野外手帳
-2022年10月
里山の紅葉の道
2022年11月12日記
10月中旬の里山です。

山麓の畑の中を歩いていきます。

竹の支柱にナツアカネ。

法面にはたくさんのキタキチョウが飛んでいました。

スジボソヤマキチョウもいました。最近は見る機会が多いように感じます。

登りのルートはスギの植林地。

下りのルートは落葉広葉樹の森。美しい山道でした。

再び山麓に戻り、そこでクサギを見つけました。妙に心ひかれる実です。実際鳥には好かれる実のようです。
この日確認したのはシジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、コゲラ、ヒヨドリ、ホオジロでした。
森のアート
2022年11月12日記
10月中旬のいつもの近所の森です。

梢から何かの実をパチパチ割る音が聞こえてきました。双眼鏡で探すと、その音の正体はイカルでした。

ヤブランの実はまだ緑色。

マムシグサの仲間の実は赤くなり始めていました。

不明キノコと…

不明キノコ。

空中に枯れ葉を静止させるアート。

その作者です。
夕日に輝く蝶
2022年10月31日記
10月中旬の畦道歩きです。

16時、晴れ、気温20℃のコンディション。

リンゴの色づきが進んでいました。

休耕地が多くなり、もうセイタカアワダチソウとススキっ原の中に田んぼがあるという状態です。

逆光に輝くウラナミシジミ。

そして翅裏に光を受けるヤマトシジミ。

ヒメアカタテハもオレンジ色を増した光に照らされていました。

ナツアカネでいいでしょうか。

秋色を帯びてきたいつもの近所の森。ヤマガラを観察。

2時間程歩いて家に戻る頃にはもう雲が赤く染まっていました。

ジコボウを楽しむ
2022年10月31日記
珍しく3週連続で山を歩くことにしました。

秋らしい雲が広がった10月中旬の里山です。

登山口に群生していたアキノウナギツカミです。

山頂へはもう一登り。

山頂近くで見かけたマユミです。

下山路はスギの植林の中の道。なのになぜかハナイグチ(地元名ジコボウ)が生えていました。

カラマツの林に発生するはずのジコボウが、スギの葉の下からあちこちに顔を出しているのです。

ジコボウに惹かれて、予定ルートを外れもう少し奥まで進んでみることにしました。そしたらさらにたくさん発見。いい場所を開拓できました。もうこの時点で手持ちのポリ袋は満杯でしたので、写真を撮るだけにしました。

今こうして画像を見ると傘の色が薄いので、これはハナイグチではないかもしれません(イグチであることは確かでした)。
余計なルートに入ってしまったので、下山地点がずれて長い車道歩きをすることになってしまったのは反省点ですが、キノコ的には大満足でしたし、渡り途中のクロツグミの小群を見ることもできたので、よい里山歩きになりました。

この日の収穫です。

さっと茹でておろしあえにしました。山の恵を肴に日本酒を飲み、幸せな夜になりました。翌日は味噌汁にもして楽しみました。
センブリを見に行く
2022年10月31日記

2週連続で里山歩きに出かけました。勝手知ったる山ですが、この季節はあまり歩いたことがありませんでした。先週の山よりはメジャーなのか、登山者には結構会いました。

アキノタムラソウかなと思っていた左下の花は、どうもヤマハッカのようです。

この日の目当てはこのセンブリとウメバチソウ。登山ルートからは少し外れた場所に咲いていました。

色づき始めたいろいろを眺めながら山頂を通過して下山ルートへ。

アケビを少しだけいただいてきました。
畦道夕暮れ風景
2022年10月30日記

10月上旬の畦道散歩です。夕方から歩きました。毎年休耕田が広がっていきます。

耕作放棄地はススキとセイタカアワダチソウに覆われていきます。

ヒガンバナはもうおしまいです。でもこうやって干からびかけている姿にもまたそれなりの美しさがあります。
川沿いの道に出るとカワガラスがいました。自宅から数分でカワガラスが出るということの幸せと田舎度であります。

ウラナミシジミ。この日はもう穂先に止まって動きませんでした。

夕日を浴びて光るヤマトシジミ。この蝶もこれまでは活発に飛び回る姿が多かったのですが、じっとしている個体が多かったです。

暮れゆく空の美しさに何枚もシャッターを切りました。

帰塒するハシボソガラスたち。

アブラコウモリが飛び始める頃、家に帰り着きました。
オクモミジハグマ
2022年10月30日記

久しぶりに山頂を目指す山歩きをしました。

オケラの花が咲く頃の記録です。

ホコリタケと思われます。食べられるらしいですけど試したことはありません。それほどおいしいわけでもないと聞きますし。

地面を這っていたコガネムシはセンチコガネっぽいです。

この山で唯一展望がきく場所に出ました。ここまで来ると山頂はもうすぐです。ここでこの日初めて登山者に会いました。

山頂へは緩やかな道です。

三角点で小休止して、下りは別ルート。途中予定していたルートが荒廃のため通行止めとなっていて、少しよけいに歩く羽目になりました。

林道に出るとスジボソヤマキチョウがいました。

さらにどんどん下ります。少しやぶっぽいところもあって慎重に歩きました。

紅葉にはまだ早かったものの、ところどころ色づいていて楽しい山道でした。

この花は初めてだなあと思って後で調べるとオクモミジハグマらしいです。漢字では「奥紅葉白熊」で、なぜシロクマ?と思ってしまいました。さらに調べると、ハグマとはシロクマのことではなく動物の毛で作った仏具のことで、花がそれに似ているということからの命名だそうです。

山麓の田んぼは稲刈りが済んでいました。
ホシホウジャク
2022年10月30日記

庭にホウジャクの仲間が来ていました。ブンブン音を立てて飛び回ります。見たことはないですけどハチドリみたいです。

さて問題は何ホウジャクかなのですが、肉眼では無理です。カメラに頼るしかありません。ピント合わせどころかフレームに入れるのさえ大変なので、数撃ちゃ当たる方式で頑張りました。

同定ポイントは前翅の端。ここが写ったコマが偶然ありました。線で囲った箇所が長方形に見えるとホシホウジャク、長方形に見えないとクロホウジャクということです。

あと、後翅の黄色の帯もホシホウジャクはクロホウジャクよりも広く見えるということですが、これは比べてみないと難しそうです。
冬鳥渡来
2022年10月29日記
戸隠に行った後、近所の池に行ってみると、冬の鳥が到着していました。

ヒドリガモ5羽の群れです。

奥にはホシゴイも潜んでいました。ゴイサギは久しぶりに見た気がします。

9月に戸隠で秋の訪れを告げていたミゾソバが、平地でも咲く季節になっていました。

ツバメシジミもいました。
10月初旬の戸隠森林植物園
2022年10月29日記
ここから10月の記録です。

10月上旬の戸隠の森です。歩きはじめは快晴、17℃のコンディションでした。

まずエナガの群れに囲まれました。糸を集める行動が見られましたが、この時期に集めるのはどんな意味があるんでしょう。

コゲラも行動をともにしていました。

キバシリを結構近い距離で観察できたのが、今回のハイライトでした。このあと鳥はさっぱりになってしまいました。




本格的な紅葉にはまだ早いので、このような色を楽しみながら歩いていきます。
ほとんど人に会うことのない園内ですが、鏡池に来ると一気に人の数が増えます。

双眼鏡で見てみると、池の奥にはオシドリの群れがいました。
写真を撮ったらすぐに静かな森へと戻ります。

池の近くで翅が黄色いトンボを見ました。調べてみるとキトンボまたはオオキトンボのようです。

最後に色づき始めた森を映した水面を泳ぐカイツブリを見て、今回の森歩きはおしまいです。


