野外手帳
-2023年05月
エゴノキすてきすぎ
2023年7月2日記

まだ5月の記録です。これはいつもの近所の森の話です。

午後3時から1時間半ほど歩きました。

この森にこんなにエゴノキがあるとは気づいていませんでした。あ、ここにもある、あそこにもある!という感じで。

ここを歩くようになってもうずいぶん経つのに、ちょうど時季を外してしまっていたんでしょうか。

びっしりと白い花をつけた姿はすてきの一言です。

森の中には他にも白い花が見られました。

これはスイカズラ。

そしてイボタノキ。木の花は白が多い印象ですね。

春に長く長く花をつけていたウグイスカグラは赤い実をつけていました。

鳥は少なくて、ヒヨドリとシジュウカラくらい。

これは森の中にある水たまりにいるヤマアカガエルのオタマです。
さて林縁にやってくると虫の種類が増えました。まずはヒゲナガガ。

これはホソオビヒゲナガでいいと思います。

こちらは翅の模様が少し違いますので上と同種ではないようですが、未同定。この仲間はとても小さいのですが美麗な種で、ちょっと興味があります。

ウズラカメムシ発見。

難関のシリアゲ。翅の模様だけを根拠に、ヤマトとプライアにしてみました。

甲虫はオオヒラタシデムシとジョウカイボンでいいでしょうか。

ハルジオンにはツマグロキンバエ、眼の模様がすてきです。

ルリシジミでいいと思います。

ギシギシの葉の裏にハグロハバチの幼虫がいました。これまで9月頃に見ることばかりで、勝手に秋の虫だと思い込んでいました。

クモはよくわかりません。左はハシリグモの仲間っぽくて、右はワカバグモに見えます。よく見るとこのワカバグモと思われる個体の口元にはもう1匹のクモがいるように見えます。捕食している?
鳥の出はあまりよくありませんでしたが、花と虫を楽しめた5月末の森歩きでした。これで5月の記録はおしまいです。
オオヨシキリとノメイガの話
2023年7月2日記
昨年度まで勤めていたところは近くに小さな休耕田があって、そこがススキ原になっていました。夏になるとオオヨシキリの声をそこで聞くことができました。なんでこんな小さなススキ原を、遠く海を越えて渡ってきたオオヨシキリがピンポイントで見つけることができるんだろうと、よく思ったものです。でも4月から勤務先が変わってしまったので、オオヨシキリをそこでは初認できなくなっていました。
家から徒歩圏内に小さな遊水地があって、そこにはヨシ原が形成されていました。ここにもちゃんとオオヨシキリはやってきていて、夏には通りかかると声を聞くことができました。でも今はコンクリートで固められてしまっていて、ここでもオオヨシキリを見ることはできなくなっていました。
というわけで、割と身近な鳥だったオオヨシキリは、わざわざ出かけないと観察できない種類になってしまっています。

見たい!と思ってでかけるほとではないですが、やっぱりあの声を聞かないと少し寂しいですね。

湿地なのでトンボもいました。

写真を撮ったときはシオカラトンボのメスかなくらいに思っていましたが、図鑑を見てシオヤトンボのメスと判明です。翅の付け根に色がついていること、縁紋が黒ではなくて茶色であることがポイントのようです。トンボはなかなか難しいです。

クリンソウがきれいでした。

強烈ピンクのクリンソウに対して上品ピンクのベニバナイチヤクソウ。

オオバタネツケバナでいいでしょうか。アップにするとなかなかきれいです。

クルマムグラ。クルマバソウとの見分けを覚えたのは、いがりまさし氏の「野草のおぼえ方」です。この本が花を見分けるために最初に買った本でした。
さて以下はおまけです。蛾がいるとついつい撮ってしまい、あとで同定に苦しむことになります。いや楽しいのですが、つらいです。

この2種は結局わからなかった蛾です。左はシャクガの仲間っぽいのですがそこまで。右はAbraxas属と思われますが、これもここまで。

これはホシオビホソノメイガと考えました。なんとなくノメイガの仲間だと見当をつけられた自分をほめたいです。ただ、ノメイガだからメイガ科だろうと検索を始めてしまったところが間違いでした。ノメイガはツトガ科だったのです。蛾初心者にこの分類は難しすぎです。

車に戻るとフェンダーにクモの姿。ワカバグモのオスですかね。
ベニバナイチヤクソウ開花の頃
2023年7月2日記

標高を上げる道すがら、目を引くミズキの花の階段です。ついつい車を止めて写真を撮りたくなります。


というわけで5月下旬のエゾムラサキポイント。
この日の探鳥はここがスタートです。ホトトギスとカッコウの声を背景に歩き始めます。


この頃のこの森はミツバウツギのシーズンでした。

足元にはニガイチゴの仲間の花。葉の形からミヤマニガイチゴと考えました。
そしてベニバナイチヤクソウが開花です。毎年見ると嬉しくなる花の一つです。前来たときにはまだつぼみでした。

このエリアにはレンゲツツジも咲いていてかなり楽しめます。

この蛾は過去に何度も見た記憶があるものの、名前を覚えるまでには至っていません。家に帰って、ウスキオエダシャクとわかりました。

これはサカハチクロナミシャクでいいと思います。鱗翅ではウスバシロチョウがいましたが、とまってくれなくて写真はなしです。

よくわからないのですが、とりあえずアオウスチャコガネとしておきます。
というわけで、一応探鳥だったのですが鳥の写真はなしです。ホトトギス、カッコウの他に、キジバト、モズ、ウグイス、キビタキ、ヒガラ、シジュウカラ、アオゲラ、コゲラ、ノジコ、イカルを記録しました。
サシバ初認の5月の里山
2023年7月2日記
6月が終わり、今年も半分が過ぎました。野外手帳は1ヶ月半近く遅れて、5月下旬の里山山麓歩きの記録です。

遠くキリの花が咲いている梢で、ホオジロが囀っていました。

サシバが飛ばないかなあと思いながら歩く山麓果樹園の中です。この日はサシバ狙い。

するとサシバではなくノスリが飛んで、先程ホオジロが囀っていた近くのキリの木に止まりました。

山道に入ると、キビタキ、クロツグミ、ウグイス、ヤブサメ、シジュウカラ、エナガ、サンショウクイなど。

ツクバネウツギとアオダモが咲いていました。

山頂は目指さずに林道経由で下山することにしました。そのとき見かけたシリアゲ2種。キシタトゲシリアゲとプライアシリアゲでしょうか。翅の模様だけで同定してはいけないようなので、適当です。

林道にはまだ伸び始めたばかりのイタドリがたくさん。

というわけでもちろんたくさんのイタドリハムシを見ました。

さてこの蛾は私には難しいです。Scopula属であることは確かだと思います。クロテンシロヒメシャクあたりでしょうか。

車道に出ると、電線にサシバが止まっていました。立ち止まって観察をしていると、走ってきた車がサシバの向こうに停車して、降りてきた方がカメラを構えて写真を撮り始めました。
サシバが飛んでしまったあと、少し会話を交わしました。「サシバを追っかけているの?」と聞かれ、確かに今日の目当てはサシバの初認ではあったんですが、サシバだけを狙っていたわけではないので、「偶然です」と答えておきました。
ちなみにサシバは私とこの方を嫌って飛んだというより、獲物を探す場所を変えたという感じでした。このあと少し遠くの木の梢に止まって辺りを見回していました。
というわけで最後の最後に今日の目的を果たすことができた探鳥でした。
アメリカフウロの道 エゴノキの森
2023年6月11日記
5月中旬の畦道探鳥からいつもの近所の森への接続の記録です。

一時期、見かけなくなっていたと思っていたナガミヒナゲシが結構目立っていました。減ったというのは印象だけで、歩く時期によって花期がまだだったり終わったりだったのかもしれません。

リンゴの実はだんだん大きくなってきていました。この頃は産毛が目立ちます。

畦道の花々。アメリカフウロが優勢でした。外来種が多くを占めて入るのですが、花の入れ替わりが見事に行われているなという印象です。ある花が終わると、次の花が咲き始める、うまくできているなと感じます。もっともこのサイクルに合わない種類は淘汰されてしまっているということなのでしょうけど。

テントウムシが目立ちました。幼虫や蛹もたくさん目にしました。

用水路には3羽のカルガモ。

いつもの近所の森では、キビタキ、コサメビタキ、サンショウクイ、メジロ、ヤマガラなどを確認しました。とは言っても姿を見られたのはヤマガラだけで、ちょっと寂しい。

鳥的には少々物足りなかった分楽しめたのはエゴノキの花です。小さな花ですが、まとまって咲いているので、ぱっと華やいだ雰囲気を作り出していました。

この森にこんなにあったっけ?と思うほどあちこちに咲いていました。これまでは歩く時期が花期と少々ずれていたのでしょう。

4月末に見つけたホタルカズラの小さな群落はまだ花をつけていました。前回はあちこちに見られたギンランは終わってしまっていました。畦道と同じように、森の中でも花々がどんどんと交代していきます。

林縁で見つけたゾウムシ。ネット検索でホホジロアシナガゾウムシと見当をつけてみました。脚長とはあまり感じられないのですが…。

この甲虫は文一のハムシハンドブックで調べて、クロボシツツハムシと考えてみました。
何年も歩いている畦道とこの森ですけど、まだまだ知らないこと、見たことのない生き物がこうして登場してくる奥の深さが楽しすぎます。
というわけで、今回もいい畦道と森でした。
ギンラン咲く森から再び畦道
2023年6月4日記

「畦道探鳥」からいつもの近所の森に接続です。もう葉が茂って鳥を見つけるのは困難になってきました。
というわけで、鳥の写真はなしです。森での確認種は、キビタキ、ヤマガラ、ヤブサメ、ウグイス、サンショウクイ、ノスリでした。

この日はこの森でこの春初めてのギンランを確認しました。

数は多くはないものの、森のあちこちで見ることができました。
帰りは再び畦道。

テントウムシが目立ちました。これはナナホシテントウ。

上2枚はナミテントウです。

電線に止まるムクドリ。このあとコムクドリを今季初認しました。写真はありません。
というわけで、これで5月連休の観察記録はおしまいです。最終日は雨でした。
畦道探鳥
2023年6月4日記
5月連休4日目、午前中は戸隠に行き(記録はこちらとこちら)午後はいつもの畦道探鳥にしました。

リンゴの花はおしまい。

いわゆる雑草はカキドオシが主力になってきていました。

ムラサキ科のキュウリグサも数が増えてきていました。

畦道の一角で繁茂しているオドリコソウ。どこにでもあるわけではないので、やっぱりシャッターは切ることになります。

繁茂といえば用水にびっしり。クレソンでいいでしょうか。

その用水で採食していたのはキセキレイ。

ハシボソガラスもいました。

用水脇の道ではキジバトが採食中です。私が歩いていく方向にいるので、やむを得ず追うかたちになります。

近づきすぎると飛びますが、飛ぶのは面倒くさいみたいで…。

またすぐ先に降り立ちます。

用水沿いにはクルミの木が生えていて、花をつけていました。クルミは川沿いに分布を広げると聞きますが、まさにそんな感じです。今はコンクリ護岸になっていますが、その前にここに根付いたものでしょう。

サクラの木にはモズ。

こちらは畑の中のモズ。

フェンス上のスズメ。

休耕地のムクドリ。ここは以前は畑でした。もう休耕してかなり経ちますが、草刈りがまめに行われていて、ムクドリのよい採食地になっています。双眼鏡で見ているときには気づかなかったのですが、嘴に何匹ものイモムシをくわえています。これどうやってくわえるんでしょうか。
このあと、いつもの近所の森に接続しました。
鳥も花も楽しい5月初旬の戸隠です
2023年6月3日記
「4日目も戸隠」のつづきです。

小さな目立たない花ですけど、見ておきたいコミヤマカタバミ。

地面に這いつくばらないと撮れないので、周囲に人がいないことを確認してから撮ります。可動液晶がついているミラーレスがほしくなるシーンです。

里では3月に見たヤマエンゴサクに再び行き会えました。

ここではあまり数は多くありません。

カタクリは時間帯のせいか天候のせいか、閉じた状態でした。

エンレイソウ。

標高1000mでは満開だったニリンソウは、ここではこれからです。

オオタチツボスミレ。

ミヤマスミレ。

植栽のトガクシショウマ。
鳥も花も楽しい5月初旬の戸隠です。
4日目も戸隠
2023年6月3日記
5月連休4日目も戸隠森林植物園に行きました。連休も終わりに近づき、また天気が下り坂の予報のせいか、車も人も少なめでした。

探鳥スタイル、つまり双眼鏡やスコープをもった観察主体と思われる人が割合としては多かったです。一時期は大きなレンズを三脚に据えたカメラマンばかりでしたが、その手のブームは去りつつあるということでしょうか。

季節が遅いここではコシアブラはまだこんな感じでした。

これはタラノキ。もちろんここは山菜採りは禁止なんですが、結構持っていかれてしまっています。

これは食べられません。トチの新芽です。

この日は運良くコルリを視認できました。曇り空をバックにした状況だったので、画像的には色がよく出なかったのが残念、でも囀っている姿をじっくり見ることができ、至福の時間でした。

ここではOMシステムのカメラマンと一緒になり、しばらく一緒にこの個体を見ていました。彼はこの場でずっと地面近くに降りてくるのを待つとのことでした。邪魔をしないようにそっと移動します。

オオアカゲラ。やっぱり最近は観察機会が多いです。

キビタキがやや低いところに降りてきていました。

同じ場所でコサメビタキ。

枝先にぶら下がりながら採食するシジュウカラ。

ヒガラはシダ類の毛を集めていました。
ほかにアオジ、クロジ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、ゴジュウカラ、キバシリ、ウグイス、センダイムシクイ、アカハラ、アカゲラ、コゲラ、キジバト、イワツバメ、ノスリ、カケス、カルガモ、コガモ、キンクロハジロ、カイツブリを観察しました。
つづきはこちら。
ヤブサメの声について回想する
2023年6月3日記

5月連休3日目の午後の部です。某所にて探鳥。カラマツと広葉樹の混交林の中の道を行きます。

エゾムラサキは健在。だいぶ茎が伸びてきました。

オオタチツボスミレだけではなくタチツボスミレもここにはあります。

出始めだったムラサキケマン。

蕾をつけていたベニバナイチヤクソウ。

クロモジが咲いていました。

ウグイスカグラ、クサボケ、モミジイチゴ。

オオアカゲラがいました。最近は見る機会が多いように思います。

さかんに囀っていたウグイス。姿が見えるところに出てきてくれました。

普段からもっと「待ち」ができればウグイスを視認できることも増えるんでしょうけど、「探鳥」スタイルで歩き回って鳥を探しているので、こうしてばっちり姿を観察できるのは割と貴重な機会です。写真もたくさん撮ってしまいました。

カラマツの芽吹きの中で食べ物を探すシジュウカラ。この日は他にコガラ、ヤブサメ、アオジ、ノジコ、ホオジロ、コゲラ、それからオオタカのような声を聞きました。
ヤブサメの声はまだまだ聞こえるのですが、中高生の頃に聞いて記憶にある、辺りにうわーんと響き渡るような、包み込まれるようなあの声はもう聞くことができません。地味なにジジジジ…という声しか聞こえません。昔はどうして図鑑には「虫のような声で鳴く」と書いてあるんだろうと思っていました。今はわかります。
3日目は戸隠森林植物園(鳥編)
2023年5月31日記
5月連休3日目に行った戸隠森林植物園(花編)のつづきです。

以前に比べてかなり減った印象のアカハラは、今回比較的あちこちで見ることができました。でも減っていることには変わりはないと思います。
入口近くで少人数のグループをガイドしていた方が、あの鳥はアオジなんですが、最近ものすごく減ったんですよというような話をしていました。確かに前は車を降りるとアオジのコーラスに包まれる感じがしました。ここ数年はそんな音の空間に出会えていない気がします。

そのアオジです。あまり近くで見る機会が今回はありませんでした。

遠くてしかも後ろ向きなんですが、クロジです。なかなか姿を見ることはないので、とりあえず証拠写真です。芽吹きがまだほとんど始まっていないので見ることができた、そんな状況でした。

比較的近くで見ることができた鳥は、今回は少なかったです。ミソサザイはあまり観察車を気にする様子はなく堂々と囀っていました。

エナガ。行き会えたのは一度だけ。

シジュウカラ。

ゴジュウカラ。

とても遠かったのですがなんとかニュウナイスズメ。初認でした。コルリ、クロツグミ、とツツドリも初認しましたが、いずれも声のみ。
その他の記録種は、キビタキ、コサメビタキ、コガラ、ヒガラ、コゲラ、ヒヨドリ、アカゲラ、アオバト、キジバト、サンショウクイ、ウグイス、ヤブサメ、キクイタダキ、イカル、カルガモ、キンクロハジロ、カイツブリ、ノスリでした。29種です。


キンクロハジロは移動の途中でしょうか、みどりが池にいました。カルガモはみどりが池のほかに園内の流れの中にもいました。
3日目は戸隠森林植物園(花編)
2023年5月31日記

5月連休3日目の記録です。少し早起きして戸隠森林植物園へ行きました。5時30分前に到着で、駐車場はぎりぎり。でも一時期のパワースポットブームの頃よりは少しましな感じがします。

ミズバショウはちょうどいい感じで、カタクリもちょうど花期でした。


里のカタクリはかなり前に終わっていますが、標高を上げることで再びスプリング・エフェメラルに出会えることは幸せなことです。

スプリング・エフェメラルといえば、その中でもかなり好きな花の一つ、キクザキイチゲも見ることができました。

こちらは白いタイプ。

それとアズマイチゲです。

白い距がかわいいアクセントになっているオオタチツボスミレ。

それからミヤマスミレです。

朝日に輝くフッキソウ。

オオカメノキが咲き始めでした。以下は植栽のまだつぼみだったサンカヨウとシラネアオイです。

続きはこちら。
午後はお花見
2023年5月28日記
5月連休2日めの午前というか朝はこちら。そして午後は1日目とは別の場所にニリンソウを見に行きました。珍しく一人ではなく、妻と父、帰省中の姉とでの花見です。

ここはニリンソウもいいですけどリュウキンカが見事。


シロバナエンレイソウもよかったです。
鳥も結構多くて、アオジとノジコの他、ウグイス、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、ゴジュウカラ、コゲラなどを観察しました
早朝 近所の森を歩く
2023年5月28日記
5月連休2日目はいつもの近所の森。歩き始めたのは5時半。でもカメラの電池を忘れて一度家に戻りました。

森の中にだんだんと朝日が差し込み始めます。

まずはキビタキ。コサメビタキも鳴いていました。夏鳥ではセンダイムシクイ、ヤブサメ、サンショウクイ、ツバメを記録。

森の中の流れにはキセキレイ。

冬鳥ではシメが残っていました。
その他、キジ、ハシボソガラス、ダイサギ、ヒヨドリ、コゲラ、アオゲラ、シジュウカラ、ヤマガラ、ウグイス、エナガ、イカル、カワラヒワ、スズメ、ホオジロ、アオジを観察しました。ダイサギは上空通過です。

4月はまだ咲き始めだったヤマツツジは満開を迎えていました。
花咲く森の探鳥5月
2023年5月28日記
5月も末となりました。この4月に異動をして勤務地が変わったのですが、大変ストレスフルな毎日で、帰ってくるとぐったり、土日もそれなりに外を歩いてはいるものの、なかなかサイトを更新しようという気持ちになれないでいました。
というわけでここからようやく5月の記録です。1ヶ月遅れになってしまいました。まずは五月連休初日の某所です。

エゾムラサキです。この花は見ておかなければなりません。自分が知っている自生地はここだけです。以前盗掘されてしまい数を減らしていましたが、次第に復活してきています。

まだ蕾の株も多く、見頃はこれからという感じです。この場所に来るのが楽しみになる花です。
ワスレナグサとはそっくりで、ほかにもムラサキ科の花には似たもの多く、別にこの花でなくてもいいんじゃないかという気もするんですけど、やっぱり特別感があります。
識別点の一つは、ワスレナグサの茎は地面を這うように広がり、エゾムラサキの茎は立ち上がることだそうです。これはワスレナグサだけしか見たことがないとわかりにくいかもしれません。
もう一つは萼に生えている毛がワスレナグサはまっすぐ、エゾムラサキのものは先が曲がっていることだそうです。この識別点がきちんと写っている画像を探してみたのですが、はっきりとわかるものはありませんでした。その識別点がわかっていないので、そういう写真がないわけです。
ネットを検索してみると以上の2点が見分けのポイントとして挙げているブログやサイトが多いのですが、自分はどこかで萼の切れ込みの深さが違うと読んだ覚えがあって、そこで見分けています。

ショウジョウバカマも咲いていました。

写真に撮るのは難しい花です。どう撮ってもうまくまとまりません。

そしてこの時季のこの場所といえばニリンソウです。

林床を埋め尽くして咲く様子は、天国のよう。毎春天国を見ることができて幸せです。

リュウキンカ。

距が白いオオタチツボスミレ。

ムラサキケマンは出始め。

輝くリョウブの芽吹き。
と、こんな景色の中での探鳥でした。

以前に比べて少なくなったような気がするアオジ。まあそれも無理はないことで、大規模な倒木で森の面積はかなり減ってしまいましたので。

そしてノジコ。こちらも数は減っていると思います。
その他、ヒガラ、コガラ、シジュウカラ、ヤマガラ、ゴジュウカラ、キビタキ、ウグイス、ミソサザイ、アオゲラ、アカゲラ、イカルを観察しました。



