
午後、里山山麓を歩いてみました。空は晴れていましたが、ときどきどこからか飛ばされてきた水滴が舞う天気でした。
登山道入り口の畑に立つカキノキにはヒヨドリ。
その奥にある木にはエナガの群れがいました。
山道に入ると、シジュウカラ、コゲラ、メジロなど。
本日の三角点。
日が傾いてくると木々の合間を縫って横から光が差し込み、葉や実を鮮やかに照らします。
ここではアオバト久しぶり
2023年12月10日記
ここから12月の記録です。
いつもの近所の森です。時々小雨があたる天気でした。昼過ぎから1時間ほど歩きました。
左下の黒いつや消しの実はイボタノキのもの。新しく覚えました。
冬鳥ではアトリとシメ、ジョウビタキを確認しました。あとアオバトの声を聞きました。ここではかなり久しぶりの記録です。エバーノートから移行したグーグルキープには2013年からの記録が入っていますが、検索しても出てこないので、10年以上前のこと。雪の中、枝に止まっていた姿を見て以来です。そのときは、カメラを持っていなかったのでアオバトの写真は残っていません。そして今回も写真はなしです。
