野外手帳
-2022年5月
林道虫写真
2022年6月19日記
前とは違う森の虫写真です。ほとんどは林道で撮ったもの。

キンモンガがいました。

他のガはあんまり同定する元気が出なくて…上からアオシャクの仲間、フタホシシロエダシャク、下はシロオビオエダシャク???、そしてマダラエダシャクの仲間。

甲虫はジョウカイボン。
鳥はアオジ、ウグイス、イカル、ホトトギス、キジくらいでした。
前とは違う森
2022年6月19日記

エゾムラサキ咲く某所での鳥見。でも鳥的にはいまひとつでした。というわけで花の写真を貼っていきます。


歩き始めの林道脇は、ベニバナイチヤクソウが咲くシーズンになっていました。林道では倒木はなかったので、この光景は変わりません。

こちらはまだ咲かないジンヨウイチヤクソウ。

林道ではギンランも見つけました。

クルマムグラ。クルマバソウとの識別ポイントをきちんと撮影してきたので、大丈夫です。…と思ったらオククルマムグラってのもあるそうじゃないですか。

チゴユリ。下向きの花なので、いつも撮るのが苦しいです。この花がある場所も倒木エリアではないので、以前のままです。
続いて倒木エリアへ。かなり大規模に倒れてしまったので、森が明るくなり、場所によっては乾燥が進むなど環境が変わってしまいました。一番わかりやすい変化としてはタラノキだらけになったことです。


サクラスミレはもう終わりかけていました。でも今季も見られたのでよしとします。倒木によって入れない場所があるので、これまでのようにたくさん見ることはできなくなりました。

クリンソウ。かなりたくさんの株があるポイントは乾燥してしまったためか、以前のような景観ではなくなってしまいました。205l008.j

続いて木の花。これはミツバウツギ。

タニウツギ。前はなかったような…。

ガマズミの仲間。ミヤマガマズミでしょうか。

スイカズラ。

ニガイチゴと思われる花。この場所にはバライチゴがあったのですが、大規模倒木後は見かけなくなってしまいました。

戸隠で観察したササの花をここでも見ました。そういう年なんでしょうか。
戸隠初夏の虫見編
2022年6月18日記
戸隠初夏のお花見の続きです。

久しぶりに鏡池まで行ってみました。

新スマホの超広角カメラで。HDRが効きすぎて、ちょっと違和感がある画像が生成されます。
池からまた植物園内に戻る途中、おそらく私よりは若い方に、「お兄さん、鏡池はこっちですか?」と聞かれました。いくらなんでもお兄さんはないでしょう。

この日の森はエゾハルゼミの大合唱が響いていました。地面近くにいた個体を見つけました。

サカハチチョウ。

クリンソウ。ここにはかなりたくさんの株があるポイントがありました。今は倒木のため、そこにたどり着けません。
シータテハでいいと思います。木道にいました。

相変わらず難しいキマダラヒカゲ。ヤマキマダラヒカゲとしておきます。

シラフシロオビナミシャク。翅の縁の白斑がないと、シロオビナミシャクではなくてシロオビクロナミシャクになるのは勘弁してもらいたいです(覚えられない)。縁が白斑ではなく連続した白縁になると、シロホソオビクロナミシャクになるので更に混乱します。

ミドリヒョウモンの幼虫。

プライアシリアゲでいいと思います。プライアってのは明治時代に日本で調査を行った昆虫学者の名前で、ほかにもプライアの名を持つ昆虫はいますね。
この日、視認できた鳥はアカハラだけでした。声で確認できたのは、ホトトギス、カッコウ、ツツドリ、サンショウクイ、コマドリ、キビタキ、クロツグミ、ヒガラ、ヤマガラ、アオジ、ノジコ、キバシリ、ウグイス、ミソサザイです。、
戸隠初夏のお花見
2022年6月18日記

久しぶりの戸隠です。

スマホを変えて、超広角の画角でも気軽に撮れるようになったのはうれしいです。


この季節の主役はタチカメバソウ。大好きなムラサキ科です。


それから主役と言うにはやや地味すぎるかもしれませんが、ズダヤクシュも見頃です。

ところどころで見かけるヤマシャクヤクはさすがの存在感。

ラショウモンカズラもたくさん咲いていました。

緑色の花をつけるルイヨウボタン。ルイヨウって何?と思って調べたら、「類葉」、つまりボタンに葉っぱが似ているということなのですね。ルイヨウショウマってものありますが、こっちはショウマ=サラシナショウマにやはり葉が似ているということからの命名なのだそうです。

フッキソウは「富貴草」。常緑であることがおめでたいということからでしょうか。検索してみて初めて知ったのは、庭のグランドカバーとしてよく利用されている植物だということです。

ユキザサ。これもついでに名前の由来を調べてみると、花が白いので雪になぞらえてユキ。葉が笹に似ているのでササ。ルイヨウはなるほどと思いましたが、こっちはあんまり納得できないです。

そのササなんですが、花が咲いていました。個人的にはわりと珍しい記録です。

その他、エンレイソウ、クルマバツクバネソウ、チゴユリ、もうほとんど終わりだったニリンソウ。

クリンソウ、ミツガシワ、オオタチツボスミレ、アオキ。

植栽のサンカヨウ。透明な花を見たかったのですが、またいつか。

同じく植栽のシラネアオイ。いつか自生地で見てみたいものです。
アカスジキンカメムシ
2022年6月12日記

5月下旬の畦道です。昼過ぎに自宅を出発、19℃でしたがやたらと蒸し暑く感じました。

ついつい撮ってしまうオドリコソウ。

急に増えてきたと感じたアメリカフウロ。アメリカフウロと言えば、この葉の先だけ赤くなるのが面白いといつも思います。

さてこの日の畦道は何と言ってもアカスジキンカメムシでした。そろそろ会えるシーズンではあるのですが、私にとっては毎年見ることができるわけではない虫なので、かなり嬉しかったです。


しかも今回は黒いタイプもいました。

ここにはカメムシが多いのか、アカサシガメやマルカメムシも。

これはクサカゲロウの仲間。

この道沿いにあるアケビポイント。小さな実がついていました。

アケビということで、もれなくベニキジラミがついていました。右の白いモシャモシャしたものはベニキジラミの幼虫っぽいです。

蝶はいくつか見ましたけど、撮影できたのはツバメシジミだけです。普通種なんですが、この畦道ではそれほど見る機会はありません。食草からするともっとたくさんいても不思議はないのですが。

家に帰るとスズメの巣立ちびなが辺りを危なっかしく飛び回っていました。
5月のお花見その3(再びエゾムラサキ)
2022年6月12日記

この記録は5月上旬のものです。5月の大型連休が終わって、まだリョウブの若葉が柔らかく輝いていた頃の某所です。公私共にいろいろありましてアップしないまま1ヶ月以上経ってしまいました。

この日はようやくノジコを視認しました。行く時間帯にもよるのだと思いますが、ノジコは年々少なくなっているように感じます。もともと分布は局地的ということなので、ちょっと気がかりです。


ここはノジコが見られるのが楽しみな場所ですが、それと並び立つこの季節の目当てはなんといってもエゾムラサキです。他では見たことがありませんので、けっこう貴重な場所だと思うのです。前回よりもだいぶ株が増えていました。


続いてクロモジの花を見に行きます。一番見やすい場所の木はひどく折られてしまっていて残念でした。でも小径沿いに、ほかに何本かクロモジの木を見つけました。


ニリンソウのエリアへ。この時季はまだまだ見頃でした。


続いてショウジョウバカマ。6月なのに春の花をアップしているのは違和感しかないです。4月から6月に次々に咲く花をきちんと見ていくには時間がいくらあっても足りない感じです。

というわけでその他の花はちょっとやっつけぎみに。ヤブデマリ、オオタチツボスミレ、ミヤマエンレイソウ、モミジイチゴでいいと思います。

ここは倒木の影響で荒れ地が増え、ずいぶん環境が変わってしまいました。やたらと増えたのはタラノキです。右はもう食べられないほど伸びたコシアブラ。
5月のお花見その2(ニリンソウなど)
2022年5月15日記

ニリンソウの群生地へ。

アップで撮ってもロングで撮ってもすばらしいです。

萼の裏側がほんのり紫がかっているのもいいです。

いつまでいてもいいなあというすてきな風景です。

ここはリュウキンカも見事な場所。

リュウキンカと言えば畦道には外来種のヒメリュウキンカがあちこちに野生化していて、そっちは困ったものだなと思ってしまいます。

ミヤマエンレイソウ。

エンレイソウ。

ショウジョウバカマ。

クルマバツクバネソウ。

ナニワズを見つけたのはちょっと意外でした。ここにあるとは思っていませんでした。
5月のお花見(エゾムラサキなど)
2022年5月15日記

今年も会えたエゾムラサキ。盗掘があってから以前のような勢いを感じられなくなってしまいましたが、見ることができてほっとしました。今回はこれでもうここに来た目的を果たしたようなものです。

ニリンソウはまだ咲き始めという感じでした。

ニリンソウとセットで見られるリュウキンカ。

タチツボスミレ系。

距の感じからしてオオタチツボスミレとにらんでいますが、どうでしょう。

まだあまり伸びていないショウジョウバカマ。

森の中ではいち早く花をつけたムシカリ。

割と最近覚えたクロモジ。でも見ないと気がすまなくなってきている花の一つです。
花ではありませんが、リョウブの若葉が光に輝く様子は本当に大好きで、ついついたくさん写真を撮ってしまいます。食べられるのだそうですが、採っている人を見たことも採られた跡も見たことがありません。

人が入らない場所なのでコシアブラの若芽もたくさんありました。でもこの場所では採りません。
庭にて
2022年5月15日記
庭のマサキにミノウスバ大量発生。

ハエトリも見つけました。マミジロハエトリかなあ。正面しか撮れていないのでよくわかりません。

エゾムシクイ初認の日
2022年5月15日記

10日前のいつもの近所の森の記録です。

春が終わったんだなと感じたのは、ウグイスカグラの花が落ちていたのを見たときでした。ウグイスカグラはこの森で真っ先に咲いた花でした。

そしてガマズミの仲間の花が咲き始めていました。

そろそろウスバシロチョウが飛んでもいいんじゃないかと思っているのですが、これはヤマトシジミです。

マイマイガかな。

今年はオオルリは声はすれどもなかなか視認できないでいますが、キビタキはよく観察できています。

こちらの個体はあまり長く鳴かない個体。まだ全開ではないのか、それともそういう歌い手なのか。

このコゲラはよく見ると赤い羽毛が後頭部に確認できるのでオスです。この日はエゾムシクイの初認を果たすことができました。
キビタキ、エゾムシクイ、コゲラの他に、オオルリ、ウグイス、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、サンショウクイ、スズメ、シメ、カワラヒワ、メジロ、ヒヨドリ、アオゲラ、キジバト、ハシボソガラスを観察しました。
久しぶりの畦道
2022年5月15日記
病院は新型コロナ感染防止のために基本的に面会禁止で母の様子を見ることができないので、家にいてもすることがなく、森に行ったり畑に行ったりでしたが、久しぶりに畦道を歩いてみることにしました。

前回歩いたときはまだ固い蕾だったリンゴの花はもう散りかけていました。

そのリンゴ畑の中を悠々と歩くキジを見つけました。

畦道の花の主役はカキドオシに変わっていました。それからまだ小さな花穂しか出ていなかったスイバはとても大きくなって、畦道を彩っていました。


オドリコソウも登場です。アケビの雌花は花びらを落としてしまっていました。少し見ないうちにどんどん季節が進んでしまっていました。


これまであまり見かけなかった昆虫もやっぱり増えてきていて、これはタンポポにいたカメムシ。ブチヒゲかな。下はヒトリガの仲間。今季初めてガをまともに撮った気がします。

この日はとても暖かくなって、畦道を歩いた夕方でもまだ25℃もあって汗ばむほどでした。

この頃は、このまま容体が安定していれば母は家に戻れるんじゃないかと考え始めていました。それは結果的には甘かったわけですが、このときは少し明るい気持ちで鳥を見ていました。

畑にて
2022年5月15日記
いつもの近所の森には行ってみたものの、やっぱり遊びに行く気にはなれないので、いつもは家族に任せっぱなしの畑なんかに行ったりして。そしてこんな写真を撮っています。

アスパラハムシことジュウシホシクビナガハムシ。どこからここを見つけてやってくるのやら。すごい能力だと思います。
5月2回目のいつもの近所の森
2022年5月15日記
前日に続いて同じくいつもの近所の森。6時、晴れ、5℃。

沈んでいる気持ちは鳥たちの歌と新緑の作用ですこしだけ軽くなります。

鳥たちは前日とほぼ同じメンバーでしたが、ニュウナイスズメを記録しました。たぶんこの森では初めてです。


ムラサキケマンは今季少なめかな。葉の先についている水滴がきれいでした。

マムシグサが伸び始めていました。

この日はウワミズザクラを吸蜜するメジロは見られず。そんなに人気があるわけでもないんでしょうか。

キビタキのオスは3個体ほどさえずっていました。

5月最初の探鳥
2022年5月15日記

母の容体がとりあえず安定し、今すぐどうこうということではなくなったので、久しぶりにいつもの近所の森に行ってみました。6時半、晴れ、気温5℃。

前回は蕾だったヤマツツジが咲いていて、ウワミズザクラも花期を迎えていました。



そしてウワミズザクラではメジロの吸蜜行動が見られました。

そして待望のキビタキ初認です。

コサメビタキも初認。写真はありませんが、センダイムシクイも初認です。夏鳥はそのほかオオルリとサンショウクイ。

梢あたりがなんだか騒がしいので双眼鏡で鳥の姿を探すとマヒワの群れでした。冬鳥はほかにシメを確認しました。


